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第二章 生まれながらの悪役令嬢
12、王宮へお出かけ……なの?
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「お母様! 王宮が見えてきました!!」
アルバートの明るい声が馬車の中に響きました。
「まぁ、アルバート、そんなに体を外に出しては危ないわ。もうすぐ着きますからね。着いたら先に伺っているお父様が待っていてくださるわ!」
「はい!!」
アルバートは席に戻って大人しく座りました。
その隣にはかなりご機嫌斜めのコーデリアがプイっとしております。
実を言うと、わたくしは前もってコーデリアに悪役令嬢を封印するようにお願いしておりました。
やはり、第一印象は大切ですもの。
少し不満そうなコーデリアでしたが、それは納得してくれたのです。
でも、やはり未だに物語から外れて悪役令嬢にならない事に不満と不安があるようでした。
「コーデリア? 大丈夫かしら?」
わたくしが心配そうに尋ねると、コーデリアが三歳の娘らしく駄々をこね始めました。
「お母様……コーデリアはまだお城には行きたくないの……。王子様にも会いたくないの……。」
すると隣に座っているアルバートが揶揄うように言いました。
「コーデリア、そんなことを言って王子に意地悪がバレて嫌われるのが怖いんだろ? お前の婚約者だもんな!」
「おにいさまは、黙っていて!! コーデリアは別に王子様なんて初めから嫌いだもん」
「またまた、そんなこと言って心配でたまらないんだろう!」
アルバートとコーデリアの幼い兄妹らしい会話に、わたくしは苦笑を浮かべて窓の外を眺めました。
わたくしが育った場所です。
今は両親も郊外の城に引退して此処にはいませんが、やはり懐かしく感じます。
「おかあさま?」
「あら、ごめんねさいね。さぁ! もう着きますよ。バルターク公爵家に恥ずかしくない態度で行動するのですよ?」
「はい!!」
「コーデリア?」
「はーい」
ガタッ
そうして、馬車が王宮ないの馬車寄せに止まりました。
「バルターク公爵夫人とお子様方でございます」
御者の言葉に、馬車の外が少しザワザワしてからピタリと静まりました。
トントン
外からのノックにノックで返すとゆっくりと扉が開かれました。
わたくしは差し出された手を取るとそれは先に着いていたレオポルト様でした。
「貴方」
「やぁ、やっと着いたね。皆お待ちかねだよ?」
「?? みんな……?」
わたくしは馬車を降りてから前を向きました。
すると、王女の頃から支えてくれていた十人程の者達が待ち構えてくれていたのです。
「姫様!! アリアドネ様!!」
「まぁ、皆出迎えに来てくれたの?」
「それはそうですわ!! この前いらした時は前触れもなく国王陛下に御目通りされてしまわれて……私達はお会いできませんでしたわ!!」
「あら? そうだったかしら? ごめんなさいね」
「それも、姫様らしいですがな」
「確かに!」
そうして馬車の周りは笑いに包まれた。
確かに王宮を去ってレオポルト様と結婚する時は揉めたので、逃げる様に去ったのよね。
そして、この前は王子が生まれる前に婚約について聞いた時は色々考えていたからバタバタしていた気がするわ。
「さあさあ、姫様のお子様方をお見せください。私達は楽しみにしてきたんです」
「ええ、わかったわ。お前達が元気そうでわたくしも安心したわ。アルバート、コーデリア、降りていらっしゃい」
わたくしの言葉にアルバートとコーデリアが馬車から降りてきた。
「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ!! 何とお可愛らしい!!」
わたくしの侍女をしていたアンナがまず前に出てアルバートとコーデリアの前に膝をつきました。
アンナは王女のわたくしが幼い頃からそばに居たので、わたくしが降嫁する時は涙ぐんでいました。
そんなアンナの嬉しそうな顔を見られただけでも、今日ここに来て良かったと思えます。
「ほら、アンナ! 子供達が驚いているわ。もう此処はわたくしの家ではないんですからね? 姫様はやめて頂戴!」
わたくしがパンパンと手を叩くとアンナは立ち上がってエプロンの端で涙拭いました。
そして、再び顔上げた時には既に王宮の侍女長の顔で頭を下げました。
「大変失礼いたしました。バルターク公爵夫人。本日は国王夫妻との面会と伺っておりますが、宜しいでしょうか?」
「ええ、その通りよ」
「では、こちらでございます」
そう言って歩き出したアンナの両脇で、十人くらいの元侍女や元侍従達が頭を下げました。
