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第五章 物語の始まり
46、混乱(シモン視点)
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「本当は軽く笑って流すつもりだったんだ」
「シモン王子……」
シモンは目の前のアルバートに向かってしょんぼりと話した。
一週間前のあの日、シモンはコーデリアとアルバートを追いかけて裏庭に向かっていた。
コーデリアから叩かれた事にショックは受けていたが、所詮女の子の力だ。
別に痛くも痒くもない。
だから、何するんだ? 位の軽い感じて話して非力をからかって終わろうと思っていた。
「でも、コーデリアを目の前にしたら、体が勝手に、動いてしまったんだ。気がついたら跪いてドレスにキスしていた……」
「え? そうなのか?」
「ああ、あれは僕の意思ではない」
するとアルバートはまさかという顔をした。
それはそうだ。
いくら僕が謝るべき場合でも、流石にドレスにキスはしない。
「俺はてっきりシモン王子が何が謝るような事をしたのかと思っていたよ。実際その後コーデリアは俺の手を引いて立ち去ったからな……。違うのか?」
「違う。僕はコーデリアやアルバートが立ち去った事はわかっても立ち上がることさえ出来なかった。君達が見えなくなってやっと動けた位なんだ」
「一体どうしてだ? 魔法か?」
「そんな感じは……する。だが、流石にコーデリアはそんな高度な魔法は使えないはずだろう?」
「あ、ああ。俺が知る限りはな」
「でも、その後もコーデリアに会うたびに体が勝手に動いてしまうんだよ。まぁ殆どが普段やっている事なんだが……気持ち悪いんだ」
「え? 今もなのか?」
「コーデリアが見えなければ問題ない。でも目の前になると何というか……コーデリアの執事になった気分になるんだ」
「優しくしなければ、気を回さなければ、エスコートしなければ、気分良くさせなければという気持ちが先行する」
するとアルバートは首を傾げた。
「ん? それっていつものシモン王子じゃないか?」
シモンはアルバートにはコーデリアの事が好きだと伝えているし、優しくしたい、大切だとも話していた。
アルバートからは物好き扱いだが、まぁ、認めてもらっている。
「それは、そうなんだが……。自分の意思でない気がして嫌なんだ」
「そんなものか? じゃあ、これからどうするんだ?」
「取り敢えず、城の魔術師に確認するつもりだ。コーデリアの魔法なのか? それ以外の人間の魔法なのか? 魔法ではないのか? をはっきりさせたい」
「そうだな……。あっ! コーデリアがきたぞ」
「アルバート、僕がおかしな行動をとっても騒ぐなよ。まだ、何もわかっていないんだ」
「ああ、わかった」
シモンとアルバートが待つ中庭にコーデリアがゆっくりと歩いてやって来た。
今日のコーデリアも最高に可愛い!!
黒髪が映える空色のドレスは気のせいでなければシモンの瞳の色だ。
シモンはそのことをからかって顔を赤く染めるコーデリアを見たいと思った。
そういう関係が好きなのだ。
それなのにこの一週間はご機嫌とりのような言動しかできず、少しストレスだった。
まだ、少し遠いコーデリアには言えそうな言葉が目の前に来ると言えない。
執事が言うような通り一辺倒な事しか言えなくなる。
コーデリアは少し緊張した面持ちでシモンの目の前に立った。
「シモン様……ご機嫌よう」
そう言って少し腰をかがめて挨拶するのをみた途端、シモンの体は勝手に跪いた。
「コーデリア……様、そのような、挨拶は必要ありません」
口から勝手に言葉が発せられる。
本当はそのドレスは僕の色だねと耳元で言いたいのに!!
