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第115話 誤算
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薬草と魔力草を食べつつ俺はステータスを確認――
*************************************
マツイ:レベル101
生命力:160/160
魔力:115/115
攻撃力:120
防御力:115
素早さ:88
スキル:魔眼、テイマー、スライムコレクター、ゴブリンコレクター、ゾンビコレクター、ビーコレクター、コボルトコレクター、バットコレクター、ボアコレクター、スケルトンコレクター、オークコレクター
魔法:バトルマッチ、ヒール、バトルアイス、キュア、バトルウインド、ハイヒール、バトルアース、ハイキュア、バトルメテオ
*************************************
四十時間にわたってオークを倒し続けた結果俺のレベルは76から101へと一気に上がっていた。
99で止まったらどうしようと内心ドキドキしていた俺にとってレベルが100以上になるというのは嬉しい誤算だった。
また、新しい魔法も覚えた。
バトルメテオというなんとも興味惹かれる名前だが消費魔力が100というとんでもない燃費の悪さのため未だ使ってはいない。
そして誤算といえばもう一つ。
それはスラだ。
オーク狩りによってかなりの経験値を稼げたこととスライムという種族のレベルの上がりやすさもあってスラのレベルは8から94まで跳ね上がっていたのだ。
だが誤算というのはそこではない。
スラのステータス画面を見てほしい。
*************************************
スラ:レベル94
生命力:41/53
魔力:26/30
攻撃力:30
防御力:42
素早さ:78
特技:飲み込む、吐き出す、自爆
*************************************
レベルが94になってもスラは弱いままだった。
俺とほとんどレベルは変わらないのに生命力は俺の三分の一、攻撃力にいたっては俺の四分の一しかない。
これではどう頑張ってもバットを倒すのが精一杯でとてもじゃないが対キマイラ戦での共闘は出来そうもない。
「やっぱりスライムだからかなぁ……」
『ピキー?』
「あー、いやなんでもないっ」
スラはレベルが上がって機嫌よくしているんだ、変に落ち込ませるようなことを言うのはやめておこう。
「スラも薬草と魔力草食べるか?」
ある程度は時間経過で生命力も魔力も回復しているが全回復しているというわけではないスラに訊ねると、
『ピキー』
言うなりスラは大きく口を開けた。
「スラさんが食べたいって言ってますよ」
ククリが通訳してくれる。
まあ、それくらいはスラの表情を見ればわかるのだが。
一応ククリに礼を言い、
「ありがとなククリ……ほら」
俺は布の袋の中から薬草と魔力草を取り出すとまずは薬草をスラの口に投げ入れてやった。
ごくんと飲み込むスラ。
『ピキー?』
その直後スラは口を開け喉を鳴らし、喉に魚の骨が詰まった時のような反応を見せた。
どうしたんだ? スラの奴。
そして、
『……ピキー!』
スラは口からあるものをぼえっと吐き出した。
石畳の上にゴトンと落ちる。
「え……?」
「あらら~?」
俺とククリは自分の目を疑う光景を目にした。
スラが吐き出したもの、それは……金色に鈍く光る金塊そのものだった。
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マツイ:レベル101
生命力:160/160
魔力:115/115
攻撃力:120
防御力:115
素早さ:88
スキル:魔眼、テイマー、スライムコレクター、ゴブリンコレクター、ゾンビコレクター、ビーコレクター、コボルトコレクター、バットコレクター、ボアコレクター、スケルトンコレクター、オークコレクター
魔法:バトルマッチ、ヒール、バトルアイス、キュア、バトルウインド、ハイヒール、バトルアース、ハイキュア、バトルメテオ
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四十時間にわたってオークを倒し続けた結果俺のレベルは76から101へと一気に上がっていた。
99で止まったらどうしようと内心ドキドキしていた俺にとってレベルが100以上になるというのは嬉しい誤算だった。
また、新しい魔法も覚えた。
バトルメテオというなんとも興味惹かれる名前だが消費魔力が100というとんでもない燃費の悪さのため未だ使ってはいない。
そして誤算といえばもう一つ。
それはスラだ。
オーク狩りによってかなりの経験値を稼げたこととスライムという種族のレベルの上がりやすさもあってスラのレベルは8から94まで跳ね上がっていたのだ。
だが誤算というのはそこではない。
スラのステータス画面を見てほしい。
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スラ:レベル94
生命力:41/53
魔力:26/30
攻撃力:30
防御力:42
素早さ:78
特技:飲み込む、吐き出す、自爆
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レベルが94になってもスラは弱いままだった。
俺とほとんどレベルは変わらないのに生命力は俺の三分の一、攻撃力にいたっては俺の四分の一しかない。
これではどう頑張ってもバットを倒すのが精一杯でとてもじゃないが対キマイラ戦での共闘は出来そうもない。
「やっぱりスライムだからかなぁ……」
『ピキー?』
「あー、いやなんでもないっ」
スラはレベルが上がって機嫌よくしているんだ、変に落ち込ませるようなことを言うのはやめておこう。
「スラも薬草と魔力草食べるか?」
ある程度は時間経過で生命力も魔力も回復しているが全回復しているというわけではないスラに訊ねると、
『ピキー』
言うなりスラは大きく口を開けた。
「スラさんが食べたいって言ってますよ」
ククリが通訳してくれる。
まあ、それくらいはスラの表情を見ればわかるのだが。
一応ククリに礼を言い、
「ありがとなククリ……ほら」
俺は布の袋の中から薬草と魔力草を取り出すとまずは薬草をスラの口に投げ入れてやった。
ごくんと飲み込むスラ。
『ピキー?』
その直後スラは口を開け喉を鳴らし、喉に魚の骨が詰まった時のような反応を見せた。
どうしたんだ? スラの奴。
そして、
『……ピキー!』
スラは口からあるものをぼえっと吐き出した。
石畳の上にゴトンと落ちる。
「え……?」
「あらら~?」
俺とククリは自分の目を疑う光景を目にした。
スラが吐き出したもの、それは……金色に鈍く光る金塊そのものだった。
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