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神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
42 死者の中心
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左手の雷鳴のを薙ぐと数体のスケルトンウォーリアーとソルジャーゾンビを粉砕します。
スケルトンなら構いませんが、ゾンビには触られたくないです。
ここが森でさえなければ灰被りを使って焼き払うのですが、森を消滅させる訳には行きませんからね。
「光の矢よ 悪しき魂を射貫け ライトニングアロー」
レインさんの魔法はスケルトンやゾンビを軽く貫通し、浄化して行きました。
光属性や神聖属性は一撃で広範囲の下位アンデッドを消滅させる事が出来る様ですね。
羨ましい。
そもそも、わたしは多数を相手に殲滅する戦いはあまり得意では有りません。
う~む、歯ごたえもなければ、手ごたえも有りません。
本当に数は減って居るのでしょうか?
組みついてくるスケルトンを振り回し周囲のスケルトンやゾンビを叩き潰します。
弱いですが、数が多いのが厄介です。
そして、ほんの少しですがそこそこ強いスケルトンナイトやジェネラルゾンビも混ざっています。
ガギィイ
雑になぎ払った雷鳴の鉈を受け止めたスケルトンナイトを白雪姫で切り伏せ、ずんずんと進みます。
もたもたしていると村にアンデッドが押し寄せてしまいますからね。
「穢れし魂に裁きの光を 聖なる光」
ローザさんの魔法は強力で、下位アンデッドどころか、レイスなどの上位アンデッドも纏めて消滅させています。
しかし、ローザさん、力は強い様ですが戦い慣れてはいない様ですね。
辺り一面を埋め尽くすアンデッドを次々と殲滅しながら中心を目指し突き進みます。
ゴガガァァア
「………………」
むむむ!
雷鳴の鉈と白雪姫の連撃を受け流されました。
異様に強いスケルトンが現れましたね。
スケルトンロードですね。
冒険者ギルドではBランクに分類される魔物です。
こいつを討伐するのは少し時間が掛かりそうです。
ふと目をやるとレインさんにはヒュージレイスが襲いかかっています。
このタイミングでわたしとレインさんに強いアンデッドが襲いかかってくるとは…………偶然とは思えません。
アンデッドを使役している者がわたし達を敵だと認識したのでしょう。
マッピングスキルによるとアンデッドは村へと向かわず、わたし達を包囲する様に布陣しています。
ある意味ラッキーです。
戦鎚を振るうスケルトンロードの攻撃を受け流しながら隙を伺います。
スケルトンロードはわたしより頭3つほど大きく、上段から強力な振り下ろしはまともに受け止めると鉈が粉砕されそうです。
「凍てつき 連なれ アイスピラー」
戦鎚を振り下ろし身を沈めたところを狙い氷の柱を作り、動きを止めたスケルトンロードにスケイルアックスを創り出し斬りかかります。
「遍断ち!」
水龍の戦斧と違い、白雪姫では射程が短く、遠心力も乗らない為、威力は低いのですが、スケイルロードを砕くには十分な威力でした。
「くっ離しなさい!」
⁉︎
ローザさんがスケルトンに羽交い締めにされています。
不味い!
「はっ!」
ローザさんの周りのスケルトンを薙ぎ払います。
「ローザ!」
反対側からヒュージレイスを倒したレインさんもスケルトンを倒している様です。
レインさんと協力してローザさんを助け出しました。
ローザさんはスケルトンの集団によって身体中に切り傷をつくり、錫杖を失っていました。
魔法の詠唱の隙を突かれたのでしょう。
しかし、ようやくスケルトンの数が目に見えて減って来ました。
そして、アンデッドのボスとやらですが、おそらくあいつでしょう。
わたし達の視線の先にはローブを纏った魔術師風の男が立っています。
男の顔は青白く、ひと目で生者では無いと分かります。
「下位屍魔導師だな」
「レッサーですか、こいつが黒幕とは思えませんね」
「はい、おそらく黒幕は別にいて、このレッサーリッチは指揮官なのでしょうね」
「くっひひひははは」
青白い顔をしたレッサーリッチが狂った様に笑い出しました。
「こ、これは⁉︎」
なんと、レッサーリッチが周囲にいたアンデッドを吸収し始めたのです。
スケルトンやゾンビ、レイスなどを次々と吸収して行きます。
禍々しい瘴気を纏ったその姿はみるみる内に膨れ上がり、巨大なドラゴンとなりました。
そのドラゴンは体に一切の肉を持ちません。
「スケルトンドラゴンですか……」
面倒な相手が現れたものです。
スケルトンなら構いませんが、ゾンビには触られたくないです。
ここが森でさえなければ灰被りを使って焼き払うのですが、森を消滅させる訳には行きませんからね。
「光の矢よ 悪しき魂を射貫け ライトニングアロー」
レインさんの魔法はスケルトンやゾンビを軽く貫通し、浄化して行きました。
光属性や神聖属性は一撃で広範囲の下位アンデッドを消滅させる事が出来る様ですね。
羨ましい。
そもそも、わたしは多数を相手に殲滅する戦いはあまり得意では有りません。
う~む、歯ごたえもなければ、手ごたえも有りません。
本当に数は減って居るのでしょうか?
