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第二部
24.麗のリサーチ
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まるまる朝姫&隼人の話題です。ちょっと閑話かもしれません。
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帰宅時間が迫ってきたその日の夕方。鷹臣君に報告書を渡しに室長室に入った。そして何だか難しそうな顔で書類を見ている鷹臣君をチラ見する。もしもしお兄さん。眉間に皺が入ってますよ?ワイルドな美貌でその目つきはちょっとヤバイ人に見える。いろんな意味で近寄りがたい。
機嫌が悪そうだと判断してそろりと踵を返したけど、部屋を出ようとした所で足を止める。朝姫ちゃんのお願いを思い出したからだ。隼人君の弱みか弱点を握りたいらしい朝姫ちゃんのお願いを叶えるためには、どうしても兄である鷹臣君の協力が必要なんだよね。私は特に隼人君に恨みがあるわけじゃないけど・・・あ。唇奪われたってのがあったか!でもあれも今じゃどうでもいいしなぁ。好きな人と初めての口付けがファーストキスだと認識している私は、やっぱり東条さんがファーストキスの相手だと思ってるし、その件については恨みはない。
恨みはなくても、美女の頼みの為に、是非犠牲になってもらおう。大丈夫、弱点とか言っても、苦手な食べ物とか怖い物とか、そんな可愛いものを訊くだけだから!そもそも隼人君の弱点があるのかさえ想像できないんだけど。
「鷹臣君。突然だけど、隼人君の弱点とか弱みって何かある?」
ぱさり、と書類をデスクの上に置いた鷹臣君は、私が入ってきた事に今気付いたような顔をして驚いた。
「何だ、麗か。お前いつからいたんだ?」
・・・かれこれ5分ほど前からいたんだけど。どんだけ集中してたんだよ。そして不機嫌さは消え去っていないぞ。
「さっきからずっといたけどね」
呆れ顔の私に鷹臣君は一言「そうか」とだけ呟いた。何だろう、変な物でも食べたのかな?
「んで、何だっけ?お前隼人の弱点探してどうするんだよ」
お行儀悪く足をデスクの上に乗せて両手を頭の後ろに組んだ鷹臣君は、あまり興味なさげに尋ねてきた。
「別に私が知りたいわけじゃないんだけどさ、朝姫ちゃんが訊いてきたから。色々とお世話になってるし、やっぱ恩返ししたいかなーって」
「恩返しするなら他人の弱みばらすなよな。・・・ま、俺には関係ねーけど」
そういう男だよ、鷹臣君は。一瞬真っ当な事を言ったと思って安心するのは早いのだ。何だか先ほどの不機嫌さは少し薄れて、ニヤニヤと人の悪い笑みを浮かべている。鷹臣君は本当に、面白いことが大好きだ。自分の基準で"面白い"だから、かなり性質が悪いのも混じっているけど。まあ、今回私には被害ないし、隼人君には悪いけどちょっと調べさせてもらおうか。
「朝姫嬢ならあいつの弱点を探ってやろうと思うだろうなあ。やられっぱなしじゃ性に合わないだろうし」
何やら私よりいろいろ知ってそうな鷹臣君の前に椅子を持って来て、メモを取る体勢に入る。よし、どんどん言っちゃって!そんなに弱点があるのかはわからないけど!
「じゃ、まずは嫌いな食べ物から」
定番中の質問から探る。苦手な食べ物でも十分使い方によってはダメージってあげられるよね。
「隼人の嫌いな食べ物ね・・・何だっけな。好物は知ってるんだが」
「ちなみに好物ってのは何なの?」
「とりあえず和食全般だな。特に何かが一番好きってのはなかった気がするが。ああ、和食が好きなら洋食は苦手かもな。味が濃いし。最近じゃどうかわからんが、少し前までは好きでも嫌いでもないけどどちらかというなら苦手って言ってたの思い出したわ」
えらく曖昧な表現だ。食べれる事は食べれるけど、好きなわけじゃない、と。
「和食が好物とは渋いねー。まあ、本家で育てばそんなもんか」
何しろ京都の古紫家は純日本邸だ。和装率も高い。それに皆着付けって自分で出来るんだよね。正直若いのにすごいって思ってしまうよ。もちろん私には無理だけど。
「ああ。だがそういえば、確か豆腐は苦手だったっけな」
「え?お豆腐?」
何故だ。お豆腐って別に苦さや食べにくさがあるってわけじゃないよね?絹ごしとかなんてツルって食べれるじゃん。それとも大豆?大豆が苦手なのかな。じゃ、もしかして納豆とかも?
「じゃあ納豆も苦手だったりする?」
記憶を遡っている鷹臣君は曖昧に頷くと、「そういえば朝飯に出てきても手をつけていなかったな」と答えた。
ふむ。洋食に納豆とお豆腐か。でも納豆って苦手な人多いからこれは何となくわかるかも。
「オッケー。んじゃ何かフォービア的なのってある?こう、高所恐怖症とか閉所恐怖症とか」
ちなみに私はどっちも大丈夫。高い所もへっちゃらなら、狭くて暗い所も別に怖くない。あえて言うなら虫とかは苦手かも。あの黒くて大きくて触角が長いやつとか、足が8本あるやつとか。まあ、誰も好きな人はいないか。
「あ~そんな類のやつはなー。聞いた事ねーな」
むむ・・・難しいな。
でも確かにそうかも。人に弱点を見せるなんて事は隼人君は絶対にしないだろうし、苦手なことでも平然とこなしてきそう。弱みを握らせないように普通に振舞う。だからつかみ所のない人って思われるんだろう。
でも苦手な食べ物だけじゃやっぱり弱い。鷹臣君、他に何かあるでしょう!?さっさと思い出して!
「あいつそもそも他人に興味がないだろう?人間に関心がないって感じだな。だから人付き合いもそこまで深くしないし、苦手な奴が近寄ってきてもそこそこ分け隔てなく付き合えるタイプなんだよ。ああ、でも外見に自信があるだけで隼人に寄ってくる頭のない空っぽな女は結構嫌っているそうだがな」
「ああ、なるほど・・・隼人君もてるけど、面倒なタイプは自分から近付かないよね」
女好きってわけじゃないんだよね、彼は。好き嫌いがはっきりわかれてるから近くにいるのを許可した人間しか傍におきたがらない人だ。ん?って事は、朝姫ちゃんは確実に好きな部類に入るって事?それって恋愛面で?それともただ人として興味をもったとか・・・
「でさ、結局隼人君は朝姫ちゃんが好きなの?」
鷹臣君が知ってるかわからないけど、私が捕まってたホテルで行動を共にしていたんだから何かしらそこで変化が起こっていてもおかしくない。
「好きね~・・・まだ好意の段階だろうけど、まあ恋愛的な意味で好きに発展するのは時間の問題じゃねーの?嬢ちゃんはな、恐らくあいつの好みのど真ん中だと思うぞ。気が強くて感情豊かでさばさばしてるだろ?」
「おお、そっかー!真っ直ぐな人間に惹かれるって事ね!隼人君歪んでるもんねー」
従兄相手に酷い言い草だが、事実だ。ポーカーフェイスで本心さえ偽るのだから、彼の好意の表現もどうなんだろう。朝姫ちゃんが苛立ってるの、きっと知ってて楽しんでるんじゃ・・・えげつない事してないといいけど。
「おまけに天邪鬼だしな。朝姫嬢ちゃんが嫌がれば嫌がるほど興味がそそられるってゆーパターンだな。露骨に嫌いを表したら最後。隼人の奴絶対逃がさねーだろうなあ~」
「う、うわ・・・そりゃ、面倒で厄介な・・・」
ちょっと背筋がぞっとした。自分を嫌えば嫌うほど好きが増すってどんなだよ!逃げるから追いかける心理なのかな?それじゃ、朝姫ちゃんから攻めればすぐに興味がなくなる?
う~ん、それも危険な賭けじゃないか?
「とりあえず隼人君の嫌いな食べ物&女性像を伝えておくけど・・・」
「それも俺の意見であって直接あいつから聞いたわけじゃないからな?」
「わかってるよー」
少しでも役立ってくれればいいけど。
そもそも私はどっちの味方かって?そりゃ・・・キレイなお姉さんは大好きですよ!隼人君も従兄としては好きだけど。
「でも隼人が嬢ちゃんともし結婚したら、親戚づきあいでもっと身近な存在になるなー」
「おお、そうだね!仮に東条さんと結婚したら私の義妹になるけど、それだけじゃなくて鷹臣君の義妹にもなるのか」
何だかそれはちょっと楽しそうかも。朝姫ちゃんがどこか他所の遠い所へお嫁に行くよりも、知り合いか身近な人間と結婚してくれれば・・・今まで同様付き合いが出来る!
「朝姫ちゃんが隼人君のことを好きになってくれればいいのか!」
そっか!彼女があの難しい隼人君と恋人同士になれば、鷹臣君も私も安心だ。人間嫌いな隼人君を支えてくれる女性なんてどんなだろうって思ってたけど、朝姫ちゃんなら任せられる。今は嫌ってても、いつそれが好きに変化するかわからないよね。好きと嫌いは表裏一体だろうし。
あくまでも私は朝姫ちゃんの味方で手助けをしつつ、心の中では早くくっつかないかなーと隼人君を密かに応援するのであった。
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すみません、昨日は更新出来ませんでした。
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帰宅時間が迫ってきたその日の夕方。鷹臣君に報告書を渡しに室長室に入った。そして何だか難しそうな顔で書類を見ている鷹臣君をチラ見する。もしもしお兄さん。眉間に皺が入ってますよ?ワイルドな美貌でその目つきはちょっとヤバイ人に見える。いろんな意味で近寄りがたい。
機嫌が悪そうだと判断してそろりと踵を返したけど、部屋を出ようとした所で足を止める。朝姫ちゃんのお願いを思い出したからだ。隼人君の弱みか弱点を握りたいらしい朝姫ちゃんのお願いを叶えるためには、どうしても兄である鷹臣君の協力が必要なんだよね。私は特に隼人君に恨みがあるわけじゃないけど・・・あ。唇奪われたってのがあったか!でもあれも今じゃどうでもいいしなぁ。好きな人と初めての口付けがファーストキスだと認識している私は、やっぱり東条さんがファーストキスの相手だと思ってるし、その件については恨みはない。
恨みはなくても、美女の頼みの為に、是非犠牲になってもらおう。大丈夫、弱点とか言っても、苦手な食べ物とか怖い物とか、そんな可愛いものを訊くだけだから!そもそも隼人君の弱点があるのかさえ想像できないんだけど。
「鷹臣君。突然だけど、隼人君の弱点とか弱みって何かある?」
ぱさり、と書類をデスクの上に置いた鷹臣君は、私が入ってきた事に今気付いたような顔をして驚いた。
「何だ、麗か。お前いつからいたんだ?」
・・・かれこれ5分ほど前からいたんだけど。どんだけ集中してたんだよ。そして不機嫌さは消え去っていないぞ。
「さっきからずっといたけどね」
呆れ顔の私に鷹臣君は一言「そうか」とだけ呟いた。何だろう、変な物でも食べたのかな?
「んで、何だっけ?お前隼人の弱点探してどうするんだよ」
お行儀悪く足をデスクの上に乗せて両手を頭の後ろに組んだ鷹臣君は、あまり興味なさげに尋ねてきた。
「別に私が知りたいわけじゃないんだけどさ、朝姫ちゃんが訊いてきたから。色々とお世話になってるし、やっぱ恩返ししたいかなーって」
「恩返しするなら他人の弱みばらすなよな。・・・ま、俺には関係ねーけど」
そういう男だよ、鷹臣君は。一瞬真っ当な事を言ったと思って安心するのは早いのだ。何だか先ほどの不機嫌さは少し薄れて、ニヤニヤと人の悪い笑みを浮かべている。鷹臣君は本当に、面白いことが大好きだ。自分の基準で"面白い"だから、かなり性質が悪いのも混じっているけど。まあ、今回私には被害ないし、隼人君には悪いけどちょっと調べさせてもらおうか。
「朝姫嬢ならあいつの弱点を探ってやろうと思うだろうなあ。やられっぱなしじゃ性に合わないだろうし」
何やら私よりいろいろ知ってそうな鷹臣君の前に椅子を持って来て、メモを取る体勢に入る。よし、どんどん言っちゃって!そんなに弱点があるのかはわからないけど!
「じゃ、まずは嫌いな食べ物から」
定番中の質問から探る。苦手な食べ物でも十分使い方によってはダメージってあげられるよね。
「隼人の嫌いな食べ物ね・・・何だっけな。好物は知ってるんだが」
「ちなみに好物ってのは何なの?」
「とりあえず和食全般だな。特に何かが一番好きってのはなかった気がするが。ああ、和食が好きなら洋食は苦手かもな。味が濃いし。最近じゃどうかわからんが、少し前までは好きでも嫌いでもないけどどちらかというなら苦手って言ってたの思い出したわ」
えらく曖昧な表現だ。食べれる事は食べれるけど、好きなわけじゃない、と。
「和食が好物とは渋いねー。まあ、本家で育てばそんなもんか」
何しろ京都の古紫家は純日本邸だ。和装率も高い。それに皆着付けって自分で出来るんだよね。正直若いのにすごいって思ってしまうよ。もちろん私には無理だけど。
「ああ。だがそういえば、確か豆腐は苦手だったっけな」
「え?お豆腐?」
何故だ。お豆腐って別に苦さや食べにくさがあるってわけじゃないよね?絹ごしとかなんてツルって食べれるじゃん。それとも大豆?大豆が苦手なのかな。じゃ、もしかして納豆とかも?
「じゃあ納豆も苦手だったりする?」
記憶を遡っている鷹臣君は曖昧に頷くと、「そういえば朝飯に出てきても手をつけていなかったな」と答えた。
ふむ。洋食に納豆とお豆腐か。でも納豆って苦手な人多いからこれは何となくわかるかも。
「オッケー。んじゃ何かフォービア的なのってある?こう、高所恐怖症とか閉所恐怖症とか」
ちなみに私はどっちも大丈夫。高い所もへっちゃらなら、狭くて暗い所も別に怖くない。あえて言うなら虫とかは苦手かも。あの黒くて大きくて触角が長いやつとか、足が8本あるやつとか。まあ、誰も好きな人はいないか。
「あ~そんな類のやつはなー。聞いた事ねーな」
むむ・・・難しいな。
でも確かにそうかも。人に弱点を見せるなんて事は隼人君は絶対にしないだろうし、苦手なことでも平然とこなしてきそう。弱みを握らせないように普通に振舞う。だからつかみ所のない人って思われるんだろう。
でも苦手な食べ物だけじゃやっぱり弱い。鷹臣君、他に何かあるでしょう!?さっさと思い出して!
「あいつそもそも他人に興味がないだろう?人間に関心がないって感じだな。だから人付き合いもそこまで深くしないし、苦手な奴が近寄ってきてもそこそこ分け隔てなく付き合えるタイプなんだよ。ああ、でも外見に自信があるだけで隼人に寄ってくる頭のない空っぽな女は結構嫌っているそうだがな」
「ああ、なるほど・・・隼人君もてるけど、面倒なタイプは自分から近付かないよね」
女好きってわけじゃないんだよね、彼は。好き嫌いがはっきりわかれてるから近くにいるのを許可した人間しか傍におきたがらない人だ。ん?って事は、朝姫ちゃんは確実に好きな部類に入るって事?それって恋愛面で?それともただ人として興味をもったとか・・・
「でさ、結局隼人君は朝姫ちゃんが好きなの?」
鷹臣君が知ってるかわからないけど、私が捕まってたホテルで行動を共にしていたんだから何かしらそこで変化が起こっていてもおかしくない。
「好きね~・・・まだ好意の段階だろうけど、まあ恋愛的な意味で好きに発展するのは時間の問題じゃねーの?嬢ちゃんはな、恐らくあいつの好みのど真ん中だと思うぞ。気が強くて感情豊かでさばさばしてるだろ?」
「おお、そっかー!真っ直ぐな人間に惹かれるって事ね!隼人君歪んでるもんねー」
従兄相手に酷い言い草だが、事実だ。ポーカーフェイスで本心さえ偽るのだから、彼の好意の表現もどうなんだろう。朝姫ちゃんが苛立ってるの、きっと知ってて楽しんでるんじゃ・・・えげつない事してないといいけど。
「おまけに天邪鬼だしな。朝姫嬢ちゃんが嫌がれば嫌がるほど興味がそそられるってゆーパターンだな。露骨に嫌いを表したら最後。隼人の奴絶対逃がさねーだろうなあ~」
「う、うわ・・・そりゃ、面倒で厄介な・・・」
ちょっと背筋がぞっとした。自分を嫌えば嫌うほど好きが増すってどんなだよ!逃げるから追いかける心理なのかな?それじゃ、朝姫ちゃんから攻めればすぐに興味がなくなる?
う~ん、それも危険な賭けじゃないか?
「とりあえず隼人君の嫌いな食べ物&女性像を伝えておくけど・・・」
「それも俺の意見であって直接あいつから聞いたわけじゃないからな?」
「わかってるよー」
少しでも役立ってくれればいいけど。
そもそも私はどっちの味方かって?そりゃ・・・キレイなお姉さんは大好きですよ!隼人君も従兄としては好きだけど。
「でも隼人が嬢ちゃんともし結婚したら、親戚づきあいでもっと身近な存在になるなー」
「おお、そうだね!仮に東条さんと結婚したら私の義妹になるけど、それだけじゃなくて鷹臣君の義妹にもなるのか」
何だかそれはちょっと楽しそうかも。朝姫ちゃんがどこか他所の遠い所へお嫁に行くよりも、知り合いか身近な人間と結婚してくれれば・・・今まで同様付き合いが出来る!
「朝姫ちゃんが隼人君のことを好きになってくれればいいのか!」
そっか!彼女があの難しい隼人君と恋人同士になれば、鷹臣君も私も安心だ。人間嫌いな隼人君を支えてくれる女性なんてどんなだろうって思ってたけど、朝姫ちゃんなら任せられる。今は嫌ってても、いつそれが好きに変化するかわからないよね。好きと嫌いは表裏一体だろうし。
あくまでも私は朝姫ちゃんの味方で手助けをしつつ、心の中では早くくっつかないかなーと隼人君を密かに応援するのであった。
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