46 / 145
第3章 魔王軍誕生編
19.情報収集に向けて
しおりを挟む
もっと情報を集めないといけない。そこで、何処でも誰にも気付かれずに自由に動けるようになる魔法を考えてみた。
必要な事は、外から見て分からないようにすることだ。つまり、カメレオンのように、周りに溶け込み、見えないように錯覚させることだ。これは、周りの色を取り込み、その色に染まればいいので、闇魔法のバリアで作ることにした。
闇魔法で創ったバリアは、周りのマナを吸収する。色々な物から放出されているマナには、その物体の特徴が属性のようについている。つまり、色と同様の物だ。
この、物から放出されるマナに反応して、同様の色になるように、闇魔法で創ったバリアを調整していった。これで、よく見ないと、分からないほどになった。
この闇魔法を、「魔力避役」と名付けた。
よく、剣の達人は、目を閉じたままでも、相手の動きを読み取ることが出来るという。つまり、雰囲気、とでもいうものを感じ取ることが出来る。
人が出す気の動きを感じ取り、目を開けているかのように対処できる。つまり、人が放出しているマナや外界にあるマナの動きを感じているのだろう。
そこで、移動しても、マナを動かさないように、それから、自分自身のマナの放出を止めるような魔法を考えた。
これも、闇魔法で創ったバリアの性質を使えば、実現できそうだ。外界のマナを吸収することは、これまでのバリアと同じだ。でも、これでは、私のバリアの所で、外界のマナの流れが止まることになる。
これでは、マナの流れが変化していることが分かってしまう。そこで、外界から入って来たマナの複製を造り、正反対の場所から同じベクトルでマナを放出するバリアを創った。
これで、外界のマナの流れを阻害しないようになった。次は、自分自身のマナの放出を止めることだ。ただ単に止めるだけに、闇魔法で創ったバリアでは、自分自身のマナが常に減少していくことになる。これでは、長時間の活動に支障が出で来る。そこで、吸収しないバリアを考えた。それは、光魔法で創ったバリアだ。これは、マナを反射する。これを先ほどの闇魔法で創ったバリアの内側に作ればいい。
しかし、これでは、自分自身の魔法が阻害されてしまう。そこで、私自身が起動させた魔法については、反射しないように、自分自身だけを除外するような結界のように働くようにした。
この闇魔法と光魔法の複合魔法で創ったバリアを「雑気遮断」と名付けることにした。
この魔法は、スキル探知を妨害することもできる。低レベルの魔術師の魔法であれば、感知されない。
更に、私は、「魔力避役」と「雑気遮断」を魔法陣化した。これで、闇魔法や光魔法が使えない魔導士でも、扱うことが出来る。そして、この2つの魔法は、相乗効果が期待できた。単独で使うより、効果が増大することが分かった。
そこで、2つの魔法を同時に発動できるようにして、「隠密魔法」と名付け、一つの魔法陣化した。少し複雑になったが、出来るだけ効率がいいものに修正しておいた。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
今回、私は、少しヤバい実験を行う予定だ。それは、魔法学院のセキュリティに関することだ。これまでに、平民エリアの寮には、何もセキュリティが施されていないことはわかっている。それは、私達が実際に、転移用の魔法陣で自由に移動しているからだ。
問題は、貴族エリアと神殿だ。今回は、王宮については、調査しないことにした。ばれると、誤魔化し切れないからだ。
キリ姉にも、話しておこう。後でばれるとヤバいことになるからだ。
私は、夕食後、キリ姉に話しかけた。
「少し、私の部屋によって貰えない?」
「キリ、改まって、どうしたの? 何か、あるの?」
「えぇっ、私の部屋でね」
「分かったよ。行くよ」
私達は、私の部屋に入って、ベッドに一緒に座った。キリ姉は、私の肩を抱いて、頭を撫で始めた。
「実は、キリ姉に相談したいことがあるの」
「遠慮せずに、言ってごらん」
「実は、私、新しい魔法を創ったの」
キリ姉は、私の頭を撫でるのを止めて、顔を覗き込んだ。
「へぇー、いつの間に。そんな研究をしていたの」
「うん、これからは密かに情報を集めないといけないと思って、考えたの。今までの魔法を応用したものなの」
「教えて。どんな魔法?」
私は、1体のマナドールをベッドの前に出した。そのマナドールに対して、「隠密魔法」の魔法陣を刻印した。
「うわぁ、マナドールが消えた。本当に、エグイ」
「凄いでしょ、凄いでしょ、もっと、褒めて」
「ただ見えないだけじゃないのね。 土人形に組み込まれているマナが感じられないわ」
キリ姉は、思った以上に驚いてくれた。
「目の前に土人形がいるはずなのに、何だか、何も無いように感じるわ。
変な感じ。気配がないのね」
私は、頭を撫でて貰いたくて、キリ姉に寄り掛かった。
「よし、よし。よくできました」
キリ姉は、私の頭を撫でながら、何か考えているようだった。
「キリ姉、今日は、このマナドールを使って、魔法学院のセキュリティを調査しようと思っているの。どう思う?」
「いいと思うわ。敵から攻められることも考えておかないといけないものね」
私は、キリ姉に、闇魔法の探知魔法も阻害することも伝えた。マナドールを貴族エリアに向けてゆっくりと歩かせていった。私は、つねにスキル探索を使って、マナドールの動向と周囲の動きを感知していた。
闇魔法の探知魔法は、魔法を掛けた本人には影響しないようにしている。だから、スキル探索を使えないキリ姉でも、感知することが出来る。
「今の所、問題ないみたい。これから、貴族エリアの出入口に差し掛かるよ。
今、近衛兵の前を通ったよ。気付かれていないみたい。
貴族エリアに入ったよ。もう少しで、貴族エリアの終わりだよ。
王宮の出入口の手前で戻すね」
マナドールは、無事、王宮の出入口の前でUターンして、私の部屋まで戻って来た。
「キリ姉、やったよ」
「キリ、その魔法を私にも使わせて」
「いいよ。魔法陣は何に刻印したらいい?」
「そうね。めったに使わないから、何でもいいけど。
この魔法用の杖を作って欲しいわ。それに、刻印してくれる」
「はい、今度作っておくね。杖は、買ってくるね。まだ、高級な杖を作れるか、試してないから」
「そうね。今度、一緒に買いに行こうか?」
「いいの、嬉しい。その時、また、甘い物を食べたいな」
「キリは、甘いものが好きね。いいわよ」
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
鉄製の炉を一から作ろうと、色々と調べてみた。鉄を作るのには,鉄鉱石・石灰石・石炭が必要になる。しかし、錬金術用の鉄製の炉を最大3個作るだけなので、出来れば簡単に済ませたい。
そこで、既に鉄として出来上がっている物を今回は利用することにした。平民エリアの寮の各部屋には、自由に料理が出来る様に、すべて揃っている。
それで、魔法学院に入学する時に、キリ姉に必要になるだろうって、言われて、料理道具を一揃い購入していた。もう、2年目も半分過ぎているけど、私は、まだ、一度も使ったことがない。もちろん、使い方は知っている。
食堂へ行けば、いつでも食べることはできる。街へ行けば、自分では絶対に料理できないような美味しい物が食べられる。そして、嬉しいことに、お金には不自由していない。
と、言うことで、今の私には、料理道具は、必要がない。というより、寧ろ邪魔だと言ってもいいぐらいだ。でも、キリ姉に言うと怒られるので、黙っている。
今回は、皆に使って貰える大事な錬金術用の鉄製の炉を作るのだから、邪魔な料理道具を使ってもいいはず、だよね。
フライパン、大きな鍋、中ぐらいの鍋、小さな鍋と、これぐらいかな?
まずは、火魔法で、調理器具を溶かして、一まとまりにした。出来上がった、鉄の塊を2つに分けて、それぞれを錬金術用の鉄製の炉に加工した。
買って来た錬金術用の鉄製の炉よりは、一回り小さいけど、同じような炉が出来た。
出来上がった2つの炉を火魔法で、加熱しながら純度を高めていった。鉄製の炉は、赤く燃え上がり、いたるところで、黒く燻っていた。暫く続けていると、黒いくずぶりが少しずつ消えていき、変化が感じられなくなった。不純物が燃焼して、純度が高まったようだ。
光魔法で、炉全体をコーティングして、マナが流れやすくした。次に、光魔法の錬金術用の魔方陣を刻印した。最後に、全体をもう一度、光魔法でコーティングして、刻印した魔法陣の保護と炉の保護を行った。
これで、完成だ。私は、念のためスキル鑑定で、出来上がった錬金術用の鉄製の炉を調べた。鑑定結果は、申し分なかった。刻印した魔法陣も効率よく働くようだ。
最後に、買って来た錬金術用の鉄製の炉も同様の加工をした。
私は、早速、隣の部屋にいるキリ姉に報告に行った。
「コン、コン。キリ姉に見て貰いたい物があるの。入ってもいい?」
「キリ、いいよ」
私は、キリ姉の部屋に入って、先ほど作った錬金術用の鉄製の炉3個を机の上に並べた。
「できたよ。好きなのを選んで」
「私は、そんなに錬金術を使わないから、小さな炉でいいわ」
「わかった。私も、キリ姉と同じのにする。
お揃いね。キリ姉。
そうそう、エルミアには、少し大きな炉をあげるね」
私は、早速、エルミアの部屋に錬金術用の鉄製の炉を持っていった。
エルミアは、とても喜んでくれた。錬金術の勉強を頑張るって言っていた。
そうそう、中に入れるガラス製のフラスコは、簡単だったので、一緒に作っておいた。これも、キリ姉とエルミアに1個ずつ渡しておいた。
必要な事は、外から見て分からないようにすることだ。つまり、カメレオンのように、周りに溶け込み、見えないように錯覚させることだ。これは、周りの色を取り込み、その色に染まればいいので、闇魔法のバリアで作ることにした。
闇魔法で創ったバリアは、周りのマナを吸収する。色々な物から放出されているマナには、その物体の特徴が属性のようについている。つまり、色と同様の物だ。
この、物から放出されるマナに反応して、同様の色になるように、闇魔法で創ったバリアを調整していった。これで、よく見ないと、分からないほどになった。
この闇魔法を、「魔力避役」と名付けた。
よく、剣の達人は、目を閉じたままでも、相手の動きを読み取ることが出来るという。つまり、雰囲気、とでもいうものを感じ取ることが出来る。
人が出す気の動きを感じ取り、目を開けているかのように対処できる。つまり、人が放出しているマナや外界にあるマナの動きを感じているのだろう。
そこで、移動しても、マナを動かさないように、それから、自分自身のマナの放出を止めるような魔法を考えた。
これも、闇魔法で創ったバリアの性質を使えば、実現できそうだ。外界のマナを吸収することは、これまでのバリアと同じだ。でも、これでは、私のバリアの所で、外界のマナの流れが止まることになる。
これでは、マナの流れが変化していることが分かってしまう。そこで、外界から入って来たマナの複製を造り、正反対の場所から同じベクトルでマナを放出するバリアを創った。
これで、外界のマナの流れを阻害しないようになった。次は、自分自身のマナの放出を止めることだ。ただ単に止めるだけに、闇魔法で創ったバリアでは、自分自身のマナが常に減少していくことになる。これでは、長時間の活動に支障が出で来る。そこで、吸収しないバリアを考えた。それは、光魔法で創ったバリアだ。これは、マナを反射する。これを先ほどの闇魔法で創ったバリアの内側に作ればいい。
しかし、これでは、自分自身の魔法が阻害されてしまう。そこで、私自身が起動させた魔法については、反射しないように、自分自身だけを除外するような結界のように働くようにした。
この闇魔法と光魔法の複合魔法で創ったバリアを「雑気遮断」と名付けることにした。
この魔法は、スキル探知を妨害することもできる。低レベルの魔術師の魔法であれば、感知されない。
更に、私は、「魔力避役」と「雑気遮断」を魔法陣化した。これで、闇魔法や光魔法が使えない魔導士でも、扱うことが出来る。そして、この2つの魔法は、相乗効果が期待できた。単独で使うより、効果が増大することが分かった。
そこで、2つの魔法を同時に発動できるようにして、「隠密魔法」と名付け、一つの魔法陣化した。少し複雑になったが、出来るだけ効率がいいものに修正しておいた。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
