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22 ラミリアの魔法
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俺とラミリアはネルド村から出たところにある広大な高原を歩いていた。
「アーノルド! 早く早ク!」
「コラ、一人で突っ走るなよ! 素材を集めるだけだからなー!」
一人駆けだすラミリアに俺は注意を促しながら、俺達が高原にいる理由を思い出していた。
◇◇◇ ~一時間前~
俺達は早速移住してきたドワーフ達に武器の製造をお願いした。
「う~ん。素材がこれだけだとあまり良いモノは作れないぞ?」
ドワーフの鍛冶師は素材として用意をした木材を見てしみじみと呟く。
そんなドワーフにシャルロッテが問いかける。
「……もっと固い素材を用意した方が良いという事でしょうか?」
「その通りなんだが……例えば、動物の皮や牙などがあればもっと良い武器が作れるだろう」
ドワーフの鍛冶師の言葉にリーシアも反応する。
「ねぇ。それって動物を殺しちゃうってこと?」
「……いや、別に殺さなくてもいいだろ。生きたままでも皮や牙は取れる」
「あ、それもそっか」
俺の言葉にすぐ納得をするリーシア。
「それに、はぎ取って動物の傷ついた箇所は俺が治せば問題ないだろう?」
「そうね。……で、誰がその素材を取りにいくのよ?」
リーシアが尋ねてきたので、俺は皆を見回しながら考える。
オイドは薬屋の店番を頼んでいるし、女性陣に頼む訳にもいかない。
「……俺が行くしかないよな」
すると、ラミリアが俺の服の裾を引っ張ってくる。
「アーノルド! 私も行きたイ!」
服の裾を掴んだラミリスは小刻みにジャンプを繰り返す。
「ラミリア、遊びじゃないんだぞ? こわーいモンスターもいるかもしれない」
「大丈夫! 見つかったら隠れル!」
「いや、隠れるってお前……」
俺が呆れているとリーシアが口を挟んでくる。
「いいじゃない。子供の興味ある事には答えてあげる事が親としての役目よ? それに、何かあってもアーノルドが守ればいいじゃない」
「う~ん……わかったよ。それじゃ用意をしたら出かけるぞ、ラミリア」
「ウン!」
それから俺たちは仕度を済ませ大きな籠を持ってネルド村を後にしたのだ。
◇◇◇ ~現在~
それから俺とラミリアはネルド村の周囲を探索を行っていた。
――ガサッ
歩いていると鋭い牙を持った動物が現れる。
「お、いたな」
俺は鋭い牙のある動物に手をかざし――
『ホールド』
――と唱えると、動物はピタッと動きを止める。
「わ! アーノルド、何をしたノ?」
「相手の動きを止める魔法を使ったんだ。これで動けなくなったから、今の内に素材を頂くぞ」
「わかっタ!」
それから俺は皮や硬い部位などを魔法を使って切り取り、すぐに治療をして元通りにする。
「よし、こんなもんか。どんどん素材を集めるぞ。ラミリア」
「ウン!」
しばらくは同じような流れで武器素材の収集を俺達は行っていた。
今は近隣にある森の中に入り、動物から素材をはぎ取り終えたところだ。
「すまなかったな。今治してやるから」
俺は素材を切り取った動物の傷ついた患部を治療する。
「……ほら、これで大丈夫だ。行って良いぞ」
俺が治療した動物の頭に手を置くと、動物はすぐに俺達から逃げるように去っていく。
「アーノルド! たくさん集まっタ!」
ラミリアは素材を入れている大きな籠を持ちながら元気よく声を掛けてくる。
「そうだな。ほら、重いだろ。俺が持つよ」
ラミリアから大きな籠を受け取った俺は中に先ほど手に入れた素材を入れる。
「さてっと……こんなもんかな?」
――ガサッ!
