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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
95話 短くて長い攻防
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「ま、魔王だと⁉︎」
「ええ、数多くの邪眼を持つ魔王が居るって聞いた事が有るわ。
国王様が言っていたエリオの村の人々を呪いで石に変えた魔王、おそらくこいつがその魔王コルダールよ」
「はっはっは、ご名答だぁ、小娘。
どうした勇者、かかって来いよぉ。
俺を殺せばお前の村の奴らの呪いも解けるぜぇ?」
俺は魔王コルダールを睨みつける。
こいつが……こいつを倒せば村のみんなを助ける事が出来る……
「エリオ!
バカな真似はしないでよ。
今の私達ではこいつには勝てない。
何とか逃げるのよ!」
「だが!」
「エリオ!
こいつはマジでヤベェ。
まだ、精霊の紋章も揃ってない状態で勝てる相手じゃねぇ!」
「私も撤退に賛成です。
勇気と無謀は別物ですよ」
マーリンとカート、ソフィアは皆、撤退するべきだと釘を刺して来た。
俺だってそれなりの戦いをくぐり抜けて来た。
目の前の男が圧倒的に格上である事くらいは理解している。
「はは、呪いが解けた時に帰っておくべきだったかしら?」
ザネリが自嘲気味に笑った。
彼女を巻き込んでしまったのは済まなく思う。
しかし、今は協力してこの場を切り抜けなければならない。
俺はようやく考えをまとめ、口を開いた。
「よし、撤退だ。
マーリン、転移魔方陣を使え、上手く召喚魔法使いかテイマーに依頼が入っていればすでにミルミット王国に魔方陣が届いているはずだ。
もし、まだ届いていなくても今の状況よりはマシだろう」
「わかった。
準備に少し掛かるわよ?」
「俺とカートとソフィアが前にでる。
マーリンは魔方陣の準備、ザネリはマーリンの護衛を頼む」
俺の指示にみんなが頷くのを見て腹を決める。
マーリンの準備が整うまで全力でコルダールを抑え込むしかない。
「聖なる光よ 戦士たちに祝福を 抗呪」
マーリンの魔法の光が俺達の身体に吸い込まれる。
「これである程度邪眼の呪いに抵抗出来る筈よ」
俺はマーリンに頷くと前に出て剣を構える。
後ろでは魔方陣を取り出したマーリンが転移の準備を始める。
「おしゃべりは終わりかぁ?
そろそろ死になぁ!」
離れた位置に立っていたコルダールの姿がブレたと思った瞬間、反射的に剣を翳す。
ギンッ!
俺の剣はギリギリの所でコルダールのナイフを受け止める事が出来た。
正直、偶然だ。
コルダールの動きはほとんど見えなかった。
「野郎!」
カートがコルダールの斜め後ろから斬りかかる。
「ああ?紋章持ちですら無い雑魚が粋がってんじゃねぇよぉ」
カートが振るった剣は空を斬り、コルダールの蹴りはカートの腹に突き刺さる。
「がはっ!」
「はっ!」
吹き飛ばされるカートと入れ替わる様に、ソフィアがコルダールに獣王の大楯を叩きつける。
「紋章持ちか、お前はここで殺しておく方がいいよなぁ」
コルダールはソフィアの強烈なシールドバッシュを片手で受け止め、驚愕するソフィアの喉を目掛けてナイフを突き出す。
「ソフィア!」
俺はソフィアへの攻撃を妨害しようと精霊の力を纏わせた剣を全力で振り切る。
「ちっ!」
コルダールは俺の剣を無理に受け止めようとはせず、ソフィアに向けたナイフを止め、その場から飛び退いた。
「はぁ、はぁ、大丈夫か?」
「はい、何とか」
「カート、無事か?」
「死ぬかと思ったぞ、あばらが数本折れてる」
コルダールと距離を取った俺達は何とか息を整えようとする。
今の一瞬の攻防で相当に消耗してしまった。
しかし、コルダールの方はまだまだ余裕がある様に見える。
「はっはっは、やるじゃねぇか勇者ぁ今の攻撃なら俺の身体強化を抜けてダメージを与えられるかもしれねぇなぁ」
俺の精霊剣の事か、ならこの技で時間を稼ぐ事が出来るかも知れない。
「たからよぉ、それは禁止だぁ」
「 ⁉︎ 」
コルダールが鋭く腕を振るい投げたナイフがまるで魔法銃から放たれた魔力弾の様に空間を走る。
「ぐっ!」
ナイフが俺の左肩に突き刺さる。
だが幸い左肩だった為、何とか剣を振る事は出来そうだ。
そう思った時……
「ぐぁぁあ!」
コルダールのナイフが黒い霧の様に変わり俺の身体に染み込んで来た。
その激痛に視界がチカチカと明滅する。
「な、何ですか⁉︎」
「大丈夫かエリオ⁉︎」
「だ、大丈夫だ……」
霧が全て俺の身体に入るとさっきまでの激痛が嘘の様に無くなった。
ナイフが刺さっていた場所には傷1つついていない。
一体何だったのか、コルダールはニヤニヤとこちらを見ているだけだ。
「光の精……がぁぁあ!」
精霊の力を使おうとすると身体中に激痛が走った。
とても魔力を扱える様な状態ではない。
「な、何が……」
「かはっはっは、アンチカースを掛けて呪いに対抗したつもりみたいだが、邪眼は防げても直接呪いを身体に突き刺せば防げねぇたろぉ?」
不味い、激痛でまともに思考出来ない。
マーリンはまだなのか⁉︎
「さぁ、そろそろ死ねよぉ、勇者ぁ」
コルダールの身体が掠れる。
「させない!」
「邪魔だぁ」
ソフィアがコルダールの前に立ちはだかるが直ぐに蹴り飛ばされる。
「くそ!」
カートも斬りかかるが剣を振り下ろす前に手首を掴まれる。
「雑魚の割にはいい剣を持ってんじゃねぇかぁ?」
剣を奪われたカートは、後ろから迫っていたソフィアに向かって投げ飛ばされる。
コルダールは余裕たっぷりに歩いてくると俺の目の前で立ち止まる。
「エリオ!」
マーリンの悲鳴の様な叫びが聞こえるがそれに答える余裕は無かった。
コルダールが半身に構えたカートの剣を俺に向かって突き出した。
そして……剣が肉を貫く鈍い音が響き、辺りには濃い血の匂いが広がった。
「ええ、数多くの邪眼を持つ魔王が居るって聞いた事が有るわ。
国王様が言っていたエリオの村の人々を呪いで石に変えた魔王、おそらくこいつがその魔王コルダールよ」
「はっはっは、ご名答だぁ、小娘。
どうした勇者、かかって来いよぉ。
俺を殺せばお前の村の奴らの呪いも解けるぜぇ?」
俺は魔王コルダールを睨みつける。
こいつが……こいつを倒せば村のみんなを助ける事が出来る……
「エリオ!
バカな真似はしないでよ。
今の私達ではこいつには勝てない。
何とか逃げるのよ!」
「だが!」
「エリオ!
こいつはマジでヤベェ。
まだ、精霊の紋章も揃ってない状態で勝てる相手じゃねぇ!」
「私も撤退に賛成です。
勇気と無謀は別物ですよ」
マーリンとカート、ソフィアは皆、撤退するべきだと釘を刺して来た。
俺だってそれなりの戦いをくぐり抜けて来た。
目の前の男が圧倒的に格上である事くらいは理解している。
「はは、呪いが解けた時に帰っておくべきだったかしら?」
ザネリが自嘲気味に笑った。
彼女を巻き込んでしまったのは済まなく思う。
しかし、今は協力してこの場を切り抜けなければならない。
俺はようやく考えをまとめ、口を開いた。
「よし、撤退だ。
マーリン、転移魔方陣を使え、上手く召喚魔法使いかテイマーに依頼が入っていればすでにミルミット王国に魔方陣が届いているはずだ。
もし、まだ届いていなくても今の状況よりはマシだろう」
「わかった。
準備に少し掛かるわよ?」
「俺とカートとソフィアが前にでる。
マーリンは魔方陣の準備、ザネリはマーリンの護衛を頼む」
俺の指示にみんなが頷くのを見て腹を決める。
マーリンの準備が整うまで全力でコルダールを抑え込むしかない。
「聖なる光よ 戦士たちに祝福を 抗呪」
マーリンの魔法の光が俺達の身体に吸い込まれる。
「これである程度邪眼の呪いに抵抗出来る筈よ」
俺はマーリンに頷くと前に出て剣を構える。
後ろでは魔方陣を取り出したマーリンが転移の準備を始める。
「おしゃべりは終わりかぁ?
そろそろ死になぁ!」
離れた位置に立っていたコルダールの姿がブレたと思った瞬間、反射的に剣を翳す。
ギンッ!
俺の剣はギリギリの所でコルダールのナイフを受け止める事が出来た。
正直、偶然だ。
コルダールの動きはほとんど見えなかった。
「野郎!」
カートがコルダールの斜め後ろから斬りかかる。
「ああ?紋章持ちですら無い雑魚が粋がってんじゃねぇよぉ」
カートが振るった剣は空を斬り、コルダールの蹴りはカートの腹に突き刺さる。
「がはっ!」
「はっ!」
吹き飛ばされるカートと入れ替わる様に、ソフィアがコルダールに獣王の大楯を叩きつける。
「紋章持ちか、お前はここで殺しておく方がいいよなぁ」
コルダールはソフィアの強烈なシールドバッシュを片手で受け止め、驚愕するソフィアの喉を目掛けてナイフを突き出す。
「ソフィア!」
俺はソフィアへの攻撃を妨害しようと精霊の力を纏わせた剣を全力で振り切る。
「ちっ!」
コルダールは俺の剣を無理に受け止めようとはせず、ソフィアに向けたナイフを止め、その場から飛び退いた。
「はぁ、はぁ、大丈夫か?」
「はい、何とか」
「カート、無事か?」
「死ぬかと思ったぞ、あばらが数本折れてる」
コルダールと距離を取った俺達は何とか息を整えようとする。
今の一瞬の攻防で相当に消耗してしまった。
しかし、コルダールの方はまだまだ余裕がある様に見える。
「はっはっは、やるじゃねぇか勇者ぁ今の攻撃なら俺の身体強化を抜けてダメージを与えられるかもしれねぇなぁ」
俺の精霊剣の事か、ならこの技で時間を稼ぐ事が出来るかも知れない。
「たからよぉ、それは禁止だぁ」
「 ⁉︎ 」
コルダールが鋭く腕を振るい投げたナイフがまるで魔法銃から放たれた魔力弾の様に空間を走る。
「ぐっ!」
ナイフが俺の左肩に突き刺さる。
だが幸い左肩だった為、何とか剣を振る事は出来そうだ。
そう思った時……
「ぐぁぁあ!」
コルダールのナイフが黒い霧の様に変わり俺の身体に染み込んで来た。
その激痛に視界がチカチカと明滅する。
「な、何ですか⁉︎」
「大丈夫かエリオ⁉︎」
「だ、大丈夫だ……」
霧が全て俺の身体に入るとさっきまでの激痛が嘘の様に無くなった。
ナイフが刺さっていた場所には傷1つついていない。
一体何だったのか、コルダールはニヤニヤとこちらを見ているだけだ。
「光の精……がぁぁあ!」
精霊の力を使おうとすると身体中に激痛が走った。
とても魔力を扱える様な状態ではない。
「な、何が……」
「かはっはっは、アンチカースを掛けて呪いに対抗したつもりみたいだが、邪眼は防げても直接呪いを身体に突き刺せば防げねぇたろぉ?」
不味い、激痛でまともに思考出来ない。
マーリンはまだなのか⁉︎
「さぁ、そろそろ死ねよぉ、勇者ぁ」
コルダールの身体が掠れる。
「させない!」
「邪魔だぁ」
ソフィアがコルダールの前に立ちはだかるが直ぐに蹴り飛ばされる。
「くそ!」
カートも斬りかかるが剣を振り下ろす前に手首を掴まれる。
「雑魚の割にはいい剣を持ってんじゃねぇかぁ?」
剣を奪われたカートは、後ろから迫っていたソフィアに向かって投げ飛ばされる。
コルダールは余裕たっぷりに歩いてくると俺の目の前で立ち止まる。
「エリオ!」
マーリンの悲鳴の様な叫びが聞こえるがそれに答える余裕は無かった。
コルダールが半身に構えたカートの剣を俺に向かって突き出した。
そして……剣が肉を貫く鈍い音が響き、辺りには濃い血の匂いが広がった。
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