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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
117話 名無しのダンジョン
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「普通の洞窟だな」
「そうね」
ダンジョンの内部はごく普通の洞窟と変わらない様に思える。
以前、エレインさんと一緒に行った虚無の洞窟とあまり変わらない。
しかし、ダンジョンの方が虚無の洞窟よりも広く、入り口は狭かったが奥に行くと俺達3人が余裕を持って歩けるくらいの広さと成っていた。
「ダンジョンはどこもこんな感じなのか?」
「そうですね。
やはり洞窟型が多いですが、中にはキチンと石畳が敷かれて松明が設置された通路がある事も有ります」
「…………誰が松明なんて用意するんだ?」
俺は疑問にソフィアは首を振り答えた。
「さぁ、昔からダンジョンの研究者が調べている様ですが、ハッキリした事は分からないそうですよ。
松明や宝箱、それに罠などは生物タイプのダンジョンにしか有りませんから『おそらくダンジョンが用意しているのだろう』と言うのが定説です」
「生物タイプ?」
「はい、ダンジョンには生物タイプと無生物タイプが有ります」
「ああ、師匠に聞いた事があるわ。
確か古代の遺跡などに魔物が住み着いたりしてダンジョンと呼ばれる様になる物が無生物タイプで、生物タイプは確かダンジョン自体が魔物で冒険者を誘い込んで殺し食らっているって聞いたわ」
「はい、生物タイプのダンジョンは内部が時折変化したり階層が増えたりします。
更には特殊な階層を生成する事もあるそうです」
マーリンはダンジョンについて少し知っているらしい。
しかし、今気になる言葉が有った。
「なんだ、特殊な階層って」
「私が知っている物だと砂漠や森林などです。
ダンジョンの砂漠で太陽を見た時には流石に驚きました」
ソフィア少し遠い目をしながらそう言った。
「地下に太陽か……」
「最早何でも有りね」
不思議だ。
そもそも地下に砂漠や森林がある程の広大な空間などあるはずがない。
「このダンジョンはどっちだと思う?」
「多分生物タイプです」
「何故だ?」
「下層に行くと罠が多いらしいですからね」
「でも古代の遺跡でも罠が仕掛けられている場合があるって聞いたわよ?」
「はい、確かにその通りですが、ギルドの情報に有ったダンジョン内に出現する魔物のリストには、ゴブリン、オーク、コボルト、ヒュージウルフ、ワーム、クレイゴーレムなど多くの種類が載っていました。
無生物タイプのダンジョンに生息する魔物はせいぜい7~9種類、複数の種類の魔物が生息する場合は生物タイプの可能性が高いです」
「生物タイプか……つまり俺達は今、魔物の腹の中に居るって事か」
「嫌な事言わないでよ。
さっさと探して早く出ましょう」
「「 ⁉︎ 」」
俺達は魔物の気配を感じてすぐさま武器を抜く。
「ゴゴゴゴゴ」
洞窟の角から全長2メートルくらいの人形の土塊が現れた。
「クレイゴーレムです!」
「剣では効果が薄い、ソフィア退がって!」
素早く後ろに下がるソフィアと入れ替わる。
「深淵より出でし闇よ 彷徨い 移ろえ アビススフィア」
マーリンが放った深淵属性魔法がクレイゴーレムの体に3つの穴を開ける。
その内のどれが核を破壊したのだろう。
クレイゴーレムは崩れ去った。
「コレ何か使えるのか?」
「確かとても栄養価の高い良い土らしいわよ。
農家が高く買い取ってくれるらしいわ」
「…………いらねぇか」
クレイゴーレムを倒した俺達(と言うかマーリンだが)は土塊を避けて更に奥へと潜って行くのだった。
「そうね」
ダンジョンの内部はごく普通の洞窟と変わらない様に思える。
以前、エレインさんと一緒に行った虚無の洞窟とあまり変わらない。
しかし、ダンジョンの方が虚無の洞窟よりも広く、入り口は狭かったが奥に行くと俺達3人が余裕を持って歩けるくらいの広さと成っていた。
「ダンジョンはどこもこんな感じなのか?」
「そうですね。
やはり洞窟型が多いですが、中にはキチンと石畳が敷かれて松明が設置された通路がある事も有ります」
「…………誰が松明なんて用意するんだ?」
俺は疑問にソフィアは首を振り答えた。
「さぁ、昔からダンジョンの研究者が調べている様ですが、ハッキリした事は分からないそうですよ。
松明や宝箱、それに罠などは生物タイプのダンジョンにしか有りませんから『おそらくダンジョンが用意しているのだろう』と言うのが定説です」
「生物タイプ?」
「はい、ダンジョンには生物タイプと無生物タイプが有ります」
「ああ、師匠に聞いた事があるわ。
確か古代の遺跡などに魔物が住み着いたりしてダンジョンと呼ばれる様になる物が無生物タイプで、生物タイプは確かダンジョン自体が魔物で冒険者を誘い込んで殺し食らっているって聞いたわ」
「はい、生物タイプのダンジョンは内部が時折変化したり階層が増えたりします。
更には特殊な階層を生成する事もあるそうです」
マーリンはダンジョンについて少し知っているらしい。
しかし、今気になる言葉が有った。
「なんだ、特殊な階層って」
「私が知っている物だと砂漠や森林などです。
ダンジョンの砂漠で太陽を見た時には流石に驚きました」
ソフィア少し遠い目をしながらそう言った。
「地下に太陽か……」
「最早何でも有りね」
不思議だ。
そもそも地下に砂漠や森林がある程の広大な空間などあるはずがない。
「このダンジョンはどっちだと思う?」
「多分生物タイプです」
「何故だ?」
「下層に行くと罠が多いらしいですからね」
「でも古代の遺跡でも罠が仕掛けられている場合があるって聞いたわよ?」
「はい、確かにその通りですが、ギルドの情報に有ったダンジョン内に出現する魔物のリストには、ゴブリン、オーク、コボルト、ヒュージウルフ、ワーム、クレイゴーレムなど多くの種類が載っていました。
無生物タイプのダンジョンに生息する魔物はせいぜい7~9種類、複数の種類の魔物が生息する場合は生物タイプの可能性が高いです」
「生物タイプか……つまり俺達は今、魔物の腹の中に居るって事か」
「嫌な事言わないでよ。
さっさと探して早く出ましょう」
「「 ⁉︎ 」」
俺達は魔物の気配を感じてすぐさま武器を抜く。
「ゴゴゴゴゴ」
洞窟の角から全長2メートルくらいの人形の土塊が現れた。
「クレイゴーレムです!」
「剣では効果が薄い、ソフィア退がって!」
素早く後ろに下がるソフィアと入れ替わる。
「深淵より出でし闇よ 彷徨い 移ろえ アビススフィア」
マーリンが放った深淵属性魔法がクレイゴーレムの体に3つの穴を開ける。
その内のどれが核を破壊したのだろう。
クレイゴーレムは崩れ去った。
「コレ何か使えるのか?」
「確かとても栄養価の高い良い土らしいわよ。
農家が高く買い取ってくれるらしいわ」
「…………いらねぇか」
クレイゴーレムを倒した俺達(と言うかマーリンだが)は土塊を避けて更に奥へと潜って行くのだった。
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