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新しい世界
4.クラスメイト
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「あーどうしよう。遅れちゃったわ」
私が教室の前にたどり着いた時には既に先生も来ているらしくドアがしまっていた。
私はドアの前でウロウロしていると突然目の前のドアが開いた。
「早く入ったら?」
そこにはさっきの生徒会で壇上にいた優しげ美形くんが少し不機嫌そうに立っていた。私は恐縮しつつ頭を下げた。
「あ、ありがとうございます」
「いいえ、君は生贄だからね」
「え?」
「なんでもないよ。さぁあの一番前が君の席だよ」
そう言って優しげ美形くんが教室の一番前を指さした。
流石にお貴族様の学校だけあって教室全体が緩やかなカーブを取っていて適度に段差がある教室に机が並んでいた。椅子もフカフカのもので座り心地が良さそうだった。
遅れて現れた私は注目を集めてしまった。視線が痛くて突き刺さるようだ。
「す、すみません」
先生がトントンと指し棒を手に当てて私が座るのを待っていた。
「カントループ嬢、迷子ですか?」
「あ、いえ……そうです」
「まぁいいでしょう。皆さん、こちらが本日よりこのクラスに入学式されたフルール・カントループ嬢です。色々と教えて差し上げて下さい」
私はその声に立ち上がるとクラスメイトに頭を下げた。
「よろしくお願いします。フルールです」
すると周りからクスカスという声が聞こえてくる。
「まぁ、確かカントループ伯爵家に最近来られた方よね」
「その前は平民だったらしいわよ」
「まぁ! それでーー。ご挨拶もあれよねぇ」
「お育ちが卑しいんですもの。しょうがありませんわ」
ガタン
私が居た堪れなくなる前にガタンとテーブルが揺れる大きな音が聞こえてきた。
「先生、少し私語が多いようです。ご注意を」
さっきの優しげ美形くんが一言言うとクラスメイトがピタッと話すのをやめた。
私はフゥっと息を吐くと初めて受ける授業に集中することにした。
(しっかり勉強しなくては!)
その後は雑音は耳に入らず、授業に打ち込んだ。
授業の板書に夢中になっているうちに先生が去り休憩時間になっていた。
クラスメイトは皆教室の後ろの1番高い席にいる優しげ美形くんの方を見つめている。
私は何気なく優しげ美形くんの方を見て固まった。
(や、や、ヤバい!! 本物のお貴族様だわ!)
何とそこには先程花畑の入り口にいた美女が優しげ美形くんと話していたのだ。
美女いう言葉が裸足で逃げ出す程の美女だ。
「ちょっと! 貴方がかばってどうするのよ! それはベルナール殿下の出番でしょ!」
「そうは言っても姉さん、クラスでは無理ですよ。殿下も姉さんもクラスが違うんですから!」
「もう!! ほら! 来て! もう一度打ち合わせよ!」
何の話をしているのかは分からないが優しげ美形くんが美女のことを姉と言っていたのは聞こえた。確かによく見ると二人は似ている。艶やかな黒髪に深いエメラルドグリーン瞳は特にそっくりだった。
(姉弟なのね。どうりで仲が良さそう)
私は二人が仲良くクラスから出ていくのを羨ましげに見送った。
今に慣れるのことでいっぱいいっぱいな私はあまり考えないが兄妹に憧れがある。
(あんなに素敵なお姉さまなら欲しかったなぁ。いや似てなさすぎて捨て子疑惑になるわ)
「ちょっと退いてくださる?」
一人で妄想していると後ろから声をかけられた。
私は何故か自分の席から退けと言われた。
なんで? と思ってそちらに顔を向けるとゔっとなった。
先程の美女には程遠い女子が似合わない髪型であの美女の真似をしているような格好なのだ。その姿は滑稽といってもいい。
「えっと、何ででしょう?」
私は笑わずに答えるのに精一杯だった。
「貴女のような方がアレクサンドラ様の目に入ってはいけないっていってるのよ!」
(ん? よく分からない)
「えっと、よくわからないのですが……」
すると、このモノマネちゃんの後ろから更に劣化したモノマネちゃんが三人も現れる。
「貴女はまだ貴族のことがお分かりじゃないようね。貴女のような平民上がりの方はシャノワーヌ公爵家の方とお話ししてはいけないの!」
「そうよ! それなのにマルセル様にも話しかけていただくなんて調子に乗らないことよ!」
「その上アレクサンドラ様に視線を送るなんてなんてはしたない!」
私はモノマネちゃんとモノマネ劣化版ちゃんに首を傾げる。
シャノワーヌ? マルセル? アレクサンドラ?
