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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第1部 《漆黒の少女》
10話 ゴブリンとわたし
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モモと走る事3時間と数十分、ダムスの森に到着しました。
ここからは戦闘力の無いモモは危険なので送還します。
わたしは1人森の中に踏み込みました。
森と言っても普段から樵達が出入りしているので、樹海の様な足場の悪さなどは有りません。
森に入って30分程歩いた所に樵小屋が有りました。
樵達は森での仕事中この樵小屋を拠点にします。
この辺りでゴブリンの群れが目撃されたそうです。
樵小屋を中心にゴブリンを探します。
「あ、これは!」
薬の材料になるキノコを見つけました。ラッキーです。
「ここにも」
今度は薬草です。
この薬草は採取するのに少しコツがいります。
採取に失敗すると薬効が無くなり、毒性が出てくる扱いが難しい薬草です。
先ほどのキノコも良く似た毒キノコが有り、見分けるのが難しいものです。
わたしは薬師の職業スキルのお陰で手に取るように分かるので問題ありません。
恐らく、こう言った特殊な薬草やキノコは余り冒険者に採取されないのでしょう。
少し森を散策しただけでそこそこの収穫が有りました。
「これを納品するだけでゴブリンの報酬を軽くこえますね」
この薬草やキノコは常時、買取してくれるはずです。しかも、見分けやすい薬草より効果が高いので買取額も高価です。
採取しながら森の奥に向かっていると、動物の骨を見つけました。何者かに食い散らかされたようですね。余り時間がたってないようです。
わたしは慎重にすすみます。
!!
頭の中で警報が鳴り響きわたしは咄嗟にその場を跳びのきます。
寸前までわたしが居た場所に雑な作りの矢が刺さります。
動物の骨を削り作られた鏃には液体が塗られています。
《異常状態耐性》があるとは言え場合依っては命を落とすかも知れません。
《危機察知》スキルのお陰助かりました。これは、危険に対して頭の中に警報が鳴るスキルです。
何処から射られたのでしょうか?小説の様に《マッピング》スキルの地図に敵を表示されると便利だと思いますが、せっかく神様がくれたスキルに文句は言えません。
わたしがそう思った時、《マッピング》の地図に赤い点が表示されました。
!?
どう言うことでしょうか?
神様がずっとわたしの心を読んでいたのでしょうか?
流石にそれは無いでしょう。
ならばもしかして……わたしは《マッピング》を意識して「薬草を探したい」と思いました。すると地図の中から赤い点が消えて、青い点が表示されまして。
これは、わたしの意識で大分融通が効くのかも知れません。
ガナの街に帰ったら要検証です。
キン!
わたしは飛んできた矢をショートソードで斬りはらいます。
矢を放ったのは少し先の木の陰にいるゴブリンアーチャーです。
素手ないし木の棒などで武装したゴブリンは盗賊小鬼と呼ばれ、ただのゴブリンならこのバンデットゴブリンをさします。
弓兵小鬼はその亜種です。
しかし、数が多いです。
マッピングで確認した所、30匹以上います。不味いですね。
恐らく上位種が居ます。
通常ゴブリンは3~7匹で群れをつくります。
30匹以上が群れて行動しているなら、上位種が率いている可能性が高いです。
「断ち切れ 水の刃 アクアスラッシュ」
わたしは3匹のゴブリンを纏めて魔法で切り裂いて駆け出しました。
ゴブリン1匹、1匹は対して強くは有りません。
脚で撹乱さて各個撃破していきます。
28匹のゴブリンを切った後、少し離れた所に6匹の反応を見つけました。
どうやら逃げよとしている様なので回り込みました。
森の中の少し開けた場所に居たのは、人間の大人くらいの体格で冒険者を殺して奪ったであろう剣と皮鎧を付けた魔物、ホブゴブリンです。
ホブゴブリンを護衛するかの様に5匹のゴブリンが剣を構えます。
ゴブリンの亜種、ゴブリンソルジャーの様です。ゴブリンソルジャーと言っても、剣術が使える訳では有りません。
1匹1匹確実に倒して行きます。
「さあ、後は、あなただけですよ」
あっという間に残り1匹となったホブゴブリンが剣を抜き襲いかかってきます。
「ぐがぁ!」
横薙ぎに振るわれた剣をしゃがんで躱わし、皮鎧に守られていない喉を突きます。
ホブゴブリンは躱そうと首を捻りましたが、首を大きく切り裂くことが出来ました。
ダメージに体制を崩した所を狙い首を切り落としました。
その後辺りを見回りましたがゴブリンは発見出来ませんでした。
ゴブリンとホブゴブリンの討伐証明である右耳と心臓の中にある魔力の結晶である魔石を回収して死体を始末します。
ここが街道なら埋めるか燃やすのがマナーですが、幸い森の奥なので、野生の動物や他の魔物に食べられるでしょう。
さてガナの街に帰りましょう。
ホブゴブリンの事を報告しなければなりません。
わたしは森を後にしてモモと街道を走り出しました。
ここからは戦闘力の無いモモは危険なので送還します。
わたしは1人森の中に踏み込みました。
森と言っても普段から樵達が出入りしているので、樹海の様な足場の悪さなどは有りません。
森に入って30分程歩いた所に樵小屋が有りました。
樵達は森での仕事中この樵小屋を拠点にします。
この辺りでゴブリンの群れが目撃されたそうです。
樵小屋を中心にゴブリンを探します。
「あ、これは!」
薬の材料になるキノコを見つけました。ラッキーです。
「ここにも」
今度は薬草です。
この薬草は採取するのに少しコツがいります。
採取に失敗すると薬効が無くなり、毒性が出てくる扱いが難しい薬草です。
先ほどのキノコも良く似た毒キノコが有り、見分けるのが難しいものです。
わたしは薬師の職業スキルのお陰で手に取るように分かるので問題ありません。
恐らく、こう言った特殊な薬草やキノコは余り冒険者に採取されないのでしょう。
少し森を散策しただけでそこそこの収穫が有りました。
「これを納品するだけでゴブリンの報酬を軽くこえますね」
この薬草やキノコは常時、買取してくれるはずです。しかも、見分けやすい薬草より効果が高いので買取額も高価です。
採取しながら森の奥に向かっていると、動物の骨を見つけました。何者かに食い散らかされたようですね。余り時間がたってないようです。
わたしは慎重にすすみます。
!!
頭の中で警報が鳴り響きわたしは咄嗟にその場を跳びのきます。
寸前までわたしが居た場所に雑な作りの矢が刺さります。
動物の骨を削り作られた鏃には液体が塗られています。
《異常状態耐性》があるとは言え場合依っては命を落とすかも知れません。
《危機察知》スキルのお陰助かりました。これは、危険に対して頭の中に警報が鳴るスキルです。
何処から射られたのでしょうか?小説の様に《マッピング》スキルの地図に敵を表示されると便利だと思いますが、せっかく神様がくれたスキルに文句は言えません。
わたしがそう思った時、《マッピング》の地図に赤い点が表示されました。
!?
どう言うことでしょうか?
神様がずっとわたしの心を読んでいたのでしょうか?
流石にそれは無いでしょう。
ならばもしかして……わたしは《マッピング》を意識して「薬草を探したい」と思いました。すると地図の中から赤い点が消えて、青い点が表示されまして。
これは、わたしの意識で大分融通が効くのかも知れません。
ガナの街に帰ったら要検証です。
キン!
わたしは飛んできた矢をショートソードで斬りはらいます。
矢を放ったのは少し先の木の陰にいるゴブリンアーチャーです。
素手ないし木の棒などで武装したゴブリンは盗賊小鬼と呼ばれ、ただのゴブリンならこのバンデットゴブリンをさします。
弓兵小鬼はその亜種です。
しかし、数が多いです。
マッピングで確認した所、30匹以上います。不味いですね。
恐らく上位種が居ます。
通常ゴブリンは3~7匹で群れをつくります。
30匹以上が群れて行動しているなら、上位種が率いている可能性が高いです。
「断ち切れ 水の刃 アクアスラッシュ」
わたしは3匹のゴブリンを纏めて魔法で切り裂いて駆け出しました。
ゴブリン1匹、1匹は対して強くは有りません。
脚で撹乱さて各個撃破していきます。
28匹のゴブリンを切った後、少し離れた所に6匹の反応を見つけました。
どうやら逃げよとしている様なので回り込みました。
森の中の少し開けた場所に居たのは、人間の大人くらいの体格で冒険者を殺して奪ったであろう剣と皮鎧を付けた魔物、ホブゴブリンです。
ホブゴブリンを護衛するかの様に5匹のゴブリンが剣を構えます。
ゴブリンの亜種、ゴブリンソルジャーの様です。ゴブリンソルジャーと言っても、剣術が使える訳では有りません。
1匹1匹確実に倒して行きます。
「さあ、後は、あなただけですよ」
あっという間に残り1匹となったホブゴブリンが剣を抜き襲いかかってきます。
「ぐがぁ!」
横薙ぎに振るわれた剣をしゃがんで躱わし、皮鎧に守られていない喉を突きます。
ホブゴブリンは躱そうと首を捻りましたが、首を大きく切り裂くことが出来ました。
ダメージに体制を崩した所を狙い首を切り落としました。
その後辺りを見回りましたがゴブリンは発見出来ませんでした。
ゴブリンとホブゴブリンの討伐証明である右耳と心臓の中にある魔力の結晶である魔石を回収して死体を始末します。
ここが街道なら埋めるか燃やすのがマナーですが、幸い森の奥なので、野生の動物や他の魔物に食べられるでしょう。
さてガナの街に帰りましょう。
ホブゴブリンの事を報告しなければなりません。
わたしは森を後にしてモモと街道を走り出しました。
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