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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》
24話 バカ供とわたし
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ミーナさんとリムルパイを楽しんでから2日が経ちました。
そろそろ仕事をしようと思います。
別に怠けていた訳では有りません。冒険者は体力も精神力も使う仕事です。大きな依頼の後には長めの休みを取り英気を養うのです。
ですからけして怠けていた訳では有りません。大事な事なので2回言いました。 むしろ、4日しか休みを取らなかったわたしは働き者だと言えるでしょう。
軋むスイングドアを開けギルドに入ります。
………………変ですね?絡んで来るバカが居ません。
真っ先に絡んできそうな柄の悪い冒険者に目をやると全力でわたしから目を逸らします。
なんだか少し寂しいです。
依頼ボードに近づくと前にわたしに絡んでワンパンKOされたニヤニヤ男が居ました。
「ヒッ!」
ニヤニヤ男はわたしに気がつくと小さく悲鳴を上げ、わたしと目を合わさない様に足早にギルドから出て行きました。
少しだけ傷つきます。
依頼ボードに貼られている依頼書から面白そうな依頼を見つけました。
《マーダーハニーの討伐》
依頼内容
アマナ村に現れるマーダーハニーの討伐
報酬
1匹につき銅貨2枚
依頼書を剥がしカウンターにいるラティさんの所に持って行きます。
「この依頼を受けます」
「はい。こちらは………報酬が普通よりかなり安いですがよろしいですか?」
「何か安い理由があるのですか?」
「いえ。単純にこの村の財政ではこれが限界なのでしょう。
マーダーハニーは単体ならFランクですが5匹以上の小隊でEランク、女王を中心としたコロニーでDランクになります。 今回は、この村の近くに巣が出来たようでして、Dランクの依頼となっています。
この場合、1匹あたり小銀貨1枚が妥当な報酬です。
巣や蜂蜜を取れたとしても、毒を持つ大量のマーダーハニーと戦わなければならない上、高く売れる幼虫は死んでしまうと5~6日で悪くなって買い叩かれるので、この報酬では誰も受けたがらないのですよ。
ごく稀に余裕のある高ランク冒険者が蜂蜜目的や慈善活動として受けてくれることもありますけど王都や迷宮都市では有りませんからね。
そんな事は滅多にありません。」
「このまま誰も依頼を受けなければどうするのですか?」
「余りにも被害が多い様なら領主様が兵を送ると思われます。しかし、それは多くの被害が出た後の話です」
「まぁ、領主様もなんでもかんでも助けると言う訳にはいかないでしょうからね。わたしがこの依頼を受けますよ。」
「良いんですか?ギルドとしてはありがたいですが?」
「わたしは薬師ですからね。
一時的に毒への耐性を高める薬や解毒ポーションを作れますし、巣から取れる蜂蜜や蜜蝋、マーダーハニーの毒腺や毒針など薬の材料になる物が多く手に入りそうですから」
「なるほど。こちらとしても助かります。
あまり報酬が出ない依頼が溜まってしまうと大変ですから」
苦笑いするラティさんから依頼の詳細を受け取り、さっきから気になっていた事を聞いて見ます。
「所で今日はギルドがなんだか少し変なんですけど?」
「あぁ、ユウさんが単独でゴブリンロードを倒したと言う話が広がっっているんですよ」
納得しました。
それで柄の悪い冒険者達はわたしを避けていたのですね。
これからは静かになるでしょう。
ラティさんに挨拶してギルドを出ます。 アマナ村までは歩いて2日です。
多分この距離も依頼を受けて貰えなかった理由では無いでしょうか?
わたしにはモモがいるので半日くらいで着くと思います。
今日は準備に当て、明日の朝から出発しましょう。
わたしは市場でハーブや薬草を買って宿に帰ります。
対昆虫用の薬を用意するのです。
そろそろ仕事をしようと思います。
別に怠けていた訳では有りません。冒険者は体力も精神力も使う仕事です。大きな依頼の後には長めの休みを取り英気を養うのです。
ですからけして怠けていた訳では有りません。大事な事なので2回言いました。 むしろ、4日しか休みを取らなかったわたしは働き者だと言えるでしょう。
軋むスイングドアを開けギルドに入ります。
………………変ですね?絡んで来るバカが居ません。
真っ先に絡んできそうな柄の悪い冒険者に目をやると全力でわたしから目を逸らします。
なんだか少し寂しいです。
依頼ボードに近づくと前にわたしに絡んでワンパンKOされたニヤニヤ男が居ました。
「ヒッ!」
ニヤニヤ男はわたしに気がつくと小さく悲鳴を上げ、わたしと目を合わさない様に足早にギルドから出て行きました。
少しだけ傷つきます。
依頼ボードに貼られている依頼書から面白そうな依頼を見つけました。
《マーダーハニーの討伐》
依頼内容
アマナ村に現れるマーダーハニーの討伐
報酬
1匹につき銅貨2枚
依頼書を剥がしカウンターにいるラティさんの所に持って行きます。
「この依頼を受けます」
「はい。こちらは………報酬が普通よりかなり安いですがよろしいですか?」
「何か安い理由があるのですか?」
「いえ。単純にこの村の財政ではこれが限界なのでしょう。
マーダーハニーは単体ならFランクですが5匹以上の小隊でEランク、女王を中心としたコロニーでDランクになります。 今回は、この村の近くに巣が出来たようでして、Dランクの依頼となっています。
この場合、1匹あたり小銀貨1枚が妥当な報酬です。
巣や蜂蜜を取れたとしても、毒を持つ大量のマーダーハニーと戦わなければならない上、高く売れる幼虫は死んでしまうと5~6日で悪くなって買い叩かれるので、この報酬では誰も受けたがらないのですよ。
ごく稀に余裕のある高ランク冒険者が蜂蜜目的や慈善活動として受けてくれることもありますけど王都や迷宮都市では有りませんからね。
そんな事は滅多にありません。」
「このまま誰も依頼を受けなければどうするのですか?」
「余りにも被害が多い様なら領主様が兵を送ると思われます。しかし、それは多くの被害が出た後の話です」
「まぁ、領主様もなんでもかんでも助けると言う訳にはいかないでしょうからね。わたしがこの依頼を受けますよ。」
「良いんですか?ギルドとしてはありがたいですが?」
「わたしは薬師ですからね。
一時的に毒への耐性を高める薬や解毒ポーションを作れますし、巣から取れる蜂蜜や蜜蝋、マーダーハニーの毒腺や毒針など薬の材料になる物が多く手に入りそうですから」
「なるほど。こちらとしても助かります。
あまり報酬が出ない依頼が溜まってしまうと大変ですから」
苦笑いするラティさんから依頼の詳細を受け取り、さっきから気になっていた事を聞いて見ます。
「所で今日はギルドがなんだか少し変なんですけど?」
「あぁ、ユウさんが単独でゴブリンロードを倒したと言う話が広がっっているんですよ」
納得しました。
それで柄の悪い冒険者達はわたしを避けていたのですね。
これからは静かになるでしょう。
ラティさんに挨拶してギルドを出ます。 アマナ村までは歩いて2日です。
多分この距離も依頼を受けて貰えなかった理由では無いでしょうか?
わたしにはモモがいるので半日くらいで着くと思います。
今日は準備に当て、明日の朝から出発しましょう。
わたしは市場でハーブや薬草を買って宿に帰ります。
対昆虫用の薬を用意するのです。
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