936 / 1,112
935.【ハル視点】辺境の街道は
しおりを挟む
三人からの感謝の言葉をたくさん受け取ったアキトと俺は、部屋に戻ると手早く用意をしてそのまま領主城を出発した。
もたもたしていたら、母との約束には含まれていないなんて理由で執事長のボルトや料理人のラスがついていくとも言い出しかねないからな。
このままアキトと一緒に二人きりでのダンジョン探索だ。
「みんなでダンジョンも楽しそうだけど、ハルと二人でってのも嬉しいな」
ぽつりとそう言ってくれたアキトの嬉しい言葉に、自然と笑みがこぼれてしまう。
「俺はどちらかと言うと二人きりの方がより嬉しいかな」
家族のことももちろん大事には思っているし特別なんだが、アキトは更にその上をいく特別だからな。
呆れられるかと思いながらこぼした本音に、アキトは幸せそうに笑って嬉しいと答えてくれた。
領主城前の森を最短距離で無事に通り抜けた俺達は、大勢の人で賑わっている大通りも通過して、そのまま街の入口にあたる大門を目指した。
辿り着いた大門前で、アキトはぽかんと口を開いて上を見上げている。大きな口がアキトの戸惑いを伝えてくるな。こどものような反応も可愛らしいなと微笑ましく見守っていると、不意にアキトが俺を振り返った。
「はー近くで見てもやっぱりおっきいね」
「ああ、ここの門の大きさは、確かに他の街とは違うからなかなか見慣れないかもな」
「あの開いてる扉も、他の街よりも厳つくて格好良いね」
辺境の名産であるヴァコクの木材が使われている扉は、どうやらアキトからすると格好良いものに分類されるようだ。
別の地域から来た旅人は物々しいと嫌がったり怖がる事もあるんだが、さすがアキトだな。
「アキトが気に入ったなら良かった」
アキトは初めて近くで見るウェルマール領の大門がよほど興味深かったのか、ウロウロと視線を動かしている。
楽しそうで何よりだなと微笑ましく見守りながら歩いていると、不意にアキトの視線が止まった。すこしだけ驚いた様子でまじまじと何かを見つめる姿に、そっと視線の先を追ってみる。
アキトが見つめているのは、俺達が魔法陣で転移してきた時にも出迎えてくれた衛兵だった。たしかアキトは根性があると褒めていたのは彼だろう。
そう考えながらぼんやりと見つめていると、その衛兵がちらりとこちらを見た。俺とアキトと目が合った瞬間、彼はニッと口元だけの笑みを浮かべる。
「ああ、あの人がいたのか」
「うん、こないだの人だよね」
そんな会話を交わしながらアキトが小さく手を振れば、さらに衛兵の笑みが深くなった。さすがに大門の警戒中に手を振り返すわけにもいかないからな。
にこやかに見送ってくれる衛兵に目礼を送って、俺とアキトは揃って大門を出た。
辺境領の街道は、他の地域と比べてもかなりの広さが確保されている。
他の街の街道も馬車が二台すれ違えるぐらいの幅はあるが、ここでは馬車三台が余裕ですれ違う事ができる広さだ。さらに街道の両脇には地面が剥き出しになった場所をわざと作ってあり、その向こう側に鬱蒼とした森が広がっている。
アキトはそんな見慣れない謎の空間に目敏く気づくと、不思議そうに観察している。
「これはね、魔物の不意打ち防止でこうしてあるんだ」
昔は街道の横がすぐに森だったが、その状態ではどうしても魔物の不意打ちを受けやすい。どんどん改良されていった結果、現在の形に落ち着いた。
「まあ辺境の生活の知恵だよ」
笑ってそう続ければ、アキトは感心した様子で何度もうなずいていた。。
ダンジョンを目指しての移動中、森の中を動いている魔物の気配は何度も感じたが、ほとんどの魔物は近寄ってこなかった。
街道に出ればすぐに狩られてしまうから街道は危険だ。そんな考えが魔物にも浸透しているのか、それともただアキトの運が良いからだろうか。
――どちらにしても、これならアキトに怖い思いをさせる事もなさそうだな。
そう考えていた油断が良くなかったのか、不意にこちらに向かって一直線に魔物の気配が近づいてきていることに気が付いた。
だがまあ、中型の魔物程度なら何の問題も無いか。
そんな俺の考えは、長い爪と鋭い牙を見せつけるように威嚇してきたセルシュベアを見て吹っ飛んだ。
まさかここでこいつが出てくるとは。
セルシュベアというこの魔物は、自分の気配を小さく見せる事に長けている。気配探知では中型程度にしか感知できないのに、実際には大型の魔物だという厄介な魔物だ。
俺とアキトが本気で挑めば余裕の相手ではあるが、今はあちらの方が既に攻撃態勢を取っているのが問題だ。
「セルシュベアだ!」
咄嗟に声を上げれば、アキトも反射的に身構えてくれた。さっと魔力を練ろうとするアキトの冷静さに感謝しながら剣に手をかけたが、それよりも先にちょうど前を歩いていた冒険者達が剣を抜いていた。
「お、ちょうど俺ベア系の爪素材が欲しかったんだよなー」
「俺は牙が欲しいな」
嬉しそうにそんな事を喋りながらあっさりと倒してしまった。うん、かなり良い腕だな。
「あ、もしかして獲物奪っちゃったか?」
身構えている俺達に気づいた彼らは、すこしだけ心配そうに尋ねてくる。なるほど、性格も良さそうだ。
アキトは少しだけ驚いた様子で、そんな冒険者達を見つめている。
「いや、問題ないよ。倒してくれてありがとう」
笑顔でそう答えれば、なら良かったと笑ってすぐさま解体を始めた。
あ、アキトの目の前で解体はと少しだけ焦ってしまったが、アキトはむしろ興味深そうにそんな彼らの動きを見つめていた。
「おや、セルシュベアですか」
不意に後ろから聞こえてきた声に振り返れば、そこには冒険者の護衛を連れた明らかに商人らしき男性が立っていた。
「そこの冒険者のお二人、もしよろしければ肉を売って頂けないですか?」
ニコニコ笑顔の男性は、この魔物のお肉はすごく美味しくて私の好物なんですと続けた。
「俺達は肉はいらないから良いよー」
「どのぐらい欲しいんだ?」
さくさくと解体を続けながら答えた冒険者たちに、商人の男性は相場よりも高い値段をつけたようだ。
「本当に良いのか?」
「ええ、鮮度が抜群ですからね!」
「あ、護衛ってお前か」
「ああ、久しぶり」
ああ、前を歩いていた奴らと、商人の護衛の冒険者は知り合いだったのか。
「護衛が馴染みのやつだって縁で…これぐらいかな?」
「こちらこそ本当に良いんですか?」
どちらも嬉しそうな取引に、俺は思わず笑みを浮かべてしまった。
なんだかこのやり取りも、久しぶりに見たな。
もたもたしていたら、母との約束には含まれていないなんて理由で執事長のボルトや料理人のラスがついていくとも言い出しかねないからな。
このままアキトと一緒に二人きりでのダンジョン探索だ。
「みんなでダンジョンも楽しそうだけど、ハルと二人でってのも嬉しいな」
ぽつりとそう言ってくれたアキトの嬉しい言葉に、自然と笑みがこぼれてしまう。
「俺はどちらかと言うと二人きりの方がより嬉しいかな」
家族のことももちろん大事には思っているし特別なんだが、アキトは更にその上をいく特別だからな。
呆れられるかと思いながらこぼした本音に、アキトは幸せそうに笑って嬉しいと答えてくれた。
領主城前の森を最短距離で無事に通り抜けた俺達は、大勢の人で賑わっている大通りも通過して、そのまま街の入口にあたる大門を目指した。
辿り着いた大門前で、アキトはぽかんと口を開いて上を見上げている。大きな口がアキトの戸惑いを伝えてくるな。こどものような反応も可愛らしいなと微笑ましく見守っていると、不意にアキトが俺を振り返った。
「はー近くで見てもやっぱりおっきいね」
「ああ、ここの門の大きさは、確かに他の街とは違うからなかなか見慣れないかもな」
「あの開いてる扉も、他の街よりも厳つくて格好良いね」
辺境の名産であるヴァコクの木材が使われている扉は、どうやらアキトからすると格好良いものに分類されるようだ。
別の地域から来た旅人は物々しいと嫌がったり怖がる事もあるんだが、さすがアキトだな。
「アキトが気に入ったなら良かった」
アキトは初めて近くで見るウェルマール領の大門がよほど興味深かったのか、ウロウロと視線を動かしている。
楽しそうで何よりだなと微笑ましく見守りながら歩いていると、不意にアキトの視線が止まった。すこしだけ驚いた様子でまじまじと何かを見つめる姿に、そっと視線の先を追ってみる。
アキトが見つめているのは、俺達が魔法陣で転移してきた時にも出迎えてくれた衛兵だった。たしかアキトは根性があると褒めていたのは彼だろう。
そう考えながらぼんやりと見つめていると、その衛兵がちらりとこちらを見た。俺とアキトと目が合った瞬間、彼はニッと口元だけの笑みを浮かべる。
「ああ、あの人がいたのか」
「うん、こないだの人だよね」
そんな会話を交わしながらアキトが小さく手を振れば、さらに衛兵の笑みが深くなった。さすがに大門の警戒中に手を振り返すわけにもいかないからな。
にこやかに見送ってくれる衛兵に目礼を送って、俺とアキトは揃って大門を出た。
辺境領の街道は、他の地域と比べてもかなりの広さが確保されている。
他の街の街道も馬車が二台すれ違えるぐらいの幅はあるが、ここでは馬車三台が余裕ですれ違う事ができる広さだ。さらに街道の両脇には地面が剥き出しになった場所をわざと作ってあり、その向こう側に鬱蒼とした森が広がっている。
アキトはそんな見慣れない謎の空間に目敏く気づくと、不思議そうに観察している。
「これはね、魔物の不意打ち防止でこうしてあるんだ」
昔は街道の横がすぐに森だったが、その状態ではどうしても魔物の不意打ちを受けやすい。どんどん改良されていった結果、現在の形に落ち着いた。
「まあ辺境の生活の知恵だよ」
笑ってそう続ければ、アキトは感心した様子で何度もうなずいていた。。
ダンジョンを目指しての移動中、森の中を動いている魔物の気配は何度も感じたが、ほとんどの魔物は近寄ってこなかった。
街道に出ればすぐに狩られてしまうから街道は危険だ。そんな考えが魔物にも浸透しているのか、それともただアキトの運が良いからだろうか。
――どちらにしても、これならアキトに怖い思いをさせる事もなさそうだな。
そう考えていた油断が良くなかったのか、不意にこちらに向かって一直線に魔物の気配が近づいてきていることに気が付いた。
だがまあ、中型の魔物程度なら何の問題も無いか。
そんな俺の考えは、長い爪と鋭い牙を見せつけるように威嚇してきたセルシュベアを見て吹っ飛んだ。
まさかここでこいつが出てくるとは。
セルシュベアというこの魔物は、自分の気配を小さく見せる事に長けている。気配探知では中型程度にしか感知できないのに、実際には大型の魔物だという厄介な魔物だ。
俺とアキトが本気で挑めば余裕の相手ではあるが、今はあちらの方が既に攻撃態勢を取っているのが問題だ。
「セルシュベアだ!」
咄嗟に声を上げれば、アキトも反射的に身構えてくれた。さっと魔力を練ろうとするアキトの冷静さに感謝しながら剣に手をかけたが、それよりも先にちょうど前を歩いていた冒険者達が剣を抜いていた。
「お、ちょうど俺ベア系の爪素材が欲しかったんだよなー」
「俺は牙が欲しいな」
嬉しそうにそんな事を喋りながらあっさりと倒してしまった。うん、かなり良い腕だな。
「あ、もしかして獲物奪っちゃったか?」
身構えている俺達に気づいた彼らは、すこしだけ心配そうに尋ねてくる。なるほど、性格も良さそうだ。
アキトは少しだけ驚いた様子で、そんな冒険者達を見つめている。
「いや、問題ないよ。倒してくれてありがとう」
笑顔でそう答えれば、なら良かったと笑ってすぐさま解体を始めた。
あ、アキトの目の前で解体はと少しだけ焦ってしまったが、アキトはむしろ興味深そうにそんな彼らの動きを見つめていた。
「おや、セルシュベアですか」
不意に後ろから聞こえてきた声に振り返れば、そこには冒険者の護衛を連れた明らかに商人らしき男性が立っていた。
「そこの冒険者のお二人、もしよろしければ肉を売って頂けないですか?」
ニコニコ笑顔の男性は、この魔物のお肉はすごく美味しくて私の好物なんですと続けた。
「俺達は肉はいらないから良いよー」
「どのぐらい欲しいんだ?」
さくさくと解体を続けながら答えた冒険者たちに、商人の男性は相場よりも高い値段をつけたようだ。
「本当に良いのか?」
「ええ、鮮度が抜群ですからね!」
「あ、護衛ってお前か」
「ああ、久しぶり」
ああ、前を歩いていた奴らと、商人の護衛の冒険者は知り合いだったのか。
「護衛が馴染みのやつだって縁で…これぐらいかな?」
「こちらこそ本当に良いんですか?」
どちらも嬉しそうな取引に、俺は思わず笑みを浮かべてしまった。
なんだかこのやり取りも、久しぶりに見たな。
646
お気に入りに追加
4,145
あなたにおすすめの小説
突然異世界転移させられたと思ったら騎士に拾われて執事にされて愛されています
ブラフ
BL
学校からの帰宅中、突然マンホールが光って知らない場所にいた神田伊織は森の中を彷徨っていた
魔獣に襲われ通りかかった騎士に助けてもらったところ、なぜだか騎士にいたく気に入られて屋敷に連れて帰られて執事となった。
そこまではよかったがなぜだか騎士に別の意味で気に入られていたのだった。
だがその騎士にも秘密があった―――。
その秘密を知り、伊織はどう決断していくのか。
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。
もふもふと始めるゴミ拾いの旅〜何故か最強もふもふ達がお世話されに来ちゃいます〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
「ゴミしか拾えん役立たずなど我が家にはふさわしくない! 勘当だ!」
授かったスキルがゴミ拾いだったがために、実家から勘当されてしまったルーク。
途方に暮れた時、声をかけてくれたのはひと足先に冒険者になって実家に仕送りしていた長兄アスターだった。
ルークはアスターのパーティで世話になりながら自分のスキルに何ができるか少しづつ理解していく。
駆け出し冒険者として少しづつ認められていくルーク。
しかしクエストの帰り、討伐対象のハンターラビットとボアが縄張り争いをしてる場面に遭遇。
毛色の違うハンターラビットに自分を重ねるルークだったが、兄アスターから引き止められてギルドに報告しに行くのだった。
翌朝死体が運び込まれ、素材が剥ぎ取られるハンターラビット。
使われなくなった肉片をかき集めてお墓を作ると、ルークはハンターラビットの魂を拾ってしまい……変身できるようになってしまった!
一方で死んだハンターラビットの帰りを待つもう一匹のハンターラビットの助けを求める声を聞いてしまったルークは、その子を助け出す為兄の言いつけを破って街から抜け出した。
その先で助け出したはいいものの、すっかり懐かれてしまう。
この日よりルークは人間とモンスターの二足の草鞋を履く生活を送ることになった。
次から次に集まるモンスターは最強種ばかり。
悪の研究所から逃げ出してきたツインヘッドベヒーモスや、捕らえられてきたところを逃げ出してきたシルバーフォックス(のちの九尾の狐)、フェニックスやら可愛い猫ちゃんまで。
ルークは新しい仲間を募り、一緒にお世話するブリーダーズのリーダーとしてお世話道を極める旅に出るのだった!
<第一部:疫病編>
一章【完結】ゴミ拾いと冒険者生活:5/20〜5/24
二章【完結】ゴミ拾いともふもふ生活:5/25〜5/29
三章【完結】ゴミ拾いともふもふ融合:5/29〜5/31
四章【完結】ゴミ拾いと流行り病:6/1〜6/4
五章【完結】ゴミ拾いともふもふファミリー:6/4〜6/8
六章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(道中):6/8〜6/11
七章【完結】もふもふファミリーと闘技大会(本編):6/12〜6/18
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
自己評価下の下のオレは、血筋がチートだった!?
トール
BL
一般家庭に生まれ、ごく普通の人生を歩んで16年。凡庸な容姿に特出した才もない平凡な少年ディークは、その容姿に負けない平凡な毎日を送っている。と思っていたのに、周りから見れば全然平凡じゃなかった!?
実はこの世界の創造主(神王)を母に持ち、騎士団の師団長(鬼神)を父に持つ尊い血筋!? 両親の素性を知らされていない世間知らずな少年が巻き起こすドタバタBLコメディー。
※「異世界で神様になってたらしい私のズボラライフ」の主人公の息子の話になります。
こちらを読んでいなくても楽しめるように作っておりますが、親の話に興味がある方はぜひズボラライフも読んでいただければ、より楽しめる作品です。
転移したらなぜかコワモテ騎士団長に俺だけ子供扱いされてる
塩チーズ
BL
平々凡々が似合うちょっと中性的で童顔なだけの成人男性。転移して拾ってもらった家の息子がコワモテ騎士団長だった!
特に何も無く平凡な日常を過ごすが、騎士団長の妙な噂を耳にしてある悩みが出来てしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる