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第三章 心の奥底で疼く何か

リラックスして

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リラックスして Vol3より抜粋




 ――――て、少しあたしって酔ってる?
 あぁ。うん。酔ってるわね。
 特にお酒が強いって訳じゃないけど、まだ酔うほどの量じゃ無かったと思ってたのに。
 勢いも在ってか璃央さんに絡んじゃって嫌われたらどうしよう……
 でも可愛らしいって云ってくれたし、何か嬉しいわねっ。

 こんな風にお話しさせて貰って何だかあたしの顔がニヤけてる気がするの。
 確かに愉しいけどそれだけじゃなくて、でもそれが何なのかはっきりしないのよね。
 だんだん考えるの面倒になって来たわっ。

 やぁ~めた! もう考えないっ。酔ってるんだから考えたって無駄よっ。
 全~部っお酒が悪くてお酒の所為なのっ。
 そーゆー事でオッケーでしょ?


「ヴェスパ乗せてくれるんですよね? いつでも良いって云いましたよね? 本当ですよね?」

「おっいきなり来ましたねぇ。いつでも良いですから早速だけど明日の昼間に乗ってみますか?」

「それなら明日の朝、璃央君が帰る時に後ろに乗って行けば良いんじゃない? 恋人みたいにギュってちゃんと掴まってね」
 
「やだなぁ。彩華さん。まだ恋人じゃないですよぉ。もうぉ」

「まだって云ったねぇ。良いじゃな――――
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