256 / 418
神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
61話 諸悪の終焉
しおりを挟む
城の廊下を走る俺達の行く手を塞ぐ様に現れたのは不気味なキメラ兵だった。
直立した狼の様な姿だが、右腕が身体に不釣り合いな程に大きい。
「マーリン、援護してくれ、ソフィアは周囲の警戒を。
カート、行くぞ!」
「あいよ!」
俺とカートは剣を構えてキメラ兵に走り寄る。
マーリンの付与魔法を感じ、剣を振るう。
キメラ兵の太腿を斬りつけたのだが、不自然な程に強靭な筋肉に阻まれ浅く傷付ける事しか出来ない。
カートの方も似た様なものだ。
「硬いな」
「ああ、だが時間は掛けられねぇからな。
紅蓮!」
カートがマジックアイテムである剣を振るうと凄まじい炎がキメラ兵を包み込む。
しかし、キメラ兵は炎の中でも平然としている。
「これは面倒だな」
「どうする?」
カートが嫌そうな顔で問いかけて来た。
俺に分かる訳がないだろう。
「2人とも、退いて!」
マーリンの声に俺とカートは飛び退く。
未だに燃え続けているキメラ兵に氷の槍が殺到する。
マーリンが放った魔法はキメラ兵の腹に突き刺さり少しづつ身体を凍らせて行く。
突き刺さった場所から更に冷気を放ち相手を凍らせる上級魔法、アイシクルランスだ。
味方ながらエグい。
「はっ!」
マーリンのアイシクルランスを追い掛ける様に走り寄ったソフィアが身体の半分が凍っているキメラ兵に大楯を叩きつけると血飛沫を撒き散らしながら砕け散る。
ここまでスプラッタなシールドバッシュも珍しいだろう。
それにしても女性陣は恐ろしい。
俺はカートと視線を合わせ、苦笑いを浮かべるとロミオ達の所に戻った。
数体のキメラ兵を倒し城の奥へと進む。
この先の中庭の端に錬金工房があり、リア王はそこにいる可能性が高いらしい。
中庭に出て、錬金工房の方に向かっていると前に不気味な肉塊があった。
「な、なんだコレは?」
それはおそらくキメラ兵なのだろう。
だが、今までの戦ったキメラ兵よりも大きい者や身体にマジックアイテムを合成された様な奴などもいる。
しかし、その歪な姿に共通するのはその全てが上半身と下半身が切り離されている事だろう。
なにか、鋭利な刃物で一刀の元切り捨てられた様だ。
「マクベス!」
そのキメラ兵の中に何かを見つけたのかロミオがマクベスを呼ぶ。
俺もロミオが指差す方に目をやるとキメラ兵の死体の中に、同じ様に胴で上下に両断されている人間の死体が混ざっていた。
とても上等な服を着ているのでかなり身分の高い人間なのがもしれない。
「なんだ、こいつは?」
カートの疑問は別に答えを求めていた訳ではないのだろう。
しかし、律儀にもマクベスは答えた。
「第2王子のダンカンだ」
「なに!こいつが……」
まさか捕らえる前に死んでいるとは予想していなかった。
「一体何があったんだ?」
「……………………おそらく歯牙にも掛けられなかったのだろうな」
「え、どう言うことだ?」
「いや、何でもない。
急ごう、錬金工房はすぐ近くだ」
マクベスは何かを誤魔化す様に話を打ち切った。
多分、彼はこの状況について何かを知っているのだろう。
しかし、それを語る気は無い様だ。
もしかしたら例のAランクキメラの件と関係が有るのかもしれない。
キメラ兵の死体からマクベスの方に目をやると彼の向かう先に大きな建物があり、建物の前に座り込んだ人影が見える。
「アレは……」
俺達はその人影に駆け寄るのだが……
「な、あ、あれは⁉︎」
その人影に気を取られていた俺達は、その存在に気付くのが遅れてしまった。
それはあまりにも大き過ぎた。
大木の様に太い手足に、鎧の様な鱗を持った見上げるほど巨大なキメラだ。
額からは鋭い角がそそり立ち、不揃いで歪な牙はその存在が自然に生まれた命では無い事を物語っている。
目にした瞬間、こいつが例のAランクキメラだと確信した。
圧倒的な存在感に戦えばタダでは済まないと思わされる。
しかし、このキメラと俺達が戦う事は無いだろう。
何故ならこのキメラも、さっきの第2王子ダンカンやキメラ兵の様に斬り殺されているからだ。
その滑らかな切り口は今までの目にした事のない程の腕だ。
噂に聞く神域の剣士の様な、達人の剣によるものだろう。
何にせよ、マクベスの言う通りAランクキメラは最早無力だ。
俺達は改めて座り込んでいる人影に近づく。
その人物は痩せぎすな男だった。
顎に少しヒゲを蓄えた男は、何故か何かに怯える様にガクガクと震えている。
男の非常に上等な衣服は自ら掻きむしったのかズタボロになっており、両手の爪は剥がれ、手と服は血に塗れている。
失禁したのか股間の辺りを濡らしているが男は気に掛ける様子もないく、虚ろな目は、焦点の合わない視線をギョロギョロと忙しなくあちこちに向けている。
その口は、時折「死が……」「助けてくれ」「嫌だ」「美しい」と訳がわからない事を呟いている。
「なんだ、このおっさんは?」
「俺の父、リア王だ」
「え、こいつが⁉︎」
「だが、リア王はブロンドの髪をしているはずでは?」
ソフィアは事前に説明されたリア王の容姿を思い出した様で、マクベスに問いかける。
確かに俺もリア王はブロンドの髪をしていると聞いた。
しかし、目の前の男は白髪だ。
「いや、この男がリア王で間違いない。
何故白髪になったのかはわからないが………………それ程の恐怖を知ったのかも知れないな」
マクベスが男をリア王と断定した。
小さく何かを呟いた気がしたが、俺は深くは考える事はなかった。
直立した狼の様な姿だが、右腕が身体に不釣り合いな程に大きい。
「マーリン、援護してくれ、ソフィアは周囲の警戒を。
カート、行くぞ!」
「あいよ!」
俺とカートは剣を構えてキメラ兵に走り寄る。
マーリンの付与魔法を感じ、剣を振るう。
キメラ兵の太腿を斬りつけたのだが、不自然な程に強靭な筋肉に阻まれ浅く傷付ける事しか出来ない。
カートの方も似た様なものだ。
「硬いな」
「ああ、だが時間は掛けられねぇからな。
紅蓮!」
カートがマジックアイテムである剣を振るうと凄まじい炎がキメラ兵を包み込む。
しかし、キメラ兵は炎の中でも平然としている。
「これは面倒だな」
「どうする?」
カートが嫌そうな顔で問いかけて来た。
俺に分かる訳がないだろう。
「2人とも、退いて!」
マーリンの声に俺とカートは飛び退く。
未だに燃え続けているキメラ兵に氷の槍が殺到する。
マーリンが放った魔法はキメラ兵の腹に突き刺さり少しづつ身体を凍らせて行く。
突き刺さった場所から更に冷気を放ち相手を凍らせる上級魔法、アイシクルランスだ。
味方ながらエグい。
「はっ!」
マーリンのアイシクルランスを追い掛ける様に走り寄ったソフィアが身体の半分が凍っているキメラ兵に大楯を叩きつけると血飛沫を撒き散らしながら砕け散る。
ここまでスプラッタなシールドバッシュも珍しいだろう。
それにしても女性陣は恐ろしい。
俺はカートと視線を合わせ、苦笑いを浮かべるとロミオ達の所に戻った。
数体のキメラ兵を倒し城の奥へと進む。
この先の中庭の端に錬金工房があり、リア王はそこにいる可能性が高いらしい。
中庭に出て、錬金工房の方に向かっていると前に不気味な肉塊があった。
「な、なんだコレは?」
それはおそらくキメラ兵なのだろう。
だが、今までの戦ったキメラ兵よりも大きい者や身体にマジックアイテムを合成された様な奴などもいる。
しかし、その歪な姿に共通するのはその全てが上半身と下半身が切り離されている事だろう。
なにか、鋭利な刃物で一刀の元切り捨てられた様だ。
「マクベス!」
そのキメラ兵の中に何かを見つけたのかロミオがマクベスを呼ぶ。
俺もロミオが指差す方に目をやるとキメラ兵の死体の中に、同じ様に胴で上下に両断されている人間の死体が混ざっていた。
とても上等な服を着ているのでかなり身分の高い人間なのがもしれない。
「なんだ、こいつは?」
