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迷宮都市の盾使い
死せる竜
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「フシュルルルゥ!」
迷宮都市ダイダロス、最大のダンジョン【天海の大迷宮】の39階層、武器を構えた私達の前に、腐敗した身体をひきずる様に現れたのはアンデットドラゴンだ。
私は仲間との意思の疎通を優先し、ベルムを外し、鉢金を巻いている。
「みんな、作戦通りに行くぞ!」
カムイの言葉に私達は頷く。
アンデットドラゴンを倒すと決めてから情報を集め、連携の訓練を重ねて来た。
私の頼みを聞き入れ、危険な討伐に同行してくれたみんなには感謝しかない。
私達は誰1人かける事なくこの強敵を打ち倒すのだ!
キマイラの時と同様、強敵との戦いはかなりの長期戦となっている。
「フシューッ」
「ブレスが来るぞ!」
アンデットドラゴンから距離を取り矢を放っていたアマンダがアンデットドラゴンのブレスの動作に気がついた。
私は前へと飛び出すと背中に背負っていた大楯を取り出す。
キマイラの革や骨を素材に作成した新たな大楯『獣王の大楯』だ。
「みんな、私の後ろに!」
「グルウフゥゥゥウ」
「聖なる盾」
アンデットドラゴンが吐き出したのは濃密な瘴気を纏った腐食のブレス。
それは、身に受ければたちまち腐り落ち、武器や防具に受ければ腐食し崩れ落ちる凶悪な死の吐息だ。
しかし、私の聖なる盾は聖騎士だった父上から手ほどきを受けた技、自らの盾に神聖なる祝福を付与する事であらゆる邪悪から人々を守る盾を生み出す。
イザール神聖国を守護する騎士団の精鋭、聖騎士団が誇る守護武技の1つである。
アンデットドラゴンのブレスは私の大盾に触れた瞬間、浄化され、後ろに駆け込んだ仲間たちには届かない。
アンデットドラゴンのブレスが止んだ瞬間、弾かれた様にカムイとアデルが飛び出した。
「うぉぉぉお!」
「はぁぁあ!」
カムイの剣がアンデットドラゴンの翼を切り落とし、アデルのガントレットにつつまれた拳が骨が露出した右脚を砕く。
「喰らえ!」
「ふっ!」
ロニタスとスレインも2人に続きアンデットドラゴンに斬りかかる。
時折、アマンダの矢が突き刺さり、切りつけた場所にロンダが聖水を振りかけ再生を封じる。
そして、私が強力な攻撃を受け止め仲間を守り、隙をつくる。
みんなで編み出した必勝の戦法だ。
戦いは数時間にも及んだ。
私達の体力は限界に近い。
しかし、戦いの終わりは唐突だった。
「グル……フシュル」
数多の攻撃をその身に浴びた命無き竜はとうとう、地面へと倒れ込んだ。
その頭は私の目の前にあった。
「いまだ!ソフィア!」
そう叫んだのは誰だったのか?
多分、カムイ辺りだろう。
「アンデットドラゴンよ、安らかに眠れ!」
私は神聖属性を剣に付与するとアンデットドラゴンの頭を切り落としたのだった。
迷宮都市ダイダロス、最大のダンジョン【天海の大迷宮】の39階層、武器を構えた私達の前に、腐敗した身体をひきずる様に現れたのはアンデットドラゴンだ。
私は仲間との意思の疎通を優先し、ベルムを外し、鉢金を巻いている。
「みんな、作戦通りに行くぞ!」
カムイの言葉に私達は頷く。
アンデットドラゴンを倒すと決めてから情報を集め、連携の訓練を重ねて来た。
私の頼みを聞き入れ、危険な討伐に同行してくれたみんなには感謝しかない。
私達は誰1人かける事なくこの強敵を打ち倒すのだ!
キマイラの時と同様、強敵との戦いはかなりの長期戦となっている。
「フシューッ」
「ブレスが来るぞ!」
アンデットドラゴンから距離を取り矢を放っていたアマンダがアンデットドラゴンのブレスの動作に気がついた。
私は前へと飛び出すと背中に背負っていた大楯を取り出す。
キマイラの革や骨を素材に作成した新たな大楯『獣王の大楯』だ。
「みんな、私の後ろに!」
「グルウフゥゥゥウ」
「聖なる盾」
アンデットドラゴンが吐き出したのは濃密な瘴気を纏った腐食のブレス。
それは、身に受ければたちまち腐り落ち、武器や防具に受ければ腐食し崩れ落ちる凶悪な死の吐息だ。
しかし、私の聖なる盾は聖騎士だった父上から手ほどきを受けた技、自らの盾に神聖なる祝福を付与する事であらゆる邪悪から人々を守る盾を生み出す。
イザール神聖国を守護する騎士団の精鋭、聖騎士団が誇る守護武技の1つである。
アンデットドラゴンのブレスは私の大盾に触れた瞬間、浄化され、後ろに駆け込んだ仲間たちには届かない。
アンデットドラゴンのブレスが止んだ瞬間、弾かれた様にカムイとアデルが飛び出した。
「うぉぉぉお!」
「はぁぁあ!」
カムイの剣がアンデットドラゴンの翼を切り落とし、アデルのガントレットにつつまれた拳が骨が露出した右脚を砕く。
「喰らえ!」
「ふっ!」
ロニタスとスレインも2人に続きアンデットドラゴンに斬りかかる。
時折、アマンダの矢が突き刺さり、切りつけた場所にロンダが聖水を振りかけ再生を封じる。
そして、私が強力な攻撃を受け止め仲間を守り、隙をつくる。
みんなで編み出した必勝の戦法だ。
戦いは数時間にも及んだ。
私達の体力は限界に近い。
しかし、戦いの終わりは唐突だった。
「グル……フシュル」
数多の攻撃をその身に浴びた命無き竜はとうとう、地面へと倒れ込んだ。
その頭は私の目の前にあった。
「いまだ!ソフィア!」
そう叫んだのは誰だったのか?
多分、カムイ辺りだろう。
「アンデットドラゴンよ、安らかに眠れ!」
私は神聖属性を剣に付与するとアンデットドラゴンの頭を切り落としたのだった。
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