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第101話 スライムゲット!
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その時ぽよんと部屋から押し出されたスライムが俺の目の前に転がってきた。
「マツイさん、モンスターを仲間にする方法憶えてますよね」
「ええっと確か……死なない程度に大ダメージを与えて、それから生命力を全回復させてやればよかったんだよな」
「そうです。早速そのスライムにやってみましょう」
「よしっ」
俺は目を回しているスライムに近寄っていくと人差し指を親指に引っ掛けピンとはじいた。
するとスライムがボシュっとはじけ飛んだ。
「え……?」
「ちょっとマツイさん、倒さない程度にダメージを与えるんですよ。倒してどうするんですかっ」
「いや、そうは言ってもだいぶ手加減したつもりだったんだけど……」
「いいですか。単純計算で今のマツイさんは平均的な成人男性のおよそ九倍の力があるんです」
「そんなに!?」
「はい。だからスライムなんてマツイさんからしたらお豆腐みたいなもんなんですよ。それを考えてもっと優しく攻撃してください」
「はあ……わかったよ。優しく攻撃だな」
本当はよくわかっていないがもう一度挑戦してみることにした。
だが俺がスライムたちに近付くと、
『ピキー!』
『ピキー!』
『ピキー!』
『ピキー!』
スライムたちが俺に気付いて一斉に逃げ出し始めた。
部屋中のスライムが我先にと反対側の通路に向かってぴょんぴょん跳んでいく。
「あっ、逃げちゃいますよっ」
「わかってる」
俺は最後尾で逃げ遅れていたスライムをそっと両手で捕まえると顔の前に持ち上げた。
『ピキー! ピキー!』
逃げようと必死にもがくスライム。
豆腐、豆腐……。
俺は頭の中で豆腐をイメージしながらスライムのほっぺたを軽くつねってみた。
ぎゅ。
『ピキー! ピキー!』
あばれるスライム。
うーん、なんか弱い者いじめしているみたいで罪悪感を覚えるなぁ。
「あっもうそれくらいでいいですよ、それ以上やると倒しちゃいますっ」
「お、おう」
今度は回復だったな。
俺はスライムに手をかざし「ハイヒール!」と唱えた。
多分ヒールでも充分だっただろうが念には念を入れたのだった。
オレンジ色の光がスライムを包み込むとスライムは気持ちよさそうに目を細める。
そして次の瞬間、
『ピキー』
生命力が全回復したのだろう、俺の手から元気に跳び上がると石畳の上に着地した。
『ピキー』
スライムが俺の足元に寄り添ってくる。
「おおっ。ククリ、このスライムもしかして仲間になったのか?」
指を差し訊ねると、
「はい、やりましたね。そのスライムはテイマーのスキルで見事マツイさんの仲間になりましたよ」
ククリが教えてくれた。
「ははっ、やった。よろしくなスライム」
スライムの頭を優しく撫でる。
『ピキー!』
スライムは一つ鳴いて返事をした。
「マツイさん、モンスターを仲間にする方法憶えてますよね」
「ええっと確か……死なない程度に大ダメージを与えて、それから生命力を全回復させてやればよかったんだよな」
「そうです。早速そのスライムにやってみましょう」
「よしっ」
俺は目を回しているスライムに近寄っていくと人差し指を親指に引っ掛けピンとはじいた。
するとスライムがボシュっとはじけ飛んだ。
「え……?」
「ちょっとマツイさん、倒さない程度にダメージを与えるんですよ。倒してどうするんですかっ」
「いや、そうは言ってもだいぶ手加減したつもりだったんだけど……」
「いいですか。単純計算で今のマツイさんは平均的な成人男性のおよそ九倍の力があるんです」
「そんなに!?」
「はい。だからスライムなんてマツイさんからしたらお豆腐みたいなもんなんですよ。それを考えてもっと優しく攻撃してください」
「はあ……わかったよ。優しく攻撃だな」
本当はよくわかっていないがもう一度挑戦してみることにした。
だが俺がスライムたちに近付くと、
『ピキー!』
『ピキー!』
『ピキー!』
『ピキー!』
スライムたちが俺に気付いて一斉に逃げ出し始めた。
部屋中のスライムが我先にと反対側の通路に向かってぴょんぴょん跳んでいく。
「あっ、逃げちゃいますよっ」
「わかってる」
俺は最後尾で逃げ遅れていたスライムをそっと両手で捕まえると顔の前に持ち上げた。
『ピキー! ピキー!』
逃げようと必死にもがくスライム。
豆腐、豆腐……。
俺は頭の中で豆腐をイメージしながらスライムのほっぺたを軽くつねってみた。
ぎゅ。
『ピキー! ピキー!』
あばれるスライム。
うーん、なんか弱い者いじめしているみたいで罪悪感を覚えるなぁ。
「あっもうそれくらいでいいですよ、それ以上やると倒しちゃいますっ」
「お、おう」
今度は回復だったな。
俺はスライムに手をかざし「ハイヒール!」と唱えた。
多分ヒールでも充分だっただろうが念には念を入れたのだった。
オレンジ色の光がスライムを包み込むとスライムは気持ちよさそうに目を細める。
そして次の瞬間、
『ピキー』
生命力が全回復したのだろう、俺の手から元気に跳び上がると石畳の上に着地した。
『ピキー』
スライムが俺の足元に寄り添ってくる。
「おおっ。ククリ、このスライムもしかして仲間になったのか?」
指を差し訊ねると、
「はい、やりましたね。そのスライムはテイマーのスキルで見事マツイさんの仲間になりましたよ」
ククリが教えてくれた。
「ははっ、やった。よろしくなスライム」
スライムの頭を優しく撫でる。
『ピキー!』
スライムは一つ鳴いて返事をした。
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