1,085 / 1,103
1084.【ハル視点】待ち伏せ
しおりを挟む
ルティルーの森の入口までアキトとキース、そしてシュリと一緒に戻っていけば、そこには置いていかれたたくさんのウマ達が自由に動き回っている所だった。
気ままにうろうろと歩き回って散策しているウマや、近くにある花の香りを楽しんでいるウマ、退屈だったのか座り込んで眠っているウマもいる。
馬が好きなアキトは、キラキラと目を輝かせてその様子を見守っている。
「ハロルド様、何か問題が…?」
心配そうな表情で駆け寄ってきたのは、ウマの世話を頼んでいた騎士のうちの一人だった。これだけのウマが自由にしている今の状態でも、常に気配探知をしていたんだな。
感心しながら答えようとしたが、それよりも前に別の騎士が声をあげた。
「いや待て…キース様だ!」
「おお、ご無事で何よりです!」
「アキト様もご一緒だ!」
「ああ、ありがとう。自分たちで逃げてきてくれたんだ」
「それはすごい!さすがお二人だ!」
見張りの騎士達は、良かった良かったと心から喜んでくれた。
「俺達は先に帰って良いと、ファーガス兄さんから許可が出たんだ」
俺の独断で勝手に帰ろうとしているわけじゃないという事は、一応はっきりと言っておかないとな。ちなみに他の人たちはそのまま盗賊退治に向かったと告げれば、騎士達は納得顔で頷いてくれた。
俺たちが話し込んでいる間に、どうやらシュリは近くにいるウマに挨拶に行っていたようだ。
会話がひと段落して背後を振り返ってみれば、そこには他のウマから優しく毛づくろいをされているシュリの姿があった。
明らかに嬉しそうな表情をしているシュリも可愛いんだが、そんな姿を見たキースとアキトが可愛い可愛いと喜んでいる姿もとても可愛いかった。
ここから先の領都までの移動にはもちろんウマを使うんだが、誰も乗っていない荷物も積んでいないウマを連れて戻るのは非常に目立つ。
そこでシュリには体格的に釣り合うキースに乗ってもらい、アキトは俺と一緒に大人のウマに乗ってもらう事に決めた。
「キース、シュリ、領都まで頼んだよ」
騎士達の目が無い間にこっそりとそう声をかければ、キースもシュリも誇らし気にキリリとした顔で頷いてくれた。
予想外だったのは、数頭のウマがシュリと一緒に帰ると言いたげな素振りを見せた事だ。
ここにいるのは相棒と呼べる相手がいるウマか、もしくは決まった相手で無くても乗せてくれるような穏やかな気性のウマばかりだ。
ここに来る事に納得したウマしかいない筈なのにと驚きながらも、きちんと皆を乗せて帰ってきてくれと言葉にして頼む。
丁寧にそう要望を伝えれば、ウマ達はしぶしぶと諦めてくれた。
街道はウマに乗って走り抜ければ、何の危険も無かった。まだ魔物が多くなる時間帯では無い事、そして冒険者たちが移動を始める時間帯であった事がうまく作用したんだろう。
あっという間に大門が見える場所まで辿り着いた俺達は、その場ですぐにウマから下りた。ここから先は騎士や衛兵でないと騎乗したままでの移動はできないからな。
アキトとキースは街歩き用の派手では無い服だし、俺も森で着替えた冒険者装備だからそれほど目立たずに門を通れそうだ。
領都に入るために並んでいる待機列の後ろに並び、俺達は大門から領都の中へと入った。
待ちかねているだろう父さんと使用人たちに、早く二人の無事を伝えたい。すぐさまウマを引いたまま領主城へ向かうつもりだったんだが、移動を開始するよりも前にこっそりと近づいてきた若い衛兵から声をかけられた。
「ハル様、お連れ様と共にこちらへ起こし頂けますか?」
「問題は無いが…できれば早く父に会いに行きたいんだが…」
小さな声でだがしっかりと要望を伝えた俺に、若い衛兵は明らかに困り顔で答えた。
「それがその…領主様ご本人が…こちらに来られていまして…領主城に向かわれてもご不在なんです…」
なるほど。それはこっそりと声をかけに来る筈だな。待ちかねてここまで来てしまったという事か。俺は片手で頭を押さえてから、衛兵に答えた。
「……あー…そうか。それは父が迷惑をかけてすまなかったな…」
「いえ、そんな。迷惑などとんでもないです」
慌てた様子で衛兵はそう答えてくれたが、領主本人がいきなり尋ねてきたらまず間違いなく緊張するだろう。
特に今は、領主相手でも物怖じしないようなベテラン衛兵は揃って探索隊に参加しているからな。若手しかいない中での領主の訪問は、確実に迷惑だ。
「案内を頼めるか?」
「はい、すぐにご案内します」
ホッとした様子の若い衛兵の案内で、衛兵詰所の建物内にある広い部屋へと向かった。
外と一枚のドアで繋がっているこの部屋は、遠征に出発するための準備をするための部屋だ。だから馬も一緒に入って良いと説明されて、アキトは驚いた様子だった。
もしこの部屋以外に案内されるようなら、あの部屋にしてくれと言うつもりだったんだが。父さんはシュリの事は知らないが、もし帰ってくるなら俺のウマと一緒だからという判断だったんだろうな。
部屋の中にはぽつんと用意された豪華な椅子と、そこに腰かけた父さんの姿があった。ドアを開けて中に入ったアキトとキースの姿に、父さんは大きく目を見開いた。
「…っ!アキトくん、キース!」
そう叫んだ次の瞬間、父さんは椅子を蹴り倒すような勢いで立ち上がるとすぐさまこちへと駆け寄ってきた。そのままの勢いで、ガバッとアキトとキースを両腕に抱きしめる。
「ああ、二人とも無事に帰ってきてくれてありがとう!おかえり!」
助けるためにアジトへと向かうよりも、ただ帰ってくるのを待っているだけの方がきっとつらい。珍しくも取り乱した様子の父さんに、アキトとキースは嬉しそうに笑みをこぼした。
「父さま、ただいま!」
「ただいま戻りました、ケイリーさん!」
二人の返事を聞いて帰ってきた実感が湧いたのか、ふふと笑った父さんは嬉しそうに二人を抱きしめる両腕に力をこめた。
気ままにうろうろと歩き回って散策しているウマや、近くにある花の香りを楽しんでいるウマ、退屈だったのか座り込んで眠っているウマもいる。
馬が好きなアキトは、キラキラと目を輝かせてその様子を見守っている。
「ハロルド様、何か問題が…?」
心配そうな表情で駆け寄ってきたのは、ウマの世話を頼んでいた騎士のうちの一人だった。これだけのウマが自由にしている今の状態でも、常に気配探知をしていたんだな。
感心しながら答えようとしたが、それよりも前に別の騎士が声をあげた。
「いや待て…キース様だ!」
「おお、ご無事で何よりです!」
「アキト様もご一緒だ!」
「ああ、ありがとう。自分たちで逃げてきてくれたんだ」
「それはすごい!さすがお二人だ!」
見張りの騎士達は、良かった良かったと心から喜んでくれた。
「俺達は先に帰って良いと、ファーガス兄さんから許可が出たんだ」
俺の独断で勝手に帰ろうとしているわけじゃないという事は、一応はっきりと言っておかないとな。ちなみに他の人たちはそのまま盗賊退治に向かったと告げれば、騎士達は納得顔で頷いてくれた。
俺たちが話し込んでいる間に、どうやらシュリは近くにいるウマに挨拶に行っていたようだ。
会話がひと段落して背後を振り返ってみれば、そこには他のウマから優しく毛づくろいをされているシュリの姿があった。
明らかに嬉しそうな表情をしているシュリも可愛いんだが、そんな姿を見たキースとアキトが可愛い可愛いと喜んでいる姿もとても可愛いかった。
ここから先の領都までの移動にはもちろんウマを使うんだが、誰も乗っていない荷物も積んでいないウマを連れて戻るのは非常に目立つ。
そこでシュリには体格的に釣り合うキースに乗ってもらい、アキトは俺と一緒に大人のウマに乗ってもらう事に決めた。
「キース、シュリ、領都まで頼んだよ」
騎士達の目が無い間にこっそりとそう声をかければ、キースもシュリも誇らし気にキリリとした顔で頷いてくれた。
予想外だったのは、数頭のウマがシュリと一緒に帰ると言いたげな素振りを見せた事だ。
ここにいるのは相棒と呼べる相手がいるウマか、もしくは決まった相手で無くても乗せてくれるような穏やかな気性のウマばかりだ。
ここに来る事に納得したウマしかいない筈なのにと驚きながらも、きちんと皆を乗せて帰ってきてくれと言葉にして頼む。
丁寧にそう要望を伝えれば、ウマ達はしぶしぶと諦めてくれた。
街道はウマに乗って走り抜ければ、何の危険も無かった。まだ魔物が多くなる時間帯では無い事、そして冒険者たちが移動を始める時間帯であった事がうまく作用したんだろう。
あっという間に大門が見える場所まで辿り着いた俺達は、その場ですぐにウマから下りた。ここから先は騎士や衛兵でないと騎乗したままでの移動はできないからな。
アキトとキースは街歩き用の派手では無い服だし、俺も森で着替えた冒険者装備だからそれほど目立たずに門を通れそうだ。
領都に入るために並んでいる待機列の後ろに並び、俺達は大門から領都の中へと入った。
待ちかねているだろう父さんと使用人たちに、早く二人の無事を伝えたい。すぐさまウマを引いたまま領主城へ向かうつもりだったんだが、移動を開始するよりも前にこっそりと近づいてきた若い衛兵から声をかけられた。
「ハル様、お連れ様と共にこちらへ起こし頂けますか?」
「問題は無いが…できれば早く父に会いに行きたいんだが…」
小さな声でだがしっかりと要望を伝えた俺に、若い衛兵は明らかに困り顔で答えた。
「それがその…領主様ご本人が…こちらに来られていまして…領主城に向かわれてもご不在なんです…」
なるほど。それはこっそりと声をかけに来る筈だな。待ちかねてここまで来てしまったという事か。俺は片手で頭を押さえてから、衛兵に答えた。
「……あー…そうか。それは父が迷惑をかけてすまなかったな…」
「いえ、そんな。迷惑などとんでもないです」
慌てた様子で衛兵はそう答えてくれたが、領主本人がいきなり尋ねてきたらまず間違いなく緊張するだろう。
特に今は、領主相手でも物怖じしないようなベテラン衛兵は揃って探索隊に参加しているからな。若手しかいない中での領主の訪問は、確実に迷惑だ。
「案内を頼めるか?」
「はい、すぐにご案内します」
ホッとした様子の若い衛兵の案内で、衛兵詰所の建物内にある広い部屋へと向かった。
外と一枚のドアで繋がっているこの部屋は、遠征に出発するための準備をするための部屋だ。だから馬も一緒に入って良いと説明されて、アキトは驚いた様子だった。
もしこの部屋以外に案内されるようなら、あの部屋にしてくれと言うつもりだったんだが。父さんはシュリの事は知らないが、もし帰ってくるなら俺のウマと一緒だからという判断だったんだろうな。
部屋の中にはぽつんと用意された豪華な椅子と、そこに腰かけた父さんの姿があった。ドアを開けて中に入ったアキトとキースの姿に、父さんは大きく目を見開いた。
「…っ!アキトくん、キース!」
そう叫んだ次の瞬間、父さんは椅子を蹴り倒すような勢いで立ち上がるとすぐさまこちへと駆け寄ってきた。そのままの勢いで、ガバッとアキトとキースを両腕に抱きしめる。
「ああ、二人とも無事に帰ってきてくれてありがとう!おかえり!」
助けるためにアジトへと向かうよりも、ただ帰ってくるのを待っているだけの方がきっとつらい。珍しくも取り乱した様子の父さんに、アキトとキースは嬉しそうに笑みをこぼした。
「父さま、ただいま!」
「ただいま戻りました、ケイリーさん!」
二人の返事を聞いて帰ってきた実感が湧いたのか、ふふと笑った父さんは嬉しそうに二人を抱きしめる両腕に力をこめた。
531
お気に入りに追加
4,148
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
氷の華を溶かしたら
こむぎダック
BL
ラリス王国。
男女問わず、子供を産む事ができる世界。
前世の記憶を残したまま、転生を繰り返して来たキャニス。何度生まれ変わっても、誰からも愛されず、裏切られることに疲れ切ってしまったキャニスは、今世では、誰も愛さず何も期待しないと心に決め、笑わない氷華の貴公子と言われる様になった。
ラリス王国の第一王子ナリウスの婚約者として、王子妃教育を受けて居たが、手癖の悪い第一王子から、冷たい態度を取られ続け、とうとう婚約破棄に。
そして、密かにキャニスに、想いを寄せて居た第二王子カリストが、キャニスへの贖罪と初恋を実らせる為に奔走し始める。
その頃、母国の騒ぎから逃れ、隣国に滞在していたキャニスは、隣国の王子シェルビーからの熱烈な求愛を受けることに。
初恋を拗らせたカリストとシェルビー。
キャニスの氷った心を溶かす事ができるのは、どちらか?
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる