107 / 145
第10章 魔法学院ミユ編
75.マジック・スクールの活躍
しおりを挟む
私達は、転移魔法で、初級ダンジョンの入り口まで、移動した。それから、初級ダンジョンの出入口で、係員に冒険者IDを見せて、手数料を支払った。
「さあ、今日は、少し深い階層までいくわよ」
「「はい」」
「まずは、スライムを範囲魔法で、狩って行くね」
私は、スライムの群れを見つけて、範囲魔法で、攻撃をした。
「風壁」
スライムの群れは、ほどんどが、刈り取られ、魔石になった。
「さあ、今度は、エルミアの番よ」
エルミアも、スライムの群れを見つけ、私と同じように魔法を起動した。
「風壁」
少し、威力は低いが、それでも、スライムの群れを倒すのには十分だった。
「その調子よ。いい感じ」
「キリ、私はどうするの?」
ミユが不満げに聞いてきた。
「ミユは、白魔導士だから、治癒が優先よ。それと、強化ね。お願いできる」
今は、魔法で、遠隔から、攻撃しているので、強化は不要だけど、ミユの練習を兼ねて、懸けて貰った。
「ええ、いいわよ。
スキル魔力耐性向上
スキル物理攻撃向上
スキル攻撃速度向上」
全員が、強化された。
「それじゃ、エルミアは、弓の練習もやっていってね」
「はい」
エルミアは、弓でスライムを狩り始めた。私とミユは、折角だから、薬草を探して、集めることにした。エルミアの護衛は、パープルに任せた。
「私達は、薬草を取りに行くね。エルミアの護衛を頼むわ。パープル、いい」
「うん、いいよ」
私と弓は、少し離れた所で、薬草を取り始めた。エルミアは、弓で、スライムを狩り続けていた。
「エルミア、そろそろ、次に階層に行かない?」
「はい、行きます」
「魔石は、ちゃんと拾っている?」
「はい、大丈夫です」
私達は、第2階層に降りて行った。ここには、角ウサギがいるが、面倒なので、直ぐに、第3階層に移動した。第3階層にゴブリンが少数居るが、それほど、危険な場所ではない。
念のため、私は、スキル探索を使って、周囲に魔物を調べた。すると、私は、ゴブリンの群を感知した。総数17匹だ。特に、問題もなさそうなので、そのまま、進むことにした。
「前方に、ゴブリンの群れがいるよ。総数17匹なので、注意してね」
私は、先頭のパープルに声を掛けておいた。パープルは、エルミアの練習のため、積極的に攻撃に出ようとはしていない。暫く進むと、ゴブリンの群れが目視で確認できるまでになった。
「エルミア、早めに、倒してね」
「はい、やります」
エルミアは、少し離れているが、風魔法の範囲魔法を放つようだ。
「風壁」
ゴブリンの群れが、範囲攻撃に反応して、散り散りになった。少しは、考えることができるようだ。それでも、エルミアは、お構いなしに魔法を放っていった。
「風壁
…
風壁
…
風壁」
私は、少し心配になったので、エルミアに声を掛けた。
「エルミア、魔力量は大丈夫? 自分の身体の管理はしっかりしてね」
「はい、少し、魔力量が減っていますが、まだ、大丈夫です」
「そう、それならいいけど。念のために、青のポーションを1本飲んでおいて」
私は、そう言って、エルミアに青のポーションを1本手渡した。すると、パープルが、エルミアが休憩すると思って、残ったゴブリンをすべて狩ってしまった。
「パープル、お疲れ」
「うん、疲れていないよ」
パープルにとってゴブリンは、スライムと同程度の魔物なのだろう。私達は、直ぐに、第4階層に向かった。
私は、最初にスキル探索で、第4階層の魔物を調べた。すると、意外にもあ、この階層にオークの群れがいた。そして、ゴブリンの群れに、囲まれたパーティーが複数いた。
「エルミアのレベルアップは、後回しにするよ」
「どうしたのキリ?」
ミユが尋ねて来た。私は、スキル探索で分ったことを皆に伝えた。そして、救援にパープルと向かうことにした。
「ミユとエルミアは、此処で、待っていてね。直ぐに戻ってくるからね」
私は、念のため、二人に闇魔法で結界を張って、魔物からの防御力を高めておいた。
「それじゃ、行くね」
「用心してね」
「待って居るね」
ミユとエルミアが声を掛けてくれた。私は、パープルの背に乗って、ゴブリンに取り囲まれたパーティーの所に向かった。
直ぐに、目的に場所に着いた私は、闇魔法で、結界を張って、パーティーの全員が魔物に襲われないようにした。それから、範囲魔法で、ゴブリンをまず、殲滅することにした。
「火壁
火壁
火壁」
これで、ほとんどのゴブリンを倒すことができた。私達は、直ぐに、オークの群れに向かった。こちらも、同様に範囲魔法で殲滅することにした。
「火壁
火壁
火壁」
効果が今一つだった。オークの群れは、怯んでいるが、殲滅できなかった。そこで、少し魔力をあげることにした。
「火柱
火柱
火柱」
今度は、オークの群れを殲滅することが出来た。残ったオークは、パープルが倒して行った。
私達は、取り囲まれていたパーティーの所に戻った。
「皆さん、大丈夫ですか? 怪我をした人はいませんか?」
「多分、大丈夫だと思います。ありがとうございました。あなたの名前を聞かせてください」
「私は、マジック・スクールのパーティーの一員のキリよ。そして、こっちがパープルよ」
「そうですか。キリに、パープル、感謝します」
特に、怪我人はいないということだけど、後から来たミユに治癒魔法を掛けて貰った。すると、皆、元気になった。後から聞いたことだけど、冒険者ギルドに私達の働きが報告されて、話題になっていたそうだ。
「さあ、今日は、少し深い階層までいくわよ」
「「はい」」
「まずは、スライムを範囲魔法で、狩って行くね」
私は、スライムの群れを見つけて、範囲魔法で、攻撃をした。
「風壁」
スライムの群れは、ほどんどが、刈り取られ、魔石になった。
「さあ、今度は、エルミアの番よ」
エルミアも、スライムの群れを見つけ、私と同じように魔法を起動した。
「風壁」
少し、威力は低いが、それでも、スライムの群れを倒すのには十分だった。
「その調子よ。いい感じ」
「キリ、私はどうするの?」
ミユが不満げに聞いてきた。
「ミユは、白魔導士だから、治癒が優先よ。それと、強化ね。お願いできる」
今は、魔法で、遠隔から、攻撃しているので、強化は不要だけど、ミユの練習を兼ねて、懸けて貰った。
「ええ、いいわよ。
スキル魔力耐性向上
スキル物理攻撃向上
スキル攻撃速度向上」
全員が、強化された。
「それじゃ、エルミアは、弓の練習もやっていってね」
「はい」
エルミアは、弓でスライムを狩り始めた。私とミユは、折角だから、薬草を探して、集めることにした。エルミアの護衛は、パープルに任せた。
「私達は、薬草を取りに行くね。エルミアの護衛を頼むわ。パープル、いい」
「うん、いいよ」
私と弓は、少し離れた所で、薬草を取り始めた。エルミアは、弓で、スライムを狩り続けていた。
「エルミア、そろそろ、次に階層に行かない?」
「はい、行きます」
「魔石は、ちゃんと拾っている?」
「はい、大丈夫です」
私達は、第2階層に降りて行った。ここには、角ウサギがいるが、面倒なので、直ぐに、第3階層に移動した。第3階層にゴブリンが少数居るが、それほど、危険な場所ではない。
念のため、私は、スキル探索を使って、周囲に魔物を調べた。すると、私は、ゴブリンの群を感知した。総数17匹だ。特に、問題もなさそうなので、そのまま、進むことにした。
「前方に、ゴブリンの群れがいるよ。総数17匹なので、注意してね」
私は、先頭のパープルに声を掛けておいた。パープルは、エルミアの練習のため、積極的に攻撃に出ようとはしていない。暫く進むと、ゴブリンの群れが目視で確認できるまでになった。
「エルミア、早めに、倒してね」
「はい、やります」
エルミアは、少し離れているが、風魔法の範囲魔法を放つようだ。
「風壁」
ゴブリンの群れが、範囲攻撃に反応して、散り散りになった。少しは、考えることができるようだ。それでも、エルミアは、お構いなしに魔法を放っていった。
「風壁
…
風壁
…
風壁」
私は、少し心配になったので、エルミアに声を掛けた。
「エルミア、魔力量は大丈夫? 自分の身体の管理はしっかりしてね」
「はい、少し、魔力量が減っていますが、まだ、大丈夫です」
「そう、それならいいけど。念のために、青のポーションを1本飲んでおいて」
私は、そう言って、エルミアに青のポーションを1本手渡した。すると、パープルが、エルミアが休憩すると思って、残ったゴブリンをすべて狩ってしまった。
「パープル、お疲れ」
「うん、疲れていないよ」
パープルにとってゴブリンは、スライムと同程度の魔物なのだろう。私達は、直ぐに、第4階層に向かった。
私は、最初にスキル探索で、第4階層の魔物を調べた。すると、意外にもあ、この階層にオークの群れがいた。そして、ゴブリンの群れに、囲まれたパーティーが複数いた。
「エルミアのレベルアップは、後回しにするよ」
「どうしたのキリ?」
ミユが尋ねて来た。私は、スキル探索で分ったことを皆に伝えた。そして、救援にパープルと向かうことにした。
「ミユとエルミアは、此処で、待っていてね。直ぐに戻ってくるからね」
私は、念のため、二人に闇魔法で結界を張って、魔物からの防御力を高めておいた。
「それじゃ、行くね」
「用心してね」
「待って居るね」
ミユとエルミアが声を掛けてくれた。私は、パープルの背に乗って、ゴブリンに取り囲まれたパーティーの所に向かった。
直ぐに、目的に場所に着いた私は、闇魔法で、結界を張って、パーティーの全員が魔物に襲われないようにした。それから、範囲魔法で、ゴブリンをまず、殲滅することにした。
「火壁
火壁
火壁」
これで、ほとんどのゴブリンを倒すことができた。私達は、直ぐに、オークの群れに向かった。こちらも、同様に範囲魔法で殲滅することにした。
「火壁
火壁
火壁」
効果が今一つだった。オークの群れは、怯んでいるが、殲滅できなかった。そこで、少し魔力をあげることにした。
「火柱
火柱
火柱」
今度は、オークの群れを殲滅することが出来た。残ったオークは、パープルが倒して行った。
私達は、取り囲まれていたパーティーの所に戻った。
「皆さん、大丈夫ですか? 怪我をした人はいませんか?」
「多分、大丈夫だと思います。ありがとうございました。あなたの名前を聞かせてください」
「私は、マジック・スクールのパーティーの一員のキリよ。そして、こっちがパープルよ」
「そうですか。キリに、パープル、感謝します」
特に、怪我人はいないということだけど、後から来たミユに治癒魔法を掛けて貰った。すると、皆、元気になった。後から聞いたことだけど、冒険者ギルドに私達の働きが報告されて、話題になっていたそうだ。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説


辺境の最強魔導師 ~魔術大学を13歳で首席卒業した私が辺境に6年引きこもっていたら最強になってた~
日の丸
ファンタジー
ウィーラ大陸にある大国アクセリア帝国は大陸の約4割の国土を持つ大国である。
アクセリア帝国の帝都アクセリアにある魔術大学セルストーレ・・・・そこは魔術師を目指す誰もが憧れそして目指す大学・・・・その大学に13歳で首席をとるほどの天才がいた。
その天才がセレストーレを卒業する時から物語が始まる。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
手切れ金代わりに渡されたトカゲの卵、実はドラゴンだった件 追放された雑用係は竜騎士となる
草乃葉オウル
ファンタジー
上級ギルド『黒の雷霆』の雑用係ユート・ドライグ。
彼はある日、貴族から依頼された希少な魔獣の卵を探すパーティの荷物持ちをしていた。
そんな中、パーティは目当ての卵を見つけるのだが、ユートにはそれが依頼された卵ではなく、どこにでもいる最弱魔獣イワトカゲの卵に思えてならなかった。
卵をよく調べることを提案するユートだったが、彼を見下していたギルドマスターは提案を却下し、詳しく調査することなく卵を提出してしまう。
その結果、貴族は激怒。焦ったギルドマスターによってすべての責任を押し付けられたユートは、突き返された卵と共にギルドから追放されてしまう。
しかし、改めて卵を観察してみると、その特徴がイワトカゲの卵ともわずかに違うことがわかった。
新種かもしれないと思い卵を温めるユート。そして、生まれてきたのは……最強の魔獣ドラゴンだった!
ロックと名付けられたドラゴンはすくすくと成長し、ユートにとって最強で最高の相棒になっていく。
その後、新たなギルド、新たな仲間にも恵まれ、やがて彼は『竜騎士』としてその名を世界に轟かせることになる。
一方、ユートを追放した『黒の雷霆』はすべての面倒事を請け負っていた貴重な人材を失い、転げ落ちるようにその名声を失っていく……。
=====================
アルファポリス様から書籍化しています!
★★★★★第1〜4巻発売中!★★★★★
★★★コミカライズ第1巻発売中!★★★
=====================

身体強化って、何気にチートじゃないですか!?
ルーグイウル
ファンタジー
病弱で寝たきりの少年「立原隆人」はある日他界する。そんな彼の意志に残ったのは『もっと強い体が欲しい』。
そんな彼の意志と強靭な魂は世界の壁を越え異世界へとたどり着く。でも目覚めたのは真っ暗なダンジョンの奥地で…?
これは異世界で新たな肉体を得た立原隆人-リュートがパワーレベリングして得たぶっ飛んだレベルとチートっぽいスキルをひっさげアヴァロンを王道ルートまっしぐら、テンプレート通りに謳歌する物語。
初投稿作品です。つたない文章だと思いますが温かい目で見ていただけたらと思います。

婚約破棄で命拾いした令嬢のお話 ~本当に助かりましたわ~
華音 楓
恋愛
シャルロット・フォン・ヴァーチュレストは婚約披露宴当日、謂れのない咎により結婚破棄を通達された。
突如襲い来る隣国からの8万の侵略軍。
襲撃を受ける元婚約者の領地。
ヴァーチュレスト家もまた存亡の危機に!!
そんな数奇な運命をたどる女性の物語。
いざ開幕!!

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる