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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
142話 ランスロット、忘却と平穏の日々
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ランスロットが護衛の依頼を受けたと言う商人達を目的の街まで送り届けた俺達は、宿を確保すると食堂で飲み物を注文し、奥まった席を占拠した。
「それで、一体何がどうなったらあんたが炎の紋章の持ち主になったわけ?」
マーリンがランスロットに詰め寄る。
道中では盗賊の多い地域だった為あまり話は出来ていない。
マーリンから簡単に聞いた話では、ランスロットとマーリンは学院の同期だったらしい。
そして、ランスロットは子爵家の長男だったらしく、その性格は悪い意味で貴族的な男だったそうだ。
自分が偉いと思い込み、平民など身分の低い者を蔑む様な奴だと言っていた。
最後にはアルの父親であるフレイド辺境伯に無礼を働き、王都を追放となったらしい。
しかし、この目で見た彼は、特に横暴な所などなく、何より商人の妻と子供を身を呈して守っていた。
マーリンの語るかつてのランスロットの話と同一人物とは思えない。
ランスロットは杯に満たされたぶどう酒の水割りで、軽く口を湿らせると自らの身に起きた事を語り始めた。
フレイド辺境伯と問題を起こし王都を追放された俺は、最後の餞別にと両親から渡された金も直ぐに使い果たしてしまった。
食い詰めた俺はたまたま出会った盗賊の頭目に拾われた。
攫われたと言ってもいいだろう。
『死ぬか働くか選べ』と言われた俺は恐怖と生きたい一心で盗賊団で下働をする事になった。
下働とは半分奴隷の様な物だ。
盗賊の仲間として認められるまでは、分け前も貰えず、腐りかけの食料を与えられ働かされた。
俺の仕事は雑用と荷運びだった。
貴族として生まれた自分が何故盗賊などの下で働かされなければならないのかと、王都を追放するキッカケとなったフレイド辺境伯と漆黒のユウを恨んだ。
盗賊共を皆殺しにしてやろうと考えた事も1度や2度では無い。
しかし、態度が気に食わない、反抗的な目をしていると言って殴られる内に盗賊達に反抗する気持ちは無くなって行った。
そして、惰性的に盗賊に加担する日々が続いた。
たが、その日々は唐突に終わりを告げる。
いつも通り、盗賊達が商人の馬車を襲った居た時だ。
俺は2人の盗賊と共に荷車の側で身を隠して居た。
そこに、空から巨大な鳥が舞い降りた。
その鳥に乗って居たのがAランク冒険者、漆黒のユウだった。
彼女は瞬く間に盗賊達を殺すと、俺達が隠れている場所へと猛スピードで駆けて来た。
逃げ出す間も無く見つかった。
そして俺と共に隠れていた2人は一瞬の内に殺された。
俺は逃げた。
自分がやっていた事は、紛れもなく盗賊行為たと理解していたし、盗賊達を簡単に殺したあの黒い少女に勝てるとも思って居なかった。
森の中を必死に走った俺だったが、やがて森を抜けた。
そこは、遥か下を激流が流れる崖だった。
背後には大斧を手にした少女が悠然と歩いてくる。
パニックになった俺はただひたすら少女を罵倒する事しか出来なかった。
少女が1歩前に出れば、俺は1歩後ろに下がった。
すると、突然足元が崩れ俺は激流へと飲まれて行った。
ランスロットはそこで話を区切ると再びぶどう酒を口にする。
「なるほど、つまり盗賊になったあんたはユウ先生に追い詰めらて崖から落ちたって事ね」
「そうだ」
まったくオブラートに包まないマーリンの言葉に頷いたランスロットは話を続ける。
「う……こ、ここは……」
目を覚ました時、俺は何処かのベッドに寝かされ身体の至る所に包帯を巻かれていた。
僅かに首を持ち上げて辺りを見回すと、最低限の家具が置かれた質素な部屋の中だった。
ギィ
部屋の扉が開く。
「あ、目が覚めたのね」
俺とそう変わらないくらいの少女がベッドに近づいて来た。
「あなた、血だらけで河原に倒れて居たのよ。
覚えてる?」
「俺は……」
「自分の名前は分かる?」
「俺の……名前……は、ラ……ンス……うぐぅ」
「ああ、無理しないで。
今、オババを呼んで来るから」
そう言い残すと少女は部屋から出て行った。
「ふむ、おそらく怪我のショックで記憶を無くしてしまったのじゃろう。
まぁ、おそらく冒険者か何かで王都近くの崖から落ちてしまったのじゃろうな」
村長だと言う老婆は、俺にいくつか質問をしてから、そう結論付けた。
「まぁ、怪我してるんだししばらくこの村でゆっくりしていくと良いわ」
その日から少女の家で暫く世話になる事になった。
「ふっ!」
俺が振り下ろした斧は切り株に立てた丸太を綺麗に叩き切り薪を作り上げて行く。
「おいランス、飯にするぞ」
「あ、はい」
俺は声を掛けてきた大男に着いて家に入る。
彼は俺を助けてくれた少女、キリナの父親であるドーラだ。
「お父さん、ランス、お昼の用意が出来たから手を洗って来て」
「ああ」
「分かった」
俺がこの村に来てから暫くたった。
未だに俺は自分が何者なのかを思い出せずにいる。
もしかしたら俺自身が思い出したく無いと思っているのかもしれない。
そんな俺をこの村の人々は受け入れてくれている。
俺が……この静かな暮らしが続いて欲しいと願う事は許されるのだろうか?