今回、私は、少しヤバい実験を行う予定だ。それは、魔法学院のセキュリティに関することだ。これまでに、平民エリアの寮には、何もセキュリティが施されていないことはわかっている。それは、私達が実際に、転移用の魔法陣で自由に移動しているからだ。
問題は、貴族エリアと神殿だ。今回は、王宮については、調査しないことにした。ばれると、誤魔化し切れないからだ。
キリ姉にも、話しておこう。後でばれるとヤバいことになるからだ。
私は、夕食後、キリ姉に話しかけた。
「少し、私の部屋によって貰えない?」
「キリ、改まって、どうしたの? 何か、あるの?」
「えぇっ、私の部屋でね」
「分かったよ。行くよ」
私達は、私の部屋に入って、ベッドに一緒に座った。キリ姉は、私の肩を抱いて、頭を撫で始めた。
「実は、キリ姉に相談したいことがあるの」
「遠慮せずに、言ってごらん」
「実は、私、新しい魔法を創ったの」
キリ姉は、私の頭を撫でるのを止めて、顔を覗き込んだ。
「へぇー、いつの間に。そんな研究をしていたの」
「うん、これからは密かに情報を集めないといけないと思って、考えたの。今までの魔法を応用したものなの」
「教えて。どんな魔法?」
私は、1体のマナドールをベッドの前に出した。そのマナドールに対して、「隠密魔法」の魔法陣を刻印した。
「うわぁ、マナドールが消えた。本当に、エグイ」
「凄いでしょ、凄いでしょ、もっと、褒めて」
「ただ見えないだけじゃないのね。 土人形に組み込まれているマナが感じられないわ」
キリ姉は、思った以上に驚いてくれた。
「目の前に土人形がいるはずなのに、何だか、何も無いように感じるわ。
変な感じ。気配がないのね」
私は、頭を撫でて貰いたくて、キリ姉に寄り掛かった。
「よし、よし。よくできました」
キリ姉は、私の頭を撫でながら、何か考えているようだった。
「キリ姉、今日は、このマナドールを使って、魔法学院のセキュリティを調査しようと思っているの。どう思う?」
「いいと思うわ。敵から攻められることも考えておかないといけないものね」
私は、キリ姉に、闇魔法の探知魔法も阻害することも伝えた。マナドールを貴族エリアに向けてゆっくりと歩かせていった。私は、つねにスキル探索を使って、マナドールの動向と周囲の動きを感知していた。
闇魔法の探知魔法は、魔法を掛けた本人には影響しないようにしている。だから、スキル探索を使えないキリ姉でも、感知することが出来る。
「今の所、問題ないみたい。これから、貴族エリアの出入口に差し掛かるよ。
今、近衛兵の前を通ったよ。気付かれていないみたい。
貴族エリアに入ったよ。もう少しで、貴族エリアの終わりだよ。
王宮の出入口の手前で戻すね」
マナドールは、無事、王宮の出入口の前でUターンして、私の部屋まで戻って来た。
「キリ姉、やったよ」
「キリ、その魔法を私にも使わせて」
「いいよ。魔法陣は何に刻印したらいい?」
「そうね。めったに使わないから、何でもいいけど。
この魔法用の杖を作って欲しいわ。それに、刻印してくれる」
「はい、今度作っておくね。杖は、買ってくるね。まだ、高級な杖を作れるか、試してないから」
「そうね。今度、一緒に買いに行こうか?」
「いいの、嬉しい。その時、また、甘い物を食べたいな」
「キリは、甘いものが好きね。いいわよ」
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
鉄製の炉を一から作ろうと、色々と調べてみた。鉄を作るのには,鉄鉱石・石灰石・石炭が必要になる。しかし、錬金術用の鉄製の炉を最大3個作るだけなので、出来れば簡単に済ませたい。
そこで、既に鉄として出来上がっている物を今回は利用することにした。平民エリアの寮の各部屋には、自由に料理が出来る様に、すべて揃っている。
それで、魔法学院に入学する時に、キリ姉に必要になるだろうって、言われて、料理道具を一揃い購入していた。もう、2年目も半分過ぎているけど、私は、まだ、一度も使ったことがない。もちろん、使い方は知っている。
食堂へ行けば、いつでも食べることはできる。街へ行けば、自分では絶対に料理できないような美味しい物が食べられる。そして、嬉しいことに、お金には不自由していない。
と、言うことで、今の私には、料理道具は、必要がない。というより、寧ろ邪魔だと言ってもいいぐらいだ。でも、キリ姉に言うと怒られるので、黙っている。
今回は、皆に使って貰える大事な錬金術用の鉄製の炉を作るのだから、邪魔な料理道具を使ってもいいはず、だよね。
フライパン、大きな鍋、中ぐらいの鍋、小さな鍋と、これぐらいかな?
まずは、火魔法で、調理器具を溶かして、一まとまりにした。出来上がった、鉄の塊を2つに分けて、それぞれを錬金術用の鉄製の炉に加工した。
買って来た錬金術用の鉄製の炉よりは、一回り小さいけど、同じような炉が出来た。
出来上がった2つの炉を火魔法で、加熱しながら純度を高めていった。鉄製の炉は、赤く燃え上がり、いたるところで、黒く燻っていた。暫く続けていると、黒いくずぶりが少しずつ消えていき、変化が感じられなくなった。不純物が燃焼して、純度が高まったようだ。
光魔法で、炉全体をコーティングして、マナが流れやすくした。次に、光魔法の錬金術用の魔方陣を刻印した。最後に、全体をもう一度、光魔法でコーティングして、刻印した魔法陣の保護と炉の保護を行った。
これで、完成だ。私は、念のためスキル鑑定で、出来上がった錬金術用の鉄製の炉を調べた。鑑定結果は、申し分なかった。刻印した魔法陣も効率よく働くようだ。
最後に、買って来た錬金術用の鉄製の炉も同様の加工をした。
私は、早速、隣の部屋にいるキリ姉に報告に行った。
「コン、コン。キリ姉に見て貰いたい物があるの。入ってもいい?」
「キリ、いいよ」
私は、キリ姉の部屋に入って、先ほど作った錬金術用の鉄製の炉3個を机の上に並べた。
「できたよ。好きなのを選んで」
「私は、そんなに錬金術を使わないから、小さな炉でいいわ」
「わかった。私も、キリ姉と同じのにする。
お揃いね。キリ姉。
そうそう、エルミアには、少し大きな炉をあげるね」
私は、早速、エルミアの部屋に錬金術用の鉄製の炉を持っていった。
エルミアは、とても喜んでくれた。錬金術の勉強を頑張るって言っていた。
そうそう、中に入れるガラス製のフラスコは、簡単だったので、一緒に作っておいた。これも、キリ姉とエルミアに1個ずつ渡しておいた。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説

人生初めての旅先が異世界でした!? ~ 元の世界へ帰る方法探して異世界めぐり、家に帰るまでが旅行です。~(仮)
葵セナ
ファンタジー
主人公 39歳フリーターが、初めての旅行に行こうと家を出たら何故か森の中?
管理神(神様)のミスで、異世界転移し見知らぬ森の中に…
不思議と持っていた一枚の紙を読み、元の世界に帰る方法を探して、異世界での冒険の始まり。
曖昧で、都合の良い魔法とスキルでを使い、異世界での冒険旅行? いったいどうなる!
ありがちな異世界物語と思いますが、暖かい目で見てやってください。
初めての作品なので誤字 脱字などおかしな所が出て来るかと思いますが、御容赦ください。(気が付けば修正していきます。)
ステータスも何処かで見たことあるような、似たり寄ったりの表示になっているかと思いますがどうか御容赦ください。よろしくお願いします。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
逃げて、追われて、捕まって
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で王妃として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ
2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。
**********お知らせ***********
2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。
それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。
ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。
「専門職に劣るからいらない」とパーティから追放された万能勇者、教育係として新人と組んだらヤベェ奴らだった。俺を追放した連中は自滅してるもよう
138ネコ@書籍化&コミカライズしました
ファンタジー
「近接は戦士に劣って、魔法は魔法使いに劣って、回復は回復術師に劣る勇者とか、居ても邪魔なだけだ」
パーティを組んでBランク冒険者になったアンリ。
彼は世界でも稀有なる才能である、全てのスキルを使う事が出来るユニークスキル「オールラウンダー」の持ち主である。
彼は「オールラウンダー」を持つ者だけがなれる、全てのスキルに適性を持つ「勇者」職についていた。
あらゆるスキルを使いこなしていた彼だが、専門職に劣っているという理由でパーティを追放されてしまう。
元パーティメンバーから装備を奪われ、「アイツはパーティの金を盗んだ」と悪評を流された事により、誰も彼を受け入れてくれなかった。
孤児であるアンリは帰る場所などなく、途方にくれているとギルド職員から新人の教官になる提案をされる。
「誰も組んでくれないなら、新人を育て上げてパーティを組んだ方が良いかもな」
アンリには夢があった。かつて災害で家族を失い、自らも死ぬ寸前の所を助けてくれた冒険者に礼を言うという夢。
しかし助けてくれた冒険者が居る場所は、Sランク冒険者しか踏み入ることが許されない危険な土地。夢を叶えるためにはSランクになる必要があった。
誰もパーティを組んでくれないのなら、多少遠回りになるが、育て上げた新人とパーティを組みSランクを目指そう。
そう思い提案を受け、新人とパーティを組み心機一転を図るアンリ。だが彼の元に来た新人は。
モンスターに追いかけ回されて泣き出すタンク。
拳に攻撃魔法を乗せて戦う殴りマジシャン。
ケガに対して、気合いで治せと無茶振りをする体育会系ヒーラー。
どいつもこいつも一癖も二癖もある問題児に頭を抱えるアンリだが、彼は持ち前の万能っぷりで次々と問題を解決し、仲間たちとSランクを目指してランクを上げていった。
彼が新人教育に頭を抱える一方で、彼を追放したパーティは段々とパーティ崩壊の道を辿ることになる。彼らは気付いていなかった、アンリが近接、遠距離、補助、“それ以外”の全てを1人でこなしてくれていた事に。
※ 人間、エルフ、獣人等の複数ヒロインのハーレム物です。
※ 小説家になろうさんでも投稿しております。面白いと感じたらそちらもブクマや評価をしていただけると励みになります。
※ イラストはどろねみ先生に描いて頂きました。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

司書ですが、何か?
みつまめ つぼみ
ファンタジー
16歳の小さな司書ヴィルマが、王侯貴族が通う王立魔導学院付属図書館で仲間と一緒に仕事を頑張るお話です。
ほのぼの日常系と思わせつつ、ちょこちょこドラマティックなことも起こります。ロマンスはふんわり。

雑貨屋リコリスの日常記録
猫餅
ファンタジー
長い旅行を終えて、四百年ぶりに自宅のある島へと帰宅した伊織。しかし、そこには見知らぬ学園があった。更には不審者として拘束されかけ──そんな一日を乗り越えて、伊織は学園内に自分の店舗を構えることとなった。
雑貨屋リコリス。
学園に元々ある購買部の店舗や、魔術都市の店とは異なる品揃えで客を出迎える。……のだが、異世界の青年が現れ、彼の保護者となることになったのだ。
更にもう一人の青年も店員として、伊織のパーティメンバーとして加わり、雑貨屋リコリスは賑わいを増して行く。
雑貨屋の店主・伊織と、異世界から転移して来た青年・獅童憂、雪豹の獣人アレクセイ・ヴィクロフの、賑やかで穏やかな日常のお話。
小説家になろう様、カクヨム様に先行投稿しております。

羨んでいたダンジョンはおれが勇者として救った異世界に酷似している~帰還した現代では無職業(ノージョブ)でも異世界で培った力で成り上がる~
むらくも航
ファンタジー
☆カクヨムにてでローファンタジー部門最高日間3位、週間4位を獲得!
【第1章完結】ダンジョン出現後、職業(ジョブ)持ちが名乗りを上げる中、無職業(ノージョブ)のおれはダンジョンを疎んでいた。しかし異世界転生を経て、帰還してみればダンジョンのあらゆるものが見たことのあるものだった。
現代では、まだそこまでダンジョン探索は進んでいないようだ。その中でおれは、異世界で誰も知らない事まで知っている。これなら無職業(ノージョブ)のおれもダンジョンに挑める。おれはダンジョンで成り上がる。
これは勇者として異世界を救った、元負け組天野 翔(あまの かける)が異世界で得た力で現代ダンジョンに挑む物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる