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ルート確定
28.好きな人
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事件のあった次の日から私は熱を出して学園を休んでいた。
マルセルくんに送ってもらって家に帰ると大騒ぎだった。
それはそうだ。私は家を抜け出していたのだ。
それが公爵令息にお姫様抱っこでの帰宅だったのだから、その光景を思い出して顔から火がでるような熱さだ。
そう、マルセルくんは初めて来た我が家でもずっと私を抱いたままで挨拶して、運んで、部屋まで来てベッドに下ろしてくれたのだ。
パパやママはさぞかし困ったことだろう。
私と言えばその頃には疲れと緊張から既に熱が出ていたらしく。ベッドに降ろされてからの記憶がない。
(私が意識を飛ばしてからマルセルくんとパパやママが、どうだったのか誰も教えてくれないのよね……)
未だに熱があるもののもう既に三日も経つとかなり楽になってきた。
とにかく私が目を覚ました三日目の朝にはなんと私とマルセルくんの婚約が整っていたのだ。
(これはやっぱりマルセルくんが優秀なのよね?)
私はマルセルくんの告白を思い出すと手で顔を隠した。
(恥ずかしい!!! 超絶恥ずかしい!!)
するとトントンとドアが叩かれた。
「はい」
私はベッドから返事を返した。
「フルール!!!! 目が覚めたと連絡を受けて慌ててやってきたよ」
入ってきたのは今考えていたマルセルくんだった。
私は知らないが、あれから三日。毎日お見舞いに来てくれていたらしい。そして、私の手を握って三時間も居座ってくれたとアンヌが話してくれた。
居座ってという所が笑えるが……
「……マルセル様」
マルセルくんは既に勝手知ったる部屋のようにガタガタと椅子を抱えてベッドの脇に腰を下ろした。そして、寝ている私の手を取ると
「マルセル様はもうやめよう。君は僕の婚約者だ。マルセルと呼んでくれ」
と真剣に見つめてきた。
「あの……」
「ん? なんだい? 何か欲しい? 飲み物を頼んでこようか? でも、やっと会えたんだ。離れたくないな」
独り言を重ねるマルセルくんに私は目を見張る。
(あれ? こんな感じだったっけ?)
「あぁ、まだ熱があるんだね。無理はしないで寝ているんだよ。治ったら家の両親も会いたがっているんだ。」
「マルセルさ…………くん」
(マルセル様と言おうとしたら睨まれてくんに直しましたよ)
「なんだい?」
「何か……いつもと違いますね」
「え? そうかな? 確かに姉さん以外の女性と二人きりなんて初めてだから浮かれているかもしれないね」
そう言ってにっこりと微笑んだ。
(ああ、この笑顔だ。私が優しげ美形といっていたのは……)
私もふふと笑顔になった。するとマルセルくんの笑顔がビシッと固まって目元が赤く染まる。
「ああ、フルール、君は可愛いね。本当に良かったよ。君が無事で、君を守れた自分のことは僕も一生褒められる」
そう言って私の額にキスを落とした。
「きゃ」
「うん、可愛い。凄く可愛い。殿下は馬鹿だな。あんな姉さんを取るなんてフルールの方が何倍も可愛い!!」
「あの……アレクサンドラ様は?」
「姉さんかい? あの人はか弱さなんで持ち合わせてないからね。あの日から殿下と毎日喧嘩しに王宮に上がってるよ。懲りない人達だから」
マルセルくんは呆れたように言った。
「マルセルくんは行かないの?」
「姉さんを迎えには行くよ。もうこうなったら殿下を煽って煽って卒業と共に結婚してもらうよ。そうすればやっと姉さんの世話から卒業できる」
何となくアレクサンドラ様と殿下の様子がわかって安堵した。
(みんは元気そう。よかった)
「それより、あの、婚約って……」
「ああ、聞いたのかい? もちろん君がサインするまでは仮だけどね。婚約させて貰ったよ。ぼくはもう少し先でも考えたんだけど、もしまた殿下がやる気を出したら嫌だからね。それにこうして女性の寝室にいるんだ。婚約者でないと外聞が悪いだろう?」
私はまだ貴族のルールがよくわかっていなかったらしい。私はマルセルくんとの婚約自体嬉しいしかないので頷いた。
「そうなんですね。すみません。私知らなくて……。でも……」
「でも?」
私が口籠るとマルセルくんは繰り返す。
「……嬉しい……です」
私はそう呟くと掛けてある布団を目の上まで引き上げた。
(は、は、は、は、恥ずかしい!!!)
「くっ!! 頑張れ、僕の理性!!」
マルセルくんが何かを呟いた後、しばしの沈黙が流れる。
「無理だ!!」
マルセルくんが叫ぶとそのまま私は布団ごとマルセルくんに抱き締められた。
「フルール、僕のフルール!! 大好きだよ」
マルセルくんが告白すると同時に部屋のドアがノックされた。
トントン
私の返事を待たずに入ってきたのは……
「まぁ、マルセル、おやめなさい。フルールさんが、困ってしまうわ」
ガバリと私を離してベットに戻してからマルセルくんが呟いた。
「姉さん、何故ここに? 殿下は?」
「いらっしゃるわ。でも、レディの寝室には入らせません。マルセル、貴方もよ。一旦外に行きなさい」
アレクサンドラ様に言われるとマルセルくんは残念そうに私から離れると部屋から退出した。その様子を確認してアレクサンドラ様が今までマルセルくんが座っていた椅子に腰を下ろした。
「まだ、お加減が悪いのに押しかけてしまってごめんなさいね。マルセルにも良く言い聞かせるわ。大丈夫かしら?」
「はい。ありがとうございます。アレクサンドラ様は大丈夫でしたか?」
するとアレクサンドラ様は少し俯いてからキッと顔を上げて私を見つめる。
「フルールさん!! 不躾で本当に申し訳ないのですけど、いくつかお聞きしたいことがございますの」
「えっと、私に答えられることでしたら……」
「あの……フルールさん貴方殿下に惹かれたことはあって?」
多分私の顔は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたと思う。
「そ、そ、そ、そんな滅相もありません」
「それはどうして? 殿下の方がマルセルよりも先に貴女と会っていたし、接点はあったわよね?」
「それは、そうですが……殿下にはアレクサンドラ様という素敵なご婚約者様がいらっしゃいますし、私は二人の仲睦まじい様子を拝見しておりましたのでそんなことは考えたことがありません」
「そうなのね。……やっぱり殿下と協力体制を取ったのが失敗だったのかしら?」
「え?」
「いえ、何でもないの。では、マルセルを選んだのは何故かしら? 誤解のないようにしたいのだけど、わたくしはフルールが義妹になることには大賛成でしてよ。ただ、マルセルと殿下の差をお聞きしたいの」
好きな人のお姉様から好きになった経緯を聞かれるという稀有な経験に私の顔が真っ赤に染まる。
「え、あの、それは……初めはマルセル様だけが特別という感じではなかったんですが……あのお忍びの時に……」
「え? お忍びのどこで!!!」
「いえ、大したことではないんですが、マルセルくんは私のことをエスコートしていると言ってくださったんです」
「まぁ、そうね。わたくしには殿下がいたもの」
「あの、それで、その、広場でアレクサンドラ様にマルセル様が呼ばれて私から離れていくことが寂しいと感じたのが最初な気がします」
「え? そこで??? じゃあ、わたくしがお忍びで出かけたいと言わなかったらマルセルルートには入らなかったのかしら? うーん、どこで間違えたの……」
「あの、アレクサンドラ様……」
「ごめんなさいね。ほら、マルセルは、あまり頼りにならないじゃない? 口うるさいし。本当にマルセルルートでいいのかしら?」
「ルート? というのは分かりませんが、私がマルセル様をお慕いしているのは本当です」
「あの子、貴女が倒れている間に婚約を進めてしまったのよ? わたくしはフルールが目覚めるまでお待ちなさいと言ったのに!」
「それは勿体ないお話で……嬉しく思っております」
「ダニエル様やエドガー様はどうかしら?」
「どうかしらとは、その……ダニエル様は仕事の上司、エドガー様はお友達という感じです」
「そうなのね。わかりましたわ。ふぅ……まぁ、今世では殿下と頑張るしかないわね」
私は今まで不思議に思っていたことをアレクサンドラ様に尋ねてみた。
「アレクサンドラ様、ひとつ質問してもよろしいですか?」
「ええ、何かしら?」
「アレクサンドラ様は殿下のことがお好きではないのですか? アレクサンドラ様が私に殿下を勧めることが私はいつも不思議でした」
アレクサンドラ様はその質問にそれはそれは美しく嫣然と微笑んだのだった。
マルセルくんに送ってもらって家に帰ると大騒ぎだった。
それはそうだ。私は家を抜け出していたのだ。
それが公爵令息にお姫様抱っこでの帰宅だったのだから、その光景を思い出して顔から火がでるような熱さだ。
そう、マルセルくんは初めて来た我が家でもずっと私を抱いたままで挨拶して、運んで、部屋まで来てベッドに下ろしてくれたのだ。
パパやママはさぞかし困ったことだろう。
私と言えばその頃には疲れと緊張から既に熱が出ていたらしく。ベッドに降ろされてからの記憶がない。
(私が意識を飛ばしてからマルセルくんとパパやママが、どうだったのか誰も教えてくれないのよね……)
未だに熱があるもののもう既に三日も経つとかなり楽になってきた。
とにかく私が目を覚ました三日目の朝にはなんと私とマルセルくんの婚約が整っていたのだ。
(これはやっぱりマルセルくんが優秀なのよね?)
