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884.【ハル視点】アキトの感想
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朝食の席でアキトと二人で出掛けるとは言ったが、詳しい時間までわざわざ告げたりはしていない。
それなのに何故か俺達が玄関へと向かえば、そこには執事長のボルトとメイド達がずらりと並んでいた。俺の家族は貴族らしさなんて気にしないから、滅多に行われない本気の見送りだ。
「ハロルド様、アキト様いってらっしゃいませ」
「「「いってらっしゃいませ」」」
綺麗に声を揃えたメイド達の中には、メイド長のリモまで混ざっているのが見えた。すこし呆れた目で見返してしまった俺の隣で、アキトは嬉しそうに答えた。
「はいっ!いってきます!」
見送ってくれて嬉しいと思っているのがよく伝わってくるその笑顔に、この場にいる全員が心からの笑みを浮かべる。
もちろん俺も一緒になって微笑んでしまったんだがな。アキトは今日も可愛いな。
領主城前の森に入れば、アキトは楽しそうに周りを観察しながら歩き出した。ワクワクした様子からして、これは採取したいとか探索したいとか思っていそうだな。
十分に領主城から距離を取ってから、俺はアキトに声をかけた。
「アキト、俺の家族とも気が合いそうだね」
「うん、みんな良い人だからね!」
そう答えたアキトは、本当に嬉しそうに笑っている。
「アキトは見た目に惑わされないからな」
「えっと…それってどういう意味?」
「そもそもなんだが…父さんとファーガス兄さんは顔が怖いと怖がられる事が多いんだ」
「え、そんな事無いと思うよ?」
なんでだろうと呟いたアキトは、不思議そうに首を傾げた。
「母さんは冒険者ごときって言われる事もあるし…」
まあ面と向かってそう言われたら、艶やかな笑みを浮かべた母はそれでは貴族のグレース・ウェルマールとしての対応をお望みですか?と答えるんだがな。
その上間違いなく父の敵として認識される。
「マティさんは美しすぎると、普通に相手をしてくれる人は少ないらしいよ」
しかもそれが老若男女を問わずだから、余計に困る。
ただその美しさに見惚れるだけの反応なら、まだ可愛いものだ。そんな事実は無いのに何故か誘惑されたと思い込む者。自分の伴侶に色目を使ったと騒ぎ立てる者。
ああ、その美貌は魔物の証明だと言い出した頭のおかしい奴もいたな。
ファーガス兄さんが本物の魔物と比べてみると良いと、そいつを難易度の高いダンジョンに放り込んだのをよく覚えている。
ちなみにファーガス兄さんは、その相手をきちんと生きた状態で地上に戻してやっていた。理由はマティのせいにされるからというものだったが。
「確かに綺麗な人だけど、喋ると気さくなお姉さんだよね」
「あー、後ウィル兄とジルさんは、何故か舐められる事が多いんだ」
そう言えば、アキトはえっと本気で驚いた様子だった。
「ウィル兄さんはあの軽い口調と態度のせいで軽視される事があるし、ジルさんはひょろりとした細身の体つきのせいで弱そうと侮られるんだ」
「そんな風には見えないけどなぁ…」
アキトの感覚は正しい。ああ見えてウィル兄さんはかなり強いし、ジルさんも元文官だとは思えないレベルには戦える人だ。
「ウィル兄は自分が軽視されても笑ってるけど、ジルさんが侮られたらすぐに怒りだすんだ」
そう説明すれば、アキトは気持ちは分かると何度も頷いてくれた。そうか、アキトは俺が侮られたら怒ってくれるんだな。
「ジルさんは逆に自分が侮られても笑ってるけど、ウィル兄が軽視されたら静かに怒るんだよ」
「お似合いの二人って事だね」
ここで出てくる感想がお似合いなあたりが、なんともアキトらしいな。
「それにキースがすぐに心を開いたのにも驚いたよ。もっと人見知りする子なんだが…」
「ね、なんだか懐いてくれてる感じがして、すごく嬉しいよ」
そう言ったアキトは、照れくさそうに小さな声で続けた。
「もし弟がいたらこんな感じかなーと思ってる」
「思うだけじゃなくて弟扱いしてあげて?」
「え、良いの?」
「もちろん。キースも喜ぶし、他のみんなも喜ぶよ」
「そっか…じゃあ、今度キースくんに聞いてみようかな」
嫌がられるかもしれないと思っているのかすこし戸惑った様子のアキトに、俺は笑顔で付け加えた。
「答えは分かってるけど、聞いてみれば良いよ」
俺の予想だと、キースはきっと大喜びで抱き着くぞ。
森の中を二人並んでのんびりと歩いていると、自然と話題は今日の予定の話になった。
行きたい場所も見たい物も、いっぱいあるみたいだからな。
「どこに行こうか?」
「んー…ハルはどこがおすすめ?」
「そうだな…やっぱり市場がお勧めなんだけど…今日は買いすぎないようにしないといけないからな」
「あれ?買いすぎないようにって?」
不思議そうに首を傾げたアキトに、俺は苦笑しながら答えた。
「たしかに荷物の重さは魔導収納鞄で何とかできるし、お金もあるからそこは問題無いんだけどね。日持ちのしない食材とかは気を付けないといけないから」
「えーと、まず、なんで食材…?」
アキトは更に不思議そうに首を傾げた。
「今から食材を買うって宣言してるわけでもないのに…ハルの事だから市場にいっぱい売ってるからとかそういう理由じゃないよね?」
「市場に行って、トライプールではあまり見かけない、珍しい食材があったとするよ?」
「うん」
しっかりと想像してくれたのか、アキトは真剣な表情でこくりとひとつ頷いた。
「それを見た時に、レーブンとローガンへのお土産にしたいって思わない?」
「あー…うん、確実に思うね」
「もちろん、買ったら駄目ってわけじゃないよ。日持ちがしないものをたくさん買わないようにすれば良いだけなんだけど」
細かい事だったかなと少し心配になって尋ねれば、アキトは教えてくれてありがとうと笑ってくれた。
「なるほどーそういう意味か」
「もちろん、気になった野菜を買っていって、ラスに料理に使ってもらうとかなら大丈夫だけどね」
「ラスさんの迷惑にならない?」
「いや、むしろ喜ぶよ」
頼られたと喜んだ後で、孫のためにと全力で腕を振るうに決まっている。
「そうかな…?」
「レーブンとローガンへのお土産は、トライプールへ戻る日程が決まってからたくさん買い込もうね」
そう提案すれば、アキトは嬉しそうに何度も頷いてくれた。
それなのに何故か俺達が玄関へと向かえば、そこには執事長のボルトとメイド達がずらりと並んでいた。俺の家族は貴族らしさなんて気にしないから、滅多に行われない本気の見送りだ。
「ハロルド様、アキト様いってらっしゃいませ」
「「「いってらっしゃいませ」」」
綺麗に声を揃えたメイド達の中には、メイド長のリモまで混ざっているのが見えた。すこし呆れた目で見返してしまった俺の隣で、アキトは嬉しそうに答えた。
「はいっ!いってきます!」
見送ってくれて嬉しいと思っているのがよく伝わってくるその笑顔に、この場にいる全員が心からの笑みを浮かべる。
もちろん俺も一緒になって微笑んでしまったんだがな。アキトは今日も可愛いな。
領主城前の森に入れば、アキトは楽しそうに周りを観察しながら歩き出した。ワクワクした様子からして、これは採取したいとか探索したいとか思っていそうだな。
十分に領主城から距離を取ってから、俺はアキトに声をかけた。
「アキト、俺の家族とも気が合いそうだね」
「うん、みんな良い人だからね!」
そう答えたアキトは、本当に嬉しそうに笑っている。
「アキトは見た目に惑わされないからな」
「えっと…それってどういう意味?」
「そもそもなんだが…父さんとファーガス兄さんは顔が怖いと怖がられる事が多いんだ」
「え、そんな事無いと思うよ?」
なんでだろうと呟いたアキトは、不思議そうに首を傾げた。
「母さんは冒険者ごときって言われる事もあるし…」
まあ面と向かってそう言われたら、艶やかな笑みを浮かべた母はそれでは貴族のグレース・ウェルマールとしての対応をお望みですか?と答えるんだがな。
その上間違いなく父の敵として認識される。
「マティさんは美しすぎると、普通に相手をしてくれる人は少ないらしいよ」
しかもそれが老若男女を問わずだから、余計に困る。
ただその美しさに見惚れるだけの反応なら、まだ可愛いものだ。そんな事実は無いのに何故か誘惑されたと思い込む者。自分の伴侶に色目を使ったと騒ぎ立てる者。
ああ、その美貌は魔物の証明だと言い出した頭のおかしい奴もいたな。
ファーガス兄さんが本物の魔物と比べてみると良いと、そいつを難易度の高いダンジョンに放り込んだのをよく覚えている。
ちなみにファーガス兄さんは、その相手をきちんと生きた状態で地上に戻してやっていた。理由はマティのせいにされるからというものだったが。
「確かに綺麗な人だけど、喋ると気さくなお姉さんだよね」
「あー、後ウィル兄とジルさんは、何故か舐められる事が多いんだ」
そう言えば、アキトはえっと本気で驚いた様子だった。
「ウィル兄さんはあの軽い口調と態度のせいで軽視される事があるし、ジルさんはひょろりとした細身の体つきのせいで弱そうと侮られるんだ」
「そんな風には見えないけどなぁ…」
アキトの感覚は正しい。ああ見えてウィル兄さんはかなり強いし、ジルさんも元文官だとは思えないレベルには戦える人だ。
「ウィル兄は自分が軽視されても笑ってるけど、ジルさんが侮られたらすぐに怒りだすんだ」
そう説明すれば、アキトは気持ちは分かると何度も頷いてくれた。そうか、アキトは俺が侮られたら怒ってくれるんだな。
「ジルさんは逆に自分が侮られても笑ってるけど、ウィル兄が軽視されたら静かに怒るんだよ」
「お似合いの二人って事だね」
ここで出てくる感想がお似合いなあたりが、なんともアキトらしいな。
「それにキースがすぐに心を開いたのにも驚いたよ。もっと人見知りする子なんだが…」
「ね、なんだか懐いてくれてる感じがして、すごく嬉しいよ」
そう言ったアキトは、照れくさそうに小さな声で続けた。
「もし弟がいたらこんな感じかなーと思ってる」
「思うだけじゃなくて弟扱いしてあげて?」
「え、良いの?」
「もちろん。キースも喜ぶし、他のみんなも喜ぶよ」
「そっか…じゃあ、今度キースくんに聞いてみようかな」
嫌がられるかもしれないと思っているのかすこし戸惑った様子のアキトに、俺は笑顔で付け加えた。
「答えは分かってるけど、聞いてみれば良いよ」
俺の予想だと、キースはきっと大喜びで抱き着くぞ。
森の中を二人並んでのんびりと歩いていると、自然と話題は今日の予定の話になった。
行きたい場所も見たい物も、いっぱいあるみたいだからな。
「どこに行こうか?」
「んー…ハルはどこがおすすめ?」
「そうだな…やっぱり市場がお勧めなんだけど…今日は買いすぎないようにしないといけないからな」
「あれ?買いすぎないようにって?」
不思議そうに首を傾げたアキトに、俺は苦笑しながら答えた。
「たしかに荷物の重さは魔導収納鞄で何とかできるし、お金もあるからそこは問題無いんだけどね。日持ちのしない食材とかは気を付けないといけないから」
「えーと、まず、なんで食材…?」
アキトは更に不思議そうに首を傾げた。
「今から食材を買うって宣言してるわけでもないのに…ハルの事だから市場にいっぱい売ってるからとかそういう理由じゃないよね?」
「市場に行って、トライプールではあまり見かけない、珍しい食材があったとするよ?」
「うん」
しっかりと想像してくれたのか、アキトは真剣な表情でこくりとひとつ頷いた。
「それを見た時に、レーブンとローガンへのお土産にしたいって思わない?」
「あー…うん、確実に思うね」
「もちろん、買ったら駄目ってわけじゃないよ。日持ちがしないものをたくさん買わないようにすれば良いだけなんだけど」
細かい事だったかなと少し心配になって尋ねれば、アキトは教えてくれてありがとうと笑ってくれた。
「なるほどーそういう意味か」
「もちろん、気になった野菜を買っていって、ラスに料理に使ってもらうとかなら大丈夫だけどね」
「ラスさんの迷惑にならない?」
「いや、むしろ喜ぶよ」
頼られたと喜んだ後で、孫のためにと全力で腕を振るうに決まっている。
「そうかな…?」
「レーブンとローガンへのお土産は、トライプールへ戻る日程が決まってからたくさん買い込もうね」
そう提案すれば、アキトは嬉しそうに何度も頷いてくれた。
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