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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》
95話 お話とわたし
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わたしは怪我をして動けない海賊供の内、直ぐに治療をしなければ助からない様な深手を負っている4人を引きずって船のヘリに行くと1人づつ海に放り込んで行きます。
あれだけの深手なら助かる事は無いでしょう。
「お、おい! 何してんだ!」
元頭目、現捕虜が声を上げます。
「何って、治療が必要な深手を負っている奴を始末しているのですよ」
「なんでだよ! 今、治療すれば助かるだろうが!」
「なんで、あなた達の様なクズに薬や包帯などを使ってあげなければいけないのですか?」
「え? だ、だが、生きている奴が多い方が、お前も俺たちを犯罪奴隷として売った時に沢山金が貰えるんだぞ!」
「わたしはお金に困って無いですから、別に構わないです」
そう伝えながら、最後の1人を海に放り込みます。
彼らも最後にお魚の糧になれて嬉しいでしょう。
良い事をすると気持ちが良いですね。
「さて」
わたしは元頭目以外の海賊供を数人引きずり出すと、彼らに優しくお話します。
「今からいくつか質問をしますね。
嘘をついたり、質問に答えなかったり、余計な事を喋ったりしてはいけませんよ」
「ちっ俺は何もしゃべらねぇぞ!」
ヒュッ
「ギャァア!」
わたしは水龍の戦斧を軽く振りました。
力を込める事なく振られた戦斧は海賊を真っ二つにする事はなく、肩から胸の辺りまでの肉をえぐります。
「さて、質問です、あなた達のアジトはどこですか?」
わたしは痛みでのたうち回るクズを海に捨てると、残った奴らに問いかけます。
「こ、答えたら命は助けてくれるのか?」
ヒュッ
「グァァア!」
「わたしの質問の答え以外は口にする必要は有りません。
アジトはどこですか」
「こ、ここから南に行った場所にある無人島の洞窟だ」
「アジトに人は?」
「見張りが5人いる」
「人質などは?」
「いない」
「本当ですか」
「ほ、本当だ、嘘じゃない」
「まぁ、良いでしょう」
わたしはオリオンを呼び寄せます。
「キュー」
「オリオン、帰りますよ。
コレを持って下さい」
わたしはオリオンに簀巻きにした頭目を運んで貰う事にします。
「お、おい、帰るって船はどうするんだ?」
頭目(簀巻き)がバカな事を聞いてきました。
「この船は木造船ですから、沈めておけばその内、自然に帰りますよ」
「は⁉︎ おい、俺の部下は? 手下供はどうするんだ?」
「…………沈めておけばその内、自然に帰りますよ」
「な⁉︎ 犯罪奴隷として売るんじゃないのか!」
「お金には困って無いと言ったではないですか」
「そ、そんなに簡単に人の命を奪って良いと思っているのか!」
「あなたにソレを言われる筋合いはないです。
だいたい、あなた達は犯罪者なのですから、殺したところで何の問題も有りません。
むしろ世の中の為になる良い行いです。
わたし、何か間違った事を言っていますか?」
「……………………」
わたしのとても知的で、論理的な意見に頭目が何も言い返せないでいると、縛り上げた海賊供が騒ぎ始めました。
「お、おい、待ってくれ! 頼む、命だけは助けてけれ」
「奴隷になってもいい、死にたくない!」
「お願いいたします。助けてください」
「イヤだ! イヤだイヤだイヤだ!」
騒がしいですね。
「黙れ」
少し殺気を出しながら言葉を投げかけると、辺りに静寂が訪れます。
「「「「……………………」」」」
「あなた達は今まで人を殺して、奪い、犯し、嘲笑って来たのでしょう?
ただ、あなた達の番が来ただけですよ。
自分が奪われ、殺される時にだけ文句を言わないで下さい」
「で、でも」
「は~、分かりました。
では、あなた達を助けるかどうか、彼女に決めて貰いましょう」
わたしはオリオンの背中で娘を抱き締めている女性に顔を向けます。
「こいつらどうしますか?」
「殺して下さい!」
「「「「……………………」」」」
「だ、そうですよ?」
「「「「……………………」」」」
「では、さようなら」
わたしは水龍の戦斧を振り上げます。
『必殺技』は一点に対する威力は高いのですが、この船を破壊するならもっと広範囲をカバー出来る技でなくてはなりません。
この技はサジさんに教わった『断空』を習得しようとした時に偶然出来た技です。
威力は『必殺技』や『断空』に劣るものの、広範囲に魔力の斬撃を飛ばせる便利な技です。
「月刃!」
振り下ろされた戦斧の軌跡が三日月型の魔力の刃となり海賊船に突き刺さります。
縛られて動けない海賊が何人か巻き込まれて切り裂かれましたが、まぁ、死ぬのが早いか遅いかの違いです。
このまま海賊船が沈めば手足を縛られているクズ供は溺れ死ぬでしょう。
わたしは足場が無事な内にオリオンに、飛び乗ります。
「よっと、オリオン、岸に戻りましょう」
「ギュー」
わたしと捕まっていた2人を乗せたオリオンは、簀巻きを鷲掴みにして岸に向かって飛び始めました。
あれだけの深手なら助かる事は無いでしょう。
「お、おい! 何してんだ!」
元頭目、現捕虜が声を上げます。
「何って、治療が必要な深手を負っている奴を始末しているのですよ」
「なんでだよ! 今、治療すれば助かるだろうが!」
「なんで、あなた達の様なクズに薬や包帯などを使ってあげなければいけないのですか?」
「え? だ、だが、生きている奴が多い方が、お前も俺たちを犯罪奴隷として売った時に沢山金が貰えるんだぞ!」
「わたしはお金に困って無いですから、別に構わないです」
そう伝えながら、最後の1人を海に放り込みます。
彼らも最後にお魚の糧になれて嬉しいでしょう。
良い事をすると気持ちが良いですね。
「さて」
わたしは元頭目以外の海賊供を数人引きずり出すと、彼らに優しくお話します。
「今からいくつか質問をしますね。
嘘をついたり、質問に答えなかったり、余計な事を喋ったりしてはいけませんよ」
「ちっ俺は何もしゃべらねぇぞ!」
ヒュッ
「ギャァア!」
わたしは水龍の戦斧を軽く振りました。
力を込める事なく振られた戦斧は海賊を真っ二つにする事はなく、肩から胸の辺りまでの肉をえぐります。
「さて、質問です、あなた達のアジトはどこですか?」
わたしは痛みでのたうち回るクズを海に捨てると、残った奴らに問いかけます。
「こ、答えたら命は助けてくれるのか?」
ヒュッ
「グァァア!」
「わたしの質問の答え以外は口にする必要は有りません。
アジトはどこですか」
「こ、ここから南に行った場所にある無人島の洞窟だ」
「アジトに人は?」
「見張りが5人いる」
「人質などは?」
「いない」
「本当ですか」
「ほ、本当だ、嘘じゃない」
「まぁ、良いでしょう」
わたしはオリオンを呼び寄せます。
「キュー」
「オリオン、帰りますよ。
コレを持って下さい」
わたしはオリオンに簀巻きにした頭目を運んで貰う事にします。
「お、おい、帰るって船はどうするんだ?」
頭目(簀巻き)がバカな事を聞いてきました。
「この船は木造船ですから、沈めておけばその内、自然に帰りますよ」
「は⁉︎ おい、俺の部下は? 手下供はどうするんだ?」
「…………沈めておけばその内、自然に帰りますよ」
「な⁉︎ 犯罪奴隷として売るんじゃないのか!」
「お金には困って無いと言ったではないですか」
「そ、そんなに簡単に人の命を奪って良いと思っているのか!」
「あなたにソレを言われる筋合いはないです。
だいたい、あなた達は犯罪者なのですから、殺したところで何の問題も有りません。
むしろ世の中の為になる良い行いです。
わたし、何か間違った事を言っていますか?」
「……………………」
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「お、おい、待ってくれ! 頼む、命だけは助けてけれ」
「奴隷になってもいい、死にたくない!」
「お願いいたします。助けてください」
「イヤだ! イヤだイヤだイヤだ!」
騒がしいですね。
「黙れ」
少し殺気を出しながら言葉を投げかけると、辺りに静寂が訪れます。
「「「「……………………」」」」
「あなた達は今まで人を殺して、奪い、犯し、嘲笑って来たのでしょう?
ただ、あなた達の番が来ただけですよ。
自分が奪われ、殺される時にだけ文句を言わないで下さい」
「で、でも」
「は~、分かりました。
では、あなた達を助けるかどうか、彼女に決めて貰いましょう」
わたしはオリオンの背中で娘を抱き締めている女性に顔を向けます。
「こいつらどうしますか?」
「殺して下さい!」
「「「「……………………」」」」
「だ、そうですよ?」
「「「「……………………」」」」
「では、さようなら」
わたしは水龍の戦斧を振り上げます。
『必殺技』は一点に対する威力は高いのですが、この船を破壊するならもっと広範囲をカバー出来る技でなくてはなりません。
この技はサジさんに教わった『断空』を習得しようとした時に偶然出来た技です。
威力は『必殺技』や『断空』に劣るものの、広範囲に魔力の斬撃を飛ばせる便利な技です。
「月刃!」
振り下ろされた戦斧の軌跡が三日月型の魔力の刃となり海賊船に突き刺さります。
縛られて動けない海賊が何人か巻き込まれて切り裂かれましたが、まぁ、死ぬのが早いか遅いかの違いです。
このまま海賊船が沈めば手足を縛られているクズ供は溺れ死ぬでしょう。
わたしは足場が無事な内にオリオンに、飛び乗ります。
「よっと、オリオン、岸に戻りましょう」
「ギュー」
わたしと捕まっていた2人を乗せたオリオンは、簀巻きを鷲掴みにして岸に向かって飛び始めました。
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