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新しい世界
10.生徒会の人々
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私は家に帰ると早速パパに報告した。
「なんだって!! 生徒会に合格したのかい?」
「はい! 本当にまぐれなんですが……」
「まぐれで受かるほど甘くはないよ。フルールはよく勉強していたし、頑張ったんだね。私は鼻が高いよ!!」
興奮気味に私の手を取ってブンブン振るお父様にわたしも笑顔になる。
(よかった! パパの笑顔は久しぶりだわ)
「でも、生徒会は忙しいよ。体は大丈夫かい? まだ、色々慣れないだろう?」
「大丈夫。書記なので、書類関係の仕事が多いそうなの。ただ、少し帰りが遅くなると思います」
「そうだね。絶対に無理はしないように頑張りなさい。帰りが遅くなるなら護衛も少し追加しよう。安心しておくれ」
「はい、ありがとうございます」
私は報告を終えて自室に戻った。
(つ、疲れたーーーー)
またベッドにダイブしそうになるが今度はきちんと部屋着に着替えてから横になる。
そして、生徒会の面々を思い浮かべた。
まだ、入学したばかりだし、なかなかクラスで友達ができなかったので、生徒会のメンバーが畏れ多くもお友達のような存在なのだ。
「殿下は、頼り甲斐があってお兄さんって感じよね」
先ずは超絶美形殿下のことを考える。
「でも、アレクサンドラ様とお話している時だけは子供みたい」
二人のやり取りを思い出してふふふっと笑った。
「マルセル様がもしかしたら一番面倒見がいいのかも。色々教えてくれたし」
私は殿下やアレクサンドラ様を上手くあしらっているマルセルくんを思い浮かべた。
「ビビエ様はなんというかスパイス的な立場よね。話すと周りがビシッとするし。殿下やアレクサンドラ様もビビエ様を恐れているようだったわ」
生徒会の人間関係は複雑そうだ。
「後はアレクサンドラ様。はっきりいってよくわからない方だったわ。殿下の婚約者で公爵令嬢なのに私にも気安く話してくれたし……。でも、言っていることの意味がよくわからないのよね」
それでも、アレクサンドラ様がお優しいことはわかった。
だってクラスメイトは皆んな公爵家以下の身分の方ばかりなのに、私には高圧的だもの。アレクサンドラ様は自己紹介こそ高位貴族の威厳を感じたけどその後はとても話しやすかった。
流石殿下の婚約者ともなると下々にもお優しいわ。
そして、総じて生徒会の面々はお優しいというのが今日の感想だった。
誰も私のことをからかわないし、平民出といって見下さない。それだけでも人間的に信頼できる。
「ただ、アレクサンドラ様の行動がわからないわ」
アレクサンドラ様は私と殿下を近くに座らせようとしたのだ。普通婚約者が他の女性の側に座るのは嫌なはずだと思うのに彼女は違った。
生徒会の説明も、備品の場所も、書類の書き方も全て殿下から教えてもらった。
元々そういう計画だったと言われればそれまでだが、常にアレクサンドラ様が殿下に私を押し出すのだ。
「殿下のご迷惑にならないといいけど……」
私の心配はそこだった。まだ、お貴族様として半人前なのだ。これで王族に不興を買うわけにはいかない。殿下は気さくに話してくれるが私は失礼にならないように気をつけて話すので殿下と話すのは他の人と比べると疲れてしまうのだ。
更に殿下の社交辞令が疲れる。
可愛いとか言われてもなんと答えるのが正解なのかがわからない。それよりも仕事内容を簡潔に説明してくれたビビエ様の方がわかりやすい。
「慣れるしかないか……。明日からは、仕事があるってビビエ様もおっしゃっていたし、頑張らなくちゃ!」
「生徒会の書記の方ーー! こちらが汚れていてよ」
「書記の方ーー! 掲示板のプリントがやぶれていますわー」
「書記の方ーー!」
翌日からは目の回る忙しさだった。
生徒会の仕事は多岐に渡る。汚れていたら清掃員に連絡するし、備品が足りなかったら用務員、授業への要望を取りまとめ学園への報告書を作成するのだ。
私は呼びつけられるままに駆けつけてメモを取り、必要な連絡をとっていた。
「書記のか……た……」
「なんだ?」
「いえ、なんでもありませんわ」
今まであれがない、これがないと騒いでいた人達が一斉にいなくなる。
そして、そこにはビビエ様が立っていた。
「ビビエ様……」
「全く、しょうがないですね。私も書記なんですがね」
「生徒会って忙しいですよね。私、頑張ります」
「……なんというか……。はぁ、確かに放って置けませんね」
「あの……」
ビビエ様は周りを見渡して少し大きな声で宣言する。
「よく聞きなさい。私も書記ですからね。本来の生徒会の業務以外を依頼する場合は私にいいなさい。いいですね」
「ビビエ様……」
「君は一緒に来なさい」
ビビエ様は怒っているようだ。私は何か間違えてしまったのかもしれない。折角生徒会に入れたのに……。
私が青くなっているとビビエ様は私の手を取って引っ張るように歩き出す。
ズンズン歩くビビエ様に私は情けないような気持ちでその後ろ姿を見つめた。
後ろの方で殿下らしき人影が「遅かったか!」と叫んでいたように感じたが今はそれどころではない。
ビビエ様は花畑のベンチまで私を連れてくると座らせた。
そして、私の前に立って腕を組んで見下ろしている。
「カントループ嬢、君は何も分かっていない」
やっぱり怒らせてしまった。私はしゅんと肩を落とすと下を向いた。
「生徒会役員、特に殿下とアレクサンドラ嬢がいる、今季の役員は他の生徒から羨望の眼差しを受けている。それは即ちやっかまれているんです」
「え?」
「君は私やマルセルには出来ない嫌がらせを受けたということですよ」
「嫌がらせ……」
私はハッと顔を上げる。
「あの……では……」
「あの様な雑務は生徒会の仕事ではありません。いつまで経っても生徒会室に来ないので教室に来てみれば……。マルセルはどうしたんですか?」
「わかりません」
「今この時間も書記が二人仕事をしていないのです。わかりますね」
「はい、申し訳ありません」
ビビエ様はふぅーっと息を吐き出すと私の隣に腰を下ろした。
「君はもう少し自覚を持った方がいいですよ」
「自覚……ですか」
そう言ってビビエ様は私の頬に手を当てた。
「君の容姿はとても整っています。そして、カントループ伯爵家は決して低い身分ではないということです。それだけで羨ましく感じるものがいます」
「で、でも、私は平民育ちで!!」
ビビエ様は私の瞳をしっかりと見つめた。
「カントループ伯爵令嬢ですよね。今は」
「あっ……」
真剣なビビエ様の言葉に私は息を呑んだ。
私は自分で自分を卑下していたことに気がついた。
(だから、私はなんでみんなに言われたことを叶えようとしたのかしら)
自覚したら瞳から涙が流れた。ずっと、気を張っていた。私はお貴族様には成れないから……。
「実態はどうであれ、君はカントループ伯爵令嬢です。そのように態度で示すべきです」
ビビエ様の言葉は厳しいが私の頬を撫でる手はどこまでも優しい。
私は少しだけ胸のつかえが取れた気がした。
「……私、本当に知らなかったんです。まさかパパがお貴族様だっただなんて……」
私は貴族社会に馴染めない自分の気持ちを告白した。そのことが常に頭から離れない。貴族なろうと思えば思うほど空回る。
ビビエ様は私の肩を抱き寄せるとそっと抱きしめた。
「君には不安定さを感じていました。私は君を見ていると常に無理をしていると感じてしまいます」
「やっぱり取り繕うだけだとバレてしまうんですね」
私はしゅんと肩を落とす。
「でも、君はちゃんと伯爵令嬢だと思いますよ」
「え?」
「どんな暮らしをしたとしても幼い頃の所作は消えません。君の所作は決して平民のものでないと思います」
「所作ですか?」
「ええ、お辞儀ひとつとってもわかります。多分、君に嫌がらせしてきている輩もそのことに気づいているのかもしれない」
パパやママは知らない間にきちんと貴族としての教育もうけさせてくれたのだ。
確かにお辞儀や挨拶やテーブルマナーには厳しい両親だった。
(パパ、ママ、ありがとう!)
「ありがとうございます! 私、頑張れそうです!」
「ああ、頑張ってくれたまえ。仕事は山程あるよ」
「はい」
そういったビビエ様の目は本当に優しい目をしていた。
私の心臓がドクンと高鳴るのを感じた。
「なんだって!! 生徒会に合格したのかい?」
「はい! 本当にまぐれなんですが……」
「まぐれで受かるほど甘くはないよ。フルールはよく勉強していたし、頑張ったんだね。私は鼻が高いよ!!」
興奮気味に私の手を取ってブンブン振るお父様にわたしも笑顔になる。
(よかった! パパの笑顔は久しぶりだわ)
「でも、生徒会は忙しいよ。体は大丈夫かい? まだ、色々慣れないだろう?」
「大丈夫。書記なので、書類関係の仕事が多いそうなの。ただ、少し帰りが遅くなると思います」
「そうだね。絶対に無理はしないように頑張りなさい。帰りが遅くなるなら護衛も少し追加しよう。安心しておくれ」
「はい、ありがとうございます」
私は報告を終えて自室に戻った。
(つ、疲れたーーーー)
またベッドにダイブしそうになるが今度はきちんと部屋着に着替えてから横になる。
そして、生徒会の面々を思い浮かべた。
まだ、入学したばかりだし、なかなかクラスで友達ができなかったので、生徒会のメンバーが畏れ多くもお友達のような存在なのだ。
「殿下は、頼り甲斐があってお兄さんって感じよね」
先ずは超絶美形殿下のことを考える。
「でも、アレクサンドラ様とお話している時だけは子供みたい」
二人のやり取りを思い出してふふふっと笑った。
「マルセル様がもしかしたら一番面倒見がいいのかも。色々教えてくれたし」
私は殿下やアレクサンドラ様を上手くあしらっているマルセルくんを思い浮かべた。
「ビビエ様はなんというかスパイス的な立場よね。話すと周りがビシッとするし。殿下やアレクサンドラ様もビビエ様を恐れているようだったわ」
生徒会の人間関係は複雑そうだ。
「後はアレクサンドラ様。はっきりいってよくわからない方だったわ。殿下の婚約者で公爵令嬢なのに私にも気安く話してくれたし……。でも、言っていることの意味がよくわからないのよね」
それでも、アレクサンドラ様がお優しいことはわかった。
だってクラスメイトは皆んな公爵家以下の身分の方ばかりなのに、私には高圧的だもの。アレクサンドラ様は自己紹介こそ高位貴族の威厳を感じたけどその後はとても話しやすかった。
流石殿下の婚約者ともなると下々にもお優しいわ。
そして、総じて生徒会の面々はお優しいというのが今日の感想だった。
誰も私のことをからかわないし、平民出といって見下さない。それだけでも人間的に信頼できる。
「ただ、アレクサンドラ様の行動がわからないわ」
アレクサンドラ様は私と殿下を近くに座らせようとしたのだ。普通婚約者が他の女性の側に座るのは嫌なはずだと思うのに彼女は違った。
生徒会の説明も、備品の場所も、書類の書き方も全て殿下から教えてもらった。
元々そういう計画だったと言われればそれまでだが、常にアレクサンドラ様が殿下に私を押し出すのだ。
「殿下のご迷惑にならないといいけど……」
私の心配はそこだった。まだ、お貴族様として半人前なのだ。これで王族に不興を買うわけにはいかない。殿下は気さくに話してくれるが私は失礼にならないように気をつけて話すので殿下と話すのは他の人と比べると疲れてしまうのだ。
更に殿下の社交辞令が疲れる。
可愛いとか言われてもなんと答えるのが正解なのかがわからない。それよりも仕事内容を簡潔に説明してくれたビビエ様の方がわかりやすい。
「慣れるしかないか……。明日からは、仕事があるってビビエ様もおっしゃっていたし、頑張らなくちゃ!」
「生徒会の書記の方ーー! こちらが汚れていてよ」
「書記の方ーー! 掲示板のプリントがやぶれていますわー」
「書記の方ーー!」
翌日からは目の回る忙しさだった。
生徒会の仕事は多岐に渡る。汚れていたら清掃員に連絡するし、備品が足りなかったら用務員、授業への要望を取りまとめ学園への報告書を作成するのだ。
私は呼びつけられるままに駆けつけてメモを取り、必要な連絡をとっていた。
「書記のか……た……」
「なんだ?」
「いえ、なんでもありませんわ」
今まであれがない、これがないと騒いでいた人達が一斉にいなくなる。
そして、そこにはビビエ様が立っていた。
「ビビエ様……」
「全く、しょうがないですね。私も書記なんですがね」
「生徒会って忙しいですよね。私、頑張ります」
「……なんというか……。はぁ、確かに放って置けませんね」
「あの……」
ビビエ様は周りを見渡して少し大きな声で宣言する。
「よく聞きなさい。私も書記ですからね。本来の生徒会の業務以外を依頼する場合は私にいいなさい。いいですね」
「ビビエ様……」
「君は一緒に来なさい」
ビビエ様は怒っているようだ。私は何か間違えてしまったのかもしれない。折角生徒会に入れたのに……。
私が青くなっているとビビエ様は私の手を取って引っ張るように歩き出す。
ズンズン歩くビビエ様に私は情けないような気持ちでその後ろ姿を見つめた。
後ろの方で殿下らしき人影が「遅かったか!」と叫んでいたように感じたが今はそれどころではない。
ビビエ様は花畑のベンチまで私を連れてくると座らせた。
そして、私の前に立って腕を組んで見下ろしている。
「カントループ嬢、君は何も分かっていない」
やっぱり怒らせてしまった。私はしゅんと肩を落とすと下を向いた。
「生徒会役員、特に殿下とアレクサンドラ嬢がいる、今季の役員は他の生徒から羨望の眼差しを受けている。それは即ちやっかまれているんです」
「え?」
「君は私やマルセルには出来ない嫌がらせを受けたということですよ」
「嫌がらせ……」
私はハッと顔を上げる。
「あの……では……」
「あの様な雑務は生徒会の仕事ではありません。いつまで経っても生徒会室に来ないので教室に来てみれば……。マルセルはどうしたんですか?」
「わかりません」
「今この時間も書記が二人仕事をしていないのです。わかりますね」
「はい、申し訳ありません」
ビビエ様はふぅーっと息を吐き出すと私の隣に腰を下ろした。
「君はもう少し自覚を持った方がいいですよ」
「自覚……ですか」
そう言ってビビエ様は私の頬に手を当てた。
「君の容姿はとても整っています。そして、カントループ伯爵家は決して低い身分ではないということです。それだけで羨ましく感じるものがいます」
「で、でも、私は平民育ちで!!」
ビビエ様は私の瞳をしっかりと見つめた。
「カントループ伯爵令嬢ですよね。今は」
「あっ……」
真剣なビビエ様の言葉に私は息を呑んだ。
私は自分で自分を卑下していたことに気がついた。
(だから、私はなんでみんなに言われたことを叶えようとしたのかしら)
自覚したら瞳から涙が流れた。ずっと、気を張っていた。私はお貴族様には成れないから……。
「実態はどうであれ、君はカントループ伯爵令嬢です。そのように態度で示すべきです」
ビビエ様の言葉は厳しいが私の頬を撫でる手はどこまでも優しい。
私は少しだけ胸のつかえが取れた気がした。
「……私、本当に知らなかったんです。まさかパパがお貴族様だっただなんて……」
私は貴族社会に馴染めない自分の気持ちを告白した。そのことが常に頭から離れない。貴族なろうと思えば思うほど空回る。
ビビエ様は私の肩を抱き寄せるとそっと抱きしめた。
「君には不安定さを感じていました。私は君を見ていると常に無理をしていると感じてしまいます」
「やっぱり取り繕うだけだとバレてしまうんですね」
私はしゅんと肩を落とす。
「でも、君はちゃんと伯爵令嬢だと思いますよ」
「え?」
「どんな暮らしをしたとしても幼い頃の所作は消えません。君の所作は決して平民のものでないと思います」
「所作ですか?」
「ええ、お辞儀ひとつとってもわかります。多分、君に嫌がらせしてきている輩もそのことに気づいているのかもしれない」
パパやママは知らない間にきちんと貴族としての教育もうけさせてくれたのだ。
確かにお辞儀や挨拶やテーブルマナーには厳しい両親だった。
(パパ、ママ、ありがとう!)
「ありがとうございます! 私、頑張れそうです!」
「ああ、頑張ってくれたまえ。仕事は山程あるよ」
「はい」
そういったビビエ様の目は本当に優しい目をしていた。
私の心臓がドクンと高鳴るのを感じた。
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