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第14章 魔法学院卒業編
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準決勝に残ったのは、クルドのパーティー、兵士のパーティー、冒険者のパーティー、そして、私達のパーティーになった。準決勝の前に、もう一度、くじを引いた。
準決勝の第1試合は、私達のパーティーと兵士のパーティーとなった。クルドのパーティーは、第2試合で、冒険者パーティーとの対戦となった。
私達は、直ぐに、係の教師に呼ばれて、闘技場に入って行った。今回も、兵士のパーティーなので、前回と同じように戦くのかと思ったら、フヨウが、違う戦い方を提案してきた。
「キリ、今度は、僕は、一人で戦ってみるよ」
「どうして?」
「自分の力を試してみたいんだ」
「分かったわ。それじゃ、残りの4人を私と、ミユと、エルミアで、相手するわ」
「すまない」
「気にしないで、いいわ」
試合が終わって、観客席につくと、もう、クルドのパーティーが会場に入っていた。次の試合は、クルドのパーティーが冒険者のパーティーと対戦する。前の試合の様子では、クルドは、苦戦するだろう。
私は、弱い方を応援したくなるので、クルドのパーティーが勝つように、応援するだろうなぁ。
「クルド、勝ってね!」
「やあ、キリ、応援ありがとう。必ず、勝つよ」
「頑張ってね」
私は、手を振って、クルドを応援した。クルドも、手を振って、返してくれた。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
かろうじてだが、クルドのパーティーが勝った。これで、決勝戦は、クルドのパーティーとの対戦となった。
クルドのパーティーは、タンクのクルドと、剣士が2人、白魔導士と黒魔導士の5人のパーティーだ。私達より、剣士が1人多い、あるいは、黒魔導士が1人多い、ということだ。だから、私が、剣士兼黒魔導士にならないといけない。
「フヨウ、いよいよ、決勝戦ね」
「何とか、此処まで、これたね」
「次の戦いは、どうする?」
「相手のタンクは、僕に任せて」
「いいよ」
「エルミアは、剣士の相手だ。そして、キリも、剣士の相手をして欲しい」
「いいわよ」
「それじゃ、ミユは、相手の白魔導士と黒魔導士の相手ね」
「ミユ、大丈夫?」
「えぇ、問題ないわ」
「それじゃ、頑張ろう!」
「「はい」」
ついに、決勝戦だ。私達は、闘技場に入って行った。クルドのパーティーも、既に、別の入り口から、入場していた。
「それでは、用意は、いいですか?」
「「はい」」
「それでは、始め!」
私達は、予定していた戦いの態勢に移動した。
「ミユ、光魔法で、タンクに攻撃して!」
私が、ミユに指示を出しながら、剣士の一人に向かっていった。そして、相手の黒魔導士に闇魔法で、結界を張って、魔法が放たれなくした。
ミユの光攻撃で、怯んだタンクのクルドにフヨウが、襲いかかっている。エルミアも、相手の剣士と戦い始めた。
私も、相手の剣士と剣を交えた。
「カン、カン、カン」
私は、剣を振って戦いながら、水魔法で、相手の足の下に水たまりを作った。
「おっと、あぶない」
相手の剣士が、足を取られたのを見て、すかさず、剣を左肩に打ち込んだ。
「うぅ、まだまだ」
「これでは、どうかな?」
今度は、土魔法で、相手の剣士の左足に、重しを作った。左足を引きずるようになった相手の右肩に剣を振り下ろした。
「うぅ」
ついに、相手の剣士は、地面に膝をついた。そこで、腰までを土魔法で、埋めてしまい、最後の一振りを相手の右手に打ち込んだ。剣を落としたところを土魔法で、拘束して、動くことが出来なくした。
周りを見ると、エルミアが、苦戦していた。ミユが、エルミアの所に向かっている。私も、急いで、エルミアの所に向かった。
「キリ、ミユ、ありがとう」
「3人で、一気に倒すよ」
「はい」
3人の攻撃に相手は、全く受けることが出来ずに、あっという間に倒してしまった。
「フヨウ、大丈夫?」
「まだまだ、いけるよ」
「わかった」
私達3人は、残っている白魔導士と黒魔導士の方に向かっていった。黒魔導士は、まだ、結界を破っていなかった。そのため、魔法攻撃をすることができないようだ。
「黒魔導士から、倒すよ」
「「はい」」
魔法が放つことができない黒魔導士は、簡単に倒すことが出来た。そして、土魔法で、身動きが取れないように拘束した。
それを見ていた白魔導士は、自ら、膝を折って、地面に座ってしまった。
「さて、クルド、降参する?」
「何をまだまだ」
「クルド、周りを見てよ。もう、貴方一人だけよ」
クルドは、フヨウから離れて、周りを見渡した。確かに、自分一人だけになっている。
「分かった、降参する」
「それまで、勝者、キリのパーティー!」
私達のパーティーが優勝だ。卒業を前に、いい記念になった。最後に、クルドと挨拶をして、私達は、闘技場を後にした。
後日、表彰式が、魔法学院で行われた。皆に祝福されて、嬉しくなった。こんな気分は、久しぶり。やっぱり、魔法学院に入学して良かった。
キリ姉は、今頃、どうしているのか、急に気になった。一緒に、卒業したかったけど、今も、勇者ハルトと一緒に仲良くしているのかなぁ。
卒業したら、一度会いに行こう。もちろん、ミユも連れてね。
準決勝の第1試合は、私達のパーティーと兵士のパーティーとなった。クルドのパーティーは、第2試合で、冒険者パーティーとの対戦となった。
私達は、直ぐに、係の教師に呼ばれて、闘技場に入って行った。今回も、兵士のパーティーなので、前回と同じように戦くのかと思ったら、フヨウが、違う戦い方を提案してきた。
「キリ、今度は、僕は、一人で戦ってみるよ」
「どうして?」
「自分の力を試してみたいんだ」
「分かったわ。それじゃ、残りの4人を私と、ミユと、エルミアで、相手するわ」
「すまない」
「気にしないで、いいわ」
試合が終わって、観客席につくと、もう、クルドのパーティーが会場に入っていた。次の試合は、クルドのパーティーが冒険者のパーティーと対戦する。前の試合の様子では、クルドは、苦戦するだろう。
私は、弱い方を応援したくなるので、クルドのパーティーが勝つように、応援するだろうなぁ。
「クルド、勝ってね!」
「やあ、キリ、応援ありがとう。必ず、勝つよ」
「頑張ってね」
私は、手を振って、クルドを応援した。クルドも、手を振って、返してくれた。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★
かろうじてだが、クルドのパーティーが勝った。これで、決勝戦は、クルドのパーティーとの対戦となった。
クルドのパーティーは、タンクのクルドと、剣士が2人、白魔導士と黒魔導士の5人のパーティーだ。私達より、剣士が1人多い、あるいは、黒魔導士が1人多い、ということだ。だから、私が、剣士兼黒魔導士にならないといけない。
「フヨウ、いよいよ、決勝戦ね」
「何とか、此処まで、これたね」
「次の戦いは、どうする?」
「相手のタンクは、僕に任せて」
「いいよ」
「エルミアは、剣士の相手だ。そして、キリも、剣士の相手をして欲しい」
「いいわよ」
「それじゃ、ミユは、相手の白魔導士と黒魔導士の相手ね」
「ミユ、大丈夫?」
「えぇ、問題ないわ」
「それじゃ、頑張ろう!」
「「はい」」
ついに、決勝戦だ。私達は、闘技場に入って行った。クルドのパーティーも、既に、別の入り口から、入場していた。
「それでは、用意は、いいですか?」
「「はい」」
「それでは、始め!」
私達は、予定していた戦いの態勢に移動した。
「ミユ、光魔法で、タンクに攻撃して!」
私が、ミユに指示を出しながら、剣士の一人に向かっていった。そして、相手の黒魔導士に闇魔法で、結界を張って、魔法が放たれなくした。
ミユの光攻撃で、怯んだタンクのクルドにフヨウが、襲いかかっている。エルミアも、相手の剣士と戦い始めた。
私も、相手の剣士と剣を交えた。
「カン、カン、カン」
私は、剣を振って戦いながら、水魔法で、相手の足の下に水たまりを作った。
「おっと、あぶない」
相手の剣士が、足を取られたのを見て、すかさず、剣を左肩に打ち込んだ。
「うぅ、まだまだ」
「これでは、どうかな?」
今度は、土魔法で、相手の剣士の左足に、重しを作った。左足を引きずるようになった相手の右肩に剣を振り下ろした。
「うぅ」
ついに、相手の剣士は、地面に膝をついた。そこで、腰までを土魔法で、埋めてしまい、最後の一振りを相手の右手に打ち込んだ。剣を落としたところを土魔法で、拘束して、動くことが出来なくした。
周りを見ると、エルミアが、苦戦していた。ミユが、エルミアの所に向かっている。私も、急いで、エルミアの所に向かった。
「キリ、ミユ、ありがとう」
「3人で、一気に倒すよ」
「はい」
3人の攻撃に相手は、全く受けることが出来ずに、あっという間に倒してしまった。
「フヨウ、大丈夫?」
「まだまだ、いけるよ」
「わかった」
私達3人は、残っている白魔導士と黒魔導士の方に向かっていった。黒魔導士は、まだ、結界を破っていなかった。そのため、魔法攻撃をすることができないようだ。
「黒魔導士から、倒すよ」
「「はい」」
魔法が放つことができない黒魔導士は、簡単に倒すことが出来た。そして、土魔法で、身動きが取れないように拘束した。
それを見ていた白魔導士は、自ら、膝を折って、地面に座ってしまった。
「さて、クルド、降参する?」
「何をまだまだ」
「クルド、周りを見てよ。もう、貴方一人だけよ」
クルドは、フヨウから離れて、周りを見渡した。確かに、自分一人だけになっている。
「分かった、降参する」
「それまで、勝者、キリのパーティー!」
私達のパーティーが優勝だ。卒業を前に、いい記念になった。最後に、クルドと挨拶をして、私達は、闘技場を後にした。
後日、表彰式が、魔法学院で行われた。皆に祝福されて、嬉しくなった。こんな気分は、久しぶり。やっぱり、魔法学院に入学して良かった。
キリ姉は、今頃、どうしているのか、急に気になった。一緒に、卒業したかったけど、今も、勇者ハルトと一緒に仲良くしているのかなぁ。
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