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終わらない始まり
頭おかしい
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薫にも深く攻めず、情報を引き出すよう伝えてある。
初っ端から深く攻めて反撃を受け、離脱。
なんて事になったらそれで終わりだ。
距離を詰め、触手が届く範囲内に入った。
触手だけを動かせる事は穴から出てきた時に見ている。
だが、威力が出る事を理解してるのか。
鞭のように腕を振るうので軌道が読みやすく、避けやすいのは変わらないようだ。
だからといって攻めたりせず、離れて【変異種】の様子を観察する。
触手を動かす筋肉も、振るってる時の軌道を変えるほどは無いらしい。
躱すのが精々な俺とは違い、余裕がある薫は触手をナイフで切りつけていた。
硬くなっていたなんて事もなく。
さっくりと切っていたが、欲を言えば切り落として欲しかった。
機会はまだまだあると思うから、頑張ってもらいたい。
切りつけられたところだが、3秒ほどで塞がっている。
一瞬で塞がらないだけマシかと、思いたいが。
再生する時点で頭おかしいんだよな……。
「薫。2本目いく」
「はーい」
本来なら1回で確定したく無いのだが、空のオレンジが濃くなっている。
最初に立ち位置を考え、夕日を背に戦っていなければ終わっていただろう。
一応、日が沈んだときの対策もしてあるが……欲を言えばそうなる前に倒しておきたい。
欲をかきすぎで死んだらただの阿呆だが。
長い触手を避け、今度はさらに近づいていく。
短い触手がどちらを狙っているのか、試すために。
狙われてない方は可能なら。胴体なり頭なり、攻撃を加えるのを目指してるが。
「……俺に対するヘイト、高すぎない?」
頭を貫かれる映像を見た。
短い触手の範囲内に足を踏み入れ、すぐに退く。
目の前にはピンと伸ばされた触手があり、ナイフで切り落とさない程度に切りつける。
俺のヘイトがさらに高まるのを感じながら薫を見れば。
振るわれた左腕を避け、脇腹にトンカチを叩きつけている所だった。
切りつけていた時よりも反応がいいため、巻き込まれないようすぐに【変異種】から距離を取る。
よほど効いたのか、体をうねらせ。触手を振り回している。
まだ倒せそうにはないが、有効打になることが分かっただけマシか?
これで行動パターンが変わる可能性もあるけど、そうなったら情報とか関係なく倒しにいくに限る。
……ああ、これでどっちのヘイトが高いのか分からなくなった。
初っ端から深く攻めて反撃を受け、離脱。
なんて事になったらそれで終わりだ。
距離を詰め、触手が届く範囲内に入った。
触手だけを動かせる事は穴から出てきた時に見ている。
だが、威力が出る事を理解してるのか。
鞭のように腕を振るうので軌道が読みやすく、避けやすいのは変わらないようだ。
だからといって攻めたりせず、離れて【変異種】の様子を観察する。
触手を動かす筋肉も、振るってる時の軌道を変えるほどは無いらしい。
躱すのが精々な俺とは違い、余裕がある薫は触手をナイフで切りつけていた。
硬くなっていたなんて事もなく。
さっくりと切っていたが、欲を言えば切り落として欲しかった。
機会はまだまだあると思うから、頑張ってもらいたい。
切りつけられたところだが、3秒ほどで塞がっている。
一瞬で塞がらないだけマシかと、思いたいが。
再生する時点で頭おかしいんだよな……。
「薫。2本目いく」
「はーい」
本来なら1回で確定したく無いのだが、空のオレンジが濃くなっている。
最初に立ち位置を考え、夕日を背に戦っていなければ終わっていただろう。
一応、日が沈んだときの対策もしてあるが……欲を言えばそうなる前に倒しておきたい。
欲をかきすぎで死んだらただの阿呆だが。
長い触手を避け、今度はさらに近づいていく。
短い触手がどちらを狙っているのか、試すために。
狙われてない方は可能なら。胴体なり頭なり、攻撃を加えるのを目指してるが。
「……俺に対するヘイト、高すぎない?」
頭を貫かれる映像を見た。
短い触手の範囲内に足を踏み入れ、すぐに退く。
目の前にはピンと伸ばされた触手があり、ナイフで切り落とさない程度に切りつける。
俺のヘイトがさらに高まるのを感じながら薫を見れば。
振るわれた左腕を避け、脇腹にトンカチを叩きつけている所だった。
切りつけていた時よりも反応がいいため、巻き込まれないようすぐに【変異種】から距離を取る。
よほど効いたのか、体をうねらせ。触手を振り回している。
まだ倒せそうにはないが、有効打になることが分かっただけマシか?
これで行動パターンが変わる可能性もあるけど、そうなったら情報とか関係なく倒しにいくに限る。
……ああ、これでどっちのヘイトが高いのか分からなくなった。
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