16 / 145
第2章 魔法学院入学編
7ー1.魔法学院へ(1)
しおりを挟む
3人は、ダンジョンに潜り、3人の役割がうまく機能するのかを確認した。それに、魔法学院に行くにも、色々と経費がかかるので、しっかりと稼いでおこうということになった。
3人の役割といっても、ヒーラーとしては、今の所ほとんど意味がないが、練習でパープルにポーションを降りかけて貰っている。
サーペイントも3匹狩って、収穫も満足できる量に達したので、冒険者ギルドで、清算することにした。数年は、ダンジョンに潜らなくても大丈夫なほど金貨が溜まった。
私達3人は、シェリーに別れを告げて、魔法学院のある王都に向けて馬車に乗った。王都までは、馬車で1週間かかる。でも、3人での旅は初めてで、話すことも多く、気がつくと、王都の正門の前まで来ていた。
正規の馬車なので、私達3人は馬車を降りることなく、王都に入ることが出来た。
まず、冒険者ギルドで情報収集だ。次に宿屋の手配と王都で目立たないような服装の調達をした。
一度宿屋で荷物を置いてから、食堂で昼食を取った。
流石に、王都だけあって、食堂は満席で活気に溢れていた。パープルにはフード付きの服を着て貰っている。王都でのワーキャトの扱いがどうなっているのか、よく分からないので、用心した。
食堂では、複数のパーティーいて、ダンジョンの話や最近現れた王宮にいる勇者の話などが聞こえてきた。王宮や神官達が探しているが魔王はまだ現れていないらしい。勇者は、王宮の近衛兵と共に、魔王討伐の準備も兼ねて、ダンジョンに潜り、魔物を狩りまくっているらしい。
その為、壊滅したダンジョンも複数あるらしい。そして、その影響で初級ダンジョンに過剰な魔力が集まって、変貌を遂げているらしい。
勇者は一人で、神官達によって召喚されたらしい。それに若い男性で、イケメンだということだ。でも、王宮に閉じ込められているので、めったに見ることは出来ないらしい。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
魔法学院に行き、相談してみると、特別枠で平民でも入学できるそうだ。でも、1年でたった5人しか入学できないので、相当厳しそうだ。
特別枠での入学試験は、実技試験と面接でだ。実技試験は、ダンジョンに隠されたアイテムをいかに早く持ち帰るかを競う。面接は、学院長と3名の高位教員による口頭試問だ。
一定のレベルでないと面接はしてもらえないらしく、逆に言うと、面接までいければ、ほぼ合格らしい。この特別枠での合格者は、入学から卒業するまでのすべての費用が免除される。ただし、これは、入学してからの話で、入学金は、金貨10枚が必要らしい。冷やかしを防ぐためらしい。また、従魔については、いっしょに生活することは許されているが、従魔の管理については、各自に任されており、学院側は援助しないということだ。
入学の目途が立ったので、私達は実技試験に使われるダンジョンの下見をすることにした。入学試験まで、約1カ月あるので、ゆっくり、確認できそうだ。
指定されているダンジョンは初心者用ダンジョンで、最下層の階層でも、20階層しかないらしい。
冒険者ギルドでダンジョンのマップを購入してから、実際に潜ることにした。試験当日は、一人ずつ潜るので、今回は、パーティーとしてではなく、一人ずつ独立して潜ることにした。
いっしょに、ダンジョンには入るが、お互いに干渉せず進んで行くということだ。
従魔のパープルにも、見ているだけと注意しておいた。
このダンジョンでの最強魔物はワーウルフということだ。そして、このダンジョンでは、ワーウルフの群れは、10匹を超すことはないらしい。つまり、最大で10匹のワーウルフの群れに対処できれば良いということだ。
今回は、魔法学院の入学試験なので、私も黒魔導士として、ダンジョンに潜ることにした。
つまり、帽子にローブに杖というスタイルだ。
実際に潜ってみると、ワーウルフの群れといっても、ほとんどが5匹以下で、全く問題なく狩ることが出来た。魔物の対応は問題がないことがわかったので、後は隠されたアイテムを如何に素早く見つけるかにかかっている。どんなアイテムかが問題だ。
しかし、こればかりは、当日にならないとわからない。それに、事前にアイテムが設置されるということだから、受験生は、それぞれ、自分だけのアイテムを見つけるということになる。置かれている場所もランダムなるのだろうか。
でも、公平性ということを考えると、同じ場所で、同じアイテムを取ってくるということも考えられる。そして、そのアイテムは、何度とってもなくならないということになる。色々と考えたが、余り意味がないので、当日のお楽しみということで、これ以上は考えないことにした。
魔法学院の入学試験まで日にちがあるので、王都を見て回ることにした。
王都には3つのエリアがあった。1つは、王宮のあるエリアで、ここには王族とその親戚にあたる貴族が生活している。もう1つは、貴族の生活するエリアで、平民は特別に許された者以外は入ることができない。最後に、平民が生活するエリアで、私達が生活しているエリアだ。
神殿は、貴族エリアにあり、貴族門で係員に許可されないといけない。王宮のあるエリアと貴族エリアの境にも門があり、そこは近衛兵が出入りする者を監視している。
各エリアは、王宮のあるエリアを中心にドーナツ状に配置されている。
平民が生活するエリアは、単に街と呼ばれている。街は、低い木の塀で囲まれており、塀に隣接する形で、農地や草原が広がっている。
塀の近くを近衛兵が、魔物や敵の攻撃を防ぐ目的で、巡回をしている。
無許可で塀を出入りすると厳罰に処されるので、盗賊以外は塀を超えることはない。
3人の役割といっても、ヒーラーとしては、今の所ほとんど意味がないが、練習でパープルにポーションを降りかけて貰っている。
サーペイントも3匹狩って、収穫も満足できる量に達したので、冒険者ギルドで、清算することにした。数年は、ダンジョンに潜らなくても大丈夫なほど金貨が溜まった。
私達3人は、シェリーに別れを告げて、魔法学院のある王都に向けて馬車に乗った。王都までは、馬車で1週間かかる。でも、3人での旅は初めてで、話すことも多く、気がつくと、王都の正門の前まで来ていた。
正規の馬車なので、私達3人は馬車を降りることなく、王都に入ることが出来た。
まず、冒険者ギルドで情報収集だ。次に宿屋の手配と王都で目立たないような服装の調達をした。
一度宿屋で荷物を置いてから、食堂で昼食を取った。
流石に、王都だけあって、食堂は満席で活気に溢れていた。パープルにはフード付きの服を着て貰っている。王都でのワーキャトの扱いがどうなっているのか、よく分からないので、用心した。
食堂では、複数のパーティーいて、ダンジョンの話や最近現れた王宮にいる勇者の話などが聞こえてきた。王宮や神官達が探しているが魔王はまだ現れていないらしい。勇者は、王宮の近衛兵と共に、魔王討伐の準備も兼ねて、ダンジョンに潜り、魔物を狩りまくっているらしい。
その為、壊滅したダンジョンも複数あるらしい。そして、その影響で初級ダンジョンに過剰な魔力が集まって、変貌を遂げているらしい。
勇者は一人で、神官達によって召喚されたらしい。それに若い男性で、イケメンだということだ。でも、王宮に閉じ込められているので、めったに見ることは出来ないらしい。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
魔法学院に行き、相談してみると、特別枠で平民でも入学できるそうだ。でも、1年でたった5人しか入学できないので、相当厳しそうだ。
特別枠での入学試験は、実技試験と面接でだ。実技試験は、ダンジョンに隠されたアイテムをいかに早く持ち帰るかを競う。面接は、学院長と3名の高位教員による口頭試問だ。
一定のレベルでないと面接はしてもらえないらしく、逆に言うと、面接までいければ、ほぼ合格らしい。この特別枠での合格者は、入学から卒業するまでのすべての費用が免除される。ただし、これは、入学してからの話で、入学金は、金貨10枚が必要らしい。冷やかしを防ぐためらしい。また、従魔については、いっしょに生活することは許されているが、従魔の管理については、各自に任されており、学院側は援助しないということだ。
入学の目途が立ったので、私達は実技試験に使われるダンジョンの下見をすることにした。入学試験まで、約1カ月あるので、ゆっくり、確認できそうだ。
指定されているダンジョンは初心者用ダンジョンで、最下層の階層でも、20階層しかないらしい。
冒険者ギルドでダンジョンのマップを購入してから、実際に潜ることにした。試験当日は、一人ずつ潜るので、今回は、パーティーとしてではなく、一人ずつ独立して潜ることにした。
いっしょに、ダンジョンには入るが、お互いに干渉せず進んで行くということだ。
従魔のパープルにも、見ているだけと注意しておいた。
このダンジョンでの最強魔物はワーウルフということだ。そして、このダンジョンでは、ワーウルフの群れは、10匹を超すことはないらしい。つまり、最大で10匹のワーウルフの群れに対処できれば良いということだ。
今回は、魔法学院の入学試験なので、私も黒魔導士として、ダンジョンに潜ることにした。
つまり、帽子にローブに杖というスタイルだ。
実際に潜ってみると、ワーウルフの群れといっても、ほとんどが5匹以下で、全く問題なく狩ることが出来た。魔物の対応は問題がないことがわかったので、後は隠されたアイテムを如何に素早く見つけるかにかかっている。どんなアイテムかが問題だ。
しかし、こればかりは、当日にならないとわからない。それに、事前にアイテムが設置されるということだから、受験生は、それぞれ、自分だけのアイテムを見つけるということになる。置かれている場所もランダムなるのだろうか。
でも、公平性ということを考えると、同じ場所で、同じアイテムを取ってくるということも考えられる。そして、そのアイテムは、何度とってもなくならないということになる。色々と考えたが、余り意味がないので、当日のお楽しみということで、これ以上は考えないことにした。
魔法学院の入学試験まで日にちがあるので、王都を見て回ることにした。
王都には3つのエリアがあった。1つは、王宮のあるエリアで、ここには王族とその親戚にあたる貴族が生活している。もう1つは、貴族の生活するエリアで、平民は特別に許された者以外は入ることができない。最後に、平民が生活するエリアで、私達が生活しているエリアだ。
神殿は、貴族エリアにあり、貴族門で係員に許可されないといけない。王宮のあるエリアと貴族エリアの境にも門があり、そこは近衛兵が出入りする者を監視している。
各エリアは、王宮のあるエリアを中心にドーナツ状に配置されている。
平民が生活するエリアは、単に街と呼ばれている。街は、低い木の塀で囲まれており、塀に隣接する形で、農地や草原が広がっている。
塀の近くを近衛兵が、魔物や敵の攻撃を防ぐ目的で、巡回をしている。
無許可で塀を出入りすると厳罰に処されるので、盗賊以外は塀を超えることはない。
0
お気に入りに追加
44
あなたにおすすめの小説

外れスキルで始める、田舎で垂れ流しスローライフ!
Mr.Six
ファンタジー
「外れスキル」と嘲笑され、故郷を追放された青年リクト。彼の唯一のスキル「垂れ流し」は、使うと勝手に物が溢れ出すという奇妙な能力だった。辿り着いたのは、人里離れた小さな村。荒れた畑、壊れかけの家々、そしてどこか元気のない村人たち。
役立たずと思われていたスキルが、いつしか村を救う奇跡を起こす。流れ出る謎の作物や道具が村を潤し、彼の不器用ながらも心優しい行動が人々の心を繋いでいく。畑を耕し、収穫を喜び、仲間と笑い合う日々の中で、リクトは「無価値なスキル」の本当の価値に気付いていく。
笑いと癒し、そして小さな奇跡が詰まった、異世界スローライフ物語!

(完結)やりなおし人生~錬金術師になって生き抜いてみせます~
紗南
恋愛
王立学園の卒業パーティーで婚約者の第2王子から婚約破棄される。
更に冤罪を被らされ四肢裂きの刑になった。
だが、10年前に戻った。
今度は殺されないように生きて行こう。
ご都合主義なのでご了承ください
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
【完結】竜騎士の私は竜の番になりました!
胡蝶花れん
ファンタジー
ここは、アルス・アーツ大陸。
主に5大国家から成り立つ大陸である。
この世界は、人間、亜人(獣に変身することができる。)、エルフ、ドワーフ、魔獣、魔女、魔人、竜などの、いろんな種族がおり、また魔法が当たり前のように使える世界でもあった。
この物語の舞台はその5大国家の内の一つ、竜騎士発祥の地となるフェリス王国から始まる、王国初の女竜騎士の物語となる。
かくして、竜に番(つがい)認定されてしまった『氷の人形』と呼ばれる初の女竜騎士と竜の恋模様はこれいかに?! 竜の番の意味とは?恋愛要素含むファンタジーモノです。
※毎日更新(平日)しています!(年末年始はお休みです!)
※1話当たり、1200~2000文字前後です。
無能と呼ばれてパーティーを追放!最強に成り上がり人生最高!
本条蒼依
ファンタジー
主人公クロスは、マスターで聞いた事のない職業だが、Eランクという最低ランクの職業を得た。
そして、差別を受けた田舎を飛び出し、冒険者ギルドに所属しポーターとして生活をしていたが、
同じパーティーメンバーからも疎まれている状況で話は始まる。

神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情された異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。

転生幼女は幸せを得る。
泡沫 呉羽
ファンタジー
私は死んだはずだった。だけど何故か赤ちゃんに!?
今度こそ、幸せになろうと誓ったはずなのに、求められてたのは魔法の素質がある跡取りの男の子だった。私は4歳で家を出され、森に捨てられた!?幸せなんてきっと無いんだ。そんな私に幸せをくれたのは王太子だった−−

スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる