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400.【ハル視点】もっとの破壊力※

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「好きにして良いなら遠慮なく。ちゃんと許可は貰ったからね?」

 笑いながらそう声をかければ、アキトはすぐにコクリと頷いてくれた。

 いくら許可を貰ったとは言っても、いきなり強い刺激を与えて痛い思いをさせるのだけは絶対に駄目だ。乳首への刺激に苦手意識を持たれないようにしないとな。

 そんな事を考えながら、俺はそっとアキトの乳首に手を伸ばした。触れ方はあくまで優しく、痛くは無い程度の刺激までしか与えないように気をつけよう。

 さわさわと撫でたり、くりくりと摘まんでみたりと色々な触れ方を試してみたけれど、たまにピクリと体を揺らすぐらいしかアキトの反応は無かった。全くの無反応じゃないからまだ可能性はありそうだ。

「どう?」
「うーん…まだ、気持ちよくは無いかな」

 申し訳なさそうにアキトはぽつりとそう答えた。俺の我儘に付き合ってくれてるだけなのに、そんな顔をさせるのは嫌だな。

「そっか」

 乳首だけで感じるのが無理なら、他の場所も同時に刺激してみたら良いんじゃないか。それならアキトも気持ちよくなれるかもしれない。それはほんの思いつきだったが、悪くない考えに思えた。

 下腹部にそっと手を這わせれば、アキトはビクリと腰を引いた。ただ驚いただけなのが分かっているから、俺はすかさず両脚を使ってアキトの腰を抑え込んだ。そのままアキトの性器を片手で握りこめば、それだけで小さな喘ぎ声が上がった。

「んぁっ…ちょっ…」

 ゆるゆると掴んだ手を動かすだけで、アキトはビクビクと体を揺らして反応してくれた。

「乳首だけで気持ちよくなるのは無理でも、これならアキトも気持ち良いよね?」

 耳元でそう囁いた俺は、片手で乳首をいじりながら、もう片手でアキトの性器を刺激し始めた。

「うっ…あ…まっ…て…」
「ん?どうしたの?」

 どうしたの?とは聞いたけれど、多分性器への刺激がもどかしいんだろうなとは予想がついていた。わざと意地悪をしているわけでは無いけれど、利き手じゃないとやっぱりやりにくいんだ。かといって逆の手にしたら、乳首を痛くしてしまうかもしれない。

「あ、あの…」
「アキト、気持ち良い?」

 気持ち良くないと言われたら利き手に変えよう。そう思った俺は、軽い気持ちで尋ねた。

「いっ…いいんだけど…も、もっと」

 もっと。アキトから飛び出したその言葉に、俺はまるで頭を殴られたような衝撃を受けてそのまま固まってしまった。

 もっとたくさんして欲しいなのか、もっと強くして欲しいなのかまでは分からないけれど、少なくともアキトが俺の愛撫を求めてくれているのだけは確かだ。

 別に拘束しているわけでもないから自分の手で触る事も出来るのに、それでも俺にねだってくれるのがたまらなく嬉しい。思いっきり愛撫して、思いっきり感じさせて、そして俺から離れられなくなったら良いのになんて事をついつい考えてしまった。

「あー……知らなかったな。もっとって言われるのってこんなに嬉しいんだね」

 笑顔でそう声をかければ、アキトは驚いた顔で俺を見つめていた。 

「利き手じゃないから、刺激が足りなかったのかな?」
「あ、うん」

 伝わってはいたんだと言いたげにホッと息を吐いたアキトに、俺は優しく続けた。

「じゃあ、今度は両手でするから」
「え…?」
「もっともっと感じて?アキト」

 全力でアキトを感じさせよう。そう決めた俺は、両手を使ってアキトの性器を握りこんだ。筒のようにした手で少し強いぐらいの力でぐいぐいと扱くと、それだけで悲鳴のような嬌声が上がった。

「うぁっ…!」
「気持ち良い?」
「良っ…いよ、んっ…あぁっ…」

 喘ぎながらも俺の質問に律儀に答えてくれる所も、たまらなく可愛いと思う。

「ね、もっとって言って?」

 さっきの言葉をもう一度聞きたい。そう思って囁けば、アキトは不思議そうに首を傾げた。それでもじっと返事を待っていれば、ゆっくりと口を開いてくれる。

「んあっ…ハ、ル…そこっ…もっと」
「アキトっ…可愛い」

 顔中にキスを降らせながら、俺はどんどん手の動きを早めていく。裏筋をぬるりと撫であげれば、アキトはプルプルと震え出した。もう限界が近いみたいだな。

「あっ…あ、ハ…アっ…ああっ…っ!」

 それでも全力で追い上げれば、ビクビクと体を揺らしたアキトはそのまま俺の手の中で吐精した。上がってしまった息を整えながら、アキトはそっと俺を見上げてくる。熱で潤んだ瞳と目が合った。

 前は我慢したんだけど、ここでこれを舐めたらアキトはどんな反応をするんだろう。そんな好奇心が湧いてきた俺は、視線を合わせたまま、みせつけるようにアキトが放ったものを舐めてみせた。
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