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第12章 キリ商店編
93.魔法学院からの連絡
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久しぶりに、魔法学院にいるミユから、思念伝達で連絡が入った。
「キリ、ミユだけど、今、大丈夫?」
「えぇ、大丈夫よ。どうしたの?」
「どうしたの? って、こっちが言いたいわ」
「どうして?」
「最近、魔法学院の授業に出ていないでしょ。何しているの?」
「ちょっと、卒業後の事が不安になって、それで、商人として、働いていける様に、準備をしていたの」
「あら、キリは、てっきり、冒険者として、生きて行くのかと思っていたわ」
「うん、若いうちは、それでもいいのだけど、歳をとってからは、ダンジョンは、きついでしょ」
「キリは、心配性ね。どれだけ、先の心配をしているの。30年先?」
「そうね。冒険者は、5年から、10年で、止めるつもりなの。だから、その時に困らないようにしておこうと
思っているの」
「まあ、いいけどね。でも、魔法学院は、卒業するのよね?」
「当然よ。でも、特に、準備する必要がなくなったから、授業に興味が無くなってしまったの」
「もうすぐ、新しい講座が始まるよ。これまでの様な実習だけでなくて、講義形式らしいよ」
「そうなの。それなら、参加するわ」
「それじゃ、また、詳しい、日程をれんらくするね」
「ミユ、ありがとう」
私は、ミユとの思念伝達を切って、新しい講座の事を考えた居た。
やっと、希望していた講義が聞ける。ワクワクしてきた。そして、最近忘れていた冒険者としてのレベルアップもやって行きたいと思いなおした。
「あと少しで、Sランクの冒険者パーティーになるのだったわ。そのためには、冒険者ギルドの依頼を少しずつでも、こなして行かないといけない。
フヨウとも連絡を取って、冒険者ギルドに行って貰おう」
私は、フヨウに思念伝達で、連絡を取った。
「フヨウ、元気?」
「キリか。久しぶり。ミユも、心配していたよ。知ってる?」
「うん。さっき、ミユと話したよ。もうすぐ、新しい講座が始まるから、おいでって」
「そうだよ。試験が免除されたからって、授業に出ないのはいけないよ」
「わかったわ。もう少ししたら、魔法学院に戻って、また、一緒に、授業にでるわ」
「それは、楽しみだ」
「今日は、フヨウに少し、お願いがあるの」
「何だい。言って見て」
「実は、Sランクのパーティーにレベルアップしておきたいの。その為に、冒険者ギルドの依頼を受けないといけないでしょ」
「そうだね。そっちの方は、キリが居なくなったので、完全にストップしてしまったね」
「ごめんなさい。ちょっと、商人として、頑張ろうと思ったの」
「えぇ、商人だって?」
「そうよ。おかしい?」
「ちょっと、意外だったんだ。あれほどの魔法を使うキリが、冒険者以外の仕事を考えているって、すこし、信じられないよ」
「まあ、色々あるのよ」
「それで、僕は、どうしたらいいの?」
「時々、冒険者ギルドに顔を出して、受けれそうな依頼をチェックして欲しいの。そして、いい依頼があれば、教えて欲しいの」
「そんなことか。いいよ」
「ありがとう」
私は、フヨウとの思念伝達を切って、魔法学院の生活が少し恋しくなってきた。そして、エルミアにも、挨拶しておこうと思った。そこで、一度、魔法学院に戻る事にした。
私は、転移魔法で、魔法学院の自分の部屋に移動した。それから、パープルと一緒に食堂にやって来た。
「あら、キリ。もう、帰って来たの?」
「話をしていたら、恋しくなってきたの」
「そうなの。それなら、もっと、早くに連絡をしたらよかったわ」
ミユが、嬉しそうに私に声を掛けて来た。フヨウも、エルミアも私の方に走って来た。
「久しぶり。キリ」
エルミアが、私に抱き付いてきた。それを見たミユが同じように抱き付いてきた。
「懐かしいわ」
「そらそうよ。久しぶりだからね」
「そうよ。何してたの?」
エルミアが、私に質問してきた。
「ミユから、聞いていない?」
「まだ、話していないよ。ついさっき、話を終えたところよ」
「そうだったかなぁ?」
「そうよ。ついさっきよ」
「実は、ミユにも、フヨウにも、行ったのだけど、商人として、仕事をしていたの」
「えっ、キリが商人?」
「そうだよ。キリ商店という名前で、商売をしているの」
「えー、あの大きな商店と同じ名前なの?」
「どの商店の事を言っているの」
「あのどの街にも支店を出している商店の事よ。赤のポーションが、とても安いの。それに、最近、可愛いペット犬を売っているのよ」
「それ、私の商店だよ。キリ商店でしょ」
「そうなの。そんなに大きな店を経営しているなんて、信じられないわ」
「そうよ。それなら、冒険者って、やらなくてもいいのじゃない?」
「うん。でも、冒険者としても、一応の目標は、達成したいの。だから、どうしてもSランクのパーティーになりたいの。皆も、協力して欲しいな」
「もちろんよ」
「私も、協力するよ」
ミユも、直ぐに、賛成してくれた。やっぱり、このパーティーは、最高だ。私は、食事を一緒に取りながら、離れていた間の事を皆に話していった。そして、皆からは、魔法学院で起こったことを教えて貰った。
今日は、久しぶりにパープルと一緒にベッドで寝ることにした。そしたら、ミユも、エルミアも、一緒に寝るって、きかないの。
それで、結局、狭いベッドで、4人が一緒に寝ることになってしまった。でも、私は、とても嬉しかった。
「キリ、ミユだけど、今、大丈夫?」
「えぇ、大丈夫よ。どうしたの?」
「どうしたの? って、こっちが言いたいわ」
「どうして?」
「最近、魔法学院の授業に出ていないでしょ。何しているの?」
「ちょっと、卒業後の事が不安になって、それで、商人として、働いていける様に、準備をしていたの」
「あら、キリは、てっきり、冒険者として、生きて行くのかと思っていたわ」
「うん、若いうちは、それでもいいのだけど、歳をとってからは、ダンジョンは、きついでしょ」
「キリは、心配性ね。どれだけ、先の心配をしているの。30年先?」
「そうね。冒険者は、5年から、10年で、止めるつもりなの。だから、その時に困らないようにしておこうと
思っているの」
「まあ、いいけどね。でも、魔法学院は、卒業するのよね?」
「当然よ。でも、特に、準備する必要がなくなったから、授業に興味が無くなってしまったの」
「もうすぐ、新しい講座が始まるよ。これまでの様な実習だけでなくて、講義形式らしいよ」
「そうなの。それなら、参加するわ」
「それじゃ、また、詳しい、日程をれんらくするね」
「ミユ、ありがとう」
私は、ミユとの思念伝達を切って、新しい講座の事を考えた居た。
やっと、希望していた講義が聞ける。ワクワクしてきた。そして、最近忘れていた冒険者としてのレベルアップもやって行きたいと思いなおした。
「あと少しで、Sランクの冒険者パーティーになるのだったわ。そのためには、冒険者ギルドの依頼を少しずつでも、こなして行かないといけない。
フヨウとも連絡を取って、冒険者ギルドに行って貰おう」
私は、フヨウに思念伝達で、連絡を取った。
「フヨウ、元気?」
「キリか。久しぶり。ミユも、心配していたよ。知ってる?」
「うん。さっき、ミユと話したよ。もうすぐ、新しい講座が始まるから、おいでって」
「そうだよ。試験が免除されたからって、授業に出ないのはいけないよ」
「わかったわ。もう少ししたら、魔法学院に戻って、また、一緒に、授業にでるわ」
「それは、楽しみだ」
「今日は、フヨウに少し、お願いがあるの」
「何だい。言って見て」
「実は、Sランクのパーティーにレベルアップしておきたいの。その為に、冒険者ギルドの依頼を受けないといけないでしょ」
「そうだね。そっちの方は、キリが居なくなったので、完全にストップしてしまったね」
「ごめんなさい。ちょっと、商人として、頑張ろうと思ったの」
「えぇ、商人だって?」
「そうよ。おかしい?」
「ちょっと、意外だったんだ。あれほどの魔法を使うキリが、冒険者以外の仕事を考えているって、すこし、信じられないよ」
「まあ、色々あるのよ」
「それで、僕は、どうしたらいいの?」
「時々、冒険者ギルドに顔を出して、受けれそうな依頼をチェックして欲しいの。そして、いい依頼があれば、教えて欲しいの」
「そんなことか。いいよ」
「ありがとう」
私は、フヨウとの思念伝達を切って、魔法学院の生活が少し恋しくなってきた。そして、エルミアにも、挨拶しておこうと思った。そこで、一度、魔法学院に戻る事にした。
私は、転移魔法で、魔法学院の自分の部屋に移動した。それから、パープルと一緒に食堂にやって来た。
「あら、キリ。もう、帰って来たの?」
「話をしていたら、恋しくなってきたの」
「そうなの。それなら、もっと、早くに連絡をしたらよかったわ」
ミユが、嬉しそうに私に声を掛けて来た。フヨウも、エルミアも私の方に走って来た。
「久しぶり。キリ」
エルミアが、私に抱き付いてきた。それを見たミユが同じように抱き付いてきた。
「懐かしいわ」
「そらそうよ。久しぶりだからね」
「そうよ。何してたの?」
エルミアが、私に質問してきた。
「ミユから、聞いていない?」
「まだ、話していないよ。ついさっき、話を終えたところよ」
「そうだったかなぁ?」
「そうよ。ついさっきよ」
「実は、ミユにも、フヨウにも、行ったのだけど、商人として、仕事をしていたの」
「えっ、キリが商人?」
「そうだよ。キリ商店という名前で、商売をしているの」
「えー、あの大きな商店と同じ名前なの?」
「どの商店の事を言っているの」
「あのどの街にも支店を出している商店の事よ。赤のポーションが、とても安いの。それに、最近、可愛いペット犬を売っているのよ」
「それ、私の商店だよ。キリ商店でしょ」
「そうなの。そんなに大きな店を経営しているなんて、信じられないわ」
「そうよ。それなら、冒険者って、やらなくてもいいのじゃない?」
「うん。でも、冒険者としても、一応の目標は、達成したいの。だから、どうしてもSランクのパーティーになりたいの。皆も、協力して欲しいな」
「もちろんよ」
「私も、協力するよ」
ミユも、直ぐに、賛成してくれた。やっぱり、このパーティーは、最高だ。私は、食事を一緒に取りながら、離れていた間の事を皆に話していった。そして、皆からは、魔法学院で起こったことを教えて貰った。
今日は、久しぶりにパープルと一緒にベッドで寝ることにした。そしたら、ミユも、エルミアも、一緒に寝るって、きかないの。
それで、結局、狭いベッドで、4人が一緒に寝ることになってしまった。でも、私は、とても嬉しかった。
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