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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第3部《交錯する戦場》
15話 薬師見習い リリ
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数種類の薬草を煮出した薬液を布に浸し、傷口に当てながら帝国騎士の首筋に刺さった毒針をゆっくりと引き抜いて行く。
毒針による傷口に調合した解毒ポーションを少し掛けて残りのポーション騎士に飲ませる。
すると苦悶の表情を浮かべていた騎士は穏やかに寝息を立て始めた。
「終わりました。
30分もすれば麻酔が切れて目を覚ますはずです」
「わかった、向こうで休ませる」
騎士は仮設テントへと運ばれて行った。
騎士の治療を終えたリリの下へガボンがやって来た。
「素晴らしい技術じゃの、まだ若いのに並みの薬師よりも明らかに腕が良い」
「いえ、師匠からはまだまだ見習いだと……」
「これで見習いか……ユウ殿を基準にすればほとんどの薬師はヤブになるのぅ」
「ははは」
「さて、簡単な物じゃが昼食を用意させたから少し休息にしよう」
「は、はい」
ガボンと共に黒パンと干し肉のスープで簡単な食事を済ませたリリは、再び治療所に戻って来た。
早速治療に取り掛かろうとしていると、治療所に若い兵士を抱えた兵士が飛び込んで来た。
「ククイ!ククイ!しっかりしろ!
治療所に着いたぞ!
もう大丈夫だからな。
誰か!
頼む、弟を助けてくれ!」
近くに居た治癒魔法使いや薬師、リリやガボンは、涙を流し助けを求める兵士の下に駆けて行く。
そして、兄だと言う兵士が抱えている負傷兵の様子を伺う。
「はぁ、はぁ、うぐっ」
負傷兵に意識は無く、身体からは大量に血を流している。
何か小さなナイフの様な金属片を複数受けたような傷だった。
「頼む、すぐに治癒を!」
兄は周囲に居るの治癒魔法使いや薬師に懇願するが、誰も手を差し伸べる者は居ない。
すると、ガボンが前に出るとゆっくりと諭す様に声をかける。
「……すまんがもう手の施しようがない、これ以上苦しませぬ様にしてやる事が最善じゃ」
「そんな……」
兄はガボンの言葉に茫然となる。
確かに連れ込まれた若い兵士は重傷である。
しかし、治癒出来ない訳でない。
希少で高価の高いポーションや多くの魔力を必要とする上位治癒魔法ならば若い兵士を助ける事も可能だ。
だが、この若い兵士1人を助けるために全ての魔力を使い切ったり、数に限りがあるポーションを使う訳には行かないのだ。
ガボンが近くにいた護衛兵に介錯してやる様に伝える。
「待って下さい!」
そう、声を上げたのはリリだった。
「まだ、助かります。
私に治療させて下さい!」
「だが、リリ嬢ちゃん。
こんな事は言いたくは無いが、一般兵である彼には希少な薬や高位の魔法を使う事はできないぞ」
「わかっています。
薬も魔法も規則内で治療します」
「……わかった、許可しよう」
「はい!」
ガボンはリリの目をしばらく見つめたあと許可を出した。
「誰か彼に初級の治癒魔法を弱く掛けて下さい」
「初級を更に弱く掛けるのか?」
「はい、傷を塞がない様に気をつけて掛けて下さい」
リリの指示で近くに居た治癒魔法使いが初級治癒魔法を若い兵士に掛ける。
その程度では傷は塞がらず、少しだけの延命にしかならない。
そもそも下級のポーションのみで治療するには、身体の中にある金属片を取り除かなければ不可能だろうと言うのが宮廷薬師長であるガボンの見解であった。
「少し、我慢して下さいね」
「がぁぁあ!!!」
なんと、リリは自らの手に浄化魔法を掛けるとその手を若い兵士の傷口に突っ込んだのだ。
意識の無い若い兵士は激痛に無意識に暴れだす。
「お、おい!」
「治療です!