もしかしたら、私が知らないマナーがあるのかもと思って立ち上がる。
「わかりました。ご親切にありがとうございます。それでは次の授業まで席を外しますね」
私はそう言って教室を後にしたのだった。
(お貴族様のルールは分かりにくくて困っちゃうなぁ)
私は教室をでると学校を一回りしてみようと思い立つ。もちろん誰かに案内してもらえれば嬉しいが、追い出された身ではクラスメイトには望めない。
とりあえず目の前の廊下をのんびりと歩く。
よく考えると私は何もせずにのんびりするのは久しぶりだ。
伯爵家に来てからは時間に追われていた。
(まさかまさかだよねー。まさか自分がお貴族様になるんだもの)
昔を思い出しながら歩いていると中庭で剣の稽古をしている人を見かけた。
シュッシュッ
一人で、稽古している後ろ姿を眺める。
すると視線を感じたのかその人がくるりと振り向いた。
「何か用でしょうか?」
見た目は筋肉質で大きな体の割に随分と礼儀正しく聞いてきた。
「勝手に見つめてしまってすみませんでた」
「それは構わないが、退屈ではないのか?」
「全然退屈なんてしませんよ。素晴らしい剣さばきです」
「ありがと……あっ!」
剣の練習をしていた人が後ろから誰かにけ、蹴られた?
グラリと前に倒れ込んだ後ろには本日三度目の超絶美形殿下が立っていた。
「エドガー! 背後が疎かになっているぞ!」
するとエドガーと呼ばれた筋肉さんが後頭部を押さえながら立ち上がり、後ろを振り向いた。
「殿下! 申し訳ありません! すまぬ! もっと鍛えねば!」
そう言うと筋肉さんは目をギラギラさせて剣を振り始めた。
私はその様子に呆然としてしまった。お貴族様の騎士は大変なんだなぁ。
「はぁはぁはぁはぁ。き、君はもう少し……大人しく……イベントを起こしすぎる」
超絶美形殿下は、はぁはぁと手を膝に当てて目だけで私を見ながら恨めしげに呟いた。何のことかは分からないが私は何かいけないことをしてしまったらしい。
「あ、あの、すみません。何か間違ったことをしてしまったみたいですね。まだ、あの、貴族の立ち振る舞いがよく分からなくて……。申し訳ありません」
私は思いっきり頭を下げた。何だか今日は頭を下げてばっかりだ。
(何だか……疲れちゃった)
そう思った時、グラリと身体が傾いた。
(あっ! やばい! 貧血……)
最近よく眠れなかったのだ。
目の前が真っ暗になり、地面に叩きつけられるのを覚悟したとき、再びガッシリとした腕に支えられた。本日二度目だ。
(ああ、また超絶美形殿下に迷惑をかけてしまった……)
そのまま私は意識を失った。
私が教室の前にたどり着いた時には既に先生も来ているらしくドアがしまっていた。
私はドアの前でウロウロしていると突然目の前のドアが開いた。
「早く入ったら?」
そこにはさっきの生徒会で壇上にいた優しげ美形くんが少し不機嫌そうに立っていた。私は恐縮しつつ頭を下げた。
「あ、ありがとうございます」
「いいえ、君は生贄だからね」
「え?」
「なんでもないよ。さぁあの一番前が君の席だよ」
そう言って優しげ美形くんが教室の一番前を指さした。
流石にお貴族様の学校だけあって教室全体が緩やかなカーブを取っていて適度に段差がある教室に机が並んでいた。椅子もフカフカのもので座り心地が良さそうだった。
遅れて現れた私は注目を集めてしまった。視線が痛くて突き刺さるようだ。
「す、すみません」
先生がトントンと指し棒を手に当てて私が座るのを待っていた。
「カントループ嬢、迷子ですか?」
「あ、いえ……そうです」
「まぁいいでしょう。皆さん、こちらが本日よりこのクラスに入学式されたフルール・カントループ嬢です。色々と教えて差し上げて下さい」
私はその声に立ち上がるとクラスメイトに頭を下げた。
「よろしくお願いします。フルールです」
すると周りからクスカスという声が聞こえてくる。
「まぁ、確かカントループ伯爵家に最近来られた方よね」
「その前は平民だったらしいわよ」
「まぁ! それでーー。ご挨拶もあれよねぇ」
「お育ちが卑しいんですもの。しょうがありませんわ」
ガタン
私が居た堪れなくなる前にガタンとテーブルが揺れる大きな音が聞こえてきた。
「先生、少し私語が多いようです。ご注意を」
さっきの優しげ美形くんが一言言うとクラスメイトがピタッと話すのをやめた。
私はフゥっと息を吐くと初めて受ける授業に集中することにした。
(しっかり勉強しなくては!)
その後は雑音は耳に入らず、授業に打ち込んだ。
授業の板書に夢中になっているうちに先生が去り休憩時間になっていた。
クラスメイトは皆教室の後ろの1番高い席にいる優しげ美形くんの方を見つめている。
私は何気なく優しげ美形くんの方を見て固まった。
(や、や、ヤバい!! 本物のお貴族様だわ!)
何とそこには先程花畑の入り口にいた美女が優しげ美形くんと話していたのだ。
美女いう言葉が裸足で逃げ出す程の美女だ。
「ちょっと! 貴方がかばってどうするのよ! それはベルナール殿下の出番でしょ!」
「そうは言っても姉さん、クラスでは無理ですよ。殿下も姉さんもクラスが違うんですから!」
「もう!! ほら! 来て! もう一度打ち合わせよ!」
何の話をしているのかは分からないが優しげ美形くんが美女のことを姉と言っていたのは聞こえた。確かによく見ると二人は似ている。艶やかな黒髪に深いエメラルドグリーン瞳は特にそっくりだった。
(姉弟なのね。どうりで仲が良さそう)
私は二人が仲良くクラスから出ていくのを羨ましげに見送った。
今に慣れるのことでいっぱいいっぱいな私はあまり考えないが兄妹に憧れがある。
(あんなに素敵なお姉さまなら欲しかったなぁ。いや似てなさすぎて捨て子疑惑になるわ)
「ちょっと退いてくださる?」
一人で妄想していると後ろから声をかけられた。
私は何故か自分の席から退けと言われた。
なんで? と思ってそちらに顔を向けるとゔっとなった。
先程の美女には程遠い女子が似合わない髪型であの美女の真似をしているような格好なのだ。その姿は滑稽といってもいい。
「えっと、何ででしょう?」
私は笑わずに答えるのに精一杯だった。
「貴女のような方がアレクサンドラ様の目に入ってはいけないっていってるのよ!」
(ん? よく分からない)
「えっと、よくわからないのですが……」
すると、このモノマネちゃんの後ろから更に劣化したモノマネちゃんが三人も現れる。
「貴女はまだ貴族のことがお分かりじゃないようね。貴女のような平民上がりの方はシャノワーヌ公爵家の方とお話ししてはいけないの!」
「そうよ! それなのにマルセル様にも話しかけていただくなんて調子に乗らないことよ!」
「その上アレクサンドラ様に視線を送るなんてなんてはしたない!」
私はモノマネちゃんとモノマネ劣化版ちゃんに首を傾げる。
シャノワーヌ? マルセル? アレクサンドラ?
もしかしたら、私が知らないマナーがあるのかもと思って立ち上がる。
「わかりました。ご親切にありがとうございます。それでは次の授業まで席を外しますね」
私はそう言って教室を後にしたのだった。
(お貴族様のルールは分かりにくくて困っちゃうなぁ)
私は教室をでると学校を一回りしてみようと思い立つ。もちろん誰かに案内してもらえれば嬉しいが、追い出された身ではクラスメイトには望めない。
とりあえず目の前の廊下をのんびりと歩く。
よく考えると私は何もせずにのんびりするのは久しぶりだ。
伯爵家に来てからは時間に追われていた。
(まさかまさかだよねー。まさか自分がお貴族様になるんだもの)
昔を思い出しながら歩いていると中庭で剣の稽古をしている人を見かけた。
シュッシュッ
一人で、稽古している後ろ姿を眺める。
すると視線を感じたのかその人がくるりと振り向いた。
「何か用でしょうか?」
見た目は筋肉質で大きな体の割に随分と礼儀正しく聞いてきた。
「勝手に見つめてしまってすみませんでた」
「それは構わないが、退屈ではないのか?」
「全然退屈なんてしませんよ。素晴らしい剣さばきです」
「ありがと……あっ!」
剣の練習をしていた人が後ろから誰かにけ、蹴られた?
グラリと前に倒れ込んだ後ろには本日三度目の超絶美形殿下が立っていた。
「エドガー! 背後が疎かになっているぞ!」
するとエドガーと呼ばれた筋肉さんが後頭部を押さえながら立ち上がり、後ろを振り向いた。
「殿下! 申し訳ありません! すまぬ! もっと鍛えねば!」
そう言うと筋肉さんは目をギラギラさせて剣を振り始めた。
私はその様子に呆然としてしまった。お貴族様の騎士は大変なんだなぁ。
「はぁはぁはぁはぁ。き、君はもう少し……大人しく……イベントを起こしすぎる」
超絶美形殿下は、はぁはぁと手を膝に当てて目だけで私を見ながら恨めしげに呟いた。何のことかは分からないが私は何かいけないことをしてしまったらしい。
「あ、あの、すみません。何か間違ったことをしてしまったみたいですね。まだ、あの、貴族の立ち振る舞いがよく分からなくて……。申し訳ありません」
私は思いっきり頭を下げた。何だか今日は頭を下げてばっかりだ。
(何だか……疲れちゃった)
そう思った時、グラリと身体が傾いた。
(あっ! やばい! 貧血……)
最近よく眠れなかったのだ。
目の前が真っ暗になり、地面に叩きつけられるのを覚悟したとき、再びガッシリとした腕に支えられた。本日二度目だ。
(ああ、また超絶美形殿下に迷惑をかけてしまった……)
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