俺がネルド村に帰ろうか悩んでいると、俺に籠を渡してそのあたりを駆け回っていたラミリアの近くの茂みから口から涎を垂れ流す大きなモンスターが姿を現す。
「~っ!?」
姿を現したモンスターにラミリアは声にならない声を上げる。
モンスターはラミリアの背丈を軽く上回る巨体で、鋭い爪に鋭い牙を備えて全身を茶色の剛毛でおおわれているモンスターだった。
「ラミリア!! 離れてろ」
俺はすぐにラミリアの方へ駆け寄りながら、現れたモンスターに右手をかざす――
『エアーシュート!』
――ドゴゴゴォォォォオン!
風を収縮した球体を手から大きなモンスターに放つと、球体と衝突したモンスターは勢いよく後方に吹き飛ぶ。
バキバキバキバキィィッ!
大きなモンスターは吹き飛ばされた勢いで何本も木を折り砕きながら森深くまで飛ばされて消えていった。
(……動物の中にもこういった狂暴な類の生き物がいるのは知っていたが、まさか俺達を襲ってくるとは思わなかった)
「……すまないラミリア。大丈夫だったか?」
「すごい……アーノルドすごイ!」
ラミリアはモンスターが吹き飛んだ方向を見ながら呟く。
「あ~……っと、あんまり攻撃魔法は使いたくないけどな、緊急時はしょうがないだろ」
俺はラミリアと同様に木々がなぎ倒されている方向を見て呟く。
「私もアーノルドみたいに魔法使ってみたイ!」
すると、ラミリアが俺の裾を掴みながら小刻みにジャンプを繰り返す。
「ん? 魔法だって? ……あぁ、確かラミリアも魔法を使えるんだっけな」
「ウン!」
(……普通に忘れていた)
それぐらい魔法を使えるモノはおらず、ラミリア以外では俺は会った事がない。
「使いたいって言ってもな……」
俺は子供の頃に俺の中に入って来た女神からすべての魔法を直接脳内に刻み込まれているので、ほぼ感覚に近い感覚で魔法を使っている。
だから教えるって言ってもどうしていいか分からなかった。
(……あいつに頼むしかないか……うん、すっげー嫌だな。…………いやでも、ラミリアの為だし……仕方ないか)
「はぁ……ラミリア、ちょっと待ってろ」
「わかっタ!」
(……本当は起こしたくないんだが)
俺は目を瞑って、奥底に眠っていた意識に問いかける。
(……おい、エイル? 聞こえるかー?)
俺は俺の中に眠っている女神、エイルに問いかける。
――シーン……
だが、問いかけても一向に反応はない。
「……はぁ」
深いため息を吐いた俺は仕方なく、最大限の問いかけをすることにした。
(起きろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!! いつまで寝てるつもりだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)
≪ヒギィィィィ!!!! ……な、何事ですか!?≫
俺が雄叫びにも似た問いかけをすると脳裏からエイルの奇声が鳴り響く。
(やっと起きたか。おいバカエイル、ちょっと用事があるんだが……)
≪……あ、アーノルドさんじゃないですか~。大きくなりましたねぇ~お久しぶりです~!≫
俺の要件を華麗にスルーし、呑気に語り掛けてくるエイル。
能天気なのは俺が子供の頃から変わってはいないようだ。
(……久しぶりって……お前が勝手に暇だから寝るって言いだしたからだろ?)
≪……あはは~そうでしたね~。いや~でも、まさか力を貸したらアーノルドさんから出る事が出来なくなるんて思わなかったですよ~≫
非常にぽわぽわした雰囲気をかもしだすエイルは、俺が子供の時から体に住み着いている女神で、他者を癒す力と魔法を使える魔力を俺に授けてくれている……が、俺から出られなくなるとは思っていなかったようで、非常にポンコツな女神である。
アラバスト王国で俺とリーシアの扱いが改善して間もない頃、平和すぎる日々に飽きたエイルは俺に力を全部預けて自ら深い眠りに入っていたのだ。
(……やっぱり、気の抜けたような性格のお前の相手をするのは疲れそうだ)
≪もう~そんな事言わないで、楽しくいきましょうよ~!≫
エイルは軽いノリで俺の苦言を受け流す。
ラミリアに魔法を教える為とはいえ、俺はエイルを呼び起こした事を早くも後悔し始めるのだった。
「アーノルド! 早く早ク!」
「コラ、一人で突っ走るなよ! 素材を集めるだけだからなー!」
一人駆けだすラミリアに俺は注意を促しながら、俺達が高原にいる理由を思い出していた。
◇◇◇ ~一時間前~
俺達は早速移住してきたドワーフ達に武器の製造をお願いした。
「う~ん。素材がこれだけだとあまり良いモノは作れないぞ?」
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そんなドワーフにシャルロッテが問いかける。
「……もっと固い素材を用意した方が良いという事でしょうか?」
「その通りなんだが……例えば、動物の皮や牙などがあればもっと良い武器が作れるだろう」
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「ねぇ。それって動物を殺しちゃうってこと?」
「……いや、別に殺さなくてもいいだろ。生きたままでも皮や牙は取れる」
「あ、それもそっか」
俺の言葉にすぐ納得をするリーシア。
「それに、はぎ取って動物の傷ついた箇所は俺が治せば問題ないだろう?」
「そうね。……で、誰がその素材を取りにいくのよ?」
リーシアが尋ねてきたので、俺は皆を見回しながら考える。
オイドは薬屋の店番を頼んでいるし、女性陣に頼む訳にもいかない。
「……俺が行くしかないよな」
すると、ラミリアが俺の服の裾を引っ張ってくる。
「アーノルド! 私も行きたイ!」
服の裾を掴んだラミリスは小刻みにジャンプを繰り返す。
「ラミリア、遊びじゃないんだぞ? こわーいモンスターもいるかもしれない」
「大丈夫! 見つかったら隠れル!」
「いや、隠れるってお前……」
俺が呆れているとリーシアが口を挟んでくる。
「いいじゃない。子供の興味ある事には答えてあげる事が親としての役目よ? それに、何かあってもアーノルドが守ればいいじゃない」
「う~ん……わかったよ。それじゃ用意をしたら出かけるぞ、ラミリア」
「ウン!」
それから俺たちは仕度を済ませ大きな籠を持ってネルド村を後にしたのだ。
◇◇◇ ~現在~
それから俺とラミリアはネルド村の周囲を探索を行っていた。
――ガサッ
歩いていると鋭い牙を持った動物が現れる。
「お、いたな」
俺は鋭い牙のある動物に手をかざし――
『ホールド』
――と唱えると、動物はピタッと動きを止める。
「わ! アーノルド、何をしたノ?」
「相手の動きを止める魔法を使ったんだ。これで動けなくなったから、今の内に素材を頂くぞ」
「わかっタ!」
それから俺は皮や硬い部位などを魔法を使って切り取り、すぐに治療をして元通りにする。
「よし、こんなもんか。どんどん素材を集めるぞ。ラミリア」
「ウン!」
しばらくは同じような流れで武器素材の収集を俺達は行っていた。
今は近隣にある森の中に入り、動物から素材をはぎ取り終えたところだ。
「すまなかったな。今治してやるから」
俺は素材を切り取った動物の傷ついた患部を治療する。
「……ほら、これで大丈夫だ。行って良いぞ」
俺が治療した動物の頭に手を置くと、動物はすぐに俺達から逃げるように去っていく。
「アーノルド! たくさん集まっタ!」
ラミリアは素材を入れている大きな籠を持ちながら元気よく声を掛けてくる。
「そうだな。ほら、重いだろ。俺が持つよ」
ラミリアから大きな籠を受け取った俺は中に先ほど手に入れた素材を入れる。
「さてっと……こんなもんかな?」
――ガサッ!
俺がネルド村に帰ろうか悩んでいると、俺に籠を渡してそのあたりを駆け回っていたラミリアの近くの茂みから口から涎を垂れ流す大きなモンスターが姿を現す。
「~っ!?」
姿を現したモンスターにラミリアは声にならない声を上げる。
モンスターはラミリアの背丈を軽く上回る巨体で、鋭い爪に鋭い牙を備えて全身を茶色の剛毛でおおわれているモンスターだった。
「ラミリア!! 離れてろ」
俺はすぐにラミリアの方へ駆け寄りながら、現れたモンスターに右手をかざす――
『エアーシュート!』
――ドゴゴゴォォォォオン!
風を収縮した球体を手から大きなモンスターに放つと、球体と衝突したモンスターは勢いよく後方に吹き飛ぶ。
バキバキバキバキィィッ!
大きなモンスターは吹き飛ばされた勢いで何本も木を折り砕きながら森深くまで飛ばされて消えていった。
(……動物の中にもこういった狂暴な類の生き物がいるのは知っていたが、まさか俺達を襲ってくるとは思わなかった)
「……すまないラミリア。大丈夫だったか?」
「すごい……アーノルドすごイ!」
ラミリアはモンスターが吹き飛んだ方向を見ながら呟く。
「あ~……っと、あんまり攻撃魔法は使いたくないけどな、緊急時はしょうがないだろ」
俺はラミリアと同様に木々がなぎ倒されている方向を見て呟く。
「私もアーノルドみたいに魔法使ってみたイ!」
すると、ラミリアが俺の裾を掴みながら小刻みにジャンプを繰り返す。
「ん? 魔法だって? ……あぁ、確かラミリアも魔法を使えるんだっけな」
「ウン!」
(……普通に忘れていた)
それぐらい魔法を使えるモノはおらず、ラミリア以外では俺は会った事がない。
「使いたいって言ってもな……」
俺は子供の頃に俺の中に入って来た女神からすべての魔法を直接脳内に刻み込まれているので、ほぼ感覚に近い感覚で魔法を使っている。
だから教えるって言ってもどうしていいか分からなかった。
(……あいつに頼むしかないか……うん、すっげー嫌だな。…………いやでも、ラミリアの為だし……仕方ないか)
「はぁ……ラミリア、ちょっと待ってろ」
「わかっタ!」
(……本当は起こしたくないんだが)
俺は目を瞑って、奥底に眠っていた意識に問いかける。
(……おい、エイル? 聞こえるかー?)
俺は俺の中に眠っている女神、エイルに問いかける。
――シーン……
だが、問いかけても一向に反応はない。
「……はぁ」
深いため息を吐いた俺は仕方なく、最大限の問いかけをすることにした。
(起きろぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!! いつまで寝てるつもりだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!)
≪ヒギィィィィ!!!! ……な、何事ですか!?≫
俺が雄叫びにも似た問いかけをすると脳裏からエイルの奇声が鳴り響く。
(やっと起きたか。おいバカエイル、ちょっと用事があるんだが……)
≪……あ、アーノルドさんじゃないですか~。大きくなりましたねぇ~お久しぶりです~!≫
俺の要件を華麗にスルーし、呑気に語り掛けてくるエイル。
能天気なのは俺が子供の頃から変わってはいないようだ。
(……久しぶりって……お前が勝手に暇だから寝るって言いだしたからだろ?)
≪……あはは~そうでしたね~。いや~でも、まさか力を貸したらアーノルドさんから出る事が出来なくなるんて思わなかったですよ~≫
非常にぽわぽわした雰囲気をかもしだすエイルは、俺が子供の時から体に住み着いている女神で、他者を癒す力と魔法を使える魔力を俺に授けてくれている……が、俺から出られなくなるとは思っていなかったようで、非常にポンコツな女神である。
アラバスト王国で俺とリーシアの扱いが改善して間もない頃、平和すぎる日々に飽きたエイルは俺に力を全部預けて自ら深い眠りに入っていたのだ。
(……やっぱり、気の抜けたような性格のお前の相手をするのは疲れそうだ)
≪もう~そんな事言わないで、楽しくいきましょうよ~!≫
エイルは軽いノリで俺の苦言を受け流す。
ラミリアに魔法を教える為とはいえ、俺はエイルを呼び起こした事を早くも後悔し始めるのだった。
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