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新しい家族
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私達は相変わらずの双子コーデを着せられて、初めてシャール兄様に会った場所に連れてこられた。今回私はブランケットでぐるぐる巻状態で運ばれたと言っても過言ではない。前回熱が出たから寒くならないように工夫した結果らしい。
でも、あいつはそれを見て大笑いしたのだ。あぁ、恥ずかしい。
私達は誰もいないあの部屋に下ろされるとブランケットを外されて身なりを整えられた。
「はい、これで大丈夫です。姫様と王子様は王国一のお子様ですわ!!」
その言い方はどうかと思うが、たしかに部屋の鏡にうつる私達の姿は印象的だ。
黒髪と金髪の対称的な双子、でも緑の瞳は同じ。服装は瞳と同じ色の緑のベルベットで出来ている。案外緑って黒髪にも金髪にも似合うみたい。
トントンというノックの音と同時に扉が開かれる。隣りにいたメイドさん達は一斉に壁際に下がり私達はその場に残された。私は緊張で体が震えてしまった。
すると隣のあいつがギュッと私の手を掴んできたのだ。その感触にほぅと息を吐くと前を向いた。きっとあいつも緊張したのね。私の手に縋るなんてさすが弟くん。お姉さまが守ってあげるわ。
私は一気に自分に自信が付いたように感じる。
そして、私達がいる部屋に入って来たのは黒髪の集団だった。
「うわ! マジで金髪かよ!」
「こっちのは俺達の色だな」
一番初めに私達のそばにやって来たのはよく似た男の子二人だった。
典型的な双子。顔立ちはあいつとよく似たキリリ顔だ。きっと兄達なんだろう。
「しかし、似てない双子だな。本当に姉弟か?」
男の子が横柄に聞いて来た。
「は、はい! お二人は間違いなく一緒にお生まれになった王妃様のお子様でございます」
「まぁ、確かにあの人に似てるけどな」
「行こうぜ」
そう一人がいうともう一人と一緒に後ろに下がる。
あんまり歓迎されていないのかな。二人に続く人は誰もいなかった。
その割に私達を見てはコソコソ話す。感じ悪い。
私はそこにいる人たちをしっかりと見つめる。人数は七人だ。大人が三人と子供が四人。大人の内一人は陛下だろう。熱に浮かされた時しか見てないから断言は出来ないけど。しかも、シャール兄様はいない。どうしたんだろう。
兎に角この人たちが家族らしい。でも、後ろの三人は静かにしているから違うのかもしれない。
その時、もう一度ドアが開いてシャール兄様が入ってきた。要注意人物とはいえやはり知っている人がいると安心する。
「遅れて申し訳ありません」
シャール兄様はそう言うと早足で陛下に礼してから私達の前で膝をついた。
「遅くなってごめんよ。さぁ、陛下にご挨拶しよう」
シャール兄様はそう言うと私達の手をとって立ち上がった。右手に私、左手にあいつだ。私達は兄様に手を引かれて陛下の前に進み出た。
歩けるとはいえ緊張感が半端ない。
「ユアン、君から出来るかな?」
シャール兄様に促されるとユアンが一歩前にでる。
「ユアンです」
あいつは自分の名前を言ってペコリと頭を下げる。なんと! 頭を下げられるのね。よし! 私も! 私は一方前に出て懸命に自分の名前を発音しようとして見る。
「ユーデ…‥ユー」
やっぱり舌が回らない。焦った私はパニックに陥りかける。その時私の手がギューっと強くつかまれた。あいつだ。
「ユーデットです」
あいつは私の手を握ったまま代わりに私の名前を言った。
悔しい。やっぱり私にはこの国の言葉は発音できない。下を向いてしまったが、気を取り直してあいつがやっていたように見まねで頭を下げ……
「きゃーーー」
私は頭を下げようとしたらそのまま前に倒れ込んでしまう。
頭が重すぎるのだ。この体は。
ステンと前転した私は両手で顔を覆った。は、恥ずかしい。転ぶ時に離れてしまった手は汗でびっしょりだ。
後ろからあの双子の兄達の笑い声が聞こえてくる。
すると、シャール兄様がやって来て直ぐに抱き起こしてくれる。
「大丈夫かい?」
うん、紳士! 双子兄も見習え!
「ユアンもよくやったね」
シャール兄様は私を抱いたままあいつの頭を撫でてから陛下に視線を向ける。
「父上、末の弟妹ですよ。お言葉を」
陛下は渋々という風情で頷いた。
もうそれ以上は何もする気配がない。
シャール兄様はため息を吐くと私をあいつの隣に立たせ、私達の隣に膝をついたまま一人一人紹介してくれる。
「じゃあ、兄弟達を紹介するね。あそこにいるのがミカエルとミケイル。そして、その隣にいるのがエリザベスだよ」
「「よーろしくなー」」
あの双子達は面倒臭そうに返事していたがその隣に立っていた女の子が一歩前に出る。
「エリザベスよ。エリー姉様と呼んでもいいわ」
ツンとした女の子は将来確実に美人なること間違いなしという容貌をしている。艶やな黒髪と青い瞳、シャール兄様みたいだ。
私達はコクコクと頷いた。
「そして‥‥、父上、公爵達の紹介も僕がいたしますか?」
陛下は目を閉じたまま頷いた。
シャール兄様が後ろにいる三人も紹介してくれる。この人たちが大事な人なのかしら?
「こちらがウスマール公爵だよ。今は亡き第一王妃、僕の母の兄だ」
私は首を傾げてその関係性を口にする。
「おじ……さま?」
「残念ながら、違うんだよ。ユーデット。公爵、まだ詳しいことは話してないんだ」
シャール兄様は私と公爵にそう言うと私達の方に顔を近づけ付け足した。
「確かに公爵は僕の叔父だけど、君たちの叔父ではないんだ。君達の母上は別の方だから……」
その言葉に私はアッと思った。そうか私達とは母親が違うのか。だから皆青い瞳なのに私達は緑なのか! それこそふーんという感じだ。
でも、それなら一体どうして私にとって大事な人なんだろう。
私達が状況を把握しているとウスマール公爵と紹介された人が前に出て来た。
「初めてお目にかかります。ユーデット姫様、ユアン王子様、ただいまご紹介に預かりましたウスマール公爵です。こちらは妻と息子になります」
なる程、この方達はシャールお兄様の親戚であの男の子は従兄弟ということか。
私達はコクコクと頷いた。
で? 一体なぜここにこの人たちがいるのかを教えてほしい。家族でも親族でもないってことでしょう?
私はそんな視線をシャール兄様に注ぐが答えは別の方向から返された。
「お前の婚約者だ」
今の今まで話もしなかった陛下が初めて口を開いたのがこの爆弾発言だ。
お前ってことは私よね? 息子だもんね。まさかあいつの婚約者が公爵の息子なはずないよね?
私は思わず隣のあいつを見てしまった。
するとあいつは予想していた表情からかけ離れた顔をしていた。きっと、揶揄われるだろうと思っていたのに、凄い怒ったような顔で前を向いていた。
「どうしたの? 大丈夫?」
私は思わず日本語で話しかけてしまった。
「しっ! 黙ってろ」
私は両手を口に当てて頷いた。
「僕は聞いていません」
あいつはくるりと陛下を方を見ると強い口調で抗議した。
すご! 初対面よね。あいつ。
「お前に話す必要はない」
陛下はそれだけ言うと片手を上げて歩き出す。
え? このまま退場? 引っ掻き回しておいての退場? ひど!
「父上!」
シャール兄様が流石に引き止めようとする。
「双子のことはお前に全権を渡したんだ。それが望みだったのだろう? 好きにしろ」
陛下はそれだけ言うと部屋から去っていった。
一体どうなっちゃうの?
でも、あいつはそれを見て大笑いしたのだ。あぁ、恥ずかしい。
私達は誰もいないあの部屋に下ろされるとブランケットを外されて身なりを整えられた。
「はい、これで大丈夫です。姫様と王子様は王国一のお子様ですわ!!」
その言い方はどうかと思うが、たしかに部屋の鏡にうつる私達の姿は印象的だ。
黒髪と金髪の対称的な双子、でも緑の瞳は同じ。服装は瞳と同じ色の緑のベルベットで出来ている。案外緑って黒髪にも金髪にも似合うみたい。
トントンというノックの音と同時に扉が開かれる。隣りにいたメイドさん達は一斉に壁際に下がり私達はその場に残された。私は緊張で体が震えてしまった。
すると隣のあいつがギュッと私の手を掴んできたのだ。その感触にほぅと息を吐くと前を向いた。きっとあいつも緊張したのね。私の手に縋るなんてさすが弟くん。お姉さまが守ってあげるわ。
私は一気に自分に自信が付いたように感じる。
そして、私達がいる部屋に入って来たのは黒髪の集団だった。
「うわ! マジで金髪かよ!」
「こっちのは俺達の色だな」
一番初めに私達のそばにやって来たのはよく似た男の子二人だった。
典型的な双子。顔立ちはあいつとよく似たキリリ顔だ。きっと兄達なんだろう。
「しかし、似てない双子だな。本当に姉弟か?」
男の子が横柄に聞いて来た。
「は、はい! お二人は間違いなく一緒にお生まれになった王妃様のお子様でございます」
「まぁ、確かにあの人に似てるけどな」
「行こうぜ」
そう一人がいうともう一人と一緒に後ろに下がる。
あんまり歓迎されていないのかな。二人に続く人は誰もいなかった。
その割に私達を見てはコソコソ話す。感じ悪い。
私はそこにいる人たちをしっかりと見つめる。人数は七人だ。大人が三人と子供が四人。大人の内一人は陛下だろう。熱に浮かされた時しか見てないから断言は出来ないけど。しかも、シャール兄様はいない。どうしたんだろう。
兎に角この人たちが家族らしい。でも、後ろの三人は静かにしているから違うのかもしれない。
その時、もう一度ドアが開いてシャール兄様が入ってきた。要注意人物とはいえやはり知っている人がいると安心する。
「遅れて申し訳ありません」
シャール兄様はそう言うと早足で陛下に礼してから私達の前で膝をついた。
「遅くなってごめんよ。さぁ、陛下にご挨拶しよう」
シャール兄様はそう言うと私達の手をとって立ち上がった。右手に私、左手にあいつだ。私達は兄様に手を引かれて陛下の前に進み出た。
歩けるとはいえ緊張感が半端ない。
「ユアン、君から出来るかな?」
シャール兄様に促されるとユアンが一歩前にでる。
「ユアンです」
あいつは自分の名前を言ってペコリと頭を下げる。なんと! 頭を下げられるのね。よし! 私も! 私は一方前に出て懸命に自分の名前を発音しようとして見る。
「ユーデ…‥ユー」
やっぱり舌が回らない。焦った私はパニックに陥りかける。その時私の手がギューっと強くつかまれた。あいつだ。
「ユーデットです」
あいつは私の手を握ったまま代わりに私の名前を言った。
悔しい。やっぱり私にはこの国の言葉は発音できない。下を向いてしまったが、気を取り直してあいつがやっていたように見まねで頭を下げ……
「きゃーーー」
私は頭を下げようとしたらそのまま前に倒れ込んでしまう。
頭が重すぎるのだ。この体は。
ステンと前転した私は両手で顔を覆った。は、恥ずかしい。転ぶ時に離れてしまった手は汗でびっしょりだ。
後ろからあの双子の兄達の笑い声が聞こえてくる。
すると、シャール兄様がやって来て直ぐに抱き起こしてくれる。
「大丈夫かい?」
うん、紳士! 双子兄も見習え!
「ユアンもよくやったね」
シャール兄様は私を抱いたままあいつの頭を撫でてから陛下に視線を向ける。
「父上、末の弟妹ですよ。お言葉を」
陛下は渋々という風情で頷いた。
もうそれ以上は何もする気配がない。
シャール兄様はため息を吐くと私をあいつの隣に立たせ、私達の隣に膝をついたまま一人一人紹介してくれる。
「じゃあ、兄弟達を紹介するね。あそこにいるのがミカエルとミケイル。そして、その隣にいるのがエリザベスだよ」
「「よーろしくなー」」
あの双子達は面倒臭そうに返事していたがその隣に立っていた女の子が一歩前に出る。
「エリザベスよ。エリー姉様と呼んでもいいわ」
ツンとした女の子は将来確実に美人なること間違いなしという容貌をしている。艶やな黒髪と青い瞳、シャール兄様みたいだ。
私達はコクコクと頷いた。
「そして‥‥、父上、公爵達の紹介も僕がいたしますか?」
陛下は目を閉じたまま頷いた。
シャール兄様が後ろにいる三人も紹介してくれる。この人たちが大事な人なのかしら?
「こちらがウスマール公爵だよ。今は亡き第一王妃、僕の母の兄だ」
私は首を傾げてその関係性を口にする。
「おじ……さま?」
「残念ながら、違うんだよ。ユーデット。公爵、まだ詳しいことは話してないんだ」
シャール兄様は私と公爵にそう言うと私達の方に顔を近づけ付け足した。
「確かに公爵は僕の叔父だけど、君たちの叔父ではないんだ。君達の母上は別の方だから……」
その言葉に私はアッと思った。そうか私達とは母親が違うのか。だから皆青い瞳なのに私達は緑なのか! それこそふーんという感じだ。
でも、それなら一体どうして私にとって大事な人なんだろう。
私達が状況を把握しているとウスマール公爵と紹介された人が前に出て来た。
「初めてお目にかかります。ユーデット姫様、ユアン王子様、ただいまご紹介に預かりましたウスマール公爵です。こちらは妻と息子になります」
なる程、この方達はシャールお兄様の親戚であの男の子は従兄弟ということか。
私達はコクコクと頷いた。
で? 一体なぜここにこの人たちがいるのかを教えてほしい。家族でも親族でもないってことでしょう?
私はそんな視線をシャール兄様に注ぐが答えは別の方向から返された。
「お前の婚約者だ」
今の今まで話もしなかった陛下が初めて口を開いたのがこの爆弾発言だ。
お前ってことは私よね? 息子だもんね。まさかあいつの婚約者が公爵の息子なはずないよね?
私は思わず隣のあいつを見てしまった。
するとあいつは予想していた表情からかけ離れた顔をしていた。きっと、揶揄われるだろうと思っていたのに、凄い怒ったような顔で前を向いていた。
「どうしたの? 大丈夫?」
私は思わず日本語で話しかけてしまった。
「しっ! 黙ってろ」
私は両手を口に当てて頷いた。
「僕は聞いていません」
あいつはくるりと陛下を方を見ると強い口調で抗議した。
すご! 初対面よね。あいつ。
「お前に話す必要はない」
陛下はそれだけ言うと片手を上げて歩き出す。
え? このまま退場? 引っ掻き回しておいての退場? ひど!
「父上!」
シャール兄様が流石に引き止めようとする。
「双子のことはお前に全権を渡したんだ。それが望みだったのだろう? 好きにしろ」
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