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79.アジーの串焼き屋
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マーゴット商会の大きな建物から出た俺は、早歩きで路地まで移動した。見送りに出てきてくれたジェイデンさんから見えない所まで来てから、ようやくふうと息を吐く。
「あー疲れた…」
「何がそんなに疲れたんだい?楽しそうに見えたけど」
俺の挙動不審な動きにもついてきてくれたハルは、不思議そうに首を傾げている。
「うん、楽しかったけど…年上の人に敬語で丁寧に対応されるのがさ、慣れてないから」
「ああ、そうなのか」
そういえば、ハルはジェイデンさんがお辞儀してるのを見ても、全く動揺してなかったよな。
「こればっかりは慣れだろうね。でも、アキトが気に入る本があって良かったよ」
「うん、読むの楽しみ!」
この世界にはパソコンもテレビも無いし、スマホは持ってるけど電波が無くて使えない。だから暇さえあれば図鑑を見てたんだけど、最近は読み込みすぎてちょっと物足りなかったんだよな。
他の本を買うなんて発想は俺には無かったから、ハルのおかげで手に入れられた本達だ。読んだことがあるって言ってた本を読み終えたら、ハルと感想とかを言い合えたりするかもな。そう思うと早くもワクワクしてきた。
「よし、じゃあそろそろ、アジーの串焼き屋に向かおうか」
「待ってましたー」
ハルの案内で辿り着いたアジーの串焼き屋は、南区の市場の外れの辺りにあった。元々は屋台から始めたお店で、人気がありすぎて店舗まで構えたという珍しいお店なんだって。そんなことを教えられたら、楽しみすぎてワクワクする。
「ただこのお店は、注文の仕方がちょっと変わってるんだ」
ハルによると、店内に入ったらまず注文できる料理の一覧があって、注文を決めてから列に並ぶ。最初にお金を払ってから、自分の手で出来た料理を回収していって、自分で席まで運ぶんだって。初めての人は驚くけど、これがなかなか効率的で面白いと人気なんだって説明してくれた。
えーと、それってただの食堂形式だよな。食券機を使ってたけど、大学の食堂もこういうシステムだった。当たり前に使っていたシステムが、異世界では珍しいんだ。何だかちょっと面白い。
ふふと思わず笑ってしまったせいで、ハルには不思議そうな顔をさせてしまった。
さすがにジェスチャーだけで伝えるのは厳しい。後でと口を動かせば、ハルはすぐに読み取って大きく頷いてくれた。
「「「いらっしゃいませー」」」
「アジーの串焼き屋にようこそ!」
肉の焼ける良い香りが充満している店内に一歩入れば、すぐにメニューが目に飛び込んでくる。ハルの言う変わった注文の仕方の説明も、しっかり書いて貼ってあった。メニューの前で悩んでいる人達の中に混ざって、俺もメニューをじっと見つめる。
「お勧めはやっぱり串焼きだけど、ここは肉の種類が3種類、味付けも3種類あるんだ。全部食べたいならこの全種セットにして、後は小ぶりのパンを追加する人が多いかな」
なるほど全種セットにパンの追加ね、あとは野菜が食べたいなと視線を動かせば、おすすめ野菜串の文字が見えた。よし、栄養バランスも考えて野菜串も追加しよう。あとはお酒を一杯だけ追加する。
「もし足りなかったら、もう一度並んで大丈夫だからね」
ハルの言葉に頷いて、俺はいそいそと列の後ろに並んだ。
受け取った串焼きはアツアツの状態で、見ているだけでよだれが出そうだ。きょろきょろと周りを見渡せば、すぐに空いてる席が目についた。いそいそと机の上に料理を並べていると、不意に後ろから声がかかった。
「こんにちは、やっぱりアキトさんでしたか」
「あれ、メロウさん、こんにちは」
いつもと違うラフな服を着たメロウさんは、相変わらずの穏やかな笑みで挨拶してくれた。手に持っているのは俺と同じ全種セットと、大きな入れ物に入ったお酒みたいだ。
「アキトさんもこのお店がお好きだったんですね」
「いえ、それが初めてなんです。せっかく休みだしと思って」
「なるほど。私も今日はお休みなんですよ。もしよろしければ、ご一緒しても良いですか?」
周りからは見えなくても今日はハルと二人でおでかけの日だ。もしハルが嫌そうなら断るつもりだったけど、ちらりと視線を向けたハルはにっこり笑顔で許してくれた。
「ぜひ、一緒に食べてくれたら嬉しいです」
向かい合って腰を下ろして、まずは冷める前にと串焼きにかぶりついた。たれは塩味、甘辛醤油系、スパイスの効いた辛口の三種類で、肉は多分マルックスと、豚っぽいのと牛っぽいのだった。どの肉もめちゃくちゃうまい。さすがカルツさんのお勧めのお店だ。
「どの味も、すっごく美味しいですね!」
興奮して思わずそう話しかければ、串焼きにかぶりついていたメロウさんも、嬉しそうに微笑んでくれた。
「はい、美味しいですよね」
「前に商人さんからここの串焼きが一番美味しいって言われてから、ずっと気になってたんですよ」
「そうなんですか?私もここの串焼きが一番おいしいと思ってます」
おお、カルツさんだけじゃなくてメロウさんのおすすめのお店でもあったんだな。
確かに屋台のものとはまた違う、洗練された味って感じだ。俺は広場にある串焼きも好きだけど、きっとアジーの串焼き屋にもまた来たくなると思う。
「パンにすこし切れ込みを入れて、この串を挟んで食べるのも美味しいですよ」
「うわー絶対美味しいやつですね!やってみます」
「はい、ぜひ」
メロウさんは話題も豊富で、しかも聞き上手だった。上品で綺麗な食べ方に見えるのに、皿の上の料理はどんどん減っていく。メロウさんも俺と同じで、結構食べる人なんだ。ハルは俺たちの食べっぷりを、楽しそうに見つめていた。
メロウさんと楽しく話しながら食べ進めていくと、お皿の上にはもう食べ終わった串しか無くなった。最初はすごい量だと思ったのに、あっという間に食べちゃったな。同じく食べ終わったらしいメロウさんは、少し眉を寄せて口を開いた。
「アキトさん、昨日伝え忘れたことがあったのですが…」
「何ですか?」
「その…休日ですが、良いんでしょうか?」
「俺は良いんですけど、メロウさんこそ休日なんですよね?良いんですか?」
思わず笑ってそう答えれば、メロウさんも優しく笑ってくれた。
「では失礼して…アキトさんはEランクからDランクへの昇格試験を受ける条件が揃ったんです」
「え…昇格試験の条件って何でしたっけ?」
「5種類の魔物を退治することですね」
「スライムと、草原ネズミとトレント草、マルックスと…」
「あとは、ゴブリンですね」
銀月水桃の蜜に驚いてしまって、伝え忘れたそうだ。私の失態だと謝られてしまった。そうか、あのメロウさんでも動揺するようなものだったんだな、銀月水桃の蜜って。
「いえ、そんなに気にしなくて大丈夫ですから」
「ありがとうございます。それで、ランクアップはすぐにされますか?」
メロウさんの言葉にちらりと視線を向ければ、ハルはにこっと笑って頷いた。
「ランクアップは受けれるようになったらすぐに受けたら良いよ。もし合格できなくても何度でも挑戦はできるからね」
じっと虚空を見つめる俺を見ても、メロウさんは何の反応もしなかった。その反応の無さが、逆に俺の噂を知ってるんだなと気づかせてくれた。まあ、冒険者ギルドの受付をしてたら、そういう噂はすぐに耳に入ってくるだろう。
「メロウさん、できればすぐに受けたいです」
何も聞かないメロウさんに甘えて、俺は噂の事には一切触れずに返事を返した。
「EからDランクへの昇格試験は、5日おきに実施されています」
「あ、そうなんですか」
「次はちょうど明日なので、折角ここで会えたなら伝えておきたいなと思ったんです。突然こんなところでこんな話をしてすみません」
休日なのにわざわざ仕事の話をしてくれた理由を知って、俺はまずますメロウさんのことを好きになった。ハルの好きとは全く違う好きだけどね。
「それでわざわざ教えてくださったんですね、ありがとうございます」
「いえ、手違いがあったせいでご迷惑をかけるよりは…と思っただけですから」
メロウさんはそう言うけど、俺が次にギルドに来る日を黙って待っても良かったと思うんだよね。黙って待ってれば謝罪もしなくて良いわけだし。それでもしっかり理由まで説明してくれたのは、メロウさんの誠実さだと思う。
「じゃあ明日、試験を受けに行って良いですか?」
「はい、試験は11時から、当日参加で大丈夫ですので、受付でお声がけください」
「わかりました!」
メロウさんはふうと肩の力を抜くと、追加の料理を頼もうかと提案してくれた。もうすこし食べたかった俺は、すぐにその提案に飛びついた。
「あー疲れた…」
「何がそんなに疲れたんだい?楽しそうに見えたけど」
俺の挙動不審な動きにもついてきてくれたハルは、不思議そうに首を傾げている。
「うん、楽しかったけど…年上の人に敬語で丁寧に対応されるのがさ、慣れてないから」
「ああ、そうなのか」
そういえば、ハルはジェイデンさんがお辞儀してるのを見ても、全く動揺してなかったよな。
「こればっかりは慣れだろうね。でも、アキトが気に入る本があって良かったよ」
「うん、読むの楽しみ!」
この世界にはパソコンもテレビも無いし、スマホは持ってるけど電波が無くて使えない。だから暇さえあれば図鑑を見てたんだけど、最近は読み込みすぎてちょっと物足りなかったんだよな。
他の本を買うなんて発想は俺には無かったから、ハルのおかげで手に入れられた本達だ。読んだことがあるって言ってた本を読み終えたら、ハルと感想とかを言い合えたりするかもな。そう思うと早くもワクワクしてきた。
「よし、じゃあそろそろ、アジーの串焼き屋に向かおうか」
「待ってましたー」
ハルの案内で辿り着いたアジーの串焼き屋は、南区の市場の外れの辺りにあった。元々は屋台から始めたお店で、人気がありすぎて店舗まで構えたという珍しいお店なんだって。そんなことを教えられたら、楽しみすぎてワクワクする。
「ただこのお店は、注文の仕方がちょっと変わってるんだ」
ハルによると、店内に入ったらまず注文できる料理の一覧があって、注文を決めてから列に並ぶ。最初にお金を払ってから、自分の手で出来た料理を回収していって、自分で席まで運ぶんだって。初めての人は驚くけど、これがなかなか効率的で面白いと人気なんだって説明してくれた。
えーと、それってただの食堂形式だよな。食券機を使ってたけど、大学の食堂もこういうシステムだった。当たり前に使っていたシステムが、異世界では珍しいんだ。何だかちょっと面白い。
ふふと思わず笑ってしまったせいで、ハルには不思議そうな顔をさせてしまった。
さすがにジェスチャーだけで伝えるのは厳しい。後でと口を動かせば、ハルはすぐに読み取って大きく頷いてくれた。
「「「いらっしゃいませー」」」
「アジーの串焼き屋にようこそ!」
肉の焼ける良い香りが充満している店内に一歩入れば、すぐにメニューが目に飛び込んでくる。ハルの言う変わった注文の仕方の説明も、しっかり書いて貼ってあった。メニューの前で悩んでいる人達の中に混ざって、俺もメニューをじっと見つめる。
「お勧めはやっぱり串焼きだけど、ここは肉の種類が3種類、味付けも3種類あるんだ。全部食べたいならこの全種セットにして、後は小ぶりのパンを追加する人が多いかな」
なるほど全種セットにパンの追加ね、あとは野菜が食べたいなと視線を動かせば、おすすめ野菜串の文字が見えた。よし、栄養バランスも考えて野菜串も追加しよう。あとはお酒を一杯だけ追加する。
「もし足りなかったら、もう一度並んで大丈夫だからね」
ハルの言葉に頷いて、俺はいそいそと列の後ろに並んだ。
受け取った串焼きはアツアツの状態で、見ているだけでよだれが出そうだ。きょろきょろと周りを見渡せば、すぐに空いてる席が目についた。いそいそと机の上に料理を並べていると、不意に後ろから声がかかった。
「こんにちは、やっぱりアキトさんでしたか」
「あれ、メロウさん、こんにちは」
いつもと違うラフな服を着たメロウさんは、相変わらずの穏やかな笑みで挨拶してくれた。手に持っているのは俺と同じ全種セットと、大きな入れ物に入ったお酒みたいだ。
「アキトさんもこのお店がお好きだったんですね」
「いえ、それが初めてなんです。せっかく休みだしと思って」
「なるほど。私も今日はお休みなんですよ。もしよろしければ、ご一緒しても良いですか?」
周りからは見えなくても今日はハルと二人でおでかけの日だ。もしハルが嫌そうなら断るつもりだったけど、ちらりと視線を向けたハルはにっこり笑顔で許してくれた。
「ぜひ、一緒に食べてくれたら嬉しいです」
向かい合って腰を下ろして、まずは冷める前にと串焼きにかぶりついた。たれは塩味、甘辛醤油系、スパイスの効いた辛口の三種類で、肉は多分マルックスと、豚っぽいのと牛っぽいのだった。どの肉もめちゃくちゃうまい。さすがカルツさんのお勧めのお店だ。
「どの味も、すっごく美味しいですね!」
興奮して思わずそう話しかければ、串焼きにかぶりついていたメロウさんも、嬉しそうに微笑んでくれた。
「はい、美味しいですよね」
「前に商人さんからここの串焼きが一番美味しいって言われてから、ずっと気になってたんですよ」
「そうなんですか?私もここの串焼きが一番おいしいと思ってます」
おお、カルツさんだけじゃなくてメロウさんのおすすめのお店でもあったんだな。
確かに屋台のものとはまた違う、洗練された味って感じだ。俺は広場にある串焼きも好きだけど、きっとアジーの串焼き屋にもまた来たくなると思う。
「パンにすこし切れ込みを入れて、この串を挟んで食べるのも美味しいですよ」
「うわー絶対美味しいやつですね!やってみます」
「はい、ぜひ」
メロウさんは話題も豊富で、しかも聞き上手だった。上品で綺麗な食べ方に見えるのに、皿の上の料理はどんどん減っていく。メロウさんも俺と同じで、結構食べる人なんだ。ハルは俺たちの食べっぷりを、楽しそうに見つめていた。
メロウさんと楽しく話しながら食べ進めていくと、お皿の上にはもう食べ終わった串しか無くなった。最初はすごい量だと思ったのに、あっという間に食べちゃったな。同じく食べ終わったらしいメロウさんは、少し眉を寄せて口を開いた。
「アキトさん、昨日伝え忘れたことがあったのですが…」
「何ですか?」
「その…休日ですが、良いんでしょうか?」
「俺は良いんですけど、メロウさんこそ休日なんですよね?良いんですか?」
思わず笑ってそう答えれば、メロウさんも優しく笑ってくれた。
「では失礼して…アキトさんはEランクからDランクへの昇格試験を受ける条件が揃ったんです」
「え…昇格試験の条件って何でしたっけ?」
「5種類の魔物を退治することですね」
「スライムと、草原ネズミとトレント草、マルックスと…」
「あとは、ゴブリンですね」
銀月水桃の蜜に驚いてしまって、伝え忘れたそうだ。私の失態だと謝られてしまった。そうか、あのメロウさんでも動揺するようなものだったんだな、銀月水桃の蜜って。
「いえ、そんなに気にしなくて大丈夫ですから」
「ありがとうございます。それで、ランクアップはすぐにされますか?」
メロウさんの言葉にちらりと視線を向ければ、ハルはにこっと笑って頷いた。
「ランクアップは受けれるようになったらすぐに受けたら良いよ。もし合格できなくても何度でも挑戦はできるからね」
じっと虚空を見つめる俺を見ても、メロウさんは何の反応もしなかった。その反応の無さが、逆に俺の噂を知ってるんだなと気づかせてくれた。まあ、冒険者ギルドの受付をしてたら、そういう噂はすぐに耳に入ってくるだろう。
「メロウさん、できればすぐに受けたいです」
何も聞かないメロウさんに甘えて、俺は噂の事には一切触れずに返事を返した。
「EからDランクへの昇格試験は、5日おきに実施されています」
「あ、そうなんですか」
「次はちょうど明日なので、折角ここで会えたなら伝えておきたいなと思ったんです。突然こんなところでこんな話をしてすみません」
休日なのにわざわざ仕事の話をしてくれた理由を知って、俺はまずますメロウさんのことを好きになった。ハルの好きとは全く違う好きだけどね。
「それでわざわざ教えてくださったんですね、ありがとうございます」
「いえ、手違いがあったせいでご迷惑をかけるよりは…と思っただけですから」
メロウさんはそう言うけど、俺が次にギルドに来る日を黙って待っても良かったと思うんだよね。黙って待ってれば謝罪もしなくて良いわけだし。それでもしっかり理由まで説明してくれたのは、メロウさんの誠実さだと思う。
「じゃあ明日、試験を受けに行って良いですか?」
「はい、試験は11時から、当日参加で大丈夫ですので、受付でお声がけください」
「わかりました!」
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