「それで、一体何がどうなったらあんたが炎の紋章の持ち主になったわけ?」
マーリンがランスロットに詰め寄る。
道中では盗賊の多い地域だった為あまり話は出来ていない。
マーリンから簡単に聞いた話では、ランスロットとマーリンは学院の同期だったらしい。
そして、ランスロットは子爵家の長男だったらしく、その性格は悪い意味で貴族的な男だったそうだ。
自分が偉いと思い込み、平民など身分の低い者を蔑む様な奴だと言っていた。
最後にはアルの父親であるフレイド辺境伯に無礼を働き、王都を追放となったらしい。
しかし、この目で見た彼は、特に横暴な所などなく、何より商人の妻と子供を身を呈して守っていた。
マーリンの語るかつてのランスロットの話と同一人物とは思えない。
ランスロットは杯に満たされたぶどう酒の水割りで、軽く口を湿らせると自らの身に起きた事を語り始めた。
フレイド辺境伯と問題を起こし王都を追放された俺は、最後の餞別にと両親から渡された金も直ぐに使い果たしてしまった。
食い詰めた俺はたまたま出会った盗賊の頭目に拾われた。
攫われたと言ってもいいだろう。
『死ぬか働くか選べ』と言われた俺は恐怖と生きたい一心で盗賊団で下働をする事になった。
下働とは半分奴隷の様な物だ。
盗賊の仲間として認められるまでは、分け前も貰えず、腐りかけの食料を与えられ働かされた。
俺の仕事は雑用と荷運びだった。
貴族として生まれた自分が何故盗賊などの下で働かされなければならないのかと、王都を追放するキッカケとなったフレイド辺境伯と漆黒のユウを恨んだ。
盗賊共を皆殺しにしてやろうと考えた事も1度や2度では無い。
しかし、態度が気に食わない、反抗的な目をしていると言って殴られる内に盗賊達に反抗する気持ちは無くなって行った。
そして、惰性的に盗賊に加担する日々が続いた。
たが、その日々は唐突に終わりを告げる。
いつも通り、盗賊達が商人の馬車を襲った居た時だ。
俺は2人の盗賊と共に荷車の側で身を隠して居た。
そこに、空から巨大な鳥が舞い降りた。
その鳥に乗って居たのがAランク冒険者、漆黒のユウだった。
彼女は瞬く間に盗賊達を殺すと、俺達が隠れている場所へと猛スピードで駆けて来た。
逃げ出す間も無く見つかった。
そして俺と共に隠れていた2人は一瞬の内に殺された。
俺は逃げた。
自分がやっていた事は、紛れもなく盗賊行為たと理解していたし、盗賊達を簡単に殺したあの黒い少女に勝てるとも思って居なかった。
森の中を必死に走った俺だったが、やがて森を抜けた。
そこは、遥か下を激流が流れる崖だった。
背後には大斧を手にした少女が悠然と歩いてくる。
パニックになった俺はただひたすら少女を罵倒する事しか出来なかった。
少女が1歩前に出れば、俺は1歩後ろに下がった。
すると、突然足元が崩れ俺は激流へと飲まれて行った。
ランスロットはそこで話を区切ると再びぶどう酒を口にする。
「なるほど、つまり盗賊になったあんたはユウ先生に追い詰めらて崖から落ちたって事ね」
「そうだ」
まったくオブラートに包まないマーリンの言葉に頷いたランスロットは話を続ける。
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目を覚ました時、俺は何処かのベッドに寝かされ身体の至る所に包帯を巻かれていた。
僅かに首を持ち上げて辺りを見回すと、最低限の家具が置かれた質素な部屋の中だった。
ギィ
部屋の扉が開く。
「あ、目が覚めたのね」
俺とそう変わらないくらいの少女がベッドに近づいて来た。
「あなた、血だらけで河原に倒れて居たのよ。
覚えてる?」
「俺は……」
「自分の名前は分かる?」
「俺の……名前……は、ラ……ンス……うぐぅ」
「ああ、無理しないで。
今、オババを呼んで来るから」
そう言い残すと少女は部屋から出て行った。
「ふむ、おそらく怪我のショックで記憶を無くしてしまったのじゃろう。
まぁ、おそらく冒険者か何かで王都近くの崖から落ちてしまったのじゃろうな」
村長だと言う老婆は、俺にいくつか質問をしてから、そう結論付けた。
「まぁ、怪我してるんだししばらくこの村でゆっくりしていくと良いわ」
その日から少女の家で暫く世話になる事になった。
「ふっ!」
俺が振り下ろした斧は切り株に立てた丸太を綺麗に叩き切り薪を作り上げて行く。
「おいランス、飯にするぞ」
「あ、はい」
俺は声を掛けてきた大男に着いて家に入る。
彼は俺を助けてくれた少女、キリナの父親であるドーラだ。
「お父さん、ランス、お昼の用意が出来たから手を洗って来て」
「ああ」
「分かった」
俺がこの村に来てから暫くたった。
未だに俺は自分が何者なのかを思い出せずにいる。
もしかしたら俺自身が思い出したく無いと思っているのかもしれない。
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