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それぞれの事情
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「ユアン様、ユーデット様はいかがされたんでしょうか?」
朝になってもブランケットから出てこない私を心配してメイドさん達が入れ替わりで寝室を訪れている。
「気にしなくていいよ。昨日喧嘩しちゃったんだ」
あいつがもう本日五回目の回答を返している。そしてこの会話の後にはメイドさんのびっくりする声が響くはず。
「え? お二人が喧嘩ですか!!! そんな、一体どうして!!」
「えっと、僕が言い過ぎちゃったみたいなんだ……」
あいつのしおらしい言葉にメイドさん達は何も言えずに寝室から出ていくのだ。
「そろそろこの言い訳を言い飽きたよ」
ユアンがこの国の言葉で話しかけてきた。そうね。そうだよね。私はユーデットでしかないもんね。
私もこの国の言葉を話した。
「そうだね。喧嘩の原因はなんにする?」
私はずっと被ったままのブランケットから目を出してあいつを見つめる。ユアンだ。黒髪で緑の瞳の私の片割れ。
「そうだなぁ。俺が言い過ぎたって言っちゃったから、お菓子の食べすぎを注意して?」
「プッ、なにそれーー」
「でも、ありえそうだろ?」
「そうかもねーー。まぁいいわ。今回はそれで我慢してあげる」
私はブランケットから出てユアンの隣に座った。
「昨日ははっきり言ってくれてありがとう。私ユーデットを一生懸命生きるね」
「ああ、俺も言い過ぎたのは本当だ。悪かったな」
「ううん、きっともっと早く言いたかったでしょ? 待ってくれたんだよね? 私が準備出来るまで」
「……」
あいつはそっぽを向いたが耳が赤くなっている。恥ずかしいらしい。
ここまで日本語はなしだった。多分今後も話すことはないだろう。まだ、話せるけど、もう話さない。
私はうーんと伸びをした。
「おなかすいちゃったね」
「ああ」
「みんなびっくりするかな? 私が話したら」
「そうなんじゃねーの」
「びっくりする顔見たいね」
「ああ」
私は寝室のドアに向かって、ゆっくりと歩いた。そして、そっとドアを開けた。
外には人だかりがあった。皆心配してくれている。
「姫様!! 大丈夫ですか?」
「姫様、王子様の悪気があったわけではなかったと……」
「姫様」
私は皆を見上げて手を上げた。
「みんな、ありがとう。私、お腹が空いちゃった」
「ひ、ひ、ひ、ひ、姫様がお話になったわ!!!!」
「凄いですわ!! 姫様は天才です!!」
「早く調理場に連絡して!! 今日は姫様の好きなものを用意させるのよ!!」
その後は大変だった。誕生日かというメニューが朝から並び、あの言い訳が本当になりそうなくらいお菓子を食べた。
皆の優しさに胸が一杯になった。そしてその胸の奥でこんな明るい朝を迎えていないであろうジェイクを思わずにはいられなかった。
私が話せるようになったという話はあっという間にシャール兄様の知るところになったらしい。
午後には兄様が私達の部屋にやって来たからだ。
「もう一度いいかい?」
「シャール兄様」
「もう一回!」
「シャール兄様!!」
「もう一回だけ!!!」
「もうやめて下さい」
私はシャール兄様という連呼からやっと救われた。
「酷いじゃないか、ユアン。今僕はユーデットの声を堪能しているところなんだよ」
「もう何十回も繰り返してますよ」
「え? まだ5回くらいだろう?」
私達が首を横に振るとシャール兄様は渋々と立ち上がった。
「とにかく良かったよ。半分くらいは諦めていたんだ。ユーデットはこのまま話せないんじゃないかって」
「そうですか? 僕はユーデットを信じていましたよ」
「しかし、一体何故急に話せるようになったんだい?」
白々しく言い放ったユアンを睨みつけてから私はシャール兄様に向き直った。
「昨日ユアンと喧嘩をしてから話せるようになりました」
「喧嘩? 二人が? まさか!」
私達はコクコクと頷く。
「え? 本当かい? まぁでも、それでユーデットが話せるようになったなら良かったのかな?」
シャール兄様も複雑な顔をした。メイドさん達にもユアンとの喧嘩がきっかけで話せるようになったと伝えているので整合性は守らなければ。
「でも、二人が喧嘩なんて意外だね。一体どうしたんだい?」
「それは……」
ユアンがお決まりの言葉を発する前に私が被せるように声を上げた。
「ジェイクが!」
「ん?」シャール兄様が私の頭に手を置いた。
私の頭の中に整合性という言葉が響いたが無視した。
「ユアンがジェイクは死んじゃうっていったんです!!」
「ユーデット!!」
あいつが凄い形相で睨むが私はシャール兄様をまっすぐに見つめる。
「ユアン?」
シャール兄様が低い声でユアンを呼んだ。
「僕は何も言ってませんよ。兄上」
ユアンは首をブンブンと振った。初めの頃はシャール兄様を要注意人物とか言ってたのに、いつのまにか仲良くなってるよね。相変わらず得体は知れないけど。
「ユーデット、ユアン、何故君たちがそんな話題を?」
いつものシャール兄様の笑顔の前で私達は力無く項垂れる。
「昨日、ジェイクが毒を飲まされるって言ってました」
「それで?」
「少しずつ自分で毒を飲んで慣らしてるから大丈夫だって……」
シャール兄様が大袈裟にため息を吐いた。
「なるほど、で、優しいユーデットはジェイクに感情移入したという訳か」
「……はい」
「まったく、君達は余計な事にばかり首を突っ込むんだね」
呆れたように言われた私は顔を上げる。
「で、でも!!」
シャール兄様は私の前に膝をついて頭に手を当てた。
「いいかい? 僕は彼の母親を逃した。君にもわかっていると思うけれど、彼女には何も後ろ盾はない。だから僕が後ろ盾になった。それが彼に出来る最大限のサポートだ」
「そんな」
「母親と自分、二人を守らなければならない状況から自分だけがどうにかすれば良くなったんだ。雲泥の差だよ。それに君達はこの部屋から外にはあまり出ていないのは何故だと思う?」
「私の体が弱いから?」
「それもあるけど、君達が一歩外に出たら絶対に狙われるからだよ」
「一体誰にですか!!」
ユアンが急に話に割り込む。
「まぁ落ち着いて。この国の情勢はまだ落ち着いていない。僕はまだそこまで絶対的な力を持っていない。その上第二王妃のように自分の欲望に忠実なものも多い。何より、王太子である僕の弱みを握ろうと躍起になっている輩が多すぎるんだ」
「あの、それにどうして私達の危険と関係があるですか?」
「君達を僕が溺愛していると広まっているからだよ」
「え?」
ナニソレ!! じゃあ兄様がここに来なければ安全だったんじゃ……
私が微妙な顔をしたので兄様が小さく笑った。
「言っておくけど、僕がここに来ていなかったら、君達はもうこの世にいないよ」
ガーン。兄様の言葉に私は固まった。
今は兄様の弱みとなってしまったが、兄様がいなかったら生きていなかったのか。なんとも皮肉的な関係だと笑うしかなかった。
朝になってもブランケットから出てこない私を心配してメイドさん達が入れ替わりで寝室を訪れている。
「気にしなくていいよ。昨日喧嘩しちゃったんだ」
あいつがもう本日五回目の回答を返している。そしてこの会話の後にはメイドさんのびっくりする声が響くはず。
「え? お二人が喧嘩ですか!!! そんな、一体どうして!!」
「えっと、僕が言い過ぎちゃったみたいなんだ……」
あいつのしおらしい言葉にメイドさん達は何も言えずに寝室から出ていくのだ。
「そろそろこの言い訳を言い飽きたよ」
ユアンがこの国の言葉で話しかけてきた。そうね。そうだよね。私はユーデットでしかないもんね。
私もこの国の言葉を話した。
「そうだね。喧嘩の原因はなんにする?」
私はずっと被ったままのブランケットから目を出してあいつを見つめる。ユアンだ。黒髪で緑の瞳の私の片割れ。
「そうだなぁ。俺が言い過ぎたって言っちゃったから、お菓子の食べすぎを注意して?」
「プッ、なにそれーー」
「でも、ありえそうだろ?」
「そうかもねーー。まぁいいわ。今回はそれで我慢してあげる」
私はブランケットから出てユアンの隣に座った。
「昨日ははっきり言ってくれてありがとう。私ユーデットを一生懸命生きるね」
「ああ、俺も言い過ぎたのは本当だ。悪かったな」
「ううん、きっともっと早く言いたかったでしょ? 待ってくれたんだよね? 私が準備出来るまで」
「……」
あいつはそっぽを向いたが耳が赤くなっている。恥ずかしいらしい。
ここまで日本語はなしだった。多分今後も話すことはないだろう。まだ、話せるけど、もう話さない。
私はうーんと伸びをした。
「おなかすいちゃったね」
「ああ」
「みんなびっくりするかな? 私が話したら」
「そうなんじゃねーの」
「びっくりする顔見たいね」
「ああ」
私は寝室のドアに向かって、ゆっくりと歩いた。そして、そっとドアを開けた。
外には人だかりがあった。皆心配してくれている。
「姫様!! 大丈夫ですか?」
「姫様、王子様の悪気があったわけではなかったと……」
「姫様」
私は皆を見上げて手を上げた。
