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第三章 心の奥底で疼く何か

彩ずく風が奏でる和音。

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彩ずく風が奏でる和音。Vol2より抜粋





――――感じのサラダにするのが良いかしらねぇ。う~ん……

 お弁当が焼おにぎりでおかずはウインナーに刺したピックや爪楊枝で摘まめるし。
 これも定番だけどスティックサラダかなぁ……
 でもトマトが在るから駄目ね。

 あっ! そうだわっ!

 お野菜をダイスカットにしたスパイシーサラダ。
 サニーレタスを器に見立てて盛付けると綺麗よね。
 葉っぱで手巻き寿司みたいに包んで食べて貰えば大丈夫だし、手で摘まんでそのまま食べるのって気軽だし何より美味しいもの。
 サロンには調味料も揃ってたから問題ない筈っ!


「こんにちは~。お弁当持って来たわよぉ」

「いらっしゃい。弥生ちゃん。早かったね」

「サラダをこっちで作りたくて。それで早目に来たの」

「サロンで作る?俺ん家でも良いけど」

「それは誘ってるの? ふふふ。魅力的なお誘いだけど早いわよ」

「弥生ちゃんは誘惑できなかったか。残念だけど仕方ない。サロンの方は鍵開いてるから」

「うん、そうする。準備出来たら呼びに来るわ。それじゃ後でね」


 あたしは璃央さんと気軽に冗談を云い合ってサロンに向かったの。
 さぁ、早速だけど始めましょうか。
 
 トウモロコシの皮を剥いて茹でる所からね。
 それと並行してお野菜をダイスにカット。
 そうねぇ。七ミリ角くらいかしら?
 でも人参は生だとちょっと堅いから食感を併せるのに小さめにしたわ。
 
 人参とキュウリをカットしたらボウルで塩揉みして冷蔵庫で寝かせる。
 サニーレタスは洗って外側の大きな葉っぱは器代わりにするからそのままで、残りはダイスサラダを包んで食べられる大きさに千切る。
 いい感じに茹であがったトウモロコシの粗熱を取ったら、ボウルに包丁で削ぐように実取りして、冷水を張ったボウルに重ねて冷やして置く。

 塩揉みで出て来た水分を捨てて塩加減の確認。
 うん!良い感じだわ。
 そこにカットしたトマトとトウモロコシを混ぜ合わせて、味付けは――――
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