カートの疑問は別に答えを求めていた訳ではないのだろう。
しかし、律儀にもマクベスは答えた。
「第2王子のダンカンだ」
「なに!こいつが……」
まさか捕らえる前に死んでいるとは予想していなかった。
「一体何があったんだ?」
「……………………おそらく歯牙にも掛けられなかったのだろうな」
「え、どう言うことだ?」
「いや、何でもない。
急ごう、錬金工房はすぐ近くだ」
マクベスは何かを誤魔化す様に話を打ち切った。
多分、彼はこの状況について何かを知っているのだろう。
しかし、それを語る気は無い様だ。
もしかしたら例のAランクキメラの件と関係が有るのかもしれない。
キメラ兵の死体からマクベスの方に目をやると彼の向かう先に大きな建物があり、建物の前に座り込んだ人影が見える。
「アレは……」
俺達はその人影に駆け寄るのだが……
「な、あ、あれは⁉︎」
その人影に気を取られていた俺達は、その存在に気付くのが遅れてしまった。
それはあまりにも大き過ぎた。
大木の様に太い手足に、鎧の様な鱗を持った見上げるほど巨大なキメラだ。
額からは鋭い角がそそり立ち、不揃いで歪な牙はその存在が自然に生まれた命では無い事を物語っている。
目にした瞬間、こいつが例のAランクキメラだと確信した。
圧倒的な存在感に戦えばタダでは済まないと思わされる。
しかし、このキメラと俺達が戦う事は無いだろう。
何故ならこのキメラも、さっきの第2王子ダンカンやキメラ兵の様に斬り殺されているからだ。
その滑らかな切り口は今までの目にした事のない程の腕だ。
噂に聞く神域の剣士の様な、達人の剣によるものだろう。
何にせよ、マクベスの言う通りAランクキメラは最早無力だ。
俺達は改めて座り込んでいる人影に近づく。
その人物は痩せぎすな男だった。
顎に少しヒゲを蓄えた男は、何故か何かに怯える様にガクガクと震えている。
男の非常に上等な衣服は自ら掻きむしったのかズタボロになっており、両手の爪は剥がれ、手と服は血に塗れている。
失禁したのか股間の辺りを濡らしているが男は気に掛ける様子もないく、虚ろな目は、焦点の合わない視線をギョロギョロと忙しなくあちこちに向けている。
その口は、時折「死が……」「助けてくれ」「嫌だ」「美しい」と訳がわからない事を呟いている。
「なんだ、このおっさんは?」
「俺の父、リア王だ」
「え、こいつが⁉︎」
「だが、リア王はブロンドの髪をしているはずでは?」
ソフィアは事前に説明されたリア王の容姿を思い出した様で、マクベスに問いかける。
確かに俺もリア王はブロンドの髪をしていると聞いた。
しかし、目の前の男は白髪だ。
「いや、この男がリア王で間違いない。
何故白髪になったのかはわからないが………………それ程の恐怖を知ったのかも知れないな」
マクベスが男をリア王と断定した。
小さく何かを呟いた気がしたが、俺は深くは考える事はなかった。
2
お気に入りに追加
2,354
あなたにおすすめの小説
「お前のような役立たずは不要だ」と追放された三男の前世は世界最強の賢者でした~今世ではダラダラ生きたいのでスローライフを送ります~
平山和人
ファンタジー
主人公のアベルは転生者だ。一度目の人生は剣聖、二度目は賢者として活躍していた。
三度目の人生はのんびり過ごしたいため、アベルは今までの人生で得たスキルを封印し、貴族として生きることにした。
そして、15歳の誕生日でスキル鑑定によって何のスキルも持ってないためアベルは追放されることになった。
アベルは追放された土地でスローライフを楽しもうとするが、そこは凶悪な魔物が跋扈する魔境であった。
襲い掛かってくる魔物を討伐したことでアベルの実力が明らかになると、領民たちはアベルを救世主と崇め、貴族たちはアベルを取り戻そうと追いかけてくる。
果たしてアベルは夢であるスローライフを送ることが出来るのだろうか。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる