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第3章 魔王軍誕生編
19.情報収集に向けて
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もっと情報を集めないといけない。そこで、何処でも誰にも気付かれずに自由に動けるようになる魔法を考えてみた。
必要な事は、外から見て分からないようにすることだ。つまり、カメレオンのように、周りに溶け込み、見えないように錯覚させることだ。これは、周りの色を取り込み、その色に染まればいいので、闇魔法のバリアで作ることにした。
闇魔法で創ったバリアは、周りのマナを吸収する。色々な物から放出されているマナには、その物体の特徴が属性のようについている。つまり、色と同様の物だ。
この、物から放出されるマナに反応して、同様の色になるように、闇魔法で創ったバリアを調整していった。これで、よく見ないと、分からないほどになった。
この闇魔法を、「魔力避役」と名付けた。
よく、剣の達人は、目を閉じたままでも、相手の動きを読み取ることが出来るという。つまり、雰囲気、とでもいうものを感じ取ることが出来る。
人が出す気の動きを感じ取り、目を開けているかのように対処できる。つまり、人が放出しているマナや外界にあるマナの動きを感じているのだろう。
そこで、移動しても、マナを動かさないように、それから、自分自身のマナの放出を止めるような魔法を考えた。
これも、闇魔法で創ったバリアの性質を使えば、実現できそうだ。外界のマナを吸収することは、これまでのバリアと同じだ。でも、これでは、私のバリアの所で、外界のマナの流れが止まることになる。
これでは、マナの流れが変化していることが分かってしまう。そこで、外界から入って来たマナの複製を造り、正反対の場所から同じベクトルでマナを放出するバリアを創った。
これで、外界のマナの流れを阻害しないようになった。次は、自分自身のマナの放出を止めることだ。ただ単に止めるだけに、闇魔法で創ったバリアでは、自分自身のマナが常に減少していくことになる。これでは、長時間の活動に支障が出で来る。そこで、吸収しないバリアを考えた。それは、光魔法で創ったバリアだ。これは、マナを反射する。これを先ほどの闇魔法で創ったバリアの内側に作ればいい。
しかし、これでは、自分自身の魔法が阻害されてしまう。そこで、私自身が起動させた魔法については、反射しないように、自分自身だけを除外するような結界のように働くようにした。
この闇魔法と光魔法の複合魔法で創ったバリアを「雑気遮断」と名付けることにした。
この魔法は、スキル探知を妨害することもできる。低レベルの魔術師の魔法であれば、感知されない。
更に、私は、「魔力避役」と「雑気遮断」を魔法陣化した。これで、闇魔法や光魔法が使えない魔導士でも、扱うことが出来る。そして、この2つの魔法は、相乗効果が期待できた。単独で使うより、効果が増大することが分かった。
そこで、2つの魔法を同時に発動できるようにして、「隠密魔法」と名付け、一つの魔法陣化した。少し複雑になったが、出来るだけ効率がいいものに修正しておいた。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
今回、私は、少しヤバい実験を行う予定だ。それは、魔法学院のセキュリティに関することだ。これまでに、平民エリアの寮には、何もセキュリティが施されていないことはわかっている。それは、私達が実際に、転移用の魔法陣で自由に移動しているからだ。
問題は、貴族エリアと神殿だ。今回は、王宮については、調査しないことにした。ばれると、誤魔化し切れないからだ。
キリ姉にも、話しておこう。後でばれるとヤバいことになるからだ。
私は、夕食後、キリ姉に話しかけた。
「少し、私の部屋によって貰えない?」
「キリ、改まって、どうしたの? 何か、あるの?」
「えぇっ、私の部屋でね」
「分かったよ。行くよ」
私達は、私の部屋に入って、ベッドに一緒に座った。キリ姉は、私の肩を抱いて、頭を撫で始めた。
「実は、キリ姉に相談したいことがあるの」
「遠慮せずに、言ってごらん」
「実は、私、新しい魔法を創ったの」
キリ姉は、私の頭を撫でるのを止めて、顔を覗き込んだ。
「へぇー、いつの間に。そんな研究をしていたの」
「うん、これからは密かに情報を集めないといけないと思って、考えたの。今までの魔法を応用したものなの」
「教えて。どんな魔法?」
私は、1体のマナドールをベッドの前に出した。そのマナドールに対して、「隠密魔法」の魔法陣を刻印した。
「うわぁ、マナドールが消えた。本当に、エグイ」
「凄いでしょ、凄いでしょ、もっと、褒めて」
「ただ見えないだけじゃないのね。 土人形に組み込まれているマナが感じられないわ」
キリ姉は、思った以上に驚いてくれた。
「目の前に土人形がいるはずなのに、何だか、何も無いように感じるわ。
変な感じ。気配がないのね」
私は、頭を撫でて貰いたくて、キリ姉に寄り掛かった。
「よし、よし。よくできました」
キリ姉は、私の頭を撫でながら、何か考えているようだった。
「キリ姉、今日は、このマナドールを使って、魔法学院のセキュリティを調査しようと思っているの。どう思う?」
「いいと思うわ。敵から攻められることも考えておかないといけないものね」
私は、キリ姉に、闇魔法の探知魔法も阻害することも伝えた。マナドールを貴族エリアに向けてゆっくりと歩かせていった。私は、つねにスキル探索を使って、マナドールの動向と周囲の動きを感知していた。
闇魔法の探知魔法は、魔法を掛けた本人には影響しないようにしている。だから、スキル探索を使えないキリ姉でも、感知することが出来る。
「今の所、問題ないみたい。これから、貴族エリアの出入口に差し掛かるよ。
今、近衛兵の前を通ったよ。気付かれていないみたい。
貴族エリアに入ったよ。もう少しで、貴族エリアの終わりだよ。
王宮の出入口の手前で戻すね」
マナドールは、無事、王宮の出入口の前でUターンして、私の部屋まで戻って来た。
「キリ姉、やったよ」
「キリ、その魔法を私にも使わせて」
「いいよ。魔法陣は何に刻印したらいい?」
「そうね。めったに使わないから、何でもいいけど。
この魔法用の杖を作って欲しいわ。それに、刻印してくれる」
「はい、今度作っておくね。杖は、買ってくるね。まだ、高級な杖を作れるか、試してないから」
「そうね。今度、一緒に買いに行こうか?」
「いいの、嬉しい。その時、また、甘い物を食べたいな」
「キリは、甘いものが好きね。いいわよ」
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
鉄製の炉を一から作ろうと、色々と調べてみた。鉄を作るのには,鉄鉱石・石灰石・石炭が必要になる。しかし、錬金術用の鉄製の炉を最大3個作るだけなので、出来れば簡単に済ませたい。
そこで、既に鉄として出来上がっている物を今回は利用することにした。平民エリアの寮の各部屋には、自由に料理が出来る様に、すべて揃っている。
それで、魔法学院に入学する時に、キリ姉に必要になるだろうって、言われて、料理道具を一揃い購入していた。もう、2年目も半分過ぎているけど、私は、まだ、一度も使ったことがない。もちろん、使い方は知っている。
食堂へ行けば、いつでも食べることはできる。街へ行けば、自分では絶対に料理できないような美味しい物が食べられる。そして、嬉しいことに、お金には不自由していない。
と、言うことで、今の私には、料理道具は、必要がない。というより、寧ろ邪魔だと言ってもいいぐらいだ。でも、キリ姉に言うと怒られるので、黙っている。
今回は、皆に使って貰える大事な錬金術用の鉄製の炉を作るのだから、邪魔な料理道具を使ってもいいはず、だよね。
フライパン、大きな鍋、中ぐらいの鍋、小さな鍋と、これぐらいかな?
まずは、火魔法で、調理器具を溶かして、一まとまりにした。出来上がった、鉄の塊を2つに分けて、それぞれを錬金術用の鉄製の炉に加工した。
買って来た錬金術用の鉄製の炉よりは、一回り小さいけど、同じような炉が出来た。
出来上がった2つの炉を火魔法で、加熱しながら純度を高めていった。鉄製の炉は、赤く燃え上がり、いたるところで、黒く燻っていた。暫く続けていると、黒いくずぶりが少しずつ消えていき、変化が感じられなくなった。不純物が燃焼して、純度が高まったようだ。
光魔法で、炉全体をコーティングして、マナが流れやすくした。次に、光魔法の錬金術用の魔方陣を刻印した。最後に、全体をもう一度、光魔法でコーティングして、刻印した魔法陣の保護と炉の保護を行った。
これで、完成だ。私は、念のためスキル鑑定で、出来上がった錬金術用の鉄製の炉を調べた。鑑定結果は、申し分なかった。刻印した魔法陣も効率よく働くようだ。
最後に、買って来た錬金術用の鉄製の炉も同様の加工をした。
私は、早速、隣の部屋にいるキリ姉に報告に行った。
「コン、コン。キリ姉に見て貰いたい物があるの。入ってもいい?」
「キリ、いいよ」
私は、キリ姉の部屋に入って、先ほど作った錬金術用の鉄製の炉3個を机の上に並べた。
「できたよ。好きなのを選んで」
「私は、そんなに錬金術を使わないから、小さな炉でいいわ」
「わかった。私も、キリ姉と同じのにする。
お揃いね。キリ姉。
そうそう、エルミアには、少し大きな炉をあげるね」
私は、早速、エルミアの部屋に錬金術用の鉄製の炉を持っていった。
エルミアは、とても喜んでくれた。錬金術の勉強を頑張るって言っていた。
そうそう、中に入れるガラス製のフラスコは、簡単だったので、一緒に作っておいた。これも、キリ姉とエルミアに1個ずつ渡しておいた。
必要な事は、外から見て分からないようにすることだ。つまり、カメレオンのように、周りに溶け込み、見えないように錯覚させることだ。これは、周りの色を取り込み、その色に染まればいいので、闇魔法のバリアで作ることにした。
闇魔法で創ったバリアは、周りのマナを吸収する。色々な物から放出されているマナには、その物体の特徴が属性のようについている。つまり、色と同様の物だ。
この、物から放出されるマナに反応して、同様の色になるように、闇魔法で創ったバリアを調整していった。これで、よく見ないと、分からないほどになった。
この闇魔法を、「魔力避役」と名付けた。
よく、剣の達人は、目を閉じたままでも、相手の動きを読み取ることが出来るという。つまり、雰囲気、とでもいうものを感じ取ることが出来る。
人が出す気の動きを感じ取り、目を開けているかのように対処できる。つまり、人が放出しているマナや外界にあるマナの動きを感じているのだろう。
そこで、移動しても、マナを動かさないように、それから、自分自身のマナの放出を止めるような魔法を考えた。
これも、闇魔法で創ったバリアの性質を使えば、実現できそうだ。外界のマナを吸収することは、これまでのバリアと同じだ。でも、これでは、私のバリアの所で、外界のマナの流れが止まることになる。
これでは、マナの流れが変化していることが分かってしまう。そこで、外界から入って来たマナの複製を造り、正反対の場所から同じベクトルでマナを放出するバリアを創った。
これで、外界のマナの流れを阻害しないようになった。次は、自分自身のマナの放出を止めることだ。ただ単に止めるだけに、闇魔法で創ったバリアでは、自分自身のマナが常に減少していくことになる。これでは、長時間の活動に支障が出で来る。そこで、吸収しないバリアを考えた。それは、光魔法で創ったバリアだ。これは、マナを反射する。これを先ほどの闇魔法で創ったバリアの内側に作ればいい。
しかし、これでは、自分自身の魔法が阻害されてしまう。そこで、私自身が起動させた魔法については、反射しないように、自分自身だけを除外するような結界のように働くようにした。
この闇魔法と光魔法の複合魔法で創ったバリアを「雑気遮断」と名付けることにした。
この魔法は、スキル探知を妨害することもできる。低レベルの魔術師の魔法であれば、感知されない。
更に、私は、「魔力避役」と「雑気遮断」を魔法陣化した。これで、闇魔法や光魔法が使えない魔導士でも、扱うことが出来る。そして、この2つの魔法は、相乗効果が期待できた。単独で使うより、効果が増大することが分かった。
そこで、2つの魔法を同時に発動できるようにして、「隠密魔法」と名付け、一つの魔法陣化した。少し複雑になったが、出来るだけ効率がいいものに修正しておいた。
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今回、私は、少しヤバい実験を行う予定だ。それは、魔法学院のセキュリティに関することだ。これまでに、平民エリアの寮には、何もセキュリティが施されていないことはわかっている。それは、私達が実際に、転移用の魔法陣で自由に移動しているからだ。
問題は、貴族エリアと神殿だ。今回は、王宮については、調査しないことにした。ばれると、誤魔化し切れないからだ。
キリ姉にも、話しておこう。後でばれるとヤバいことになるからだ。
私は、夕食後、キリ姉に話しかけた。
「少し、私の部屋によって貰えない?」
「キリ、改まって、どうしたの? 何か、あるの?」
「えぇっ、私の部屋でね」
「分かったよ。行くよ」
私達は、私の部屋に入って、ベッドに一緒に座った。キリ姉は、私の肩を抱いて、頭を撫で始めた。
「実は、キリ姉に相談したいことがあるの」
「遠慮せずに、言ってごらん」
「実は、私、新しい魔法を創ったの」
キリ姉は、私の頭を撫でるのを止めて、顔を覗き込んだ。
「へぇー、いつの間に。そんな研究をしていたの」
「うん、これからは密かに情報を集めないといけないと思って、考えたの。今までの魔法を応用したものなの」
「教えて。どんな魔法?」
私は、1体のマナドールをベッドの前に出した。そのマナドールに対して、「隠密魔法」の魔法陣を刻印した。
「うわぁ、マナドールが消えた。本当に、エグイ」
「凄いでしょ、凄いでしょ、もっと、褒めて」
「ただ見えないだけじゃないのね。 土人形に組み込まれているマナが感じられないわ」
キリ姉は、思った以上に驚いてくれた。
「目の前に土人形がいるはずなのに、何だか、何も無いように感じるわ。
変な感じ。気配がないのね」
私は、頭を撫でて貰いたくて、キリ姉に寄り掛かった。
「よし、よし。よくできました」
キリ姉は、私の頭を撫でながら、何か考えているようだった。
「キリ姉、今日は、このマナドールを使って、魔法学院のセキュリティを調査しようと思っているの。どう思う?」
「いいと思うわ。敵から攻められることも考えておかないといけないものね」
私は、キリ姉に、闇魔法の探知魔法も阻害することも伝えた。マナドールを貴族エリアに向けてゆっくりと歩かせていった。私は、つねにスキル探索を使って、マナドールの動向と周囲の動きを感知していた。
闇魔法の探知魔法は、魔法を掛けた本人には影響しないようにしている。だから、スキル探索を使えないキリ姉でも、感知することが出来る。
「今の所、問題ないみたい。これから、貴族エリアの出入口に差し掛かるよ。
今、近衛兵の前を通ったよ。気付かれていないみたい。
貴族エリアに入ったよ。もう少しで、貴族エリアの終わりだよ。
王宮の出入口の手前で戻すね」
マナドールは、無事、王宮の出入口の前でUターンして、私の部屋まで戻って来た。
「キリ姉、やったよ」
「キリ、その魔法を私にも使わせて」
「いいよ。魔法陣は何に刻印したらいい?」
「そうね。めったに使わないから、何でもいいけど。
この魔法用の杖を作って欲しいわ。それに、刻印してくれる」
「はい、今度作っておくね。杖は、買ってくるね。まだ、高級な杖を作れるか、試してないから」
「そうね。今度、一緒に買いに行こうか?」
「いいの、嬉しい。その時、また、甘い物を食べたいな」
「キリは、甘いものが好きね。いいわよ」
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鉄製の炉を一から作ろうと、色々と調べてみた。鉄を作るのには,鉄鉱石・石灰石・石炭が必要になる。しかし、錬金術用の鉄製の炉を最大3個作るだけなので、出来れば簡単に済ませたい。
そこで、既に鉄として出来上がっている物を今回は利用することにした。平民エリアの寮の各部屋には、自由に料理が出来る様に、すべて揃っている。
それで、魔法学院に入学する時に、キリ姉に必要になるだろうって、言われて、料理道具を一揃い購入していた。もう、2年目も半分過ぎているけど、私は、まだ、一度も使ったことがない。もちろん、使い方は知っている。
食堂へ行けば、いつでも食べることはできる。街へ行けば、自分では絶対に料理できないような美味しい物が食べられる。そして、嬉しいことに、お金には不自由していない。
と、言うことで、今の私には、料理道具は、必要がない。というより、寧ろ邪魔だと言ってもいいぐらいだ。でも、キリ姉に言うと怒られるので、黙っている。
今回は、皆に使って貰える大事な錬金術用の鉄製の炉を作るのだから、邪魔な料理道具を使ってもいいはず、だよね。
フライパン、大きな鍋、中ぐらいの鍋、小さな鍋と、これぐらいかな?
まずは、火魔法で、調理器具を溶かして、一まとまりにした。出来上がった、鉄の塊を2つに分けて、それぞれを錬金術用の鉄製の炉に加工した。
買って来た錬金術用の鉄製の炉よりは、一回り小さいけど、同じような炉が出来た。
出来上がった2つの炉を火魔法で、加熱しながら純度を高めていった。鉄製の炉は、赤く燃え上がり、いたるところで、黒く燻っていた。暫く続けていると、黒いくずぶりが少しずつ消えていき、変化が感じられなくなった。不純物が燃焼して、純度が高まったようだ。
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これで、完成だ。私は、念のためスキル鑑定で、出来上がった錬金術用の鉄製の炉を調べた。鑑定結果は、申し分なかった。刻印した魔法陣も効率よく働くようだ。
最後に、買って来た錬金術用の鉄製の炉も同様の加工をした。
私は、早速、隣の部屋にいるキリ姉に報告に行った。
「コン、コン。キリ姉に見て貰いたい物があるの。入ってもいい?」
「キリ、いいよ」
私は、キリ姉の部屋に入って、先ほど作った錬金術用の鉄製の炉3個を机の上に並べた。
「できたよ。好きなのを選んで」
「私は、そんなに錬金術を使わないから、小さな炉でいいわ」
「わかった。私も、キリ姉と同じのにする。
お揃いね。キリ姉。
そうそう、エルミアには、少し大きな炉をあげるね」
私は、早速、エルミアの部屋に錬金術用の鉄製の炉を持っていった。
エルミアは、とても喜んでくれた。錬金術の勉強を頑張るって言っていた。
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