「みんな、ありがとう。私、お腹が空いちゃった」
「ひ、ひ、ひ、ひ、姫様がお話になったわ!!!!」
「凄いですわ!! 姫様は天才です!!」
「早く調理場に連絡して!! 今日は姫様の好きなものを用意させるのよ!!」
その後は大変だった。誕生日かというメニューが朝から並び、あの言い訳が本当になりそうなくらいお菓子を食べた。
皆の優しさに胸が一杯になった。そしてその胸の奥でこんな明るい朝を迎えていないであろうジェイクを思わずにはいられなかった。
私が話せるようになったという話はあっという間にシャール兄様の知るところになったらしい。
午後には兄様が私達の部屋にやって来たからだ。
「もう一度いいかい?」
「シャール兄様」
「もう一回!」
「シャール兄様!!」
「もう一回だけ!!!」
「もうやめて下さい」
私はシャール兄様という連呼からやっと救われた。
「酷いじゃないか、ユアン。今僕はユーデットの声を堪能しているところなんだよ」
「もう何十回も繰り返してますよ」
「え? まだ5回くらいだろう?」
私達が首を横に振るとシャール兄様は渋々と立ち上がった。
「とにかく良かったよ。半分くらいは諦めていたんだ。ユーデットはこのまま話せないんじゃないかって」
「そうですか? 僕はユーデットを信じていましたよ」
「しかし、一体何故急に話せるようになったんだい?」
白々しく言い放ったユアンを睨みつけてから私はシャール兄様に向き直った。
「昨日ユアンと喧嘩をしてから話せるようになりました」
「喧嘩? 二人が? まさか!」
私達はコクコクと頷く。
「え? 本当かい? まぁでも、それでユーデットが話せるようになったなら良かったのかな?」
シャール兄様も複雑な顔をした。メイドさん達にもユアンとの喧嘩がきっかけで話せるようになったと伝えているので整合性は守らなければ。
「でも、二人が喧嘩なんて意外だね。一体どうしたんだい?」
「それは……」
ユアンがお決まりの言葉を発する前に私が被せるように声を上げた。
「ジェイクが!」
「ん?」シャール兄様が私の頭に手を置いた。
私の頭の中に整合性という言葉が響いたが無視した。
「ユアンがジェイクは死んじゃうっていったんです!!」
「ユーデット!!」
あいつが凄い形相で睨むが私はシャール兄様をまっすぐに見つめる。
「ユアン?」
シャール兄様が低い声でユアンを呼んだ。
「僕は何も言ってませんよ。兄上」
ユアンは首をブンブンと振った。初めの頃はシャール兄様を要注意人物とか言ってたのに、いつのまにか仲良くなってるよね。相変わらず得体は知れないけど。
「ユーデット、ユアン、何故君たちがそんな話題を?」
いつものシャール兄様の笑顔の前で私達は力無く項垂れる。
「昨日、ジェイクが毒を飲まされるって言ってました」
「それで?」
「少しずつ自分で毒を飲んで慣らしてるから大丈夫だって……」
シャール兄様が大袈裟にため息を吐いた。
「なるほど、で、優しいユーデットはジェイクに感情移入したという訳か」
「……はい」
「まったく、君達は余計な事にばかり首を突っ込むんだね」
呆れたように言われた私は顔を上げる。
「で、でも!!」
シャール兄様は私の前に膝をついて頭に手を当てた。
「いいかい? 僕は彼の母親を逃した。君にもわかっていると思うけれど、彼女には何も後ろ盾はない。だから僕が後ろ盾になった。それが彼に出来る最大限のサポートだ」
「そんな」
「母親と自分、二人を守らなければならない状況から自分だけがどうにかすれば良くなったんだ。雲泥の差だよ。それに君達はこの部屋から外にはあまり出ていないのは何故だと思う?」
「私の体が弱いから?」
「それもあるけど、君達が一歩外に出たら絶対に狙われるからだよ」
「一体誰にですか!!」
ユアンが急に話に割り込む。
「まぁ落ち着いて。この国の情勢はまだ落ち着いていない。僕はまだそこまで絶対的な力を持っていない。その上第二王妃のように自分の欲望に忠実なものも多い。何より、王太子である僕の弱みを握ろうと躍起になっている輩が多すぎるんだ」
「あの、それにどうして私達の危険と関係があるですか?」
「君達を僕が溺愛していると広まっているからだよ」
「え?」
ナニソレ!! じゃあ兄様がここに来なければ安全だったんじゃ……
私が微妙な顔をしたので兄様が小さく笑った。
「言っておくけど、僕がここに来ていなかったら、君達はもうこの世にいないよ」
ガーン。兄様の言葉に私は固まった。
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