わたくしにとってはとても懐かしい顔ぶれでしたが、今は公爵夫人として軽く頷くとその間をレオポルト様のエスコートで進みました。
後ろからは初めての王宮で緊張気味のアルバートと別の意味で緊張しているコーデリアが付いてきました。
わたくし達が案内されたのは王宮の中でもかなりの奥でプライベート空間になっている庭園の芝生でした。
そこにはテーブルセットが用意されて、周りには色とりどりの花が咲き乱れています。
そんなテーブルセットから国王様が立ち上がり、王妃様に手を差し出しました。
「バルターク公爵家の皆様がお着きでございます」
アンナが話すと国王夫妻は手をとり合ってわたくし達の方に歩いてまいりました。
わたくしとコーデリアはカーテシーを、レオポルト様とアルバートは片膝を着いてお二人をお迎えいたしました。
「よく来てくれたな。バルターク公爵」
「はっ!」
「それに、アリアドネ公爵夫人も久しいな」
「はい、陛下に置かれましてはご機嫌麗しく」
「して、その子らがアルバートとコーデリアか?」
「はい。アルバート、ご挨拶を」
レオポルト様の声にアルバートが、頭を更に下げて挨拶を始めました。
「バルターク公爵が嫡男アルバートです。御目通り頂き恐悦至極に存じます」
「ふむ」
「さぁ、コーデリアもご挨拶出来るかしら?」
今度はわたくしがコーデリアの側で声をかけました。
中身が真理子さんなので心配はしていないけれど、悪役令嬢になられたら大変だわ。
「コーデリア、よろしくね」
わたくしが小声で言うとはぁという、ため息のあとコーデリアがカーテシーを深くして話し出しました。
「はじめまして、国王様、王妃様。コーデリアでございます。よろしくお願いします」
見た目の三歳通りの可愛らしい挨拶にその場の空気がふっと和みました。
「まぁ、可愛らしいお嬢さんですのね」
王妃様も思わず笑みを作ってコーデリアに声をかけてくれました。
「恐れ入りますわ。王妃様」
「アリアドネ様もそんな堅苦しい話し方はお辞めになって。お友達でしょう?」
「ありがとうございます。王妃様もわたくしのことはもう呼び捨てでお願い致します」
元々はわたくしが王女で王妃様が公爵家の嫡男の婚約者でしたが、五つ年上の仲の良いお姉さまとして接しておりましたの。
その時はわたくしの方が王女でしたので、上下が逆転してしまった形なのです。
「そうね。これからはお互いにフラットな関係で仲良くいたしましょうね。」
王妃様はにっこりと笑ってそう言ってくださいました。
「はい! 是非!」
「誰か! シモンを読んで頂戴!」
とうとう対面する王子さまにわたくしの胸はドキドキし始めたのでした。
アルバートの明るい声が馬車の中に響きました。
「まぁ、アルバート、そんなに体を外に出しては危ないわ。もうすぐ着きますからね。着いたら先に伺っているお父様が待っていてくださるわ!」
「はい!!」
アルバートは席に戻って大人しく座りました。
その隣にはかなりご機嫌斜めのコーデリアがプイっとしております。
実を言うと、わたくしは前もってコーデリアに悪役令嬢を封印するようにお願いしておりました。
やはり、第一印象は大切ですもの。
少し不満そうなコーデリアでしたが、それは納得してくれたのです。
でも、やはり未だに物語から外れて悪役令嬢にならない事に不満と不安があるようでした。
「コーデリア? 大丈夫かしら?」
わたくしが心配そうに尋ねると、コーデリアが三歳の娘らしく駄々をこね始めました。
「お母様……コーデリアはまだお城には行きたくないの……。王子様にも会いたくないの……。」
すると隣に座っているアルバートが揶揄うように言いました。
「コーデリア、そんなことを言って王子に意地悪がバレて嫌われるのが怖いんだろ? お前の婚約者だもんな!」
「おにいさまは、黙っていて!! コーデリアは別に王子様なんて初めから嫌いだもん」
「またまた、そんなこと言って心配でたまらないんだろう!」
アルバートとコーデリアの幼い兄妹らしい会話に、わたくしは苦笑を浮かべて窓の外を眺めました。
わたくしが育った場所です。
今は両親も郊外の城に引退して此処にはいませんが、やはり懐かしく感じます。
「おかあさま?」
「あら、ごめんねさいね。さぁ! もう着きますよ。バルターク公爵家に恥ずかしくない態度で行動するのですよ?」
「はい!!」
「コーデリア?」
「はーい」
ガタッ
そうして、馬車が王宮ないの馬車寄せに止まりました。
「バルターク公爵夫人とお子様方でございます」
御者の言葉に、馬車の外が少しザワザワしてからピタリと静まりました。
トントン
外からのノックにノックで返すとゆっくりと扉が開かれました。
わたくしは差し出された手を取るとそれは先に着いていたレオポルト様でした。
「貴方」
