星わたりの妖精


「初めまして。僕は星の妖精。
あなたの願いを何でも2つだけ叶えましょう。」

一人ぼっちの女の子の前に現れたのは、一人ぼっちの星の妖精でした。


これは、遥か彼方

この広い宇宙のどこかのお話です。

綺麗な金の髪を持ち、透き通った羽で星々を駆ける、不思議な少年がいるといいます。

彼の仕事は、人々に幸せを与える事。
星を渡り、その星の住人の願いを、何でも2つだけ叶えてくれます。

そしてその願いが叶った時、彼はまた違う星へと飛び立ってしまうのです。

彼の名前はありません。

ただ、人々は彼をこう呼びました。

星わたりの妖精、と。

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