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第20話 レベル2324
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――白金の大迷宮にて。
俺はキングゴブリン四体に周りを囲まれていた。
『グガアァ!』
『ギギギィッ!』
『グギギギィッ!』
『グッギッギッギ!』
体長3メートルほどもあるキングゴブリンは、手に持った巨大なこんぼうを俺めがけ一斉に振り下ろしてきた。
俺は地面を蹴って跳び上がると、正面にいたキングゴブリンの顔を蹴り飛ばす。
『グガァァッ……!』
壁に激突するキングゴブリン。
さらに俺は空中で体をひねると、左斜め後ろにいるキングゴブリンに回し蹴りを食らわす。
『ギギャァッ……!』
するとその勢いで体が宙に浮き、今度はそのまま右隣のキングゴブリンの腹にパンチをお見舞いした。
『ギャアッ……!!』
最後の一体は、飛び込んできた俺を迎撃しようと、右手に持つこんぼうを振りかぶってきたが、
「遅いっ!」
俺は身をかがめて攻撃をかわすと、下から上へあごを突き上げるようにアッパーカットを放った。
『グゥッ……!』
キングゴブリンは膝から崩れ落ちるようにして地面に倒れ伏す。
キングゴブリン四体は俺の一撃をそれぞれくらっただけで、まったく動かなくなった。
そして、直後、キングゴブリンたちの身体は小さな粒子となって霧散していった。
「ふぅ……」
ひと息つく俺の脳内にはレベルアップを告げる機械音声がこだましていた。
=================
NAME:木崎賢吾
LV:2324
HP:3398/4571
MP:2034/2539
攻撃力:4124
防御力:3688
素早さ:3529
運:698310
スキル:幸運値上昇、獲得経験値増、緊急脱出、ホーリーエッジ
=================
「これでレベル2324か……だいぶ上がったな」
俺のレベルは2000をゆうに超えていた。
レベルが2100になった時、俺は新たにホーリーエッジというスキルを習得していた。
このホーリーエッジというスキルは、消費MP100で光属性の斬撃を敵に飛ばすことが出来るというものだった。
さらに俺は武器や防具なども手に入れていたのだが、俺のレベルではもう武器も防具もあまり必要ないので、すべて換金することに決めていた。
SNSなどで出回っているネット上の情報を集めた限りでは、おそらくではあるが、俺は世界中で最もレベルが高いと思われた。
もちろん、俺は自分のレベルをSNSなどで発信することはしない。
それは当然だった。
なぜならダンジョン所有者というだけで嫉妬の対象になるのだから、その上レベルも世界一だと知られれば、一層悪目立ちすることになる。
なので、俺と同じような考えを持つダンジョン所有者ならば、自分のレベルを隠している可能性もあるわけで、そういう意味では俺が現在世界一のレベルかどうかは微妙なところではあるのだが。
「貯金も1億5千万円までたまったし、しばらく休みでも取るかなぁ」
なんてことを考えていると、
『ピューィ!』
聞きなじみのある鳴き声がどこからともなく聞こえてきた。
ゴールドメタルスライムだ。
「さてと、じゃあ久しぶりにゴールドメタルスライムを狩らせてもらうとするかなっ」
そう意気込んだ俺は、ゴールドメタルスライムの鳴き声のする方へと駆け出していった。
俺はキングゴブリン四体に周りを囲まれていた。
『グガアァ!』
『ギギギィッ!』
『グギギギィッ!』
『グッギッギッギ!』
体長3メートルほどもあるキングゴブリンは、手に持った巨大なこんぼうを俺めがけ一斉に振り下ろしてきた。
俺は地面を蹴って跳び上がると、正面にいたキングゴブリンの顔を蹴り飛ばす。
『グガァァッ……!』
壁に激突するキングゴブリン。
さらに俺は空中で体をひねると、左斜め後ろにいるキングゴブリンに回し蹴りを食らわす。
『ギギャァッ……!』
するとその勢いで体が宙に浮き、今度はそのまま右隣のキングゴブリンの腹にパンチをお見舞いした。
『ギャアッ……!!』
最後の一体は、飛び込んできた俺を迎撃しようと、右手に持つこんぼうを振りかぶってきたが、
「遅いっ!」
俺は身をかがめて攻撃をかわすと、下から上へあごを突き上げるようにアッパーカットを放った。
『グゥッ……!』
キングゴブリンは膝から崩れ落ちるようにして地面に倒れ伏す。
キングゴブリン四体は俺の一撃をそれぞれくらっただけで、まったく動かなくなった。
そして、直後、キングゴブリンたちの身体は小さな粒子となって霧散していった。
「ふぅ……」
ひと息つく俺の脳内にはレベルアップを告げる機械音声がこだましていた。
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NAME:木崎賢吾
LV:2324
HP:3398/4571
MP:2034/2539
攻撃力:4124
防御力:3688
素早さ:3529
運:698310
スキル:幸運値上昇、獲得経験値増、緊急脱出、ホーリーエッジ
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「これでレベル2324か……だいぶ上がったな」
俺のレベルは2000をゆうに超えていた。
レベルが2100になった時、俺は新たにホーリーエッジというスキルを習得していた。
このホーリーエッジというスキルは、消費MP100で光属性の斬撃を敵に飛ばすことが出来るというものだった。
さらに俺は武器や防具なども手に入れていたのだが、俺のレベルではもう武器も防具もあまり必要ないので、すべて換金することに決めていた。
SNSなどで出回っているネット上の情報を集めた限りでは、おそらくではあるが、俺は世界中で最もレベルが高いと思われた。
もちろん、俺は自分のレベルをSNSなどで発信することはしない。
それは当然だった。
なぜならダンジョン所有者というだけで嫉妬の対象になるのだから、その上レベルも世界一だと知られれば、一層悪目立ちすることになる。
なので、俺と同じような考えを持つダンジョン所有者ならば、自分のレベルを隠している可能性もあるわけで、そういう意味では俺が現在世界一のレベルかどうかは微妙なところではあるのだが。
「貯金も1億5千万円までたまったし、しばらく休みでも取るかなぁ」
なんてことを考えていると、
『ピューィ!』
聞きなじみのある鳴き声がどこからともなく聞こえてきた。
ゴールドメタルスライムだ。
「さてと、じゃあ久しぶりにゴールドメタルスライムを狩らせてもらうとするかなっ」
そう意気込んだ俺は、ゴールドメタルスライムの鳴き声のする方へと駆け出していった。
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