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第10話 【魔物島】(三ヶ月前)
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――【魔物島】の概要――
・未知のモンスターたちが跋扈する絶海の孤島でのサバイバル。
・身につけていた物以外は持ち込めない。
・スマホに関してだけは非所持者にのみ支給される。
・モンスターにはそれぞれ経験値が設定されており、倒すことでその経験値分を獲得できる。
・経験値が一定の値を超えるとレベルが上がる。
・レベルが上がることでその者の身体能力が向上するほか、様々な呪文を覚えることがある。
・モンスターにはそれぞれドロップするアイテムが設定されており、モンスターを倒した際、低確率で有用なアイテムを入手できる。
・入手したアイテムはスマホに保存され、いつでも自由に取り出すことが出来る。
・モンスターは絶命すると自然消滅する。また、モンスターの数が減るとその分自然発生する。
☆ ☆ ☆
「なるほどね……納得は出来ないけど、とりあえず理解は出来た」
根本的な解決にはなっていないが、【魔物島】の概要を読んだことで、ここに来てから俺が抱いていた疑問は一部解消された。
続いて俺はステータス画面を開く。
と、そこには俺の名前とレベルだけでなく身体能力が数値化されて表示されていた。
*************************************
NAME:シバキ・ゼン
Lv:9
HP:55 MP:0
ATK:56 DEF:40
AGI:32 LUK:13
SPELL:なし
*************************************
「うーん……まるでゲームだな」
ほかのみんなやモンスターのステータスがわからない以上、俺のステータスの数値が高いのか低いのかは判断のしようがない。
だが先ほどレベルが8上がったと書いてあったことから察するに、最初はみんなレベル1からのスタートなのだろう。
その点では俺はほかのみんなより一歩も二歩も先を行っているというところか。
そして一番下にあるSPELLとやらが呪文のことらしい。
様々な呪文を覚えることが出来ると書いてあったが、一体どんな呪文が用意されているのだろう。
普通のゲームでは攻撃呪文や回復呪文、補助呪文などがあるが、はたして……。
俺たちが今いるであろうこの【魔物島】から一瞬で脱出できる呪文でも覚えてくれれば最高なのだがな。
さらに俺は所持アイテム画面を表示させる。
*************************************
ITEM:ポーション(1)
*************************************
するとそこには俺がデビルヴァイパーという羽の生えた大蛇から手に入れたアイテムであるポーションの名前があった。
かっこの中の数字は所持している個数でまず間違いないだろう。
「ポーションか……」
親切なことにポーションの文字にカーソルを合わせると、ポーションの使用方法や効果を閲覧することも出来た。
それによるとポーションというアイテムは飲むとHPを40程度回復できるようで、主に低レベルのモンスターがドロップしやすいアイテムなのだそうだ。
「はっ。それじゃ、さっきのデビルヴァイパーってのは低レベルのモンスターだったってことか?」
俺は危うく死にそうになったってのに……。
「……まったく、勘弁してくれよ」
――余談だが、復活した俺のスマホはその後いくら使用してもなぜか充電は満タンのままで、それが減ることはなかった。
理由はもちろんわからないが不可思議なことは今に始まったことではないので、俺は考えても答えが出ないことについては考えるのをやめた。
・未知のモンスターたちが跋扈する絶海の孤島でのサバイバル。
・身につけていた物以外は持ち込めない。
・スマホに関してだけは非所持者にのみ支給される。
・モンスターにはそれぞれ経験値が設定されており、倒すことでその経験値分を獲得できる。
・経験値が一定の値を超えるとレベルが上がる。
・レベルが上がることでその者の身体能力が向上するほか、様々な呪文を覚えることがある。
・モンスターにはそれぞれドロップするアイテムが設定されており、モンスターを倒した際、低確率で有用なアイテムを入手できる。
・入手したアイテムはスマホに保存され、いつでも自由に取り出すことが出来る。
・モンスターは絶命すると自然消滅する。また、モンスターの数が減るとその分自然発生する。
☆ ☆ ☆
「なるほどね……納得は出来ないけど、とりあえず理解は出来た」
根本的な解決にはなっていないが、【魔物島】の概要を読んだことで、ここに来てから俺が抱いていた疑問は一部解消された。
続いて俺はステータス画面を開く。
と、そこには俺の名前とレベルだけでなく身体能力が数値化されて表示されていた。
*************************************
NAME:シバキ・ゼン
Lv:9
HP:55 MP:0
ATK:56 DEF:40
AGI:32 LUK:13
SPELL:なし
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「うーん……まるでゲームだな」
ほかのみんなやモンスターのステータスがわからない以上、俺のステータスの数値が高いのか低いのかは判断のしようがない。
だが先ほどレベルが8上がったと書いてあったことから察するに、最初はみんなレベル1からのスタートなのだろう。
その点では俺はほかのみんなより一歩も二歩も先を行っているというところか。
そして一番下にあるSPELLとやらが呪文のことらしい。
様々な呪文を覚えることが出来ると書いてあったが、一体どんな呪文が用意されているのだろう。
普通のゲームでは攻撃呪文や回復呪文、補助呪文などがあるが、はたして……。
俺たちが今いるであろうこの【魔物島】から一瞬で脱出できる呪文でも覚えてくれれば最高なのだがな。
さらに俺は所持アイテム画面を表示させる。
*************************************
ITEM:ポーション(1)
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するとそこには俺がデビルヴァイパーという羽の生えた大蛇から手に入れたアイテムであるポーションの名前があった。
かっこの中の数字は所持している個数でまず間違いないだろう。
「ポーションか……」
親切なことにポーションの文字にカーソルを合わせると、ポーションの使用方法や効果を閲覧することも出来た。
それによるとポーションというアイテムは飲むとHPを40程度回復できるようで、主に低レベルのモンスターがドロップしやすいアイテムなのだそうだ。
「はっ。それじゃ、さっきのデビルヴァイパーってのは低レベルのモンスターだったってことか?」
俺は危うく死にそうになったってのに……。
「……まったく、勘弁してくれよ」
――余談だが、復活した俺のスマホはその後いくら使用してもなぜか充電は満タンのままで、それが減ることはなかった。
理由はもちろんわからないが不可思議なことは今に始まったことではないので、俺は考えても答えが出ないことについては考えるのをやめた。
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