暴れ無い様に抑えて下さい!」
突然、弟の身体に手を突き刺したリリに兄は抵抗しようとするが、リリの剣幕に押され、手足を振り回して暴れている弟を拘束する。
周囲の驚愕を他所にリリは若い兵士の身体からは次々と鎧の破片らしき金属片を取り出して行く。
破片を全て取り除いたリリはいくつかの薬を取り出した。
いずれも安価で大量に在庫がある薬だ。
「まずは体力増強の薬です」
栄養価が高く、体力の回復と増強を行う薬を若い兵士に飲ませる。
目が覚めた後は数日、強い飢餓感と倦怠感に襲われる事になるが死ぬよりはマシだろう。
「魔力感受薬と増血薬……ヒールをお願いします」
リリに促された治癒魔法使いが初級魔法のヒールを詠唱する。
「な、なんだ⁉︎」
治療魔法使いは驚いた。
自らのヒールがいつもよりも高い効果を発揮したからだ。
「ヒールは傷を治してあげる魔法では無く、傷が治るのを手助けする魔法なんです。
当然、体力があり、魔力に対して感受性の強い人の方が効果が高いんです」
そう言うとリリはある程度塞がった若い兵士の傷口を、まるで繕い物の様に消毒した針と糸で縫い始めた。
「リリ嬢ちゃん、何をしているんだ⁉︎」
「縫合です。
傷口を縫い合わせてからポーションを使った方が回復効率が良いですから」
確かに切り離された腕や足を傷口に押し当てて上級ポーションを使えば元通りに治癒する事が可能だ。
だが、腕や足を押し当てずに、離れた場所にある時には、上級ポーションを使っても傷口が塞がるだけで手足は元には戻ら無い。
ならば、普通の傷口も物理的な手段でくっ付けてからポーションを使用した方が高い効果を得られるかも知れない。
ガボンは目から鱗が落ちた様な気がした。
この技術を確立すれば、今まで治療出来なかった怪我や病気を治療する事も不可能では無いかも知れないからだ。
このリリの施術は、後に魔法治療でも、投薬治療とも違う、外科治療として発展して行く事になる。
リリはテキパキと傷口を縫い合わせるとポーションを使って傷口を塞いで行く。
「ふぅ、終わりました」
「うぅ、……に、兄さ……」
「ククイ!」
リリは目が覚めた若い兵士の顔を覗き込む。
「治療は終わりました。
もう心配は要りません、 ゆっくりと休んで下さい」
若い兵士はその言葉を聞くと糸が切れたかの様に眠りに落ちて行った。
毒針による傷口に調合した解毒ポーションを少し掛けて残りのポーション騎士に飲ませる。
すると苦悶の表情を浮かべていた騎士は穏やかに寝息を立て始めた。
「終わりました。
30分もすれば麻酔が切れて目を覚ますはずです」
「わかった、向こうで休ませる」
騎士は仮設テントへと運ばれて行った。
騎士の治療を終えたリリの下へガボンがやって来た。
「素晴らしい技術じゃの、まだ若いのに並みの薬師よりも明らかに腕が良い」
「いえ、師匠からはまだまだ見習いだと……」
「これで見習いか……ユウ殿を基準にすればほとんどの薬師はヤブになるのぅ」
「ははは」
「さて、簡単な物じゃが昼食を用意させたから少し休息にしよう」
「は、はい」
ガボンと共に黒パンと干し肉のスープで簡単な食事を済ませたリリは、再び治療所に戻って来た。
早速治療に取り掛かろうとしていると、治療所に若い兵士を抱えた兵士が飛び込んで来た。
「ククイ!ククイ!しっかりしろ!
治療所に着いたぞ!
もう大丈夫だからな。
誰か!
