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ルート確定
最終話.ベルナールルート
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「どうだったんた?」
カントループ伯爵邸の一番いい部屋の一番いいソファで一番いいティーセットで一番いい紅茶を傾けながら戻ってきたアレクサンドラにベルナールは声をかけた。
本当はフルールの様子を確認したかったが、流石に寝室に入ることはできない。
「まだ少し熱があるようでしたけど、調子は良さそうでしたわ」
アレクサンドラは当然のようにベルナールの隣に腰掛けた。あの事件からいつもテーブルを挟んで座っていたアレクサンドラが隣に座るようになったのだ。その事実にベルナールの目元が少し赤くなる。
「そ、そうか。しかし、マルセルはよくこの短期間で婚約を纏めたものだ」
ベルナールがマルセルからフルールとの婚約が纏まったと聞いたのは今朝のことだ。
「まぁ、わたくしも少しだけ協力しましたわ」
アレクサンドラはスッと用意されたティーカップを片手に優雅にお茶を飲む。
「やっぱりな。公爵達はお前に丸め込まれたのか」
「人聞きが悪いですわね。わたくしは我がソフィール家とカントループ家が婚家となる利点を少しお話ししただけですわ。実際にカントループ伯爵は優秀でしょう?」
「まあな。まだまだ実績は足りないが爵位を継いで半年であっという間に財政を整えた手腕は見事だと父上もおっしゃっていた」
ベルナールの返答にアレクサンドラは、満足そうに頷いた。
「ねえ、殿下。わたくし、フルールさんと少しお話ししましたの」
ベルナールの肩がギクリと固まる。この話し方をする時、アレクサンドラは突拍子もないことを言うのだ。
「な、な、なんだ? もう、あのゲームとやらは終わったのだろう?」
ベルナールは、顔を引き攣らせながらも確認する。どんなことでも初動が大事だ。
「ええ、ゲームは一応終わりましたわ。マルセルルートに入りました。これからフルールさんは意外と独占欲が凄くて束縛しがちなマルセルの攻略で忙しいでしょう。まぁ、見た感じもう既に攻略が終わってそうではありますが」
アレクサンドラはそう言うとベルナールの隣でコクリと紅茶を飲んだ。
「殿下はわたくしがお好きですの?」
そう言って微笑んだアレクサンドラの顔は美しい。見慣れたはずの美貌が最近良く心に刺さる。
「な、な、な、な、な、何を言っている!!」
ベルナールが真っ赤になって立ち上がるとアレクサンドラがもう一口紅茶を飲んだ。
「あら? 違いましたかしら? 嫌だわ。わたくしったら」
ぐぬぬとなったベルナールは憮然としてアレクサンドラに命じた。
「カップを置け」
「……」
「カップをテーブルに戻せ」
「……今頂いておりますの」
ベルナールは再び腰を下ろすと少し強引にアレクサンドラの手からティーカップを受け取るとテーブルに置いた。
「まぁ、何なさるの?」
アレクサンドラは不思議そうに、ベルナールを見つめる。
こういう人を煙に撒くようなアレクサンドラに初めはイライラしたし、実際に怒って退出したことも一度や二度ではない。
それでも、アレクサンドラは態度をかえなかったし、直ぐまた会いにきた。
怒っては怒り返し、時に笑い、時に謀り。アレクサンドラといると退屈しない。退屈な人生が懐かしいくらいだ。
これほどムカついて、これほど愛しい人間はこの世にいない。
ベルナールはムッとした顔をしているアレクサンドラの後頭部に手を回すとグイッと引き寄せて強引に唇を合わせた。
「なっ!」
アレクサンドラの抗議の声が上がる前に口を塞ぐ。好きだと聞いたお前が悪い。
こんなに一緒にいるのだ。嫌いな訳がない。お前が行くところ何処にでも着いてきている時点でわかっているはずだ。
騎士を殴りつけて爆発するかもしれない教会に飛び込むくらいは好きなのだ。
この最高に我儘で高飛車でムカつく、愛しい、可愛い、大好きなアレクサンドラ。
ベルナールはそのままキスを深くする。
初めて触れたアレクサンドラの唇は甘く、離れがたい。
「ん」
アレクサンドラから吐息が漏れる。
もう我慢しない。もう誤魔化されない。もう離さない。
お前が僕に聞いたのだ。好きか? と。その責任は取ってもらう。一生かけて!
