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二章 誤解と秘密と、それと誤解
絆
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「マイ……どうした…………?」
怒るでもなく、ただ呆然としたようなアキラの声。それを聞きながら、うずくまっているマイは何も答えなかった。
「…………、」
否。何も答えられなかった。
(口の主導権が奪われている!? なっ、なんだこれー……! さっきは私の意志とは関係無く声が出たし…………)
「……マイ、何か答えてくれないか?」
アキラの頼みに応えようと、ぎぎぎぎぎ、と口を動かそうとする。しかしながら、いくら力を込めようが口が言うことを聞かない。
ついで、唇のあたりから手にぬるりとした感触が広がる。やがてそのぬるぬるは指の間をすり抜けて、石畳を叩いた。それが赤いのを見た瞬間、マイは自分の顔からさっと血の気が引いたのが分かった。
(血……!)
口内から血が漏れている。だがそれ以上に驚異だったのは、視認しなければ血だと分からなかった事だ。
口内から出ているにも関わらず。マイは血の味を知覚できなかった。それが示すところは当然、味覚の麻痺。いよいよ持って謎だ。一体自分に何が起きている?
「マイ!」
血を見て慌てたようにアキラがマイの肩を揺する。マイは大丈夫、とアキラを落ち着かせようとした。その為に右手の手のひらをアキラの方に突きだし、制止しようとして――――、
愚策だった。
口が操られて、手が操られない道理など有るまいて。
その手のひらから、ゴッ! と衝撃波のようなモノが出た。もちろん、マイが意図して出した訳ではない。口と同じように、魔法の一部まで制御権を奪われている。
ただ同時に、マイはその一撃に悪意を覚えた。というのもそれはまるで、
中川とアニーを昏倒させた一撃のような。
アキラの体が後ろに弾かれる。ほんの一瞬、アキラは宙に浮いて、そして尻から地べたに落ちた。
「がっ! マイ、お前……!?」
アキラから見れば、マイはどう映るか。言うまでもない、『中川達が喰らったのと同じ魔法を使用して自分を攻撃した』、裏切り者にしか見えないのは誰の目にも明らかだ!
(違う、私じゃない! 私は何も…………っ!)
思いは声に昇華しない。形に成らない。声帯が震えない。
自分が何らかの魔術的攻撃を受けている、それは確定的な事実だ。だが一方で、その魔術が何かが分からない。いつ何を身体に小細工された?
幸い、アキラはいまだマイを敵と決めつけた訳ではなさそうだ。(本意では無いにせよ)攻撃を加えてもなお、声に迷いの色が混ざっている。今から素早く小細工を破壊すれば、まだ説得の機会が有る。マイはそう考えた。
しかし、総じて現実というものは甘くない。
「あー、マイ、余計な事はしなくて良いんだよ」
ぞくりと。背筋が震えた。
後ろから掛けられた少女の声に、非常に悪い予感しかしない。何せその声は、先ほど自分の口から出た声と全く同じではないか。
コイツハ何カ害ヲ及ボス。
それは分かっているのに、マイは全く動けなかった。脅威はすぐ後ろに迫っているというのに、身体に力が入らない。代わりに、顔の筋肉が勝手に動いたのが分かった。
「お前に与えられた役はあくまでも、邪魔者二人の排除に過ぎない」
ぎちぎちと。その言葉がさらに嫌な予感を助長する。まるで、何か自分の立場が曖昧にされていくような……。いや、それが決定的になってしまうような……。
はっ、と。マイは目だけ動かしてアキラの顔を見た。
何か終わってしまったような、――――――――。そんな気がして。
そして、マイはそれを見て、頭を殴られるような衝撃を受けた。既に敵の目的は達されていたことを知った。
これまでに無いほど恐ろしい顔をしたアキラがそこに立っていたことを、マイはかろうじて認識した。
僕の目の前で、マイは呻きながら地に崩れ落ちた。かたかた、とその小さな肩が壊れそうなほどに震えている。その顔はしかし、笑顔だった。
なぜ? 人を傷付けて笑顔でいられるのは、なぜだ?
僕は視線をマイから移した。膝から崩れ、地面に座り込むマイ。の、その後ろ。
「はろー?」
「…………」
「つれないな、隊長さんだろ?」
笑顔で話しかける金髪の少女がいた。その素振りからはっきりと分かる――、こいつは魔女だ。
「マイがごめんな? 命令されてもいないことを勝手にやったようで……。何しろ、やっと君達穢れた人間とおさらばできるんだ。はやる気持ちが抑えきれないのを分かってやってくれ」
「どういう事だ?」
「簡単だよ。私は悪の組織に囚われ、記憶を改竄された姫君を取り返しに来たヒーロー。君達はその姫君に取り付けられた鎖。というわけで、出来れば戦いたくない。平和的解決を求めるよ」
「ヒロインがほざくなよ」
僕はつとめて、冷たく言った。
「だがまあ、僕らは悪の組織じゃない。だから、姫君を捕らえた気すらないさ」
マイを指差す。
「連れてけよ。条件は裏切り者マイの引き渡しだろう?」
マイがこちらを見てくる。その顔はなおも……笑っていた。満面の笑みだ。こちらの良心が痛むほどに。
「思いの外話が早いな。それにしても、どんな『枷』をつけていたんだ? マイが壊れてしまいそうだ」
魔女は驚いたような顔をしながら、マイの頭に手を置いた。
「僕も知らないよ。ついさっきまで本当の仲間と思い込んでいたくらいだから」
「それもそうだな。お前らはただの鎖だったからな」
「代わりに約束しろよ。そいつを連れて、さっさと出ていけ。これ以上ここを荒らすな」
「分かってるよ。目的はマイだ。正直、ここまで平和的に解決されて驚いているよ」
魔女は踵を返し、マイの襟を掴んで、無理矢理立たせた。
「ほら、行くぞマイ」
マイはそれに抵抗しない。震える肩は喜びによるものだろうか。笑顔は待ちわびたヒロインの登場に起因していて、先ほどの攻撃もマイの本当の気持ちがこもった一撃なのか。
はーっ、と僕はため息を吐く。二人は今にも広場から出ていきそうだ。
マイは本当は敵だったのか。その事実に心が壊……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………、って、
「そんなわけ無いよなぁオイ!!!」
取り落とした拳銃を拾い、迷わず魔女に向けて発砲する。
パン! と乾いた音が一つして、魔女の身体が前に弾き飛ばされた。つまり弾丸は、狙い違たがわず魔女の背中に命中した。
「悪いな魔女、僕は最初からお前の話は何一つ信用していない。そもそも矛盾が多すぎたしな」
排出された金色の薬莢が足元の煉瓦を叩き、キン、と高い音が響く。
拳銃弾一発じゃ死んでなかろう。相手は魔女だ。常識は通用しない。
「マイは何が有ろうと僕の仲間だ。マイの意志による攻撃? 違うだろ、お前が何か操ったんだろう! 命令されていないことをやるな? 元々お前は命令なんかしてないだろうが! 命令すらせず、マイを操作したんだ!!!」
「ちっ、ガキが。証拠もない希望論をべらべらと……」
魔女は立ち上がりながら忌々しそうに言う。あー、服に泥がついたじゃないか、とかなんとか言いながら膝の辺りを手で払っている。
……お前もガキだろうが。
「証拠もない? 有るさ。マイは嬉しいときに喋らない事はまず無いんだ。そいつはおしゃべりなんだよ。なのにさっきから無口だなあ、そのマイは。それに」
魔装を腰から抜き、構える。
「そもそも俺が魔女を信用する要素はどこにもねぇよなあぁッッッ!」
さて、と。
「魔女、交渉は決裂だ。マイを返して貰うぞ。お前にどんな目的が有るかは知らないが、そいつは僕の仲間なんだ」
怒るでもなく、ただ呆然としたようなアキラの声。それを聞きながら、うずくまっているマイは何も答えなかった。
「…………、」
否。何も答えられなかった。
(口の主導権が奪われている!? なっ、なんだこれー……! さっきは私の意志とは関係無く声が出たし…………)
「……マイ、何か答えてくれないか?」
アキラの頼みに応えようと、ぎぎぎぎぎ、と口を動かそうとする。しかしながら、いくら力を込めようが口が言うことを聞かない。
ついで、唇のあたりから手にぬるりとした感触が広がる。やがてそのぬるぬるは指の間をすり抜けて、石畳を叩いた。それが赤いのを見た瞬間、マイは自分の顔からさっと血の気が引いたのが分かった。
(血……!)
口内から血が漏れている。だがそれ以上に驚異だったのは、視認しなければ血だと分からなかった事だ。
口内から出ているにも関わらず。マイは血の味を知覚できなかった。それが示すところは当然、味覚の麻痺。いよいよ持って謎だ。一体自分に何が起きている?
「マイ!」
血を見て慌てたようにアキラがマイの肩を揺する。マイは大丈夫、とアキラを落ち着かせようとした。その為に右手の手のひらをアキラの方に突きだし、制止しようとして――――、
愚策だった。
口が操られて、手が操られない道理など有るまいて。
その手のひらから、ゴッ! と衝撃波のようなモノが出た。もちろん、マイが意図して出した訳ではない。口と同じように、魔法の一部まで制御権を奪われている。
ただ同時に、マイはその一撃に悪意を覚えた。というのもそれはまるで、
中川とアニーを昏倒させた一撃のような。
アキラの体が後ろに弾かれる。ほんの一瞬、アキラは宙に浮いて、そして尻から地べたに落ちた。
「がっ! マイ、お前……!?」
アキラから見れば、マイはどう映るか。言うまでもない、『中川達が喰らったのと同じ魔法を使用して自分を攻撃した』、裏切り者にしか見えないのは誰の目にも明らかだ!
(違う、私じゃない! 私は何も…………っ!)
思いは声に昇華しない。形に成らない。声帯が震えない。
自分が何らかの魔術的攻撃を受けている、それは確定的な事実だ。だが一方で、その魔術が何かが分からない。いつ何を身体に小細工された?
幸い、アキラはいまだマイを敵と決めつけた訳ではなさそうだ。(本意では無いにせよ)攻撃を加えてもなお、声に迷いの色が混ざっている。今から素早く小細工を破壊すれば、まだ説得の機会が有る。マイはそう考えた。
しかし、総じて現実というものは甘くない。
「あー、マイ、余計な事はしなくて良いんだよ」
ぞくりと。背筋が震えた。
後ろから掛けられた少女の声に、非常に悪い予感しかしない。何せその声は、先ほど自分の口から出た声と全く同じではないか。
コイツハ何カ害ヲ及ボス。
それは分かっているのに、マイは全く動けなかった。脅威はすぐ後ろに迫っているというのに、身体に力が入らない。代わりに、顔の筋肉が勝手に動いたのが分かった。
「お前に与えられた役はあくまでも、邪魔者二人の排除に過ぎない」
ぎちぎちと。その言葉がさらに嫌な予感を助長する。まるで、何か自分の立場が曖昧にされていくような……。いや、それが決定的になってしまうような……。
はっ、と。マイは目だけ動かしてアキラの顔を見た。
何か終わってしまったような、――――――――。そんな気がして。
そして、マイはそれを見て、頭を殴られるような衝撃を受けた。既に敵の目的は達されていたことを知った。
これまでに無いほど恐ろしい顔をしたアキラがそこに立っていたことを、マイはかろうじて認識した。
僕の目の前で、マイは呻きながら地に崩れ落ちた。かたかた、とその小さな肩が壊れそうなほどに震えている。その顔はしかし、笑顔だった。
なぜ? 人を傷付けて笑顔でいられるのは、なぜだ?
僕は視線をマイから移した。膝から崩れ、地面に座り込むマイ。の、その後ろ。
「はろー?」
「…………」
「つれないな、隊長さんだろ?」
笑顔で話しかける金髪の少女がいた。その素振りからはっきりと分かる――、こいつは魔女だ。
「マイがごめんな? 命令されてもいないことを勝手にやったようで……。何しろ、やっと君達穢れた人間とおさらばできるんだ。はやる気持ちが抑えきれないのを分かってやってくれ」
「どういう事だ?」
「簡単だよ。私は悪の組織に囚われ、記憶を改竄された姫君を取り返しに来たヒーロー。君達はその姫君に取り付けられた鎖。というわけで、出来れば戦いたくない。平和的解決を求めるよ」
「ヒロインがほざくなよ」
僕はつとめて、冷たく言った。
「だがまあ、僕らは悪の組織じゃない。だから、姫君を捕らえた気すらないさ」
マイを指差す。
「連れてけよ。条件は裏切り者マイの引き渡しだろう?」
マイがこちらを見てくる。その顔はなおも……笑っていた。満面の笑みだ。こちらの良心が痛むほどに。
「思いの外話が早いな。それにしても、どんな『枷』をつけていたんだ? マイが壊れてしまいそうだ」
魔女は驚いたような顔をしながら、マイの頭に手を置いた。
「僕も知らないよ。ついさっきまで本当の仲間と思い込んでいたくらいだから」
「それもそうだな。お前らはただの鎖だったからな」
「代わりに約束しろよ。そいつを連れて、さっさと出ていけ。これ以上ここを荒らすな」
「分かってるよ。目的はマイだ。正直、ここまで平和的に解決されて驚いているよ」
魔女は踵を返し、マイの襟を掴んで、無理矢理立たせた。
「ほら、行くぞマイ」
マイはそれに抵抗しない。震える肩は喜びによるものだろうか。笑顔は待ちわびたヒロインの登場に起因していて、先ほどの攻撃もマイの本当の気持ちがこもった一撃なのか。
はーっ、と僕はため息を吐く。二人は今にも広場から出ていきそうだ。
マイは本当は敵だったのか。その事実に心が壊……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………、って、
「そんなわけ無いよなぁオイ!!!」
取り落とした拳銃を拾い、迷わず魔女に向けて発砲する。
パン! と乾いた音が一つして、魔女の身体が前に弾き飛ばされた。つまり弾丸は、狙い違たがわず魔女の背中に命中した。
「悪いな魔女、僕は最初からお前の話は何一つ信用していない。そもそも矛盾が多すぎたしな」
排出された金色の薬莢が足元の煉瓦を叩き、キン、と高い音が響く。
拳銃弾一発じゃ死んでなかろう。相手は魔女だ。常識は通用しない。
「マイは何が有ろうと僕の仲間だ。マイの意志による攻撃? 違うだろ、お前が何か操ったんだろう! 命令されていないことをやるな? 元々お前は命令なんかしてないだろうが! 命令すらせず、マイを操作したんだ!!!」
「ちっ、ガキが。証拠もない希望論をべらべらと……」
魔女は立ち上がりながら忌々しそうに言う。あー、服に泥がついたじゃないか、とかなんとか言いながら膝の辺りを手で払っている。
……お前もガキだろうが。
「証拠もない? 有るさ。マイは嬉しいときに喋らない事はまず無いんだ。そいつはおしゃべりなんだよ。なのにさっきから無口だなあ、そのマイは。それに」
魔装を腰から抜き、構える。
「そもそも俺が魔女を信用する要素はどこにもねぇよなあぁッッッ!」
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