その様子を不思議そうに見つめるアルバートに唯一動く目で合図を送った。
「え? 今も……か」
アルバートがビックリしているのを捉えたが、やはり体は跪いたままだ。
「あ、あの、シモン様、どうか立ち上がって下さい」
コーデリアの可愛らしいお願いにも体はピクリとも動かない。
「いえ、僕はこのままで……」
すると、突然コーデリアの顔が視界一面に入ってきた。
コーデリアも膝をついたのだ。
すると体は更に下に土下座する様に動こうとした。
さ、流石にそれは不味い……。
誰もいない訳ではないのだ。
シモンがコーデリアに土下座していたとなるとシモンだけではなく、コーデリアの評判にも関わる。
それでも、体は徐々に頭を下げてしまう。
その様子を見ていたアルバートが流石に止めに入ろうとするがコーデリアが手を上げてそれを静止した。
「シモン様、本当にごめんなさい。今、解放しますわ。私の事は嫌いになってしまうかもしれませんが‥‥、私はシモン様が好きでした……」
「え? コーデリア?」
もう、ほぼ土下座という、頭の上からの告白にえ? となりながらも動かない。
「『鳥を離して』」
コーデリアの静かな声が響く。
「え?」
シモンの中に何かが駆け巡り、体の自由が戻るのを感じた。
その後すぐに心の奥から湧き上がったのは……嫌悪感……だった。
「コ、コーデリア……」
胸の奥ではコーデリアへのどうしようもない嫌悪感でいっぱいになる。
何故だかわからないが、その防ぎ様もない気持ちが満たした時、シモンの体は自由になった。
顔を上げたシモンが目にしたのは今までは可愛い、美しいと思って来たコーデリアの顔だ。
今は…‥むかついて、気持ち悪くて、見たくなくて堪らない。
「ち、近づくな!! その気持ち悪い顔を側に寄せるな! 離れろ!!」
そう言って立ち上がったシモンはコーデリアを手で払ってしまった。
その手がコーデリアに当たり、コーデリアはそのまま後ろに倒れたが、シモンの気持ちはスッキリしたくらいだった。
「ふん、お前の顔などもう二度と見たくはないわ!!」
それだけ言うと、シモンは倒れたコーデリアをそのままに踵を返して歩き去った。
「お、おい!! シモン王子!」
アルバートが流石にコーデリアの側に膝をついて手を差し伸べて、歩き去るシモンに声をかけたが、シモンは振り返りもしなかった。
「アルバート兄様、いいのです。あれで……いいのですわ」
「コーデリア?」
「あれで……いいのです……」
目に涙を一杯に溜めて、それでも強い意志を持った目で既に小さくなったシモンの背中を見つめるとコーデリアはアルバートの手は借りずに立ち上がった。
「いいの。これで……元に戻るのよ」
それだけ言うとコーデリアはシモンと反対の方向に歩き出した。
アルバートはどちらを追うべきかとキョロキョロと二人を見ることしかできなかった。
しかし、この光景は何人もの生徒が見ていたのだ。
側から見ると二人は喧嘩をしたように見えた。
コーデリアがシモンに土下座を強要し、怒ったシモンがコーデリアを突き飛ばして歩き去ったようにしか見えないのだ。
「俺はどうすればいいのだ?」
そこには途方に暮れたアルバートが立ち尽くしていたのだった。
「シモン王子……」
シモンは目の前のアルバートに向かってしょんぼりと話した。
一週間前のあの日、シモンはコーデリアとアルバートを追いかけて裏庭に向かっていた。
コーデリアから叩かれた事にショックは受けていたが、所詮女の子の力だ。
別に痛くも痒くもない。
だから、何するんだ? 位の軽い感じて話して非力をからかって終わろうと思っていた。
「でも、コーデリアを目の前にしたら、体が勝手に、動いてしまったんだ。気がついたら跪いてドレスにキスしていた……」
「え? そうなのか?」
「ああ、あれは僕の意思ではない」
するとアルバートはまさかという顔をした。
それはそうだ。
いくら僕が謝るべき場合でも、流石にドレスにキスはしない。
「俺はてっきりシモン王子が何が謝るような事をしたのかと思っていたよ。実際その後コーデリアは俺の手を引いて立ち去ったからな……。違うのか?」
「違う。僕はコーデリアやアルバートが立ち去った事はわかっても立ち上がることさえ出来なかった。君達が見えなくなってやっと動けた位なんだ」
「一体どうしてだ? 魔法か?」
「そんな感じは……する。だが、流石にコーデリアはそんな高度な魔法は使えないはずだろう?」
「あ、ああ。俺が知る限りはな」
「でも、その後もコーデリアに会うたびに体が勝手に動いてしまうんだよ。まぁ殆どが普段やっている事なんだが……気持ち悪いんだ」
「え? 今もなのか?」
「コーデリアが見えなければ問題ない。でも目の前になると何というか……コーデリアの執事になった気分になるんだ」
「優しくしなければ、気を回さなければ、エスコートしなければ、気分良くさせなければという気持ちが先行する」
するとアルバートは首を傾げた。
「ん? それっていつものシモン王子じゃないか?」
シモンはアルバートにはコーデリアの事が好きだと伝えているし、優しくしたい、大切だとも話していた。
アルバートからは物好き扱いだが、まぁ、認めてもらっている。
「それは、そうなんだが……。自分の意思でない気がして嫌なんだ」
「そんなものか? じゃあ、これからどうするんだ?」
「取り敢えず、城の魔術師に確認するつもりだ。コーデリアの魔法なのか? それ以外の人間の魔法なのか? 魔法ではないのか? をはっきりさせたい」
「そうだな……。あっ! コーデリアがきたぞ」
「アルバート、僕がおかしな行動をとっても騒ぐなよ。まだ、何もわかっていないんだ」
「ああ、わかった」
シモンとアルバートが待つ中庭にコーデリアがゆっくりと歩いてやって来た。
今日のコーデリアも最高に可愛い!!
