229 / 418
神々の間では異世界転移がブームらしいです。 第2部 《精霊の紋章》
34話 お師匠様
しおりを挟む
「ただいま帰りました」
わたしが雷鳥の止まり木に戻って来たのはシアさんと別れて数日後、昼を少し過ぎた頃でした。
雷鳥の止まり木のカウンターではリリが薬学の本を読みながら店番をしています。
その横ではガスト辺境伯家に仕えている女性騎士マリエールさんが座っています。
こちらも戦術書を読んでいた様です。
「師匠、お帰りなさい」
「お帰りなさい、ユウ殿」
「はい、ただいまです。
マリエールさん、リリの護衛、ありがとうございます」
「いえいえ、この店にいる限りは特にトラブルなどはありませんし、楽な仕事ですよ」
マリエールさんはそう言って微笑みます。
確かにこの店を開いてから特に大きなトラブルなどはありませんね。
もしかしたら平穏なる箱庭のおかげなのでしょうか?
わたしは帝国で貰ったインテリアにチラリと目をやりそんな事を考えます。
「リリ、お店の方はどうでしたか?」
「はい、お客さんは、いつも通り冒険者の方が多かったです。
中級ポーションと解毒薬がよく売れました。
それと、リュミナスさんがまた調薬を依頼したいと……これが依頼の薬です」
わたしはリリから依頼の薬が書かれたメモを受け取りました。
「師匠の方はどうでしたか?」
「ええ、東の島国の美味しい物を沢山手に入れました。
今日の夕食を楽しみにしておくと良いですよ」
「やった!」
「騎士団とフレイド様達にもお土産を用意していますからね」
わたしはマリエールさんにも笑いかけます。
そこはやはり、ねぇ?
お世話になっている訳ですから。
「ありがとうございます、ユウ殿」
「あと、魔族と戦いました」
はい、爆弾発言です。
リリはキョトンとしていますがマリエールは驚き過ぎて目を見開いています。
「な、ま、まさか、東の島国に魔族が!
それをユウ殿が倒したのですか⁉︎」
「あ、いえ、倒したのでありません。
負けました。
それはもうボコボコに」
これにはリリも驚いた様です。
マリエールさんと一緒にあんぐりと口を開け、呆然としています。
「その件でフレイド様にお話したい事があります。
フレイド様にお伝えして頂けますか?」
「わ、分かりました」
承諾するとマリエールさんは挨拶もそこそこに辺境伯邸へと駆けて行きました。
これでフレイド様の時間が空き次第お呼びが掛かるでしょう。
今日はお風呂に入って、リリにリュウガ王国で手に入れた食材を食べさせてあげましょう。
翌日、わたしはガルフさんの工房を訪れています。
「こんにちは」
「おう、ユウじゃねぇか。
どうした、武器の手入れならついこの前やったはずだが?」
「はい、戦斧を造って下さい!」
「……………………水龍の戦斧はどうした?」
ガルフさんは頬をヒクつかせながら尋ねて来ました。
「砕かれました」
「砕かれたぁ⁉︎」
「はい、素手で」
「素手でぇ⁉︎」
ガルフさんはショックを受け、フラフラとした後、椅子に倒れこむ様に座り込みました。
そんなガルフさんに事情を説明します。
「魔王だと⁉︎」
「あまり口外しないで下さいね」
ガルフさんに口止めをして、改めて依頼します。
「しかしだな、素材があっても今の俺では水龍の戦斧以上の戦斧を造るのは難しいぞ」
「む、そうですか……」
「………………そうだな、俺の師匠なら水龍の戦斧以上の戦斧を造れるかも知れん」
「本当ですか⁉︎」
「ああ、師匠は古代文明の遺産である遺物級と同等の性能を持つ特級品を製造する事が出来る大陸に数人しか居ない武器職人だ」
「おお!そのお師匠様は今どこに?」
「わからん!」
なんてこった⁉︎
「わからないんだ、師匠は常に新しい武器の素材を探して大陸中を移動しているんだ。
少し時間をくれ、ツテを使って探してみるからよ」
「………………分かりました。
よろしくお願いします」
ガルフさんにお師匠様の捜索を頼み、経費として金貨を数枚渡し、工房を後にするのでした。
そして、雷鳥の止まり木に戻って来ると、ちょうどシルバさんが訪ねて来たところでした。
シルバさんの要件は当然魔族の事です。
わたしはシルバさんと共に辺境伯邸へと向かうのでした。
わたしが雷鳥の止まり木に戻って来たのはシアさんと別れて数日後、昼を少し過ぎた頃でした。
雷鳥の止まり木のカウンターではリリが薬学の本を読みながら店番をしています。
その横ではガスト辺境伯家に仕えている女性騎士マリエールさんが座っています。
こちらも戦術書を読んでいた様です。
「師匠、お帰りなさい」
「お帰りなさい、ユウ殿」
「はい、ただいまです。
マリエールさん、リリの護衛、ありがとうございます」
「いえいえ、この店にいる限りは特にトラブルなどはありませんし、楽な仕事ですよ」
マリエールさんはそう言って微笑みます。
確かにこの店を開いてから特に大きなトラブルなどはありませんね。
もしかしたら平穏なる箱庭のおかげなのでしょうか?
わたしは帝国で貰ったインテリアにチラリと目をやりそんな事を考えます。
「リリ、お店の方はどうでしたか?」
「はい、お客さんは、いつも通り冒険者の方が多かったです。
中級ポーションと解毒薬がよく売れました。
それと、リュミナスさんがまた調薬を依頼したいと……これが依頼の薬です」
わたしはリリから依頼の薬が書かれたメモを受け取りました。
「師匠の方はどうでしたか?」
「ええ、東の島国の美味しい物を沢山手に入れました。
今日の夕食を楽しみにしておくと良いですよ」
「やった!」
「騎士団とフレイド様達にもお土産を用意していますからね」
わたしはマリエールさんにも笑いかけます。
そこはやはり、ねぇ?
お世話になっている訳ですから。
「ありがとうございます、ユウ殿」
「あと、魔族と戦いました」
はい、爆弾発言です。
リリはキョトンとしていますがマリエールは驚き過ぎて目を見開いています。
「な、ま、まさか、東の島国に魔族が!
それをユウ殿が倒したのですか⁉︎」
「あ、いえ、倒したのでありません。
負けました。
それはもうボコボコに」
これにはリリも驚いた様です。
マリエールさんと一緒にあんぐりと口を開け、呆然としています。
「その件でフレイド様にお話したい事があります。
フレイド様にお伝えして頂けますか?」
「わ、分かりました」
承諾するとマリエールさんは挨拶もそこそこに辺境伯邸へと駆けて行きました。
これでフレイド様の時間が空き次第お呼びが掛かるでしょう。
今日はお風呂に入って、リリにリュウガ王国で手に入れた食材を食べさせてあげましょう。
翌日、わたしはガルフさんの工房を訪れています。
「こんにちは」
「おう、ユウじゃねぇか。
どうした、武器の手入れならついこの前やったはずだが?」
「はい、戦斧を造って下さい!」
「……………………水龍の戦斧はどうした?」
ガルフさんは頬をヒクつかせながら尋ねて来ました。
「砕かれました」
「砕かれたぁ⁉︎」
「はい、素手で」
「素手でぇ⁉︎」
ガルフさんはショックを受け、フラフラとした後、椅子に倒れこむ様に座り込みました。
そんなガルフさんに事情を説明します。
「魔王だと⁉︎」
「あまり口外しないで下さいね」
ガルフさんに口止めをして、改めて依頼します。
「しかしだな、素材があっても今の俺では水龍の戦斧以上の戦斧を造るのは難しいぞ」
「む、そうですか……」
「………………そうだな、俺の師匠なら水龍の戦斧以上の戦斧を造れるかも知れん」
「本当ですか⁉︎」
「ああ、師匠は古代文明の遺産である遺物級と同等の性能を持つ特級品を製造する事が出来る大陸に数人しか居ない武器職人だ」
「おお!そのお師匠様は今どこに?」
「わからん!」
なんてこった⁉︎
「わからないんだ、師匠は常に新しい武器の素材を探して大陸中を移動しているんだ。
少し時間をくれ、ツテを使って探してみるからよ」
「………………分かりました。
よろしくお願いします」
ガルフさんにお師匠様の捜索を頼み、経費として金貨を数枚渡し、工房を後にするのでした。
そして、雷鳥の止まり木に戻って来ると、ちょうどシルバさんが訪ねて来たところでした。
シルバさんの要件は当然魔族の事です。
わたしはシルバさんと共に辺境伯邸へと向かうのでした。
3
お気に入りに追加
2,354
あなたにおすすめの小説
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
虚無の統括者 〜両親を殺された俺は復讐の為、最強の配下と組織の主になる〜
サメ狐
ファンタジー
———力を手にした少年は女性達を救い、最強の組織を作ります!