私はマルセルくんの告白を思い出すと手で顔を隠した。
(恥ずかしい!!! 超絶恥ずかしい!!)
するとトントンとドアが叩かれた。
「はい」
私はベッドから返事を返した。
「フルール!!!! 目が覚めたと連絡を受けて慌ててやってきたよ」
入ってきたのは今考えていたマルセルくんだった。
私は知らないが、あれから三日。毎日お見舞いに来てくれていたらしい。そして、私の手を握って三時間も居座ってくれたとアンヌが話してくれた。
居座ってという所が笑えるが……
「……マルセル様」
マルセルくんは既に勝手知ったる部屋のようにガタガタと椅子を抱えてベッドの脇に腰を下ろした。そして、寝ている私の手を取ると
「マルセル様はもうやめよう。君は僕の婚約者だ。マルセルと呼んでくれ」
と真剣に見つめてきた。
「あの……」
「ん? なんだい? 何か欲しい? 飲み物を頼んでこようか? でも、やっと会えたんだ。離れたくないな」
独り言を重ねるマルセルくんに私は目を見張る。
(あれ? こんな感じだったっけ?)
「あぁ、まだ熱があるんだね。無理はしないで寝ているんだよ。治ったら家の両親も会いたがっているんだ。」
「マルセルさ…………くん」
(マルセル様と言おうとしたら睨まれてくんに直しましたよ)
「なんだい?」
「何か……いつもと違いますね」
「え? そうかな? 確かに姉さん以外の女性と二人きりなんて初めてだから浮かれているかもしれないね」
そう言ってにっこりと微笑んだ。
(ああ、この笑顔だ。私が優しげ美形といっていたのは……)
私もふふと笑顔になった。するとマルセルくんの笑顔がビシッと固まって目元が赤く染まる。
「ああ、フルール、君は可愛いね。本当に良かったよ。君が無事で、君を守れた自分のことは僕も一生褒められる」
そう言って私の額にキスを落とした。
「きゃ」
「うん、可愛い。凄く可愛い。殿下は馬鹿だな。あんな姉さんを取るなんてフルールの方が何倍も可愛い!!」
「あの……アレクサンドラ様は?」
「姉さんかい? あの人はか弱さなんで持ち合わせてないからね。あの日から殿下と毎日喧嘩しに王宮に上がってるよ。懲りない人達だから」
マルセルくんは呆れたように言った。
「マルセルくんは行かないの?」
「姉さんを迎えには行くよ。もうこうなったら殿下を煽って煽って卒業と共に結婚してもらうよ。そうすればやっと姉さんの世話から卒業できる」
何となくアレクサンドラ様と殿下の様子がわかって安堵した。
(みんは元気そう。よかった)
「それより、あの、婚約って……」
「ああ、聞いたのかい? もちろん君がサインするまでは仮だけどね。婚約させて貰ったよ。ぼくはもう少し先でも考えたんだけど、もしまた殿下がやる気を出したら嫌だからね。それにこうして女性の寝室にいるんだ。婚約者でないと外聞が悪いだろう?」
私はまだ貴族のルールがよくわかっていなかったらしい。私はマルセルくんとの婚約自体嬉しいしかないので頷いた。
「そうなんですね。すみません。私知らなくて……。でも……」
「でも?」
私が口籠るとマルセルくんは繰り返す。
「……嬉しい……です」
私はそう呟くと掛けてある布団を目の上まで引き上げた。
(は、は、は、は、恥ずかしい!!!)
「くっ!! 頑張れ、僕の理性!!」
マルセルくんが何かを呟いた後、しばしの沈黙が流れる。
「無理だ!!」
マルセルくんが叫ぶとそのまま私は布団ごとマルセルくんに抱き締められた。
「フルール、僕のフルール!! 大好きだよ」
マルセルくんが告白すると同時に部屋のドアがノックされた。
トントン
私の返事を待たずに入ってきたのは……
「まぁ、マルセル、おやめなさい。フルールさんが、困ってしまうわ」
ガバリと私を離してベットに戻してからマルセルくんが呟いた。
「姉さん、何故ここに? 殿下は?」
「いらっしゃるわ。でも、レディの寝室には入らせません。マルセル、貴方もよ。一旦外に行きなさい」
アレクサンドラ様に言われるとマルセルくんは残念そうに私から離れると部屋から退出した。その様子を確認してアレクサンドラ様が今までマルセルくんが座っていた椅子に腰を下ろした。
「まだ、お加減が悪いのに押しかけてしまってごめんなさいね。マルセルにも良く言い聞かせるわ。大丈夫かしら?」
「はい。ありがとうございます。アレクサンドラ様は大丈夫でしたか?」
するとアレクサンドラ様は少し俯いてからキッと顔を上げて私を見つめる。
「フルールさん!! 不躾で本当に申し訳ないのですけど、いくつかお聞きしたいことがございますの」
「えっと、私に答えられることでしたら……」
「あの……フルールさん貴方殿下に惹かれたことはあって?」
多分私の顔は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしていたと思う。
「そ、そ、そ、そんな滅相もありません」
「それはどうして? 殿下の方がマルセルよりも先に貴女と会っていたし、接点はあったわよね?」
「それは、そうですが……殿下にはアレクサンドラ様という素敵なご婚約者様がいらっしゃいますし、私は二人の仲睦まじい様子を拝見しておりましたのでそんなことは考えたことがありません」
「そうなのね。……やっぱり殿下と協力体制を取ったのが失敗だったのかしら?」
「え?」
「いえ、何でもないの。では、マルセルを選んだのは何故かしら? 誤解のないようにしたいのだけど、わたくしはフルールが義妹になることには大賛成でしてよ。ただ、マルセルと殿下の差をお聞きしたいの」
好きな人のお姉様から好きになった経緯を聞かれるという稀有な経験に私の顔が真っ赤に染まる。
「え、あの、それは……初めはマルセル様だけが特別という感じではなかったんですが……あのお忍びの時に……」
「え? お忍びのどこで!!!」
「いえ、大したことではないんですが、マルセルくんは私のことをエスコートしていると言ってくださったんです」
「まぁ、そうね。わたくしには殿下がいたもの」
「あの、それで、その、広場でアレクサンドラ様にマルセル様が呼ばれて私から離れていくことが寂しいと感じたのが最初な気がします」
「え? そこで??? じゃあ、わたくしがお忍びで出かけたいと言わなかったらマルセルルートには入らなかったのかしら? うーん、どこで間違えたの……」
「あの、アレクサンドラ様……」
「ごめんなさいね。ほら、マルセルは、あまり頼りにならないじゃない? 口うるさいし。本当にマルセルルートでいいのかしら?」
「ルート? というのは分かりませんが、私がマルセル様をお慕いしているのは本当です」
「あの子、貴女が倒れている間に婚約を進めてしまったのよ? わたくしはフルールが目覚めるまでお待ちなさいと言ったのに!」
「それは勿体ないお話で……嬉しく思っております」
「ダニエル様やエドガー様はどうかしら?」
「どうかしらとは、その……ダニエル様は仕事の上司、エドガー様はお友達という感じです」
「そうなのね。わかりましたわ。ふぅ……まぁ、今世では殿下と頑張るしかないわね」
私は今まで不思議に思っていたことをアレクサンドラ様に尋ねてみた。
「アレクサンドラ様、ひとつ質問してもよろしいですか?」
「ええ、何かしら?」
「アレクサンドラ様は殿下のことがお好きではないのですか? アレクサンドラ様が私に殿下を勧めることが私はいつも不思議でした」
アレクサンドラ様はその質問にそれはそれは美しく嫣然と微笑んだのだった。
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