組みついてくるスケルトンを振り回し周囲のスケルトンやゾンビを叩き潰します。
弱いですが、数が多いのが厄介です。
そして、ほんの少しですがそこそこ強いスケルトンナイトやジェネラルゾンビも混ざっています。
ガギィイ
雑になぎ払った雷鳴の鉈を受け止めたスケルトンナイトを白雪姫で切り伏せ、ずんずんと進みます。
もたもたしていると村にアンデッドが押し寄せてしまいますからね。
「穢れし魂に裁きの光を 聖なる光」
ローザさんの魔法は強力で、下位アンデッドどころか、レイスなどの上位アンデッドも纏めて消滅させています。
しかし、ローザさん、力は強い様ですが戦い慣れてはいない様ですね。
辺り一面を埋め尽くすアンデッドを次々と殲滅しながら中心を目指し突き進みます。
ゴガガァァア
「………………」
むむむ!
雷鳴の鉈と白雪姫の連撃を受け流されました。
異様に強いスケルトンが現れましたね。
スケルトンロードですね。
冒険者ギルドではBランクに分類される魔物です。
こいつを討伐するのは少し時間が掛かりそうです。
ふと目をやるとレインさんにはヒュージレイスが襲いかかっています。
このタイミングでわたしとレインさんに強いアンデッドが襲いかかってくるとは…………偶然とは思えません。
アンデッドを使役している者がわたし達を敵だと認識したのでしょう。
マッピングスキルによるとアンデッドは村へと向かわず、わたし達を包囲する様に布陣しています。
ある意味ラッキーです。
戦鎚を振るうスケルトンロードの攻撃を受け流しながら隙を伺います。
スケルトンロードはわたしより頭3つほど大きく、上段から強力な振り下ろしはまともに受け止めると鉈が粉砕されそうです。
「凍てつき 連なれ アイスピラー」
戦鎚を振り下ろし身を沈めたところを狙い氷の柱を作り、動きを止めたスケルトンロードにスケイルアックスを創り出し斬りかかります。
「遍断ち!」
水龍の戦斧と違い、白雪姫では射程が短く、遠心力も乗らない為、威力は低いのですが、スケイルロードを砕くには十分な威力でした。
「くっ離しなさい!」
⁉︎
ローザさんがスケルトンに羽交い締めにされています。
不味い!
「はっ!」
ローザさんの周りのスケルトンを薙ぎ払います。
「ローザ!」
反対側からヒュージレイスを倒したレインさんもスケルトンを倒している様です。
レインさんと協力してローザさんを助け出しました。
ローザさんはスケルトンの集団によって身体中に切り傷をつくり、錫杖を失っていました。
魔法の詠唱の隙を突かれたのでしょう。
しかし、ようやくスケルトンの数が目に見えて減って来ました。
そして、アンデッドのボスとやらですが、おそらくあいつでしょう。
わたし達の視線の先にはローブを纏った魔術師風の男が立っています。
男の顔は青白く、ひと目で生者では無いと分かります。
「下位屍魔導師だな」
「レッサーですか、こいつが黒幕とは思えませんね」
「はい、おそらく黒幕は別にいて、このレッサーリッチは指揮官なのでしょうね」
「くっひひひははは」
青白い顔をしたレッサーリッチが狂った様に笑い出しました。
「こ、これは⁉︎」
なんと、レッサーリッチが周囲にいたアンデッドを吸収し始めたのです。
スケルトンやゾンビ、レイスなどを次々と吸収して行きます。
禍々しい瘴気を纏ったその姿はみるみる内に膨れ上がり、巨大なドラゴンとなりました。
そのドラゴンは体に一切の肉を持ちません。
「スケルトンドラゴンですか……」
面倒な相手が現れたものです。
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