トントン
開いていたドアが二回叩かれた。
ベルナールは視線だけをドアに向けるとマルセルが呆れたような顔をしていた。
「殿下……。確かに姉さんが煽ったんでしょうが、そろそろ姉さんが落ちそうです」
マルセルの言葉にベルナールはゆっくりと名残惜しけにアレクサンドラの唇を離した。
「はぁはぁはぁはぁ」
アレクサンドラの荒い息遣いにベルナールはアレクサンドラを抱き締めた。
「マルセルであっても今のアレクサンドラを見るな」
「僕だって見たくないですよ。でも、こここはカントループ家です。殿下は僕とフルールの縁談が壊れたらどうしてくれるんですか!」
呆れたようにマルセルに言われると腕の中のアレクサンドラが震え出した。
いつも強気のアレクサンドラが震える。
可愛すぎる!! と思った瞬間。
バッチーン
アレクサンドラの渾身のビンタがベルナールの頬を襲った。
「イタ」
アレクサンドラは立ち上がるとまだ赤く濡れた唇を震わせて目を閉じた。
「アレクサンドラ……」
次の瞬間、アレクサンドラから怒号が飛んだ。
「こんの!!! 不埒者!!!」
そう言いながら今度は反対の頬を思いっきり叩かれた。
そんなアレクサンドラさえも美しいと思う自分は随分と重症だ。
「何で、わたくしが折角恋をと思っているのにいきなりキスなんですの!! し、し、し、しかもあんな!! 殿下のそう言うデリカシーのないところは直すべきですわ!」
アレクサンドラが、涙目で訴えてくるがベルナールからしたら可愛いしかない。
両頬はヒリヒリと痛むが、ずっと諦めていた恋が向こうからやってきたのだ。
離すはずがない。
未だにギャーギャー騒ぐアレクサンドラをヒョイっと抱き上げるとそのまま歩き出す。
「伯爵家だ。大人しくしろ」
アレクサンドラはハッとして黙り込む。その姿が愛らしくてベルナールは笑顔になった。
「マルセル、触れを出せ。帰るぞ」
「はいはい。姉さん、卒業まで家にいるんですかね?」
マルセルの言葉はスルーして歩き出す。
腕の中のアレクサンドラはベルナールに抗議の目を向けているが、それさえも心地いい。
そのままベルナールはアレクサンドラが具合が悪くなったと言って伯爵家から馬車に乗り込んだ。
マルセルが当然のように同じ馬車に乗ってくる。
「お前は公爵家の馬車があるだろう?」
ベルナールが、冷たく言ってもマルセルは意に返さずに乗り込んできた。
「流石に嫁入り前ですから、姉さんは」
「チッ」
あまりのことにアレクサンドラは卒倒したようだ。ズッシリと重くなった体をそのまま膝に乗せてマルセルを睨みつける。
「そんなに睨まないでくださいよ。これで殿下の計画通りでしょう?」
「……まあな」
「全く人が悪いですよね。何が恋を知った暁にはダニエルさんとの婚約を後押しするですか。離す気なんてないくせに」
「そういうな。お前だって賛成しただろう? アレクサンドラはあの変な思い込みの流れを一通りこなさないと本心を出さないって言ったぞ」
マルセルは口を尖らせた。
「だから、ちゃんと姉さんの思う通りにしたじゃないですか。まぁ本当にフルールのことは好きになっちゃいましたけど、ダニエルさんやエドガーさんを牽制しながら姉さんを殿下の側に置いたのは僕ですよ」
「ああ、それは感謝している」
「しかし、殿下も大概ですよね。あれは僕が六歳くらいじゃないですか? 殿下が僕に姉さんを捕まえる宣言したのって」
「そうだったか? 忘れたな」
「姉さんに一目惚れでしたっけ?」
「いや、二度目に会った時だから二目惚れだな」
「はは、否定するのはそこですか? まあ、でも、おめでとうございます。十年越しの成就ですね」