頼む、弟を助けてくれ!」
近くに居た治癒魔法使いや薬師、リリやガボンは、涙を流し助けを求める兵士の下に駆けて行く。
そして、兄だと言う兵士が抱えている負傷兵の様子を伺う。
「はぁ、はぁ、うぐっ」
負傷兵に意識は無く、身体からは大量に血を流している。
何か小さなナイフの様な金属片を複数受けたような傷だった。
「頼む、すぐに治癒を!」
兄は周囲に居るの治癒魔法使いや薬師に懇願するが、誰も手を差し伸べる者は居ない。
すると、ガボンが前に出るとゆっくりと諭す様に声をかける。
「……すまんがもう手の施しようがない、これ以上苦しませぬ様にしてやる事が最善じゃ」
「そんな……」
兄はガボンの言葉に茫然となる。
確かに連れ込まれた若い兵士は重傷である。
しかし、治癒出来ない訳でない。
希少で高価の高いポーションや多くの魔力を必要とする上位治癒魔法ならば若い兵士を助ける事も可能だ。
だが、この若い兵士1人を助けるために全ての魔力を使い切ったり、数に限りがあるポーションを使う訳には行かないのだ。
ガボンが近くにいた護衛兵に介錯してやる様に伝える。
「待って下さい!」
そう、声を上げたのはリリだった。
「まだ、助かります。
私に治療させて下さい!」
「だが、リリ嬢ちゃん。
こんな事は言いたくは無いが、一般兵である彼には希少な薬や高位の魔法を使う事はできないぞ」
「わかっています。
薬も魔法も規則内で治療します」
「……わかった、許可しよう」
「はい!」
ガボンはリリの目をしばらく見つめたあと許可を出した。
「誰か彼に初級の治癒魔法を弱く掛けて下さい」
「初級を更に弱く掛けるのか?」
「はい、傷を塞がない様に気をつけて掛けて下さい」
リリの指示で近くに居た治癒魔法使いが初級治癒魔法を若い兵士に掛ける。
その程度では傷は塞がらず、少しだけの延命にしかならない。
そもそも下級のポーションのみで治療するには、身体の中にある金属片を取り除かなければ不可能だろうと言うのが宮廷薬師長であるガボンの見解であった。
「少し、我慢して下さいね」
「がぁぁあ!!!」
なんと、リリは自らの手に浄化魔法を掛けるとその手を若い兵士の傷口に突っ込んだのだ。
意識の無い若い兵士は激痛に無意識に暴れだす。
「お、おい!」
「治療です!
暴れ無い様に抑えて下さい!」
突然、弟の身体に手を突き刺したリリに兄は抵抗しようとするが、リリの剣幕に押され、手足を振り回して暴れている弟を拘束する。
周囲の驚愕を他所にリリは若い兵士の身体からは次々と鎧の破片らしき金属片を取り出して行く。
破片を全て取り除いたリリはいくつかの薬を取り出した。
いずれも安価で大量に在庫がある薬だ。
「まずは体力増強の薬です」
栄養価が高く、体力の回復と増強を行う薬を若い兵士に飲ませる。
目が覚めた後は数日、強い飢餓感と倦怠感に襲われる事になるが死ぬよりはマシだろう。
「魔力感受薬と増血薬……ヒールをお願いします」
リリに促された治癒魔法使いが初級魔法のヒールを詠唱する。
「な、なんだ⁉︎」
治療魔法使いは驚いた。
自らのヒールがいつもよりも高い効果を発揮したからだ。
「ヒールは傷を治してあげる魔法では無く、傷が治るのを手助けする魔法なんです。
当然、体力があり、魔力に対して感受性の強い人の方が効果が高いんです」
そう言うとリリはある程度塞がった若い兵士の傷口を、まるで繕い物の様に消毒した針と糸で縫い始めた。
「リリ嬢ちゃん、何をしているんだ⁉︎」
「縫合です。
傷口を縫い合わせてからポーションを使った方が回復効率が良いですから」
確かに切り離された腕や足を傷口に押し当てて上級ポーションを使えば元通りに治癒する事が可能だ。
だが、腕や足を押し当てずに、離れた場所にある時には、上級ポーションを使っても傷口が塞がるだけで手足は元には戻ら無い。
ならば、普通の傷口も物理的な手段でくっ付けてからポーションを使用した方が高い効果を得られるかも知れない。
ガボンは目から鱗が落ちた様な気がした。
この技術を確立すれば、今まで治療出来なかった怪我や病気を治療する事も不可能では無いかも知れないからだ。
このリリの施術は、後に魔法治療でも、投薬治療とも違う、外科治療として発展して行く事になる。
リリはテキパキと傷口を縫い合わせるとポーションを使って傷口を塞いで行く。
「ふぅ、終わりました」
「うぅ、……に、兄さ……」
「ククイ!」
リリは目が覚めた若い兵士の顔を覗き込む。
「治療は終わりました。
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