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神々の間では異世界転移がブームらしいです。第4部《新たなる神話》
27話 私と大楯
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反撃、マーリンがそう言いました。
ですが、私達の攻撃は邪神のプロテクションによって完全に防がれています。
どうすると言うのでしょうか?
「邪神にプロテクションを使わせるのよ!
あのプロテクションはかなりの魔力を消費しているわ。
兎に角、攻撃よ。
邪神の魔力を削って!」
「魔力を削るって言ったって、邪神にはオーブからの魔力供給が有るんじゃ無かったか?」
「確かに魔力の総量は人間とは比較にもならない程大きいけど、増えてはいないわ。
つまり、オーブの魔力が直接邪神の魔力になっている訳じゃないって事よ」
「でもよ、魔力を削ってその後どうするのだ?」
「細かい事は後、来るわよ!」
ガンッ!
マーリンを庇い、大楯で邪神の槍を受け止める。
先程までの軽い突き出しでも、突撃牛の突進の様な衝撃だったのに、この時の突きは更に強力だった。
両脚に力を入れ地面を掴み、逆に両腕の力を抜き衝撃を逃す。
両脚で石畳を削りながら数メートル、ようやく留まる。
「小娘、俺の魂を見たな?」
「ええ、見たわよ。
あんたの2つの魂をね」
「魔視の魔眼…………いや、この俺の魂までも見通すとなると精霊王の瞳か?」
「…………」
「まぁ良い、お前達は死ぬ。
何をしても無駄だ」
邪神は身を落として、一瞬タメを作ると弓から放たれた矢の様に右手の剣を突き出す。
邪神の腕が霞む様な高速の突きは、マーリンの胸を貫く軌道で振るわれる。
「マーリン!」
先程の槍の一撃でかなり後退していた私はとてもではないが間に合わない。
ギンッ!
邪神とマーリンの間に飛び込んだエリオは剣を 斜めに構えて邪神の剣を受け流す。
しかし、邪神の連撃は終わらない。
槍の突き、剣による逆胴凪、槍の掬い上げから、身体を半回転させての袈裟掛け、更には左手のみでの三段突き。
これらの攻撃はまさに瞬く間に繰り出される。
エリオはその神速とでも言うべき攻撃をきっちりと捌き、また避けていた。
エリオの精霊術だ。
エリオの力は光の精霊術、自身の身体を精霊化する事で、エリオは高速の剣技を身に付けていた。
「水よ」
私は精霊化して周囲の水分を盾に集める。
「エリオ!」
私はエリオの首を狙っていた邪神の剣を盾で受ける。
水の層によって威力を軽減された邪神の剣を受け止めます。
やはり、水で威力を落とせば吹き飛ばされる事は無い様ですね。
「私が防御します。
エリオは攻撃を!」
「分かった!」
私は邪神の攻撃を次々に受け止め、僅かな隙を縫う様にエリオやマーリン達が邪神に攻撃を与えて行く。
全て躱されたり、プロテクションで防がれたりしているがこれで良いのだろうか?
私は邪神の槍を受け止めるのと同時に、カウンターで水の棘を飛ばす。
やはり、プロテクションで防がれてしまった。
精霊術は魔法と比べて魔力の消耗はかなり少ない。
しかし、このままでは私達の魔力が持たないだろう。
だが、ここはマーリンを信じるしか無いだろう。
私は仲間を信じ抜く決意を新たにし、大楯を構え直すのだった。
ですが、私達の攻撃は邪神のプロテクションによって完全に防がれています。
どうすると言うのでしょうか?
「邪神にプロテクションを使わせるのよ!
あのプロテクションはかなりの魔力を消費しているわ。
兎に角、攻撃よ。
邪神の魔力を削って!」
「魔力を削るって言ったって、邪神にはオーブからの魔力供給が有るんじゃ無かったか?」
「確かに魔力の総量は人間とは比較にもならない程大きいけど、増えてはいないわ。
つまり、オーブの魔力が直接邪神の魔力になっている訳じゃないって事よ」
「でもよ、魔力を削ってその後どうするのだ?」
「細かい事は後、来るわよ!」
ガンッ!
マーリンを庇い、大楯で邪神の槍を受け止める。
先程までの軽い突き出しでも、突撃牛の突進の様な衝撃だったのに、この時の突きは更に強力だった。
両脚に力を入れ地面を掴み、逆に両腕の力を抜き衝撃を逃す。
両脚で石畳を削りながら数メートル、ようやく留まる。
「小娘、俺の魂を見たな?」
「ええ、見たわよ。
あんたの2つの魂をね」
「魔視の魔眼…………いや、この俺の魂までも見通すとなると精霊王の瞳か?」
「…………」
「まぁ良い、お前達は死ぬ。
何をしても無駄だ」
邪神は身を落として、一瞬タメを作ると弓から放たれた矢の様に右手の剣を突き出す。
邪神の腕が霞む様な高速の突きは、マーリンの胸を貫く軌道で振るわれる。
「マーリン!」
先程の槍の一撃でかなり後退していた私はとてもではないが間に合わない。
ギンッ!
邪神とマーリンの間に飛び込んだエリオは剣を 斜めに構えて邪神の剣を受け流す。
しかし、邪神の連撃は終わらない。
槍の突き、剣による逆胴凪、槍の掬い上げから、身体を半回転させての袈裟掛け、更には左手のみでの三段突き。
これらの攻撃はまさに瞬く間に繰り出される。
エリオはその神速とでも言うべき攻撃をきっちりと捌き、また避けていた。
エリオの精霊術だ。
エリオの力は光の精霊術、自身の身体を精霊化する事で、エリオは高速の剣技を身に付けていた。
「水よ」
私は精霊化して周囲の水分を盾に集める。
「エリオ!」
私はエリオの首を狙っていた邪神の剣を盾で受ける。
水の層によって威力を軽減された邪神の剣を受け止めます。
やはり、水で威力を落とせば吹き飛ばされる事は無い様ですね。
「私が防御します。
エリオは攻撃を!」
「分かった!」
私は邪神の攻撃を次々に受け止め、僅かな隙を縫う様にエリオやマーリン達が邪神に攻撃を与えて行く。
全て躱されたり、プロテクションで防がれたりしているがこれで良いのだろうか?
私は邪神の槍を受け止めるのと同時に、カウンターで水の棘を飛ばす。
やはり、プロテクションで防がれてしまった。
精霊術は魔法と比べて魔力の消耗はかなり少ない。
しかし、このままでは私達の魔力が持たないだろう。
だが、ここはマーリンを信じるしか無いだろう。
私は仲間を信じ抜く決意を新たにし、大楯を構え直すのだった。
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