「ああ、しかも、アレクサンドラは、これから恋をしてくれるらしい。相変わらず面白いな。二度美味しい」
「姉さんも可哀想ですよ。しつこくて腹黒で出来る男って嫌になりますね。見てて」
「同じ言葉をそっくりそのままお前に返す。フルールも変なのに捕まったものだ。ダニエルくらいにすれば良いものを」
「そんなこと言ってると姉さんを煽ってダニエルさんルートに入れますよ」
「したければしてみればいい」
「うわ怖っわ。また、生徒会から排除とかやめてくださいよ。フルールが入るまで大変だったんですから」
「ならばお前も変なことは言うな」
「はいはい。これからは自分の最愛とお互い幸せになりましょうね」
「ああ、これで我らの協力体制は解散だな」
「そうですね。でも、これからは義理の兄弟としてよろしくお願いします」
「ああ、そうするか」
ベルナールは腕の中でスヤスヤと眠るアレクサンドラを愛おしそうに見つめるとその額にキスを落とした。
十年越しで捕まえたのだ。離すものか。
外堀は既に埋まりきっている。なんなら明日結婚しても問題ないくらいだ。
しかし、アレクサンドラが、ゆっくりと、恋をしていきたいと言うのなら付き合うつもりのベルナールなのだった。
カントループ伯爵邸の一番いい部屋の一番いいソファで一番いいティーセットで一番いい紅茶を傾けながら戻ってきたアレクサンドラにベルナールは声をかけた。
本当はフルールの様子を確認したかったが、流石に寝室に入ることはできない。
「まだ少し熱があるようでしたけど、調子は良さそうでしたわ」
アレクサンドラは当然のようにベルナールの隣に腰掛けた。あの事件からいつもテーブルを挟んで座っていたアレクサンドラが隣に座るようになったのだ。その事実にベルナールの目元が少し赤くなる。
「そ、そうか。しかし、マルセルはよくこの短期間で婚約を纏めたものだ」
ベルナールがマルセルからフルールとの婚約が纏まったと聞いたのは今朝のことだ。
「まぁ、わたくしも少しだけ協力しましたわ」
アレクサンドラはスッと用意されたティーカップを片手に優雅にお茶を飲む。
「やっぱりな。公爵達はお前に丸め込まれたのか」
「人聞きが悪いですわね。わたくしは我がソフィール家とカントループ家が婚家となる利点を少しお話ししただけですわ。実際にカントループ伯爵は優秀でしょう?」
「まあな。まだまだ実績は足りないが爵位を継いで半年であっという間に財政を整えた手腕は見事だと父上もおっしゃっていた」
ベルナールの返答にアレクサンドラは、満足そうに頷いた。
「ねえ、殿下。わたくし、フルールさんと少しお話ししましたの」
ベルナールの肩がギクリと固まる。この話し方をする時、アレクサンドラは突拍子もないことを言うのだ。
「な、な、なんだ? もう、あのゲームとやらは終わったのだろう?」
ベルナールは、顔を引き攣らせながらも確認する。どんなことでも初動が大事だ。
「ええ、ゲームは一応終わりましたわ。マルセルルートに入りました。これからフルールさんは意外と独占欲が凄くて束縛しがちなマルセルの攻略で忙しいでしょう。まぁ、見た感じもう既に攻略が終わってそうではありますが」
アレクサンドラはそう言うとベルナールの隣でコクリと紅茶を飲んだ。
「殿下はわたくしがお好きですの?」
そう言って微笑んだアレクサンドラの顔は美しい。見慣れたはずの美貌が最近良く心に刺さる。
「な、な、な、な、な、何を言っている!!」
ベルナールが真っ赤になって立ち上がるとアレクサンドラがもう一口紅茶を飲んだ。
「あら? 違いましたかしら? 嫌だわ。わたくしったら」
ぐぬぬとなったベルナールは憮然としてアレクサンドラに命じた。
「カップを置け」
「……」
「カップをテーブルに戻せ」
「……今頂いておりますの」
ベルナールは再び腰を下ろすと少し強引にアレクサンドラの手からティーカップを受け取るとテーブルに置いた。
「まぁ、何なさるの?」
アレクサンドラは不思議そうに、ベルナールを見つめる。
こういう人を煙に撒くようなアレクサンドラに初めはイライラしたし、実際に怒って退出したことも一度や二度ではない。
それでも、アレクサンドラは態度をかえなかったし、直ぐまた会いにきた。
怒っては怒り返し、時に笑い、時に謀り。アレクサンドラといると退屈しない。退屈な人生が懐かしいくらいだ。
これほどムカついて、これほど愛しい人間はこの世にいない。
ベルナールはムッとした顔をしているアレクサンドラの後頭部に手を回すとグイッと引き寄せて強引に唇を合わせた。
「なっ!」
アレクサンドラの抗議の声が上がる前に口を塞ぐ。好きだと聞いたお前が悪い。
こんなに一緒にいるのだ。嫌いな訳がない。お前が行くところ何処にでも着いてきている時点でわかっているはずだ。
騎士を殴りつけて爆発するかもしれない教会に飛び込むくらいは好きなのだ。
この最高に我儘で高飛車でムカつく、愛しい、可愛い、大好きなアレクサンドラ。
ベルナールはそのままキスを深くする。
初めて触れたアレクサンドラの唇は甘く、離れがたい。
「ん」
アレクサンドラから吐息が漏れる。
もう我慢しない。もう誤魔化されない。もう離さない。
お前が僕に聞いたのだ。好きか? と。その責任は取ってもらう。一生かけて!
トントン
開いていたドアが二回叩かれた。
ベルナールは視線だけをドアに向けるとマルセルが呆れたような顔をしていた。
「殿下……。確かに姉さんが煽ったんでしょうが、そろそろ姉さんが落ちそうです」
マルセルの言葉にベルナールはゆっくりと名残惜しけにアレクサンドラの唇を離した。
「はぁはぁはぁはぁ」
アレクサンドラの荒い息遣いにベルナールはアレクサンドラを抱き締めた。
「マルセルであっても今のアレクサンドラを見るな」
「僕だって見たくないですよ。でも、こここはカントループ家です。殿下は僕とフルールの縁談が壊れたらどうしてくれるんですか!」
呆れたようにマルセルに言われると腕の中のアレクサンドラが震え出した。
いつも強気のアレクサンドラが震える。
可愛すぎる!! と思った瞬間。
バッチーン
アレクサンドラの渾身のビンタがベルナールの頬を襲った。
「イタ」
アレクサンドラは立ち上がるとまだ赤く濡れた唇を震わせて目を閉じた。
「アレクサンドラ……」
次の瞬間、アレクサンドラから怒号が飛んだ。
「こんの!!! 不埒者!!!」
そう言いながら今度は反対の頬を思いっきり叩かれた。
そんなアレクサンドラさえも美しいと思う自分は随分と重症だ。
「何で、わたくしが折角恋をと思っているのにいきなりキスなんですの!! し、し、し、しかもあんな!! 殿下のそう言うデリカシーのないところは直すべきですわ!」
アレクサンドラが、涙目で訴えてくるがベルナールからしたら可愛いしかない。
両頬はヒリヒリと痛むが、ずっと諦めていた恋が向こうからやってきたのだ。
離すはずがない。
未だにギャーギャー騒ぐアレクサンドラをヒョイっと抱き上げるとそのまま歩き出す。
「伯爵家だ。大人しくしろ」
アレクサンドラはハッとして黙り込む。その姿が愛らしくてベルナールは笑顔になった。
「マルセル、触れを出せ。帰るぞ」
「はいはい。姉さん、卒業まで家にいるんですかね?」
マルセルの言葉はスルーして歩き出す。
腕の中のアレクサンドラはベルナールに抗議の目を向けているが、それさえも心地いい。
そのままベルナールはアレクサンドラが具合が悪くなったと言って伯爵家から馬車に乗り込んだ。
マルセルが当然のように同じ馬車に乗ってくる。
「お前は公爵家の馬車があるだろう?」
ベルナールが、冷たく言ってもマルセルは意に返さずに乗り込んできた。
「流石に嫁入り前ですから、姉さんは」
「チッ」
あまりのことにアレクサンドラは卒倒したようだ。ズッシリと重くなった体をそのまま膝に乗せてマルセルを睨みつける。
「そんなに睨まないでくださいよ。これで殿下の計画通りでしょう?」
「……まあな」
「全く人が悪いですよね。何が恋を知った暁にはダニエルさんとの婚約を後押しするですか。離す気なんてないくせに」
「そういうな。お前だって賛成しただろう? アレクサンドラはあの変な思い込みの流れを一通りこなさないと本心を出さないって言ったぞ」
マルセルは口を尖らせた。
「だから、ちゃんと姉さんの思う通りにしたじゃないですか。まぁ本当にフルールのことは好きになっちゃいましたけど、ダニエルさんやエドガーさんを牽制しながら姉さんを殿下の側に置いたのは僕ですよ」
「ああ、それは感謝している」
「しかし、殿下も大概ですよね。あれは僕が六歳くらいじゃないですか? 殿下が僕に姉さんを捕まえる宣言したのって」
「そうだったか? 忘れたな」
「姉さんに一目惚れでしたっけ?」
「いや、二度目に会った時だから二目惚れだな」
「はは、否定するのはそこですか? まあ、でも、おめでとうございます。十年越しの成就ですね」
「ああ、しかも、アレクサンドラは、これから恋をしてくれるらしい。相変わらず面白いな。二度美味しい」
「姉さんも可哀想ですよ。しつこくて腹黒で出来る男って嫌になりますね。見てて」
「同じ言葉をそっくりそのままお前に返す。フルールも変なのに捕まったものだ。ダニエルくらいにすれば良いものを」
「そんなこと言ってると姉さんを煽ってダニエルさんルートに入れますよ」
「したければしてみればいい」
「うわ怖っわ。また、生徒会から排除とかやめてくださいよ。フルールが入るまで大変だったんですから」
「ならばお前も変なことは言うな」
「はいはい。これからは自分の最愛とお互い幸せになりましょうね」
「ああ、これで我らの協力体制は解散だな」
「そうですね。でも、これからは義理の兄弟としてよろしくお願いします」
「ああ、そうするか」
ベルナールは腕の中でスヤスヤと眠るアレクサンドラを愛おしそうに見つめるとその額にキスを落とした。
十年越しで捕まえたのだ。離すものか。
外堀は既に埋まりきっている。なんなら明日結婚しても問題ないくらいだ。
しかし、アレクサンドラが、ゆっくりと、恋をしていきたいと言うのなら付き合うつもりのベルナールなのだった。
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ひっさびさに一気読みしました!
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殿下とアレクサンドラの
その後も読みたいぐらい
面白かったです!
今後の小説も楽しみにしてます^^
お読みいただきありがとうございます!
楽しんで頂けて嬉しいです。
これからも楽しいお話をお届けできるように頑張ります!
ありがとうございました!
面白かったです!フルールちゃんも可愛かったけど、やっぱりアレクサンドラ様がかっこよく、可愛くて好きでしたね。予想以上に殿下が腹黒だったのはびっくりでしたが^_^;
続編希望です!
お読みいただきありがとうございました
楽しんでいただけて嬉しいです!
これからもよろしくお願いします!