「やぁ、やっと着いたね。皆お待ちかねだよ?」
「?? みんな……?」
わたくしは馬車を降りてから前を向きました。
すると、王女の頃から支えてくれていた十人程の者達が待ち構えてくれていたのです。
「姫様!! アリアドネ様!!」
「まぁ、皆出迎えに来てくれたの?」
「それはそうですわ!! この前いらした時は前触れもなく国王陛下に御目通りされてしまわれて……私達はお会いできませんでしたわ!!」
「あら? そうだったかしら? ごめんなさいね」
「それも、姫様らしいですがな」
「確かに!」
そうして馬車の周りは笑いに包まれた。
確かに王宮を去ってレオポルト様と結婚する時は揉めたので、逃げる様に去ったのよね。
そして、この前は王子が生まれる前に婚約について聞いた時は色々考えていたからバタバタしていた気がするわ。
「さあさあ、姫様のお子様方をお見せください。私達は楽しみにしてきたんです」
「ええ、わかったわ。お前達が元気そうでわたくしも安心したわ。アルバート、コーデリア、降りていらっしゃい」
わたくしの言葉にアルバートとコーデリアが馬車から降りてきた。
「まぁまぁまぁまぁまぁまぁ!! 何とお可愛らしい!!」
わたくしの侍女をしていたアンナがまず前に出てアルバートとコーデリアの前に膝をつきました。
アンナは王女のわたくしが幼い頃からそばに居たので、わたくしが降嫁する時は涙ぐんでいました。
そんなアンナの嬉しそうな顔を見られただけでも、今日ここに来て良かったと思えます。
「ほら、アンナ! 子供達が驚いているわ。もう此処はわたくしの家ではないんですからね? 姫様はやめて頂戴!」
わたくしがパンパンと手を叩くとアンナは立ち上がってエプロンの端で涙拭いました。
そして、再び顔上げた時には既に王宮の侍女長の顔で頭を下げました。
「大変失礼いたしました。バルターク公爵夫人。本日は国王夫妻との面会と伺っておりますが、宜しいでしょうか?」
「ええ、その通りよ」
「では、こちらでございます」
そう言って歩き出したアンナの両脇で、十人くらいの元侍女や元侍従達が頭を下げました。
わたくしにとってはとても懐かしい顔ぶれでしたが、今は公爵夫人として軽く頷くとその間をレオポルト様のエスコートで進みました。
後ろからは初めての王宮で緊張気味のアルバートと別の意味で緊張しているコーデリアが付いてきました。
わたくし達が案内されたのは王宮の中でもかなりの奥でプライベート空間になっている庭園の芝生でした。
そこにはテーブルセットが用意されて、周りには色とりどりの花が咲き乱れています。
そんなテーブルセットから国王様が立ち上がり、王妃様に手を差し出しました。
「バルターク公爵家の皆様がお着きでございます」
アンナが話すと国王夫妻は手をとり合ってわたくし達の方に歩いてまいりました。
わたくしとコーデリアはカーテシーを、レオポルト様とアルバートは片膝を着いてお二人をお迎えいたしました。
「よく来てくれたな。バルターク公爵」
「はっ!」
「それに、アリアドネ公爵夫人も久しいな」
「はい、陛下に置かれましてはご機嫌麗しく」
「して、その子らがアルバートとコーデリアか?」
「はい。アルバート、ご挨拶を」
レオポルト様の声にアルバートが、頭を更に下げて挨拶を始めました。
「バルターク公爵が嫡男アルバートです。御目通り頂き恐悦至極に存じます」
「ふむ」
「さぁ、コーデリアもご挨拶出来るかしら?」
今度はわたくしがコーデリアの側で声をかけました。
中身が真理子さんなので心配はしていないけれど、悪役令嬢になられたら大変だわ。
「コーデリア、よろしくね」
わたくしが小声で言うとはぁという、ため息のあとコーデリアがカーテシーを深くして話し出しました。
「はじめまして、国王様、王妃様。コーデリアでございます。よろしくお願いします」
見た目の三歳通りの可愛らしい挨拶にその場の空気がふっと和みました。
「まぁ、可愛らしいお嬢さんですのね」
王妃様も思わず笑みを作ってコーデリアに声をかけてくれました。
「恐れ入りますわ。王妃様」
「アリアドネ様もそんな堅苦しい話し方はお辞めになって。お友達でしょう?」
「ありがとうございます。王妃様もわたくしのことはもう呼び捨てでお願い致します」
元々はわたくしが王女で王妃様が公爵家の嫡男の婚約者でしたが、五つ年上の仲の良いお姉さまとして接しておりましたの。
その時はわたくしの方が王女でしたので、上下が逆転してしまった形なのです。
「そうね。これからはお互いにフラットな関係で仲良くいたしましょうね。」
王妃様はにっこりと笑ってそう言ってくださいました。
「はい! 是非!」
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