黒髪が映える空色のドレスは気のせいでなければシモンの瞳の色だ。
シモンはそのことをからかって顔を赤く染めるコーデリアを見たいと思った。
そういう関係が好きなのだ。
それなのにこの一週間はご機嫌とりのような言動しかできず、少しストレスだった。
まだ、少し遠いコーデリアには言えそうな言葉が目の前に来ると言えない。
執事が言うような通り一辺倒な事しか言えなくなる。
コーデリアは少し緊張した面持ちでシモンの目の前に立った。
「シモン様……ご機嫌よう」
そう言って少し腰をかがめて挨拶するのをみた途端、シモンの体は勝手に跪いた。
「コーデリア……様、そのような、挨拶は必要ありません」
口から勝手に言葉が発せられる。
本当はそのドレスは僕の色だねと耳元で言いたいのに!!
その様子を不思議そうに見つめるアルバートに唯一動く目で合図を送った。
「え? 今も……か」
アルバートがビックリしているのを捉えたが、やはり体は跪いたままだ。
「あ、あの、シモン様、どうか立ち上がって下さい」
コーデリアの可愛らしいお願いにも体はピクリとも動かない。
「いえ、僕はこのままで……」
すると、突然コーデリアの顔が視界一面に入ってきた。
コーデリアも膝をついたのだ。
すると体は更に下に土下座する様に動こうとした。
さ、流石にそれは不味い……。
誰もいない訳ではないのだ。
シモンがコーデリアに土下座していたとなるとシモンだけではなく、コーデリアの評判にも関わる。
それでも、体は徐々に頭を下げてしまう。
その様子を見ていたアルバートが流石に止めに入ろうとするがコーデリアが手を上げてそれを静止した。
「シモン様、本当にごめんなさい。今、解放しますわ。私の事は嫌いになってしまうかもしれませんが‥‥、私はシモン様が好きでした……」
「え? コーデリア?」
もう、ほぼ土下座という、頭の上からの告白にえ? となりながらも動かない。
「『鳥を離して』」
コーデリアの静かな声が響く。
「え?」
シモンの中に何かが駆け巡り、体の自由が戻るのを感じた。
その後すぐに心の奥から湧き上がったのは……嫌悪感……だった。
「コ、コーデリア……」
胸の奥ではコーデリアへのどうしようもない嫌悪感でいっぱいになる。
何故だかわからないが、その防ぎ様もない気持ちが満たした時、シモンの体は自由になった。
顔を上げたシモンが目にしたのは今までは可愛い、美しいと思って来たコーデリアの顔だ。
今は…‥むかついて、気持ち悪くて、見たくなくて堪らない。
「ち、近づくな!! その気持ち悪い顔を側に寄せるな! 離れろ!!」
そう言って立ち上がったシモンはコーデリアを手で払ってしまった。
その手がコーデリアに当たり、コーデリアはそのまま後ろに倒れたが、シモンの気持ちはスッキリしたくらいだった。
「ふん、お前の顔などもう二度と見たくはないわ!!」
それだけ言うと、シモンは倒れたコーデリアをそのままに踵を返して歩き去った。
「お、おい!! シモン王子!」
アルバートが流石にコーデリアの側に膝をついて手を差し伸べて、歩き去るシモンに声をかけたが、シモンは振り返りもしなかった。
「アルバート兄様、いいのです。あれで……いいのですわ」
「コーデリア?」
「あれで……いいのです……」
目に涙を一杯に溜めて、それでも強い意志を持った目で既に小さくなったシモンの背中を見つめるとコーデリアはアルバートの手は借りずに立ち上がった。
「いいの。これで……元に戻るのよ」
それだけ言うとコーデリアはシモンと反対の方向に歩き出した。
アルバートはどちらを追うべきかとキョロキョロと二人を見ることしかできなかった。
しかし、この光景は何人もの生徒が見ていたのだ。
側から見ると二人は喧嘩をしたように見えた。
コーデリアがシモンに土下座を強要し、怒ったシモンがコーデリアを突き飛ばして歩き去ったようにしか見えないのだ。
「俺はどうすればいいのだ?」
そこには途方に暮れたアルバートが立ち尽くしていたのだった。
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