二人キリの異世界冒険 (Information Teacher's Second Life)【完結】

無似死可

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第1章 冒険者編

5-5.戦士として(2)

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 第11階層でも絶対座標で探索した。すると、ここでは、複数のサーペイントが反応した。それだけではなく、レベル40のスケルトンの大群が座標の中に現れた。数えてみると、80匹を超えていた。

しかも、それらすべてが、最低でもレベル35で、何匹かはレベル40にまで達していた。

 サーペイントは、3匹で、それぞれ、レベル40が2匹、レベル50が1匹だった。

 レベル50のサーペイントは、第12階層への階段の前に陣取っていた。しかも、その前には、武装したスケルトンが23匹群れていた。

 姉に探索結果を報告し、指示を待った。

 「わかったわ。厄介ね。サーペイントは、後回しで、最小の群れの武装したスケルトンを討伐するよ。いい」

 「はい。逸れている武装したスケルトンをすべて討伐する?」

 「それぞれの位置を教えてくれる? それから、考えるわ」
 
【探索結果】座標は、およその位置にした

 ( 50,800)サーペイント LV50 1匹

 (400,600)サーペイント LV40 1匹

 (150,480)サーペイント LV40 1匹

 ( 50,770)武装したスケルトン LV35 5匹

………

 (100,210)武装したスケルトン LV35 5匹

 (300,150)武装したスケルトン LV35 5匹

 (250,330)武装したスケルトン LV35 5匹

 (300,150)武装したスケルトン LV35 5匹

 (500,240)武装したスケルトン LV35 5匹

 「わかった。武装したスケルトンをすべて倒すのは面倒だから、必要最低限で討伐していくね」

 「はい」

 「取り敢えず、(100,190)へ進み、(100,440)まで行くね」

 座標(100,190)に到達した私達は、(100,190)武装したスケルトン(LV35、5匹)の様子を窺った。こちらに気が付いていないようなので、姉のキリと一緒に、火壁ファイア・ウォールをスケルトンの群れの中心に放った。大きな爆発音と共に、5匹のスケルトンは粉々に吹き飛んだ。

 今度は座標(100,440)へ移動した。ここは、合計15匹の武装したスケルトンと1匹のサーペイントがいる。まず、左端の5匹の武装したスケルトンに、火壁ファイア・ウォールの攻撃を加えた。続いて、前進しながら、火壁ファイア・ウォールの攻撃を加えた。これで、後は5匹の武装したスケルトンと1匹のサーペイントのはずだ。

 前方の残りの5匹の武装したスケルトンに火壁ファイア・ウォールの攻撃を加えようとしたとき、後ろから、5匹の武装したスケルトンが近づいてきた。どうも、火壁ファイア・ウォールの轟音に気が付いたスケルトンがやってきたようだ。

 仕方がないので、まずは、後方のスケルトン達に対して火壁ファイア・ウォールの攻撃を加え、倒しきった。
 姉のキリは、安全のため、ここで青のポーションを一本飲んでおいた。これで、魔力切れは防げる。

 魔力が回復したことを確認してから、前方のスケルトン達に火壁ファイア・ウォールの攻撃を加えた。

 これで、前方の敵は、サーペイント1匹になった。

 念のため、第11階層全体をスキル探索で魔物の存在を確認した。すると、一番強いLV50のサーペイントとその取り巻きは、動きがないが、もう1匹のLV40のサーペイントとその取り巻きは、私達に向かって移動していた。

 まだ、合流するまでには時間があるが、ゆっくりと倒すことはできない。一気に決着をつけないと私達が危険になる。

 そこで、私は、前方のサーペイントに対してダッシュで攻撃を開始した。相手の毒攻撃を避けながら、胴体に切りつけた。私の剣は、硬い鱗に跳ね返されたが、2~3枚の鱗は剥がすことが出来た。

 鱗の剥がれた場所を間髪入れずに剣を切りつけた。鱗のない胴体は、柔らかく、一気に両断することが出来た。飛び出した魔石を回収して、姉の所まで戻った。

 「囲まれると危ないわ。ここは、一旦戻りましょう」

 「はい。私が先頭に立つね」

と言って、座標(0,0)へ向けて移動を開始した。残りのサーペイント2匹と、その取り巻きは、私達を追いかけてくる様子はなかった。

 座標(0,0)に到達するまでに、遭遇したスケルトン達に火壁ファイア・ウォールの攻撃を加え討伐していった。

 座標(0,0)に到達した私達は、一旦、第8階層の小屋まで戻り、疲れを癒すことにした。

 「やれやれ。結構大変だったね」

 「はい。1匹1匹は強くはないですが、数が多すぎですね」

 「明日はどうする? 目標のサーペイントは、1匹倒したし、大体の目標は達成だね」

 「はい。一応満足です」

 「そう。それじゃ、明日は冒険者ギルドで、報酬を貰うことにしようね」

 「はい」

 夕食をゆっくりと取り、気分良く眠ることが出来た。
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