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第14章 魔法学院卒業編
107.剣術のレベルアップ
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今日は、1時間目に拳闘の講座がある。アイリス先生は、ゆっくりと指導するみたいだ。前回は、武器になれるだけの授業だった。今日は、どうだろう?
アイリス先生は、かなりの腕前で、色んな武器を扱えるようなので、模範演技を見てみたい。一度、先生に、お願いしてみようかな?
私は、ミユと一緒に外の演習場に向かっていった。途中で、フヨウとエルミアに会った。
「キリ、一緒に行こう」
フヨウが、私に声を掛けて来た。
「お早う。フヨウ」
「お早う。キリ」
エルミアにも、挨拶をして、皆で一緒に列に並んだ。暫くして、アイリス先生がやって来た。
「おはようございます。皆さん、準備は、出来ていますか?」
アイリス先生は、周りの様子を見て、皆武器を持っていることを確認した。
「「はい」」
「それじゃ、始めます。まずは、前回の復習です。2人1組になって、打ち込みを行ってください」
皆は、前回と同様に、組になって、剣を降り始めた。
「コン、カン、コン」
周りから、剣が当たる音が聞こえて来た。私も、ミユと一緒に、打ち込み練習を始めた。
「カン、カン、カン」
ミユも、剣の扱いに慣れてきたようだ。意外に、ミユは、覚えが早い。感がいいようだ。
「ミユ、いい感じね」
「本当ですか? うれしい」
「本当よ。ミユは、呑み込みが早いね」
ミユは、嬉しそうだ。先ほどより、更に動きが良くなってきた。これなら、タンクの予備要員として十分役に立ちそうだ。
アイリス先生は、皆の様子を確認している。どうやら、基礎練習は、終わりのようだ。。
「それでは、一旦、終わってください。次は、隣の組と相手を変えて、打ち込みを行ってください」
「「はい」」
相手を変えて、また、打ち込み練習を開始した。しかし、今回は、直ぐに終わった。
「はい、それでは、また、相手を変えて、打ち込み練習を行ってください」
「「はい」」
暫くは、相手を変えての打ち込み練習を繰り返した。そして、いよいよ、次の段階に進むようだ。
「それでは、終わってください」
アイリス先生は、生徒の中から4人を選んで、前に出てくるように指示をした。
選ばれて生徒が、模範演技を行うようだ。その4人の中に、フヨウが入っていた。
「フヨウ、頑張ってね」
私は、思わず、大きな声を出して、応援した。隣にいたミユも、声を掛けた。
「フヨウ、ファイト!」
フヨウは、私達に手を振って、挨拶をした。
「それでは、2人ずつ組みを作ってください。それから、2対2で、打ち込み練習をしてください」
フヨウ達は、それぞれ、相手を決めて、向き直った。
「それでは、始め!」
4人は、激しく打ち合い始めた。最初は、バラバラだった2人組の動きがだんだんと協調しているように見えた来た。
「カン、コン、コン」
「カン、カン」
4人の様子を見て、アイリス先生は、模範演技を止めさせた。
「そこまで!」
4人は、動きを止め、静かに、その場に立っていた。
「それじゃ、元の場所に戻っていいわ」
4人が、元の列に戻るのを確認してから、アイリス先生は、次に指示を出した。
「それでは、先ほどの模範演技を真似て、各自隣のペアと対戦してください」
私は、ミユとペアで、隣にいた2人組と対戦することになった。
「「お願いします」」
お互いに、ペアとの協調を考えながら、打ち合うって、結構難しい。でも、時間と共に、ミユとの息があって来た。2人だけど、1人の様に、連続して、攻撃が出来る様になってきた。そして、ミユが考えている狙いも、自然に理解できるようになった。
「それでは、止め!」
アイリス先生の号令と共に、全員が、練習を止めた。
「今日の練習は、ここまでとします。各自、解散してよろしい」
私とミユは、フヨウとエルミアを探して、一緒に、食堂に行こうとした。すると、後ろから、誰かが声を掛けてきた。
「おい、キリ、久しぶりだな」
私は、聞こえないふりをして、そのまま、フヨウ達の所に向かった。
「おい、キリ、無視すんなよ」
また、後ろから、声が聞こえた。今度は、前より、大きな声だ。直ぐ、後ろにいるようだ。
「誰?」
私は、仕方なく、後ろを振り返り、立ち止まった。
「俺だよ。忘れたのか?」
「うん。忘れた」
「キリ、一緒にダンジョンも潜ったじゃないか?」
「ふーん、そうだっけ。それで?」
「次に授業のこと、聞いているか?」
「えっ、何のこと?」
「アイリス先生の拳闘の講座のことだよ」
「何も、聞いていないわ。ねえ、ミユも、知らないよね」
「はい、何も聞いていません」
「それじゃ、俺が教えてやろう」
「別にいいよ。授業の時に分かるから」
私は、クルドから、直ぐに離れたかったので、ミユを引っ張って、食堂に向かった。
「おい、待てよ。教えてやるから」
私は、また、クルドを無視して、先を急いだ。いつの間にか、食堂についてしまっていた。食堂の中には、フヨウとエルミアもいて、席を確保してくれている。
私とミユも、料理を皿に盛って、席に着いた。すると、クルドがまだ、私達を追って来ていた。私の隣の席に座ろうとしている。
「ねえ、いつまで、くっ付いているのよ」
「この席は、空いているのだろ。だったら、誰が座っても、問題ないよな」
「私の横でなければね」
「そんなこと言わないで、俺も、仲間に入れてくれよ」
「ヤダ」
今日は、最悪な1日だ。クルドに、絡まれ続けて、いつの間にか、午後からの授業になっていた。
「私達は、特別に別のダンジョンに潜るから、ここで、お別れね」
「ちくしょう! 俺も、キリと潜りたい」
「ダメ、ダメ」
やっと、クルドと離れて、のんびりと過ごせる。私達のグループは、人目を避けてから、上級ダンジョンの傍に、転移魔法で、移動した。さて、今日は、何をかろうかなぁ。
アイリス先生は、かなりの腕前で、色んな武器を扱えるようなので、模範演技を見てみたい。一度、先生に、お願いしてみようかな?
私は、ミユと一緒に外の演習場に向かっていった。途中で、フヨウとエルミアに会った。
「キリ、一緒に行こう」
フヨウが、私に声を掛けて来た。
「お早う。フヨウ」
「お早う。キリ」
エルミアにも、挨拶をして、皆で一緒に列に並んだ。暫くして、アイリス先生がやって来た。
「おはようございます。皆さん、準備は、出来ていますか?」
アイリス先生は、周りの様子を見て、皆武器を持っていることを確認した。
「「はい」」
「それじゃ、始めます。まずは、前回の復習です。2人1組になって、打ち込みを行ってください」
皆は、前回と同様に、組になって、剣を降り始めた。
「コン、カン、コン」
周りから、剣が当たる音が聞こえて来た。私も、ミユと一緒に、打ち込み練習を始めた。
「カン、カン、カン」
ミユも、剣の扱いに慣れてきたようだ。意外に、ミユは、覚えが早い。感がいいようだ。
「ミユ、いい感じね」
「本当ですか? うれしい」
「本当よ。ミユは、呑み込みが早いね」
ミユは、嬉しそうだ。先ほどより、更に動きが良くなってきた。これなら、タンクの予備要員として十分役に立ちそうだ。
アイリス先生は、皆の様子を確認している。どうやら、基礎練習は、終わりのようだ。。
「それでは、一旦、終わってください。次は、隣の組と相手を変えて、打ち込みを行ってください」
「「はい」」
相手を変えて、また、打ち込み練習を開始した。しかし、今回は、直ぐに終わった。
「はい、それでは、また、相手を変えて、打ち込み練習を行ってください」
「「はい」」
暫くは、相手を変えての打ち込み練習を繰り返した。そして、いよいよ、次の段階に進むようだ。
「それでは、終わってください」
アイリス先生は、生徒の中から4人を選んで、前に出てくるように指示をした。
選ばれて生徒が、模範演技を行うようだ。その4人の中に、フヨウが入っていた。
「フヨウ、頑張ってね」
私は、思わず、大きな声を出して、応援した。隣にいたミユも、声を掛けた。
「フヨウ、ファイト!」
フヨウは、私達に手を振って、挨拶をした。
「それでは、2人ずつ組みを作ってください。それから、2対2で、打ち込み練習をしてください」
フヨウ達は、それぞれ、相手を決めて、向き直った。
「それでは、始め!」
4人は、激しく打ち合い始めた。最初は、バラバラだった2人組の動きがだんだんと協調しているように見えた来た。
「カン、コン、コン」
「カン、カン」
4人の様子を見て、アイリス先生は、模範演技を止めさせた。
「そこまで!」
4人は、動きを止め、静かに、その場に立っていた。
「それじゃ、元の場所に戻っていいわ」
4人が、元の列に戻るのを確認してから、アイリス先生は、次に指示を出した。
「それでは、先ほどの模範演技を真似て、各自隣のペアと対戦してください」
私は、ミユとペアで、隣にいた2人組と対戦することになった。
「「お願いします」」
お互いに、ペアとの協調を考えながら、打ち合うって、結構難しい。でも、時間と共に、ミユとの息があって来た。2人だけど、1人の様に、連続して、攻撃が出来る様になってきた。そして、ミユが考えている狙いも、自然に理解できるようになった。
「それでは、止め!」
アイリス先生の号令と共に、全員が、練習を止めた。
「今日の練習は、ここまでとします。各自、解散してよろしい」
私とミユは、フヨウとエルミアを探して、一緒に、食堂に行こうとした。すると、後ろから、誰かが声を掛けてきた。
「おい、キリ、久しぶりだな」
私は、聞こえないふりをして、そのまま、フヨウ達の所に向かった。
「おい、キリ、無視すんなよ」
また、後ろから、声が聞こえた。今度は、前より、大きな声だ。直ぐ、後ろにいるようだ。
「誰?」
私は、仕方なく、後ろを振り返り、立ち止まった。
「俺だよ。忘れたのか?」
「うん。忘れた」
「キリ、一緒にダンジョンも潜ったじゃないか?」
「ふーん、そうだっけ。それで?」
「次に授業のこと、聞いているか?」
「えっ、何のこと?」
「アイリス先生の拳闘の講座のことだよ」
「何も、聞いていないわ。ねえ、ミユも、知らないよね」
「はい、何も聞いていません」
「それじゃ、俺が教えてやろう」
「別にいいよ。授業の時に分かるから」
私は、クルドから、直ぐに離れたかったので、ミユを引っ張って、食堂に向かった。
「おい、待てよ。教えてやるから」
私は、また、クルドを無視して、先を急いだ。いつの間にか、食堂についてしまっていた。食堂の中には、フヨウとエルミアもいて、席を確保してくれている。
私とミユも、料理を皿に盛って、席に着いた。すると、クルドがまだ、私達を追って来ていた。私の隣の席に座ろうとしている。
「ねえ、いつまで、くっ付いているのよ」
「この席は、空いているのだろ。だったら、誰が座っても、問題ないよな」
「私の横でなければね」
「そんなこと言わないで、俺も、仲間に入れてくれよ」
「ヤダ」
今日は、最悪な1日だ。クルドに、絡まれ続けて、いつの間にか、午後からの授業になっていた。
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「ダメ、ダメ」
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