101 / 1,103
100.【ハル視点】港町とアキトの常識
しおりを挟む
アキトの世界の常識が、この世界の常識と違う事は分かっていた。分かってはいたけれど、まさか異世界に娯楽として海で泳ぐという習慣があるなんて想像もしなかった。
男女問わず水着を着て泳ぐんだよと言われた時は、正直海での戦闘用装備の事かと軽く流しそうになった。だが、水着というのはこの世界の下着のようなものだと言うのだ。
それを聞いた俺は絶句した。そんな薄着で人前に出たら、襲ってくださいと言っているようなものだとどう伝えれば良いのか。悩んでいる間に、アキトは俺の反応から何かを察してくれたようだ。
「泳ぐのが大好きってわけじゃないから、泳げないのはまあ良いんだ」
「そうか」
これで下着だけでアキトが泳ごうとするのは、何とか避けられたってことだ。ふうと息を吐いた俺に、アキトは上目遣いで尋ねてくる。
「でも海に行ったら裸足になって、波で遊ぶぐらいはしたいんだけど、それも駄目?」
アキトの望みなら何だって叶えてやりたいけれど、それはかなり危険な行為だ。海の魔物は厄介だから、漁師や船乗りは特殊な訓練を受けている。腕に覚えのある冒険者でも、海の魔物には手を出さない。
「海にも魔物はいるからね。海の魔物を討伐する際にやむを得ず泳ぐことはあっても、それを娯楽にはできないよ」
聡明なアキトは、それ以上わがままを言わなかった。それは無理だなと納得してくれた事に安堵の息が漏れた。
話しながら歩いていると、木々の向こうで何かが太陽の光を反射してきらりと輝いた。
「今見えたの海かな」
「んーここからはまだ見えない筈だけどな」
「あ、そうなんだ」
「この坂を登ったら見える筈だよ」
アキトはウキウキした様子で、少しずつ勾配を登っていく。坂の上まで辿り着けば、一気に視界が開けた。
トルマルの少し変わった造りの街と、透き通った綺麗な海が一望できる場所だ。
「うわーすっごい!綺麗な海だー!」
はしゃぐアキトの姿に、この道を選んで良かったと俺は満足した。坂道を登らない道は気づくとトルマルに到着してしまう。そうしたら、ここまではしゃぐ姿は見られなかっただろう。
港町トルマルは白壁と青い屋根が特徴の街だ。あらゆる施設にこの規則は徹底されていて、唯一協会だけが白い屋根にすることを許されている。同じような建物ばかりが続くなか、個性を出すために許されているのは花を植える事だけだ。どの家も競い合うように色とりどりの花を育てている。
問題なく大門を通過したアキトは、見慣れない街並みに見惚れて立ち止まっていた。
「こんにちは、旅人さん」
「こんにちは」
「ここは初めてかい?」
「あ、はい」
感動しているアキトの様子に、微笑ましい気分でいられたのは一瞬だけだった。気づくと巡回中の衛兵が近づいてきていた。胡散臭い笑顔の男だ。
「案内は必要かな?」
トルマルの衛兵は、勤務中でも気に入った旅人に声をかけたりするのか。きちんと仕事をしろと言いたくなる。
「アキト、詳しい人と会うからって言って」
「あ、いえ。詳しい人と会うので大丈夫です。ありがとうございます」
「そっか…じゃあトルマルを楽しんでね」
衛兵は残念そうにしながら、巡回へと戻っていった。
道が覚えられる気がしないと呟くアキトを宥めながら、俺は一番お勧めの宿ブランカを目指して歩いていた。
ブランカは豪商や裕福な旅人が主に使う宿で、宿泊費用もそれなりにするけれど、全部屋に温泉がついている。宿泊費用についてはトルマルに来るまでに話してみたけれど、驚いた様子ではあったものの温泉の話をするとすぐに受け入れてくれたから問題は無いだろう。後は空きがあるかどうかだ。
トルマルの街道に興味深そうにしているアキトを見つめて、俺は言い難い事を口にした。
「アキト、一番お勧めの宿ブランカは、かなり人気の宿なんだ。だから、もしかしたら空きが無いかもしれない」
もし空きが無くてもお勧めの宿はまだまだあるからと伝えれば、アキトは笑顔で頷いてくれた。
駄目でも仕方ないと賭けのような気持ちで案内した宿だったが、アキトの幸運のおかげか無事に部屋を押さえることができた。
いくつかある屋台市場のうちの一つを目指して、二人で白壁の街を歩く。アキトは波の音に嬉しそうに耳を傾けたり、笑顔で俺を見上げてきたりと楽しそうだった。
「ここの屋台は、他とはちょっと違うんだ」
きっと喜んでくれると思うよと悪戯っぽく笑いかければ、アキトは不思議そうに軽く首を傾げてみせた。
「ここだよ」
案内したのはトルマル以外ではあまり見ることのない、屋台を一カ所に集めた市場だった。しかもただ屋台を集めただけじゃない。ここには買ったものを食べられる場所まで用意されている。屋台といえば、手軽ではあるが落ち着いて食べれないものだが、ここではゆっくりと腰を下ろして食べることができるんだ。
「もちろん買って帰る事もできるけど…どうする?」
「ここが良いな」
「そう言うと思った」
見るからに楽しそうなアキトは、屋台を全て見て回ってから買うものを決めたようだ。俺がこの屋台市場を選んだ理由でもある、ライスを使った料理もちゃんと入っていた。
きっちり食事を買い込んだアキトを、この屋台市場のためだけにある食堂へと案内する。海が見えるから喜ぶだろうなと思っていたのに、突然立ち止まったアキトは大きく目を見開いて固まっていた。
「アキト?どうかしたの?」
そっと覗き込めば、びっくり顔のままでじっと俺を見返してくる。
「大丈夫?」
「あ、ごめん。綺麗すぎてびっくりしただけ…」
小声で答えてくれたアキトに、ほっと胸を撫で下ろした。具合が悪くなったわけでも、気分が悪いわけでも無いなら良かった。
「ああ、それなら良かった」
アキトはそっと周りを見回した。わいわいと酒盛りをしている賑やかなテーブルもあれば、一人で食べている人もいる。家族連れもいるのを確認してか、やっとアキトは肩の力を抜いた。
「好きな所に座って良いみたいだよ?どこにする?」
アキトは俺の質問にちらりと視線だけを向けると、一人客の男の近くにあるテーブルを選んだ。酒盛りをしているテーブルとは離れているし、目の前には海が広がる良い席だ。
「綺麗な場所だよね」
思わずそう声をかけてしまったのは、綺麗な海とその海に見入るアキトに見惚れてしまったからだ。人目があるのに質問するなんて、俺もアキトと二人旅のこの状況にかなり浮かれているな。一人で反省していると、優しいアキトは小さな声で答えてくれた。
「うん、綺麗だね」
幸せそうに屋台の食事を満喫するアキトは、今日も本当に可愛かった。ライスを食べる時の反応が特に良かったから、トルマルでは出来るだけライス料理があるお店に案内しようとこっそりと決意した。
「よく食べたねー」
「どれも美味しかったよ」
「それは良かった。あ、アキト見て」
食事をしているうちに良い時間になったみたいだ。海へと沈んでいく夕陽をアキトに見えたいと声をかければ、アキトは無言のままじっとその光景に見入っていた。
完全に日が沈むと、各テーブルに備え付けの魔道具が淡く光り出した。魔道具だとは思っていなかったのか、アキトは物珍しそうに照明をつつき出した。
「ここの夕日も綺麗だけど、俺が一番好きなのはトライプールの高台から見る夕日なんだ」
唐突にそう声をかけた俺に、アキトはそんな場所があったかと考えながら首を傾げた。
トライプールの領主城は、高台の上にある。もちろん城は関係者以外の立ち入り禁止だが、そのお城の前にある綺麗な広場は一般市民にも解放されてて人気の場所だ。そう説明すれば、アキトは興味深そうに頷いた。
「そこに色とりどりの花が植えられた花壇があってね」
「花壇?」
「そう。その花壇の所から見るとトライプールの街全体が夕日の色に染まってね、言葉を失うぐらい綺麗だったんだ」
仕事終わりにたまたま通りかかった時に見ただけだが、あの景色は本当に印象に残っている。あの夕日に染まったトライプールの街を、アキトにも見てもらいたい。
「アキト、もし興味があれば…今度一緒に行ってみない?」
「え、俺と?」
アキトと一緒に見られたらと勢いだけで誘ってしまったけれど、迷惑だっただろうかと考えてしまう。
「うん、アキトと見たいと思ったんだけど、駄目かな?」
「行きたい!」
アキトの即答に、思わず笑みがこぼれた。
「良かった…いつか休みの日に行ってみようか」
次の休みと言わなかったのは、徒歩で高台まで上るのはそれなりに体力がいるからだ。アキトがあまり疲れていない休みの日にでも、改めて提案してみようかな。
楽しい予定が増えたことを喜びながら、俺はアキトと一緒にのんびりと海を眺め続けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読んで下さる皆様のおかげで100話まで連日更新できましたー!
これからもお付き合い頂けると嬉しいです!
男女問わず水着を着て泳ぐんだよと言われた時は、正直海での戦闘用装備の事かと軽く流しそうになった。だが、水着というのはこの世界の下着のようなものだと言うのだ。
それを聞いた俺は絶句した。そんな薄着で人前に出たら、襲ってくださいと言っているようなものだとどう伝えれば良いのか。悩んでいる間に、アキトは俺の反応から何かを察してくれたようだ。
「泳ぐのが大好きってわけじゃないから、泳げないのはまあ良いんだ」
「そうか」
これで下着だけでアキトが泳ごうとするのは、何とか避けられたってことだ。ふうと息を吐いた俺に、アキトは上目遣いで尋ねてくる。
「でも海に行ったら裸足になって、波で遊ぶぐらいはしたいんだけど、それも駄目?」
アキトの望みなら何だって叶えてやりたいけれど、それはかなり危険な行為だ。海の魔物は厄介だから、漁師や船乗りは特殊な訓練を受けている。腕に覚えのある冒険者でも、海の魔物には手を出さない。
「海にも魔物はいるからね。海の魔物を討伐する際にやむを得ず泳ぐことはあっても、それを娯楽にはできないよ」
聡明なアキトは、それ以上わがままを言わなかった。それは無理だなと納得してくれた事に安堵の息が漏れた。
話しながら歩いていると、木々の向こうで何かが太陽の光を反射してきらりと輝いた。
「今見えたの海かな」
「んーここからはまだ見えない筈だけどな」
「あ、そうなんだ」
「この坂を登ったら見える筈だよ」
アキトはウキウキした様子で、少しずつ勾配を登っていく。坂の上まで辿り着けば、一気に視界が開けた。
トルマルの少し変わった造りの街と、透き通った綺麗な海が一望できる場所だ。
「うわーすっごい!綺麗な海だー!」
はしゃぐアキトの姿に、この道を選んで良かったと俺は満足した。坂道を登らない道は気づくとトルマルに到着してしまう。そうしたら、ここまではしゃぐ姿は見られなかっただろう。
港町トルマルは白壁と青い屋根が特徴の街だ。あらゆる施設にこの規則は徹底されていて、唯一協会だけが白い屋根にすることを許されている。同じような建物ばかりが続くなか、個性を出すために許されているのは花を植える事だけだ。どの家も競い合うように色とりどりの花を育てている。
問題なく大門を通過したアキトは、見慣れない街並みに見惚れて立ち止まっていた。
「こんにちは、旅人さん」
「こんにちは」
「ここは初めてかい?」
「あ、はい」
感動しているアキトの様子に、微笑ましい気分でいられたのは一瞬だけだった。気づくと巡回中の衛兵が近づいてきていた。胡散臭い笑顔の男だ。
「案内は必要かな?」
トルマルの衛兵は、勤務中でも気に入った旅人に声をかけたりするのか。きちんと仕事をしろと言いたくなる。
「アキト、詳しい人と会うからって言って」
「あ、いえ。詳しい人と会うので大丈夫です。ありがとうございます」
「そっか…じゃあトルマルを楽しんでね」
衛兵は残念そうにしながら、巡回へと戻っていった。
道が覚えられる気がしないと呟くアキトを宥めながら、俺は一番お勧めの宿ブランカを目指して歩いていた。
ブランカは豪商や裕福な旅人が主に使う宿で、宿泊費用もそれなりにするけれど、全部屋に温泉がついている。宿泊費用についてはトルマルに来るまでに話してみたけれど、驚いた様子ではあったものの温泉の話をするとすぐに受け入れてくれたから問題は無いだろう。後は空きがあるかどうかだ。
トルマルの街道に興味深そうにしているアキトを見つめて、俺は言い難い事を口にした。
「アキト、一番お勧めの宿ブランカは、かなり人気の宿なんだ。だから、もしかしたら空きが無いかもしれない」
もし空きが無くてもお勧めの宿はまだまだあるからと伝えれば、アキトは笑顔で頷いてくれた。
駄目でも仕方ないと賭けのような気持ちで案内した宿だったが、アキトの幸運のおかげか無事に部屋を押さえることができた。
いくつかある屋台市場のうちの一つを目指して、二人で白壁の街を歩く。アキトは波の音に嬉しそうに耳を傾けたり、笑顔で俺を見上げてきたりと楽しそうだった。
「ここの屋台は、他とはちょっと違うんだ」
きっと喜んでくれると思うよと悪戯っぽく笑いかければ、アキトは不思議そうに軽く首を傾げてみせた。
「ここだよ」
案内したのはトルマル以外ではあまり見ることのない、屋台を一カ所に集めた市場だった。しかもただ屋台を集めただけじゃない。ここには買ったものを食べられる場所まで用意されている。屋台といえば、手軽ではあるが落ち着いて食べれないものだが、ここではゆっくりと腰を下ろして食べることができるんだ。
「もちろん買って帰る事もできるけど…どうする?」
「ここが良いな」
「そう言うと思った」
見るからに楽しそうなアキトは、屋台を全て見て回ってから買うものを決めたようだ。俺がこの屋台市場を選んだ理由でもある、ライスを使った料理もちゃんと入っていた。
きっちり食事を買い込んだアキトを、この屋台市場のためだけにある食堂へと案内する。海が見えるから喜ぶだろうなと思っていたのに、突然立ち止まったアキトは大きく目を見開いて固まっていた。
「アキト?どうかしたの?」
そっと覗き込めば、びっくり顔のままでじっと俺を見返してくる。
「大丈夫?」
「あ、ごめん。綺麗すぎてびっくりしただけ…」
小声で答えてくれたアキトに、ほっと胸を撫で下ろした。具合が悪くなったわけでも、気分が悪いわけでも無いなら良かった。
「ああ、それなら良かった」
アキトはそっと周りを見回した。わいわいと酒盛りをしている賑やかなテーブルもあれば、一人で食べている人もいる。家族連れもいるのを確認してか、やっとアキトは肩の力を抜いた。
「好きな所に座って良いみたいだよ?どこにする?」
アキトは俺の質問にちらりと視線だけを向けると、一人客の男の近くにあるテーブルを選んだ。酒盛りをしているテーブルとは離れているし、目の前には海が広がる良い席だ。
「綺麗な場所だよね」
思わずそう声をかけてしまったのは、綺麗な海とその海に見入るアキトに見惚れてしまったからだ。人目があるのに質問するなんて、俺もアキトと二人旅のこの状況にかなり浮かれているな。一人で反省していると、優しいアキトは小さな声で答えてくれた。
「うん、綺麗だね」
幸せそうに屋台の食事を満喫するアキトは、今日も本当に可愛かった。ライスを食べる時の反応が特に良かったから、トルマルでは出来るだけライス料理があるお店に案内しようとこっそりと決意した。
「よく食べたねー」
「どれも美味しかったよ」
「それは良かった。あ、アキト見て」
食事をしているうちに良い時間になったみたいだ。海へと沈んでいく夕陽をアキトに見えたいと声をかければ、アキトは無言のままじっとその光景に見入っていた。
完全に日が沈むと、各テーブルに備え付けの魔道具が淡く光り出した。魔道具だとは思っていなかったのか、アキトは物珍しそうに照明をつつき出した。
「ここの夕日も綺麗だけど、俺が一番好きなのはトライプールの高台から見る夕日なんだ」
唐突にそう声をかけた俺に、アキトはそんな場所があったかと考えながら首を傾げた。
トライプールの領主城は、高台の上にある。もちろん城は関係者以外の立ち入り禁止だが、そのお城の前にある綺麗な広場は一般市民にも解放されてて人気の場所だ。そう説明すれば、アキトは興味深そうに頷いた。
「そこに色とりどりの花が植えられた花壇があってね」
「花壇?」
「そう。その花壇の所から見るとトライプールの街全体が夕日の色に染まってね、言葉を失うぐらい綺麗だったんだ」
仕事終わりにたまたま通りかかった時に見ただけだが、あの景色は本当に印象に残っている。あの夕日に染まったトライプールの街を、アキトにも見てもらいたい。
「アキト、もし興味があれば…今度一緒に行ってみない?」
「え、俺と?」
アキトと一緒に見られたらと勢いだけで誘ってしまったけれど、迷惑だっただろうかと考えてしまう。
「うん、アキトと見たいと思ったんだけど、駄目かな?」
「行きたい!」
アキトの即答に、思わず笑みがこぼれた。
「良かった…いつか休みの日に行ってみようか」
次の休みと言わなかったのは、徒歩で高台まで上るのはそれなりに体力がいるからだ。アキトがあまり疲れていない休みの日にでも、改めて提案してみようかな。
楽しい予定が増えたことを喜びながら、俺はアキトと一緒にのんびりと海を眺め続けた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読んで下さる皆様のおかげで100話まで連日更新できましたー!
これからもお付き合い頂けると嬉しいです!
326
お気に入りに追加
4,148
あなたにおすすめの小説
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
氷の華を溶かしたら
こむぎダック
BL
ラリス王国。
男女問わず、子供を産む事ができる世界。
前世の記憶を残したまま、転生を繰り返して来たキャニス。何度生まれ変わっても、誰からも愛されず、裏切られることに疲れ切ってしまったキャニスは、今世では、誰も愛さず何も期待しないと心に決め、笑わない氷華の貴公子と言われる様になった。
ラリス王国の第一王子ナリウスの婚約者として、王子妃教育を受けて居たが、手癖の悪い第一王子から、冷たい態度を取られ続け、とうとう婚約破棄に。
そして、密かにキャニスに、想いを寄せて居た第二王子カリストが、キャニスへの贖罪と初恋を実らせる為に奔走し始める。
その頃、母国の騒ぎから逃れ、隣国に滞在していたキャニスは、隣国の王子シェルビーからの熱烈な求愛を受けることに。
初恋を拗らせたカリストとシェルビー。
キャニスの氷った心を溶かす事ができるのは、どちらか?
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる