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第5章 魔人ブラック編
48.リーツ王国へ
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伝説の武器聖炎神戦斧のことをマルグリット先生から聞いたキリ達は、早速リーツ王国へ、転移魔法で移動した。
リーツ王国の伝説の遺跡の広場は、すぐに分かった。
キリ達が、広場に到着すると、すごい状況になっていた。広場の中央には、とてつもない大きな穴が開いていた。
広く深い穴の中央に輝く斧があった。それが、聖炎神戦斧と噂されている斧とすぐに分かった。
ハルトは、斧を見つけるや否や飛び出し行った。私達もハルトの後を追って行った。穴の中は暗いので、キリは、火魔法で、明かりを灯した。すると、穴の中は、昼の太陽の元の様に、明るくなった。
キリ達は、その噂の斧を初めて、はっきりと見ることが出来た。
「凄いね。こんな、斧は見たことがない」
「キリ、本当ね。とても、大きいのね」
「柄の所の宝飾がまた、独特ね」
「これなら、国宝と呼んでも、誰も疑わないな」
ハルトが嬉しそうに、声を弾ませて言った。目を輝かせている。本当に、小さな子供に戻ったようなハルトだった。
「ハルト、遠慮しなくていいよ。手に持ってみたら」
「そうだよ。ハルトの為に来たんだから」
「私も、そう思います。手に取ってみてください」
皆が、口々にハルトを後押しする声を掛けた。
「分かった」
ハルトは、覚悟を決めて、その大きな斧を手にした。ハルトが、柄に触れると、斧全体が輝き始めた。それと共に、
「ボォー、ボォー」
と、恐ろしい音も出し始めた。本当に、炎を纏い始めたような音と光だ。
「フー、フー」
ハルトは、自分を落ち着かせようと、深呼吸を数回行った。それから、斧を両手で持ち直して、縦に頭上から振り下ろした。
すると、斧の先端から、炎のようなものが飛び出し、穴の壁にぶつかって、大きな爆発音を出した。
「凄すぎ。これは、本物よね」
「キリの言うとおりね。間違いないわ」
「私も、そう思います」
皆は、この斧が国宝であることを疑いようがないと思った。
「ハルト、良かったね。相応しい斧が見つかった」
キリ姉が、ハルトに声を掛けた。
「でも、キリ姉。これって、僕が貰ってもいいのかな。この国の国宝だから、国王の物じゃないかな?」
「うーん。そういう考え方もあるね」
キリ姉も、歯切れが悪い。
「良いんじゃない。早い者勝ちで」
キリが無責任な事を言っている。すると、ミユが声を出した。
「勝手に持って行ってはいけなと、思います。私は」
「そうだね。確かに、確認しないとだめだね」
ハルトは、決心した。リーツ王国に会って、この斧を譲って貰おうと。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
キリ達は、トード王国の王宮に向かった。王宮の門の所で、衛兵に呼び止められた。
「王宮に何用だ」
「私達は、国王にお目通りしたいのですが、お取次ぎをお願い致します」
キリ姉が丁寧に挨拶をした。
「国王に会うには、紹介状が必要だ。お持ちかな?」
「いいえ、紹介状はありません」
「それなら、通すわけにはいかない。帰れ」
キリ達は、一旦門から離れた。キリが横で怒っている。
「ムシ、ムシ」
キリが、一人、呟いている。
「そうだ、マルグリット先生の名前を出したら、どうかな?」
「言ってみるね。}
キリ姉がもう一度、門番の衛兵に声を掛けた。
「何度来ても、だめな物は、だめだ」
「実は、私達は、トード王国から来れられたマルグリット先生の教え子ですが、それでも、だめですか?」
「何、あの上級黒魔導士のマルグリット先生に教えて貰っているって。それを先に言わないか。
マルグリット先生は、この国の宝だ。あれぼどの魔力・知識をお持ちの先生は他にいない」
「本当ですか」
「本当だとも、あれぼどの先生はいないとも。その先生の教え子なら、少し、私も手助けをさせて貰うよ」
「ここで、暫く、待っていなさい」
衛兵は、急に態度を変えて王宮に向けて走り出した。
あの衛兵が帰って来た。少し時間は掛かったが、取次はうまくいったようだ。
「最初に、我が国の宰相に会ってもらうことになった」
「はい、結構です」
「それでは、私について来てくれ」
キリ達が、衛兵に従って、後を付いて行った。
やがて、大きな建物の門の前に来た。
「こちらで、宰相がお待ちだ」
「わかりました」
私達は、次の衛兵に連れられて、大きな部屋に案内された。中に入ると、宰相が私達を待っていた。
「マルグリット先生の教え子と聞いていたのですが、勇者様もご一緒でしたか。それなら、そうと、言って貰えていれば、すぐに、国王に拝謁出来ましたのに」
宰相は、私達を連れて、国王の書斎に入っていった。
「国王陛下、勇者様とその一行をお連れしました」
「何、勇者様だと」
宰相に紹介されて、私達は、国王の目の前まで、進んで行った。
「勇者様、良く来られた。先日は、わが王国の危機を救っていただき、感謝する。
ザーセン王国の国王に伝えておいたのだが、謝礼をすると、聞き及んでおられるか」
「いえ、魔人サンドの事件後、ザーセン王国の国王からは、トード王国の国王からの感謝を伝えられましたが、謝礼の話は、知りません」
「そうか、私は、勇者様に何か、謝礼をしたいと思っていたのだ。遅くなったが、何か、希望する物はないか?」
「リーツ王国の伝説の遺跡の広場にある斧を頂きたいです」
「何、斧だと。
宰相、【伝説の遺跡の広場にある斧】の事は、知っているか?」
「はい、存じておりますが、それが、何か」
「勇者様が、御所望だ。すぐに、ここに持ってまいれ」
「国王様、それは、無理でございます」
「何が、無理なんだ」
「いえ、実は、兵士を遣って、運ばそうとしたのですが、動かないのです。
何人掛かりでも、何時間かけても、無理でした。全く動かないのです」
「そうか、では、どうしよう?」
「国王様、今、私の手元にあります。勝手に、持ってきてしまい、申し訳ありません」
「何と、ここにあるだと。私にも、見せてくれないか」
「はい、これです」
ハルトは、国王に勝手に持って来た斧を見せた。
「これは、これは、凄い斧じゃの」
「本当だ、あの時の斧に間違いありません。そんな、何故、動かせるのですか」
「宰相、何を言っている。勇者様だから、動かせるのだ。当然であろう」
「はっ、はっー。恐れ入りました」
「よし、よし。その斧は、もう、勇者様の物だ。好きに使うが良い」
「本当ですか。嬉しいです」
ハルトは、本当に、心から喜んでいる。本当に、小さな子供のような喜びようだ。
国王の前でなければ、「やったー」と言って、飛び跳ねていると思う。
これで、ハルトも聖剣に代わる自分独自の武器を手に入れた。
リーツ王国の伝説の遺跡の広場は、すぐに分かった。
キリ達が、広場に到着すると、すごい状況になっていた。広場の中央には、とてつもない大きな穴が開いていた。
広く深い穴の中央に輝く斧があった。それが、聖炎神戦斧と噂されている斧とすぐに分かった。
ハルトは、斧を見つけるや否や飛び出し行った。私達もハルトの後を追って行った。穴の中は暗いので、キリは、火魔法で、明かりを灯した。すると、穴の中は、昼の太陽の元の様に、明るくなった。
キリ達は、その噂の斧を初めて、はっきりと見ることが出来た。
「凄いね。こんな、斧は見たことがない」
「キリ、本当ね。とても、大きいのね」
「柄の所の宝飾がまた、独特ね」
「これなら、国宝と呼んでも、誰も疑わないな」
ハルトが嬉しそうに、声を弾ませて言った。目を輝かせている。本当に、小さな子供に戻ったようなハルトだった。
「ハルト、遠慮しなくていいよ。手に持ってみたら」
「そうだよ。ハルトの為に来たんだから」
「私も、そう思います。手に取ってみてください」
皆が、口々にハルトを後押しする声を掛けた。
「分かった」
ハルトは、覚悟を決めて、その大きな斧を手にした。ハルトが、柄に触れると、斧全体が輝き始めた。それと共に、
「ボォー、ボォー」
と、恐ろしい音も出し始めた。本当に、炎を纏い始めたような音と光だ。
「フー、フー」
ハルトは、自分を落ち着かせようと、深呼吸を数回行った。それから、斧を両手で持ち直して、縦に頭上から振り下ろした。
すると、斧の先端から、炎のようなものが飛び出し、穴の壁にぶつかって、大きな爆発音を出した。
「凄すぎ。これは、本物よね」
「キリの言うとおりね。間違いないわ」
「私も、そう思います」
皆は、この斧が国宝であることを疑いようがないと思った。
「ハルト、良かったね。相応しい斧が見つかった」
キリ姉が、ハルトに声を掛けた。
「でも、キリ姉。これって、僕が貰ってもいいのかな。この国の国宝だから、国王の物じゃないかな?」
「うーん。そういう考え方もあるね」
キリ姉も、歯切れが悪い。
「良いんじゃない。早い者勝ちで」
キリが無責任な事を言っている。すると、ミユが声を出した。
「勝手に持って行ってはいけなと、思います。私は」
「そうだね。確かに、確認しないとだめだね」
ハルトは、決心した。リーツ王国に会って、この斧を譲って貰おうと。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
キリ達は、トード王国の王宮に向かった。王宮の門の所で、衛兵に呼び止められた。
「王宮に何用だ」
「私達は、国王にお目通りしたいのですが、お取次ぎをお願い致します」
キリ姉が丁寧に挨拶をした。
「国王に会うには、紹介状が必要だ。お持ちかな?」
「いいえ、紹介状はありません」
「それなら、通すわけにはいかない。帰れ」
キリ達は、一旦門から離れた。キリが横で怒っている。
「ムシ、ムシ」
キリが、一人、呟いている。
「そうだ、マルグリット先生の名前を出したら、どうかな?」
「言ってみるね。}
キリ姉がもう一度、門番の衛兵に声を掛けた。
「何度来ても、だめな物は、だめだ」
「実は、私達は、トード王国から来れられたマルグリット先生の教え子ですが、それでも、だめですか?」
「何、あの上級黒魔導士のマルグリット先生に教えて貰っているって。それを先に言わないか。
マルグリット先生は、この国の宝だ。あれぼどの魔力・知識をお持ちの先生は他にいない」
「本当ですか」
「本当だとも、あれぼどの先生はいないとも。その先生の教え子なら、少し、私も手助けをさせて貰うよ」
「ここで、暫く、待っていなさい」
衛兵は、急に態度を変えて王宮に向けて走り出した。
あの衛兵が帰って来た。少し時間は掛かったが、取次はうまくいったようだ。
「最初に、我が国の宰相に会ってもらうことになった」
「はい、結構です」
「それでは、私について来てくれ」
キリ達が、衛兵に従って、後を付いて行った。
やがて、大きな建物の門の前に来た。
「こちらで、宰相がお待ちだ」
「わかりました」
私達は、次の衛兵に連れられて、大きな部屋に案内された。中に入ると、宰相が私達を待っていた。
「マルグリット先生の教え子と聞いていたのですが、勇者様もご一緒でしたか。それなら、そうと、言って貰えていれば、すぐに、国王に拝謁出来ましたのに」
宰相は、私達を連れて、国王の書斎に入っていった。
「国王陛下、勇者様とその一行をお連れしました」
「何、勇者様だと」
宰相に紹介されて、私達は、国王の目の前まで、進んで行った。
「勇者様、良く来られた。先日は、わが王国の危機を救っていただき、感謝する。
ザーセン王国の国王に伝えておいたのだが、謝礼をすると、聞き及んでおられるか」
「いえ、魔人サンドの事件後、ザーセン王国の国王からは、トード王国の国王からの感謝を伝えられましたが、謝礼の話は、知りません」
「そうか、私は、勇者様に何か、謝礼をしたいと思っていたのだ。遅くなったが、何か、希望する物はないか?」
「リーツ王国の伝説の遺跡の広場にある斧を頂きたいです」
「何、斧だと。
宰相、【伝説の遺跡の広場にある斧】の事は、知っているか?」
「はい、存じておりますが、それが、何か」
「勇者様が、御所望だ。すぐに、ここに持ってまいれ」
「国王様、それは、無理でございます」
「何が、無理なんだ」
「いえ、実は、兵士を遣って、運ばそうとしたのですが、動かないのです。
何人掛かりでも、何時間かけても、無理でした。全く動かないのです」
「そうか、では、どうしよう?」
「国王様、今、私の手元にあります。勝手に、持ってきてしまい、申し訳ありません」
「何と、ここにあるだと。私にも、見せてくれないか」
「はい、これです」
ハルトは、国王に勝手に持って来た斧を見せた。
「これは、これは、凄い斧じゃの」
「本当だ、あの時の斧に間違いありません。そんな、何故、動かせるのですか」
「宰相、何を言っている。勇者様だから、動かせるのだ。当然であろう」
「はっ、はっー。恐れ入りました」
「よし、よし。その斧は、もう、勇者様の物だ。好きに使うが良い」
「本当ですか。嬉しいです」
ハルトは、本当に、心から喜んでいる。本当に、小さな子供のような喜びようだ。
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