844 / 1,103
843.【ハル視点】皆の気持ち
しおりを挟む
楽しそうに声を上げて笑い続ける母さんを、俺は思わず眉間に皺を寄せて見つめた。
「母さん、なにがそんなに面白いんだ?」
「はー悪い悪い。ハルの不思議そうな顔が面白くて…なぁケイリー?」
分かるだろう?と急に話を振られた父さんまで、そうだなとあっさりとその言葉を肯定したのには少しだけ驚いた。こういう時は、母を注意する側に回る人なのに。
それにしても俺の不思議そうな顔が面白いというのはどういう意味だろう?そんなに変な顔をしていたんだろうか?
「面白い…ですか?」
どうやら同じことを疑問に思ったらしく、俺が聞くよりも前にアキトがそう尋ねてくれた。うん、さすがアキトだ。母さんはふふと笑ってから口を開いた。
「そうそう。ハルの表情がくるくる変わるのが、面白いんだ」
「きっとアキトくんのおかけで、感情が顔に出るようになったんだな」
父さんはしみじみとそう呟いた。
「……前は、出てなかったのか?」
「ああ、今ほどは出てなかったな。まあ俺たちは家族だから、お前の感情を読み取る事はできていたんたがな」
「ハル兄さんは、いつも笑顔だったからね」
僕も分かるよと、キースも自慢げに教えてくれる。
「そうそう、だから俺アキトくんと喋るハルを見て、あんなにびっくりしたんだもん」
ウィル兄さんも笑顔でそう付け加えた。
「…アキトと出逢ってから自分が変わったとは思っていたんだが、そんなに表情が変わっていたのか…?」
「うん、かなり変わってるよ」
良い方向にだけどなと、マティさんは柔らかく笑っている。
「そういえば、ハルさんの首を傾げる仕草は初めて見ましたね。アキトくんが同じ仕草をしているのを何度か見たので、おそらく一緒にいるうちにうつってしまったのでは?」
そんな冷静な分析をしながら声をかけてきたのは、ジルさんだ。
そういえば、俺にはそんな癖は無かったな。アキトが首を傾げるのを見ているうちに、自然とうつってしまったのか。
「わーごめんね、ハル」
何故か慌てた様子で謝りだしたアキトに、俺はぶんぶんと首を振ってから答えた。
「アキト、お願いだから謝らないで。俺はね、むしろ嬉しいよ」
「え…?」
嬉しい?と不思議そうに首を傾げるアキトに、自然な笑みが浮かんだ。
「無意識のうちにアキトの癖がうつるぐらい、一緒にいられたって事だからね」
それに、まだ気づいていないだけで、もしかしたらアキトにも俺の何かの癖がうつってるのかもしれないよねと続ける。
もしそうなら、それほど嬉しい事は無い。そう思いながら説明すれば、アキトは不意にふわりと笑みを浮かべた。
「うん、確かに嬉しいかも!」
元気に即答してくれたアキトが愛おしくて、思わずぎゅっとアキトを抱きしめてしまったのは仕方がない事だろう。
「それで?何でここまで飾り付けされてるの?」
みんなの笑いがひと段落するのを待ってから、俺はそう尋ねた。
もうすぐ誰かの訪問があるとか、何か理由があってされた飾り付けなんだろうなと思っての質問だったが、答えは予想外なものだった。
「それがなぁ、ハルの伴侶候補が来るなら、きちんと歓迎の気持ちを形にして見せたいって言い出してな?」
「言い出したって…誰が?」
俺はゆるりと首を傾げて、そう尋ねた。アキトの癖がうつっていると言われて嬉しかったから、今回のは実はわざとだ。
「きっかけは執事長とメイド長だな。まぁ参加した人数はもっと多いんだが」
「もっと多い…ってどういう意味だ?」
「はいはーい!あの天井の布飾りはジルと俺が選んだやつだよ!辺境領の特産の布から選んでてね、色合いにもこだわったんだー」
明るい声でそう宣言したウィル兄さんは、ジルさんに抱きつきながらそっと天井を指差した。照れ臭そうにしながらも、ジルさんがウィル兄さんを振り払う素振りは無い。
「私とファーガスは、二人で花を選んだよ」
そう言いながら、マティさんは近くにある花にちらりと視線を向ける。
「どんな花が好きかが分からなかったからな。あえて色とりどりにしてみたんだ」
バランスを取るのはかなり難しかったがそこはマティの感性でなんとかなと、ファーガス兄さんは笑顔で惚気てきた。
確かにすごく色とりどりな花だが、不思議とまとまりがある仕上がりだな。どうやらマティさんには、花選びの感性まであるらしい。
「はいっ!僕は母さんと父さんと一緒に、あの灯りをえらびました」
元気に手をあげたキースは、ニコニコと自慢げに笑いながらそう教えてくれた。
「先に布が決まっていたからな、それに合う灯りを選んだんだ」
「あー、私はそういうのは苦手だから、ほぼキースとケイリーが選んだんだけどな」
母さんだけはすこし困り顔でそう呟いた。確かにそういうのは苦手な人だよな。
「でも一緒にえらんだよ?」
「あーまあな」
そうだなと笑う母に、キースは嬉しそうに笑って頷いている。
「ほらボルテも」
父さんに名指しで促されたボルテは、苦笑しながらも一礼してから口を開いた。
「…私とメイド長は、皆様に選んで頂いた物の配置を決めさせて頂きました」
その後の最終的な飾り付けは、使用人総出で行いましたとボルテはさらりと続けた。
なるほど。この美しい飾り付けは、誰かのためにされたものではなく、アキトと俺のために家族から使用人まで総出で作り上げてくれたものなのか。
「そうなのか…」
その秘密を知ってから見ると、元々綺麗だと思っていた飾り付けがさらに綺麗に見えてくるから不思議だな。じわりと胸の中が温かくなった。
「その話を聞いたら、さらに綺麗に見えてきますね」
心からそう思っているのが分かるキラキラしたアキトの目を見て、ボルテはにっこりと笑みを浮かべた。
「気に入って頂けたなら何よりです」
「本当に、ありがとうございます」
使用人相手でも目を見て丁寧に答えるアキトの態度に、ボルテの雰囲気が更に和らいだのを感じる。アキトの事を可愛がってくれそうな人が増えたな。
そんな事を考えながら、俺はボルテに声をかけた。
「俺からも、ありがとう。皆にもお礼を言っておいてもらえるか?」
「もちろんです」
深々とお辞儀をしたボルテは、優しい笑みを浮かべて快諾してくれた。後でアキトと二人でお礼に何かできないか相談しよう。
「母さん、なにがそんなに面白いんだ?」
「はー悪い悪い。ハルの不思議そうな顔が面白くて…なぁケイリー?」
分かるだろう?と急に話を振られた父さんまで、そうだなとあっさりとその言葉を肯定したのには少しだけ驚いた。こういう時は、母を注意する側に回る人なのに。
それにしても俺の不思議そうな顔が面白いというのはどういう意味だろう?そんなに変な顔をしていたんだろうか?
「面白い…ですか?」
どうやら同じことを疑問に思ったらしく、俺が聞くよりも前にアキトがそう尋ねてくれた。うん、さすがアキトだ。母さんはふふと笑ってから口を開いた。
「そうそう。ハルの表情がくるくる変わるのが、面白いんだ」
「きっとアキトくんのおかけで、感情が顔に出るようになったんだな」
父さんはしみじみとそう呟いた。
「……前は、出てなかったのか?」
「ああ、今ほどは出てなかったな。まあ俺たちは家族だから、お前の感情を読み取る事はできていたんたがな」
「ハル兄さんは、いつも笑顔だったからね」
僕も分かるよと、キースも自慢げに教えてくれる。
「そうそう、だから俺アキトくんと喋るハルを見て、あんなにびっくりしたんだもん」
ウィル兄さんも笑顔でそう付け加えた。
「…アキトと出逢ってから自分が変わったとは思っていたんだが、そんなに表情が変わっていたのか…?」
「うん、かなり変わってるよ」
良い方向にだけどなと、マティさんは柔らかく笑っている。
「そういえば、ハルさんの首を傾げる仕草は初めて見ましたね。アキトくんが同じ仕草をしているのを何度か見たので、おそらく一緒にいるうちにうつってしまったのでは?」
そんな冷静な分析をしながら声をかけてきたのは、ジルさんだ。
そういえば、俺にはそんな癖は無かったな。アキトが首を傾げるのを見ているうちに、自然とうつってしまったのか。
「わーごめんね、ハル」
何故か慌てた様子で謝りだしたアキトに、俺はぶんぶんと首を振ってから答えた。
「アキト、お願いだから謝らないで。俺はね、むしろ嬉しいよ」
「え…?」
嬉しい?と不思議そうに首を傾げるアキトに、自然な笑みが浮かんだ。
「無意識のうちにアキトの癖がうつるぐらい、一緒にいられたって事だからね」
それに、まだ気づいていないだけで、もしかしたらアキトにも俺の何かの癖がうつってるのかもしれないよねと続ける。
もしそうなら、それほど嬉しい事は無い。そう思いながら説明すれば、アキトは不意にふわりと笑みを浮かべた。
「うん、確かに嬉しいかも!」
元気に即答してくれたアキトが愛おしくて、思わずぎゅっとアキトを抱きしめてしまったのは仕方がない事だろう。
「それで?何でここまで飾り付けされてるの?」
みんなの笑いがひと段落するのを待ってから、俺はそう尋ねた。
もうすぐ誰かの訪問があるとか、何か理由があってされた飾り付けなんだろうなと思っての質問だったが、答えは予想外なものだった。
「それがなぁ、ハルの伴侶候補が来るなら、きちんと歓迎の気持ちを形にして見せたいって言い出してな?」
「言い出したって…誰が?」
俺はゆるりと首を傾げて、そう尋ねた。アキトの癖がうつっていると言われて嬉しかったから、今回のは実はわざとだ。
「きっかけは執事長とメイド長だな。まぁ参加した人数はもっと多いんだが」
「もっと多い…ってどういう意味だ?」
「はいはーい!あの天井の布飾りはジルと俺が選んだやつだよ!辺境領の特産の布から選んでてね、色合いにもこだわったんだー」
明るい声でそう宣言したウィル兄さんは、ジルさんに抱きつきながらそっと天井を指差した。照れ臭そうにしながらも、ジルさんがウィル兄さんを振り払う素振りは無い。
「私とファーガスは、二人で花を選んだよ」
そう言いながら、マティさんは近くにある花にちらりと視線を向ける。
「どんな花が好きかが分からなかったからな。あえて色とりどりにしてみたんだ」
バランスを取るのはかなり難しかったがそこはマティの感性でなんとかなと、ファーガス兄さんは笑顔で惚気てきた。
確かにすごく色とりどりな花だが、不思議とまとまりがある仕上がりだな。どうやらマティさんには、花選びの感性まであるらしい。
「はいっ!僕は母さんと父さんと一緒に、あの灯りをえらびました」
元気に手をあげたキースは、ニコニコと自慢げに笑いながらそう教えてくれた。
「先に布が決まっていたからな、それに合う灯りを選んだんだ」
「あー、私はそういうのは苦手だから、ほぼキースとケイリーが選んだんだけどな」
母さんだけはすこし困り顔でそう呟いた。確かにそういうのは苦手な人だよな。
「でも一緒にえらんだよ?」
「あーまあな」
そうだなと笑う母に、キースは嬉しそうに笑って頷いている。
「ほらボルテも」
父さんに名指しで促されたボルテは、苦笑しながらも一礼してから口を開いた。
「…私とメイド長は、皆様に選んで頂いた物の配置を決めさせて頂きました」
その後の最終的な飾り付けは、使用人総出で行いましたとボルテはさらりと続けた。
なるほど。この美しい飾り付けは、誰かのためにされたものではなく、アキトと俺のために家族から使用人まで総出で作り上げてくれたものなのか。
「そうなのか…」
その秘密を知ってから見ると、元々綺麗だと思っていた飾り付けがさらに綺麗に見えてくるから不思議だな。じわりと胸の中が温かくなった。
「その話を聞いたら、さらに綺麗に見えてきますね」
心からそう思っているのが分かるキラキラしたアキトの目を見て、ボルテはにっこりと笑みを浮かべた。
「気に入って頂けたなら何よりです」
「本当に、ありがとうございます」
使用人相手でも目を見て丁寧に答えるアキトの態度に、ボルテの雰囲気が更に和らいだのを感じる。アキトの事を可愛がってくれそうな人が増えたな。
そんな事を考えながら、俺はボルテに声をかけた。
「俺からも、ありがとう。皆にもお礼を言っておいてもらえるか?」
「もちろんです」
深々とお辞儀をしたボルテは、優しい笑みを浮かべて快諾してくれた。後でアキトと二人でお礼に何かできないか相談しよう。
171
お気に入りに追加
4,148
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
氷の華を溶かしたら
こむぎダック
BL
ラリス王国。
男女問わず、子供を産む事ができる世界。
前世の記憶を残したまま、転生を繰り返して来たキャニス。何度生まれ変わっても、誰からも愛されず、裏切られることに疲れ切ってしまったキャニスは、今世では、誰も愛さず何も期待しないと心に決め、笑わない氷華の貴公子と言われる様になった。
ラリス王国の第一王子ナリウスの婚約者として、王子妃教育を受けて居たが、手癖の悪い第一王子から、冷たい態度を取られ続け、とうとう婚約破棄に。
そして、密かにキャニスに、想いを寄せて居た第二王子カリストが、キャニスへの贖罪と初恋を実らせる為に奔走し始める。
その頃、母国の騒ぎから逃れ、隣国に滞在していたキャニスは、隣国の王子シェルビーからの熱烈な求愛を受けることに。
初恋を拗らせたカリストとシェルビー。
キャニスの氷った心を溶かす事ができるのは、どちらか?
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる