53 / 145
第4章 魔人誕生編
25.魔人ブルーの罠
しおりを挟む
リーツ王国の王宮は、慌てふためいていた。王宮の上空に魔人が現れたからだ。
「我は、魔王軍幹部の一人、ブルーだ。国王に話がある。ここに連れてこい」
空からの声が王宮中に響いた。宮殿の近衛兵はどうすべきか、迷っていた。国王を逃がすべきか、それとも?
王宮の師団長が、魔人ブルーに聞き直す。
「国王に、何用だ」
「それは、国王にだけ話す。お前ごときがしゃしゃり出るな」
「いいや、それは出来ない。私に話してもらおう!」
「面倒だ。死ね。氷柱地獄」
魔人の声と同時に、師団長の身体が氷柱に包まれた。その氷柱は、高さ10mにもなった。
「ウァー、逃げろ」
氷柱を見た近衛兵達は、我先に逃げ惑う。しかし、空中から見下ろしている魔人に対して、何処に逃げればいいのか、判断に困っていた。
すると、国王が数人の近衛兵達に守られながら現れた。
「待ってくれ。私が国王だ。これ以上の攻撃は止めてくれ」
「ふん、すぐに出てくれば、良いものを」
魔人ブルーは、国王の前に一気に舞い降りて来た。慌てて、国王を取り囲んでいた近衛兵達は、後ろに下がってしまった。その結果、国王と魔人ブルーが50cm程度の距離で、対面することとなった。
「耳を貸せ」
国王に対して、無礼な口を聴く魔人ブルーだった。そして、国王の耳元で、何やら囁き始めた。
「良いか、他言無用だぞ。もし、洩らしたら、分かっているだろうな」
国王は、黙って頷いた。
「よし、今日の所は、これで帰ってやる。必ず、成し遂げろよ」
言い終わらない内に、魔人ブルーは、上空に飛びあがり、いつの間にか見えなくなった。
国王は、膝を崩し、その場で、顔を青ざめたまま、フリーズしてしまった。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
リーツ王国に魔人ブルーが現れたことは、すぐに、他の王国にも伝わった。各王国は、魔人が現れたことで、魔王が復活したと思った。
ザーセン王国にも、魔人ブルーの話は伝わった。ザーセン王国の神官長ロシーアンは、すぐに、配下の神官を呼び出した。
「例の神具が使える様になったか?」
「まだで、ございます」
「後、何日掛かる」
「10日ほどで、完了すると思われます」
「完了したら、すぐに、報告に来るように」
「はい、分かりました」
配下の神官は、神殿の奥に消えていった。
「まだ、10日もかかるのか。間に合えばいいのだが」
神官長ロシーアンは、不安そうな顔で、空を見上げた。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
食堂から戻った私達は、魔法学院のキリ姉の部屋で、今後の行動についての相談を再開した。
まず、キリ姉が口火を切った。
「今回の計画は、少し大掛かりになるわよ。まずは、このウディーア王国から始めるよ。
これまでに見つかったダンジョンの魔力が他に逃げないように閉じ込めておく。つまり、ダンジョンコアが破壊されても、ダンジョンマスターが討伐されても、そのダンジョンの魔力が外界に出ないようにしようということなの」
「どうやって、外界に出ないようにするの?」
と、キリがキリ姉に聞いてきた。
「以前に、新規ダンジョンが発生した時と同じで、バリアで、結界を作るということ。ただ、何時ダンジョンが破壊されても良いように、そのバリアが維持できないといけない。しかも、前回と違って、今回は、ダンジョン全体をバリアで囲んで置きたいの」
「凄いことを考えるのね。一度やってみないと自信ないよ」
と、キリが弱音を吐いた。
「いいよ。一度、実験しよう。この間行った、初級ダンジョンでいいかな?」
と、キリに確認した。
「はい、いいよ」
「皆も、手伝ってね」
「「はい」」
私達は、目的の初級ダンジョンに転移魔法で移動した。このダンジョンの近くにも、転移魔法用の魔法陣を描いてあった。
「さてと、外界に出ないようにするためには、光魔法のバリアで囲めばいいわね」
「でも、これだと、ダンジョンの出入口から、外界に出てしまうね」
「ダンジョンの出入口を塞ぐというはどうかな?」
「それだと、誰かに気が付かれてしまわない?」
「ちょっと、危険だね。気づかれないようにしないといけないものね」
「ちょっと、確認したいのだけど、普段でも、魔力って、ダンジョンから外界に漏れているよね」
「そうだね。その程度は大丈夫なの?」
「それぐらいは、いいんじゃない?」
「キリ姉、普段ダンジョンから出ている程度のマナは漏れてもいいの?」
「それは、いいよ。大量に漏れなければいいのよ」
「分かったわ。それじゃ、こうしましょう」
やって、方針が固まった。
まず、光魔法のバリアでを作り、その内側を闇魔法のバリアでコーティングする。
光魔法のバリアでダンジョン全体を覆うので、ダンジョンの出入口以外からは、マナの出入りが阻害される。
内側からのマナは、闇魔法のバリアで吸収される。更に、この闇魔法のバリアにマナを流す導体のようなものを接続し、ダンジョンの外にアイテムボックスの中のマナッテリーに接続する。
これは、以前、特級ダンジョンで、レベル80のレッド・ドラゴンを倒すときに使ったものと同じ構造だ。今回は、ダンジョン全体をバリアで覆うので、遥かに大きな規模になる。
私とアリエスとタウラスの3人で、ダンジョン全体を特殊なバリアで囲んで行った。囲み終わると、第8階層の横に土魔法で地下施設を創った。そして、その中をアイテムボックスで、埋めつくし、更に、その中をマナッテリーで埋めつくした。最後に、それらを接続した。
最後に、地下施設とダンジョンとの間に、マナを吸い上げる闇魔法の魔法を魔法陣化してものを刻印した。
これで、基本的な構造は完成だ。後は、ダンジョン内のマナの密度を計測して、一定以上のマナの量になったら、マナを吸い上げる様に設定したマナコンを組み込んだマナドールを1体置いた。
安全を期するために、予備のマナドールと全体を監視して、異常を報告するマナドールを1体置いた。
「キリ姉、できたよ」
「よし、よし」
私達は、キリ姉に頭を撫でて貰った。ちょっとは、努力が報われたかなぁ。
3人で取り掛かってけれども、半日を要してしまった。ダンジョン全体を取り囲むのに作ったバリアの量が半端ない者だったせいだ。また、地下施設の中の設計や施設の設置など、結構時間が取られた。
私達は、他の工場から持って来たマナッテリーを用いて、ダンジョン内のマナ濃度を一時的に上げた。
すると、先ほど完成した装置が動作して、余分に発生したマナを吸い上げ、元の濃度に戻した。
「キリ姉、テストは成功よ。うまく動いているよ」
私達は、一旦魔法学院のキリ姉の部屋に戻った。
「キリ姉、すべてのダンジョンに今日行ったことをするのね」
「そうだよ。できそう?」
「やらないといけないのね。だったら、頑張る」
「キリ、ありがとう」
今回の作業に必要な地下施設は本部で予め作っておくことにした。また、その場に残しておくマナドール3体のセットも、本部で作ることにした。これらは、ダンジョンの数だけ作らなけれbならないので、かなりの時間が掛かる。
しかし、マナドールは、アイテムボックスの中で作業ができるので、時間の方は、問題ないはずだ。
最後に、ダンジョン全体を覆う特殊なバリアも予めシート状に作っておくことにした。これを接続しながら、ダンジョンを囲むことにした。また、このシートの断面には接続用の魔法陣を刻印しておいた。これで、光魔法と闇魔法の複合魔法が扱えない者でも、ダンジョンをバリアで囲むことが出来る。
マナの量はかなり必要だが、これもマナッテリーで解決できる。後は、土魔法が使えるだけでよいので、マナドールでも作業が可能となった。
大量生産をするのにおよそ1週間掛かった。しかし、後はほとんどの仕事をマナドールがやってくれるので、私達は監視するだけで済む。
この仕事は、 レオとヴァルゴの2人に行って貰うことにした。
「我は、魔王軍幹部の一人、ブルーだ。国王に話がある。ここに連れてこい」
空からの声が王宮中に響いた。宮殿の近衛兵はどうすべきか、迷っていた。国王を逃がすべきか、それとも?
王宮の師団長が、魔人ブルーに聞き直す。
「国王に、何用だ」
「それは、国王にだけ話す。お前ごときがしゃしゃり出るな」
「いいや、それは出来ない。私に話してもらおう!」
「面倒だ。死ね。氷柱地獄」
魔人の声と同時に、師団長の身体が氷柱に包まれた。その氷柱は、高さ10mにもなった。
「ウァー、逃げろ」
氷柱を見た近衛兵達は、我先に逃げ惑う。しかし、空中から見下ろしている魔人に対して、何処に逃げればいいのか、判断に困っていた。
すると、国王が数人の近衛兵達に守られながら現れた。
「待ってくれ。私が国王だ。これ以上の攻撃は止めてくれ」
「ふん、すぐに出てくれば、良いものを」
魔人ブルーは、国王の前に一気に舞い降りて来た。慌てて、国王を取り囲んでいた近衛兵達は、後ろに下がってしまった。その結果、国王と魔人ブルーが50cm程度の距離で、対面することとなった。
「耳を貸せ」
国王に対して、無礼な口を聴く魔人ブルーだった。そして、国王の耳元で、何やら囁き始めた。
「良いか、他言無用だぞ。もし、洩らしたら、分かっているだろうな」
国王は、黙って頷いた。
「よし、今日の所は、これで帰ってやる。必ず、成し遂げろよ」
言い終わらない内に、魔人ブルーは、上空に飛びあがり、いつの間にか見えなくなった。
国王は、膝を崩し、その場で、顔を青ざめたまま、フリーズしてしまった。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
リーツ王国に魔人ブルーが現れたことは、すぐに、他の王国にも伝わった。各王国は、魔人が現れたことで、魔王が復活したと思った。
ザーセン王国にも、魔人ブルーの話は伝わった。ザーセン王国の神官長ロシーアンは、すぐに、配下の神官を呼び出した。
「例の神具が使える様になったか?」
「まだで、ございます」
「後、何日掛かる」
「10日ほどで、完了すると思われます」
「完了したら、すぐに、報告に来るように」
「はい、分かりました」
配下の神官は、神殿の奥に消えていった。
「まだ、10日もかかるのか。間に合えばいいのだが」
神官長ロシーアンは、不安そうな顔で、空を見上げた。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
食堂から戻った私達は、魔法学院のキリ姉の部屋で、今後の行動についての相談を再開した。
まず、キリ姉が口火を切った。
「今回の計画は、少し大掛かりになるわよ。まずは、このウディーア王国から始めるよ。
これまでに見つかったダンジョンの魔力が他に逃げないように閉じ込めておく。つまり、ダンジョンコアが破壊されても、ダンジョンマスターが討伐されても、そのダンジョンの魔力が外界に出ないようにしようということなの」
「どうやって、外界に出ないようにするの?」
と、キリがキリ姉に聞いてきた。
「以前に、新規ダンジョンが発生した時と同じで、バリアで、結界を作るということ。ただ、何時ダンジョンが破壊されても良いように、そのバリアが維持できないといけない。しかも、前回と違って、今回は、ダンジョン全体をバリアで囲んで置きたいの」
「凄いことを考えるのね。一度やってみないと自信ないよ」
と、キリが弱音を吐いた。
「いいよ。一度、実験しよう。この間行った、初級ダンジョンでいいかな?」
と、キリに確認した。
「はい、いいよ」
「皆も、手伝ってね」
「「はい」」
私達は、目的の初級ダンジョンに転移魔法で移動した。このダンジョンの近くにも、転移魔法用の魔法陣を描いてあった。
「さてと、外界に出ないようにするためには、光魔法のバリアで囲めばいいわね」
「でも、これだと、ダンジョンの出入口から、外界に出てしまうね」
「ダンジョンの出入口を塞ぐというはどうかな?」
「それだと、誰かに気が付かれてしまわない?」
「ちょっと、危険だね。気づかれないようにしないといけないものね」
「ちょっと、確認したいのだけど、普段でも、魔力って、ダンジョンから外界に漏れているよね」
「そうだね。その程度は大丈夫なの?」
「それぐらいは、いいんじゃない?」
「キリ姉、普段ダンジョンから出ている程度のマナは漏れてもいいの?」
「それは、いいよ。大量に漏れなければいいのよ」
「分かったわ。それじゃ、こうしましょう」
やって、方針が固まった。
まず、光魔法のバリアでを作り、その内側を闇魔法のバリアでコーティングする。
光魔法のバリアでダンジョン全体を覆うので、ダンジョンの出入口以外からは、マナの出入りが阻害される。
内側からのマナは、闇魔法のバリアで吸収される。更に、この闇魔法のバリアにマナを流す導体のようなものを接続し、ダンジョンの外にアイテムボックスの中のマナッテリーに接続する。
これは、以前、特級ダンジョンで、レベル80のレッド・ドラゴンを倒すときに使ったものと同じ構造だ。今回は、ダンジョン全体をバリアで覆うので、遥かに大きな規模になる。
私とアリエスとタウラスの3人で、ダンジョン全体を特殊なバリアで囲んで行った。囲み終わると、第8階層の横に土魔法で地下施設を創った。そして、その中をアイテムボックスで、埋めつくし、更に、その中をマナッテリーで埋めつくした。最後に、それらを接続した。
最後に、地下施設とダンジョンとの間に、マナを吸い上げる闇魔法の魔法を魔法陣化してものを刻印した。
これで、基本的な構造は完成だ。後は、ダンジョン内のマナの密度を計測して、一定以上のマナの量になったら、マナを吸い上げる様に設定したマナコンを組み込んだマナドールを1体置いた。
安全を期するために、予備のマナドールと全体を監視して、異常を報告するマナドールを1体置いた。
「キリ姉、できたよ」
「よし、よし」
私達は、キリ姉に頭を撫でて貰った。ちょっとは、努力が報われたかなぁ。
3人で取り掛かってけれども、半日を要してしまった。ダンジョン全体を取り囲むのに作ったバリアの量が半端ない者だったせいだ。また、地下施設の中の設計や施設の設置など、結構時間が取られた。
私達は、他の工場から持って来たマナッテリーを用いて、ダンジョン内のマナ濃度を一時的に上げた。
すると、先ほど完成した装置が動作して、余分に発生したマナを吸い上げ、元の濃度に戻した。
「キリ姉、テストは成功よ。うまく動いているよ」
私達は、一旦魔法学院のキリ姉の部屋に戻った。
「キリ姉、すべてのダンジョンに今日行ったことをするのね」
「そうだよ。できそう?」
「やらないといけないのね。だったら、頑張る」
「キリ、ありがとう」
今回の作業に必要な地下施設は本部で予め作っておくことにした。また、その場に残しておくマナドール3体のセットも、本部で作ることにした。これらは、ダンジョンの数だけ作らなけれbならないので、かなりの時間が掛かる。
しかし、マナドールは、アイテムボックスの中で作業ができるので、時間の方は、問題ないはずだ。
最後に、ダンジョン全体を覆う特殊なバリアも予めシート状に作っておくことにした。これを接続しながら、ダンジョンを囲むことにした。また、このシートの断面には接続用の魔法陣を刻印しておいた。これで、光魔法と闇魔法の複合魔法が扱えない者でも、ダンジョンをバリアで囲むことが出来る。
マナの量はかなり必要だが、これもマナッテリーで解決できる。後は、土魔法が使えるだけでよいので、マナドールでも作業が可能となった。
大量生産をするのにおよそ1週間掛かった。しかし、後はほとんどの仕事をマナドールがやってくれるので、私達は監視するだけで済む。
この仕事は、 レオとヴァルゴの2人に行って貰うことにした。
1
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説

どうやら悪役令嬢のようですが、興味が無いので錬金術師を目指します(旧:公爵令嬢ですが錬金術師を兼業します)
水神瑠架
ファンタジー
――悪役令嬢だったようですが私は今、自由に楽しく生きています! ――
乙女ゲームに酷似した世界に転生? けど私、このゲームの本筋よりも寄り道のミニゲームにはまっていたんですけど? 基本的に攻略者達の顔もうろ覚えなんですけど?! けど転生してしまったら仕方無いですよね。攻略者を助けるなんて面倒い事するような性格でも無いし好きに生きてもいいですよね? 運が良いのか悪いのか好きな事出来そうな環境に産まれたようですしヒロイン役でも無いようですので。という事で私、顔もうろ覚えのキャラの救済よりも好きな事をして生きて行きます! ……極めろ【錬金術師】! 目指せ【錬金術マスター】!
★★
乙女ゲームの本筋の恋愛じゃない所にはまっていた女性の前世が蘇った公爵令嬢が自分がゲームの中での悪役令嬢だという事も知らず大好きな【錬金術】を極めるため邁進します。流石に途中で気づきますし、相手役も出てきますが、しばらく出てこないと思います。好きに生きた結果攻略者達の悲惨なフラグを折ったりするかも? 基本的に主人公は「攻略者の救済<自分が自由に生きる事」ですので薄情に見える事もあるかもしれません。そんな主人公が生きる世界をとくと御覧あれ!
★★
この話の中での【錬金術】は学問というよりも何かを「創作」する事の出来る手段の意味合いが大きいです。ですので本来の錬金術の学術的な論理は出てきません。この世界での独自の力が【錬金術】となります。

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!

貴方の隣で私は異世界を謳歌する
紅子
ファンタジー
あれ?わたし、こんなに小さかった?ここどこ?わたしは誰?
あああああ、どうやらわたしはトラックに跳ねられて異世界に来てしまったみたい。なんて、テンプレ。なんで森の中なのよ。せめて、街の近くに送ってよ!こんな幼女じゃ、すぐ死んじゃうよ。言わんこっちゃない。
わたし、どうなるの?
不定期更新 00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
願いの守護獣 チートなもふもふに転生したからには全力でペットになりたい
戌葉
ファンタジー
気付くと、もふもふに生まれ変わって、誰もいない森の雪の上に寝ていた。
人恋しさに森を出て、途中で魔物に間違われたりもしたけど、馬に助けられ騎士に保護してもらえた。正体はオレ自身でも分からないし、チートな魔法もまだ上手く使いこなせないけど、全力で可愛く頑張るのでペットとして飼ってください!
チートな魔法のせいで狙われたり、自分でも分かっていなかった正体のおかげでとんでもないことに巻き込まれちゃったりするけど、オレが目指すのはぐーたらペット生活だ!!
※「1-7」で正体が判明します。「精霊の愛し子編」や番外編、「美食の守護獣」ではすでに正体が分かっていますので、お気を付けください。
番外編「美食の守護獣 ~チートなもふもふに転生したからには全力で食い倒れたい」
「冒険者編」と「精霊の愛し子編」の間の食い倒れツアーのお話です。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/2227451/394680824
貴族令嬢に生まれたからには念願のだらだらニート生活したい。
譚音アルン
ファンタジー
ブラック企業に勤めてたのがいつの間にか死んでたっぽい。気がつくと異世界の伯爵令嬢(第五子で三女)に転生していた。前世働き過ぎだったから今世はニートになろう、そう決めた私ことマリアージュ・キャンディの奮闘記。
※この小説はフィクションです。実在の国や人物、団体などとは関係ありません。
※2020-01-16より執筆開始。

王子がバカなのが問題なら、知力をバフすればいいじゃない
七辻ゆゆ
ファンタジー
勉強嫌いの王太子を支えるため、王命で結ばされた婚約。
でも、もう卒業パーティで婚約破棄する必要なんてない。ついさっきこの、知力バフ魔法が完成したから!
「婚約破棄なんてしたら、父上はかつてないほど怒るだろうな。勉学をサボったときとはわけが違う。公に周知された命令に逆らったのだから、生半可なことでは示しがつかない」
「おっしゃるとおりです!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる