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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
69話 露払い
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オリオンの背中から城を眺め、マクベスが言っていた中庭の錬金工房を探します。
すると城の奥のひらけた場所に後から造られたと思われる建物が有りました。
装飾の少ないその建物は無骨で頑丈な造りをしています。
直接乗り込もうかと思いましたがその中には周辺には結界が張ってあるみたいで、空からの進入は少し面倒です。
しかし、この手の常設型の結界を作れるのはかなり希少なマジックアイテムです。
数は多く無いのでしょう。
結界に覆われているのは中庭の一部だけです。
結界の無い場所に着地したわたしは錬金工房を目指して歩き始めました。
街の方からは時折、騒めきが聞こえて来ます。
予定通り、マクベスがレジスタンスを率いて武装蜂起したのでしょう。
反乱に対処する為、城の警備は手薄になっている様ですね。
しばらく歩くと結界に行き当たりました。
《進入阻害結界》
魔力パターンを登録させた特定の人物以外の進入を阻害する結界。
鑑定さんの仕事によると事前にマジックアイテムに魔力を登録しなければ通過出来ない結界の様ですね。
わたしはアイテムボックスからピリオドを出し、魔力を流します。
ピリオドの持つ特殊能力は全部で6つです。
その内の1つ魔法切断を使います。
アルッキさんの説明によると、この能力は結界や魔方陣や魔力で強化された物、魔力によって生み出された物を破壊する事が出来るそうです。
以前から使ってた核を破壊して魔法を霧散させる技の強化版ですね。
城に張られていた結界はピリオドの刃に切り裂かれ、砕け散りました。
うん、なかなかですね。
ピリオドは前に使っていた水龍の戦斧よりも少し重い戦斧なのですが、重量操作の能力によってある程度重さを変えることが出来ます。
取り回しが良くなるだけでは無く、攻撃の瞬間、重量を重くすれば威力を上げる事も可能です。
結界を抜け中庭を進むと別の方向に通路を見つけました。
「むむむ」
どうやらあれは結界に入る為の通路みたいですね。
失敗しました。
あそこから入れば結界を壊す事なく入る事が出来た様です。
そうすれば、結界のマジックアイテムを奪い……拾う事が出来たかも知れません。
残念です。
「ん?」
錬金工房の中から人が出て来ました。
2人の人間はわたしに気付いたのか、少し話した後、1人がわたしの方に向かってやって来ました。
その人間は6体の気持ちの悪いよく分からない奴を連れています。
あれがマクベスの言っていたキメラ兵って奴ですね。
「おい、貴様!
ここで何をしている、大人しくげひゅ」
無警戒に近づいて来たバカをキメラ兵ごと切り捨てました。
警戒のは1つもせずにノコノコと近づいて来るとは、愚かにも程があります。
あの首の上に付いていた物はスイカか何かでしょうか?
まぁ、上等な服は着ていましたが武装はしていませんでしたから文官か何かでしょう。
雑魚以下でしたからね。
わたしは今殺したばかりの雑魚の事など直ぐに忘れ、もう1人の男の方に近づきます。
「お、おおぉ! じ、実験体485号、侵入者を殺せ!殺すのだ!」
男が叫ぶと中庭の端に座り込んでいた巨大なキメラが起き上がりこちらへと迫って来ました。
わたしはピリオドに蓄積していた魔力を解放し、その魔力を5層に重ねて刃に纏わせ、更に深淵属性へと変化させます。
ピリオドに使われているスケルトンドラゴンの魔石は深淵属性との親和性が非常に高いので負担も少ない様です。
闇属性の上位属性である深淵属性は、状態異常や催眠などの効果を持つ闇属性とは真逆で破壊力に特化した属性です。
ピリオドの威力に深淵属性の破壊力を加えた一撃は、巨大なキメラを真っ二つに切り飛ばしました。
「これは……この程度がAランクですか……」
確かにわたしの攻撃は強力な攻撃でしたが、まさか、一撃で倒せるとは……武器の強さも有りますが何よりあのキメラが弱すぎます。
確かに能力値はAランク並みなのでしょうがなんと言いますか魂が無いと言うか動きにセンスが無いんですよね。
わたしは巨大キメラの死体を無視してもう1人の男の方に視線を向けるのでした。
すると城の奥のひらけた場所に後から造られたと思われる建物が有りました。
装飾の少ないその建物は無骨で頑丈な造りをしています。
直接乗り込もうかと思いましたがその中には周辺には結界が張ってあるみたいで、空からの進入は少し面倒です。
しかし、この手の常設型の結界を作れるのはかなり希少なマジックアイテムです。
数は多く無いのでしょう。
結界に覆われているのは中庭の一部だけです。
結界の無い場所に着地したわたしは錬金工房を目指して歩き始めました。
街の方からは時折、騒めきが聞こえて来ます。
予定通り、マクベスがレジスタンスを率いて武装蜂起したのでしょう。
反乱に対処する為、城の警備は手薄になっている様ですね。
しばらく歩くと結界に行き当たりました。
《進入阻害結界》
魔力パターンを登録させた特定の人物以外の進入を阻害する結界。
鑑定さんの仕事によると事前にマジックアイテムに魔力を登録しなければ通過出来ない結界の様ですね。
わたしはアイテムボックスからピリオドを出し、魔力を流します。
ピリオドの持つ特殊能力は全部で6つです。
その内の1つ魔法切断を使います。
アルッキさんの説明によると、この能力は結界や魔方陣や魔力で強化された物、魔力によって生み出された物を破壊する事が出来るそうです。
以前から使ってた核を破壊して魔法を霧散させる技の強化版ですね。
城に張られていた結界はピリオドの刃に切り裂かれ、砕け散りました。
うん、なかなかですね。
ピリオドは前に使っていた水龍の戦斧よりも少し重い戦斧なのですが、重量操作の能力によってある程度重さを変えることが出来ます。
取り回しが良くなるだけでは無く、攻撃の瞬間、重量を重くすれば威力を上げる事も可能です。
結界を抜け中庭を進むと別の方向に通路を見つけました。
「むむむ」
どうやらあれは結界に入る為の通路みたいですね。
失敗しました。
あそこから入れば結界を壊す事なく入る事が出来た様です。
そうすれば、結界のマジックアイテムを奪い……拾う事が出来たかも知れません。
残念です。
「ん?」
錬金工房の中から人が出て来ました。
2人の人間はわたしに気付いたのか、少し話した後、1人がわたしの方に向かってやって来ました。
その人間は6体の気持ちの悪いよく分からない奴を連れています。
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「おい、貴様!
ここで何をしている、大人しくげひゅ」
無警戒に近づいて来たバカをキメラ兵ごと切り捨てました。
警戒のは1つもせずにノコノコと近づいて来るとは、愚かにも程があります。
あの首の上に付いていた物はスイカか何かでしょうか?
まぁ、上等な服は着ていましたが武装はしていませんでしたから文官か何かでしょう。
雑魚以下でしたからね。
わたしは今殺したばかりの雑魚の事など直ぐに忘れ、もう1人の男の方に近づきます。
「お、おおぉ! じ、実験体485号、侵入者を殺せ!殺すのだ!」
男が叫ぶと中庭の端に座り込んでいた巨大なキメラが起き上がりこちらへと迫って来ました。
わたしはピリオドに蓄積していた魔力を解放し、その魔力を5層に重ねて刃に纏わせ、更に深淵属性へと変化させます。
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ピリオドの威力に深淵属性の破壊力を加えた一撃は、巨大なキメラを真っ二つに切り飛ばしました。
「これは……この程度がAランクですか……」
確かにわたしの攻撃は強力な攻撃でしたが、まさか、一撃で倒せるとは……武器の強さも有りますが何よりあのキメラが弱すぎます。
確かに能力値はAランク並みなのでしょうがなんと言いますか魂が無いと言うか動きにセンスが無いんですよね。
わたしは巨大キメラの死体を無視してもう1人の男の方に視線を向けるのでした。
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