魔力———それは全ての種族に宿り、魔法という最強の力を手に出来る力
魔力が高ければ高い程、魔法の威力も上がる
そして、この世界には強さを示すSSS、SS、S、A、B、C、D、E、Fの9つのランクが存在する
全世界総人口1000万人の中でSSSランクはたったの5人
そんな彼らを世界は”選ばれし者”と名付けた
何故、SSSランクの5人は頂きに上り詰めることが出来たのか?
それは、魔力の最高峰クラス
———可視化できる魔力———を唯一持つ者だからである
最強無敗の力を秘め、各国の最終戦力とまで称されている5人の魔法、魔力
SSランクやSランクが束になろうとたった一人のSSSランクに敵わない
絶対的な力と象徴こそがSSSランクの所以。故に選ばれし者と何千年も呼ばれ、代変わりをしてきた
———そんな魔法が存在する世界に生まれた少年———レオン
彼はどこにでもいる普通の少年だった‥‥
しかし、レオンの両親が目の前で亡き者にされ、彼の人生が大きく変わり‥‥
憎悪と憎しみで彼の中に眠っていた”ある魔力”が現れる
復讐に明け暮れる日々を過ごし、数年経った頃
レオンは再び宿敵と遭遇し、レオンの”最強の魔法”で両親の敵を討つ
そこで囚われていた”ある少女”と出会い、レオンは決心する事になる
『もう誰も悲しまない世界を‥‥俺のような者を創らない世界を‥‥』
そしてレオンは少女を最初の仲間に加え、ある組織と対立する為に自らの組織を結成する
その組織とは、数年後に世界の大罪人と呼ばれ、世界から軍から追われる最悪の組織へと名を轟かせる
大切な人を守ろうとすればする程に、人々から恨まれ憎まれる負の連鎖
最強の力を手に入れたレオンは正体を隠し、最強の配下達を連れて世界の裏で暗躍する
誰も悲しまない世界を夢見て‥‥‥レオンは世界を相手にその力を奮うのだった。
恐縮ながら少しでも観てもらえると嬉しいです
なろう様カクヨム様にも投稿していますのでよろしくお願いします
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
アレク・プランタン
かえるまる
ファンタジー
長く辛い闘病が終わった
と‥‥転生となった
剣と魔法が織りなす世界へ
チートも特典も何もないまま
ただ前世の記憶だけを頼りに
俺は精一杯やってみる
毎日更新中!
神々の間では異世界転移がブームらしいです。《サイドストーリー》
はぐれメタボ
ファンタジー
《番外編》
神々の間では異世界転移がブームらしいです。の番外編です。
《マーリンさんの学業奮闘記》
大賢者イナミの弟子、マーリンは師匠の命令でミルミット王国の学院に入学する事になった。
マーリンは、そこで出会った友人達と事件に巻き込まれて行く。
《迷宮都市の盾使い》
ミルミット王国最大の迷宮都市ダイダロスで迷宮に挑む冒険者達と全身鎧を身に付けた謎の冒険者の物語り。
《炎の継承者》
田舎に暮らす少年、カートは憧れの父親の背中を追って成長して行く。
《盃を満たすは神の酒》
エルフのジンとドワーフのバッカスは2人組の冒険者である。
彼等は神が醸造したと言われる伝説の酒を探して旅を続けていた。
そんな彼等が居た帝国の街に、とてつもない数の魔物が迫っていた。
《1人と1振り》
冒険者のヴァインはある日、奇抜な冒険者アークと出会う。
やがて共に旅をする様になった2人はミルミット王国のある街でとある依頼を受ける事になった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる