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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
77話 歓談と修練
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「菓子屋か」
「はい、10日後には開店する予定らしいですよ」
フレイド様にミーナさんのお店が開店する日取りを教えます。
「ユウ様がたまに持って来てくれたお菓子ですよね?
その支店がこの街に出来るなんて嬉しいですわ」
「ええ、あのロールケーキと言うお菓子は絶品でしたからね」
「私はリーフパイが好きですわ、サクサクの食感が楽しいです」
ミッシェル様とユーリア様も嬉しそうに話しています。
アルさんは騎士団を率いて街の周囲や街道の魔物の討伐に出ていて不在です。
これも領主になる為に必要な事なのでしょう。
「ふふふ、楽しみですね」
楽しそうな女性2人と同様にわたしも楽しみです。
最近ではわたしが教えた物から発展させた新しいロールケーキなども出て来ましたからね。
ちなみに、わたしの隣では貴族に褒められ、更に期待されて顔色が薄くなっているミーナさんが居るのでした。
ミーナさんのお菓子屋の話がひと段落した所で、わたしは瓶を1つ取り出しフレイド様に差し出しました。
「フレイド様、こちらを試してみて下さい」
「コレは?」
「お酒です」
「これが……酒?」
「お酒ですか?」
「まるで水のように透き通っていますね?」
「はい、リュウガ王国で手に入れた穀物で作った『清酒』です」
リュウガ王国のお米屋で見つけたのはお米や米麹だけでは有りません。
大粒で軟質な酒米を見つけたのです。
この酒米は普通のお米のように食べるにはあまり適しておらず、リュウガ王国では家畜の飼料として扱われていました。
そこを大量に購入したのです。
シアさんにもに輸入を頼んでおきました。
シルバさんが持って来てくれたグラスに清酒を注ぎ、みんなで味見をするのでした。
===========================
「短期間で実力を付けるにはやはり、魔力のコントロールを身に付けるのが早いだろう。
魔力のコントロールが上達すればより少ない魔力で効果の高い魔法を素早く発動する事ができる。
勿論、精霊の力を扱うのにも有用だ」
エレインさんは俺達に水の入ったグラスと小さな球を手渡して来た。
「このグラスに入った水に球を入れて魔力を注いでみなさい」
言われた通りにすると始めグラスの底に沈んでいた球が水面へと浮かび上がって来た。
「この球は魔力の篭った水に浮くように魔法を付与している。
この球を1時間沈まないように水面に浮かべ続けなさい」
「は、はい」
「よっしゃ」
「これはなかなか……」
「マーリンはこの程度は問題なく出来るでしょう。
マーリンは球が水面に出ないように、また、底にも沈まないように魔力を込めなさい」
もともと魔力の多いマーリンには別の課題が出された。
「グラスの半分だけに魔力を込めるってことね」
マーリンのグラスの球はグラスの中央で止まる。
「その状態で1時間維持しなさい。
この修練を続ければ魔力操作のスキルを会得する事が出来る事もある。
それでは始め」
エレインさんの号令で一斉に魔力を込める。
この常に魔力を放出する状態を維持するのはかなりの集中力が必要だ。
俺達は数日間、こうして訓練を続けるのだった。
「はい、10日後には開店する予定らしいですよ」
フレイド様にミーナさんのお店が開店する日取りを教えます。
「ユウ様がたまに持って来てくれたお菓子ですよね?
その支店がこの街に出来るなんて嬉しいですわ」
「ええ、あのロールケーキと言うお菓子は絶品でしたからね」
「私はリーフパイが好きですわ、サクサクの食感が楽しいです」
ミッシェル様とユーリア様も嬉しそうに話しています。
アルさんは騎士団を率いて街の周囲や街道の魔物の討伐に出ていて不在です。
これも領主になる為に必要な事なのでしょう。
「ふふふ、楽しみですね」
楽しそうな女性2人と同様にわたしも楽しみです。
最近ではわたしが教えた物から発展させた新しいロールケーキなども出て来ましたからね。
ちなみに、わたしの隣では貴族に褒められ、更に期待されて顔色が薄くなっているミーナさんが居るのでした。
ミーナさんのお菓子屋の話がひと段落した所で、わたしは瓶を1つ取り出しフレイド様に差し出しました。
「フレイド様、こちらを試してみて下さい」
「コレは?」
「お酒です」
「これが……酒?」
「お酒ですか?」
「まるで水のように透き通っていますね?」
「はい、リュウガ王国で手に入れた穀物で作った『清酒』です」
リュウガ王国のお米屋で見つけたのはお米や米麹だけでは有りません。
大粒で軟質な酒米を見つけたのです。
この酒米は普通のお米のように食べるにはあまり適しておらず、リュウガ王国では家畜の飼料として扱われていました。
そこを大量に購入したのです。
シアさんにもに輸入を頼んでおきました。
シルバさんが持って来てくれたグラスに清酒を注ぎ、みんなで味見をするのでした。
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「短期間で実力を付けるにはやはり、魔力のコントロールを身に付けるのが早いだろう。
魔力のコントロールが上達すればより少ない魔力で効果の高い魔法を素早く発動する事ができる。
勿論、精霊の力を扱うのにも有用だ」
エレインさんは俺達に水の入ったグラスと小さな球を手渡して来た。
「このグラスに入った水に球を入れて魔力を注いでみなさい」
言われた通りにすると始めグラスの底に沈んでいた球が水面へと浮かび上がって来た。
「この球は魔力の篭った水に浮くように魔法を付与している。
この球を1時間沈まないように水面に浮かべ続けなさい」
「は、はい」
「よっしゃ」
「これはなかなか……」
「マーリンはこの程度は問題なく出来るでしょう。
マーリンは球が水面に出ないように、また、底にも沈まないように魔力を込めなさい」
もともと魔力の多いマーリンには別の課題が出された。
「グラスの半分だけに魔力を込めるってことね」
マーリンのグラスの球はグラスの中央で止まる。
「その状態で1時間維持しなさい。
この修練を続ければ魔力操作のスキルを会得する事が出来る事もある。
それでは始め」
エレインさんの号令で一斉に魔力を込める。
この常に魔力を放出する状態を維持するのはかなりの集中力が必要だ。
俺達は数日間、こうして訓練を続けるのだった。
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