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第3章 結婚
第38話 テルースの死亡
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テルースは、城にあった私の荷物をいつの間にか、アイテムボックスに入れて持って来たの。
それから、私の世話をするためにと言って、ピアを連れて来たの。
朝になり、私が目を覚ましたら、テルースは、優しく、髪を撫でてくれたの。それから、わたしのほっぺたを指で押して、掌で、ゆっくりと撫でてくれたの。
「テルース、起きてたの」
私は、テルースに撫でられながら、声を掛けたわ。
「そうだよ。ユイカを見ていたよ」
「うれしい」
私は、テルースにキスをして、テルースにを抱きしめたの。
「私だけのテルース。いつも、一緒に居てね」
「僕は、ユイカといつも一緒だよ。これからもずっと。一緒だよ。僕たちは、家族だよ」
「そうね。私は、テルースの側室になったんだもの。だから、いつも一緒ね」
「そうだね。ユイカは、僕の側室。でも、それだけじゃないよ。僕の一番大事な人だよ」
「そうだ。ユイカに言っておかなくては、いけないことがあるんだ」
「何? 大事なこと?」
「2人にとって、とても大事な事だよ」
「分かった。教えて?」
「僕がいないときは、ピアを僕だと思って、頼ってくれる」
「テルース、どこかへ行くの。そんなの嫌よ。絶対、だめ」
「いいや、僕は、ユイカの傍にずっといるよ。でも、ユイカは、僕の代わりに、ピアを頼ってね」
「どういうこと、テルース、何処か具合が悪いの? それなら、私が治すよ。私も、治癒魔法使えるよ」
「うん。嬉しいけど、そうじゃないんだ。でも、これだけは、信じて。僕は、ユイカの傍に居るって」
「テルース、何を言っているのか、全然わからないよ」
テルースは、私を抱いて、私が落ち着くように、暫く話をするのを止めた。
「ユイカ、また、一緒に食事を創ろうか。朝ご飯だよ」
「うん。作る。テルースに、私の料理を食べて貰う」
私達は、楽しく朝食を創り、楽しく朝食を頂いたわ。
食事を終えてから、テルースは、仕事があるからって、城に転移魔法で、移動したわ。仕方がないから、私は、ピアと一緒にお茶を飲んで、テルースが帰って来るのを待って居たの。
突然、ピアが思念伝達で連絡を受けたようだった。
「ユイカ、今直ぐに、城へ行くよ」
「ピア、急にどうしたの」
ピアは、有無を言わさずに、私を抱きかかえて、神具による転移魔法で、城へ移動した。
「これは、ユイカ様、大変でございます。テルース様が、…」
「テルースがどうしたの? すぐに、会わせて」
「こちらで、ございます」
執事長のシュープルは、私とピアを応接室に案内した。ピアは、素早く私の身体を抱き上げて、ソファに横たえた。そして、近くにあるアイテムボックスをすべて回収していった。
遅れて、私が土人形を抱きしめた。
「テルース、どうして、私を残して行ってしまうの。そうだ、治癒魔法だ」
私は、土人形に、治癒魔法を何度も掛けた。だが、土人形は、何の反応もない。私は、諦めて、泣き崩れた。
執事長のシュープルは、私に詳しく説明をした。だが、私の耳には、何も届かなかった。私が、土人形の傍で泣き崩れている間に、周りは、慌ただしく動き回っていた。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
執事長のシュープルは、暫く、傍を離れて、葬儀の準備を始めた。まず、ガーベラ、リンダ、ゴールドに連絡を取った。リンダとゴールドは、すぐに転移用の魔法陣で、移動してきた。
2人とも、唖然としていた。私を囲んで、土人形を見ていた。ゴールドは、全く知らされていなかったので、パニクっていた。リンダは、テルースから、事前に何かを聞いていたようで、今後の事を考えているようだった。
遅れて、ガーベラが応接室の入って来た。執事長のシュープルは、事情をガーベラに説明した。ガーベラは、すぐに状況を理解した。それによると、カネモッチが勧めたワインに毒が入っており、それを飲んだテルースが苦しみながら死んだということだった。
ガーベラが、シューブルに尋ねた。
「シュープル、カネモッチは、どうなったの?」
「今、国王が裁くそうで、王室の兵士に連れていかれました。その時のグラスとワインの瓶も持っていきました」
「そう、それで、医者は、手配したの?」
「はい、既に、死亡確認は終わっています。それと、医師による手続きも終わっております」
「葬儀は、準備できているの」
「場所を決めて頂かないといけません。この城でもいいですが、どうなされます」
ガーベラは、何か、考えごとをしていた。テルースに何か頼まれていたようだ。
「少し、考えがあるので、葬儀の話と、テルースの死亡の話は、伏せておいて」
「はい、分かりました」
私が、途方に暮れている間に、私の周りでは、何か知らないけど、どんどん話が進んで行くようだった。私だけが、蚊帳の外のようだった。
何故か分からないけど、テルースの死亡は、その後、数カ月も伏せられたままで、私は、別宅にピアと共に、監禁状態になっていたの。テルースの死亡も、次第に冷静に考えることが出来る様になった時、ピアが、城に戻ると言い出したの。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
ピアが、赤子を連れて、ガーベラの所に現れた。
「この子ね。テルースが言っていたのは」
「これ、テルース。ガーベラ、分かる?」
ガーベラは、ピアの言葉の真意が分からなった。でも、テルースが生前言っていたように、2人の子供として、届け出を済ませた。そして、ウェーリィ王にテルースが死亡したことを伝え、国葬にする許可をもらった。
カネモッチは、財産を取り上げられ、地下牢に永久に監禁されることになった。カネモッチが、用意できないような毒なので、カネモッチの殺人容疑は晴れたが、毒を確認せずに、テルースに飲ませたことが過失と認められた。それ故、死刑には、ならなかった。
ガーベラによって、これまでのテルースの権利は、すべて、2人の子供、テルースjrに相続されることが宣言された。そして、テルース・ワールドは、リンダが代表代理となった。
それから、私の世話をするためにと言って、ピアを連れて来たの。
朝になり、私が目を覚ましたら、テルースは、優しく、髪を撫でてくれたの。それから、わたしのほっぺたを指で押して、掌で、ゆっくりと撫でてくれたの。
「テルース、起きてたの」
私は、テルースに撫でられながら、声を掛けたわ。
「そうだよ。ユイカを見ていたよ」
「うれしい」
私は、テルースにキスをして、テルースにを抱きしめたの。
「私だけのテルース。いつも、一緒に居てね」
「僕は、ユイカといつも一緒だよ。これからもずっと。一緒だよ。僕たちは、家族だよ」
「そうね。私は、テルースの側室になったんだもの。だから、いつも一緒ね」
「そうだね。ユイカは、僕の側室。でも、それだけじゃないよ。僕の一番大事な人だよ」
「そうだ。ユイカに言っておかなくては、いけないことがあるんだ」
「何? 大事なこと?」
「2人にとって、とても大事な事だよ」
「分かった。教えて?」
「僕がいないときは、ピアを僕だと思って、頼ってくれる」
「テルース、どこかへ行くの。そんなの嫌よ。絶対、だめ」
「いいや、僕は、ユイカの傍にずっといるよ。でも、ユイカは、僕の代わりに、ピアを頼ってね」
「どういうこと、テルース、何処か具合が悪いの? それなら、私が治すよ。私も、治癒魔法使えるよ」
「うん。嬉しいけど、そうじゃないんだ。でも、これだけは、信じて。僕は、ユイカの傍に居るって」
「テルース、何を言っているのか、全然わからないよ」
テルースは、私を抱いて、私が落ち着くように、暫く話をするのを止めた。
「ユイカ、また、一緒に食事を創ろうか。朝ご飯だよ」
「うん。作る。テルースに、私の料理を食べて貰う」
私達は、楽しく朝食を創り、楽しく朝食を頂いたわ。
食事を終えてから、テルースは、仕事があるからって、城に転移魔法で、移動したわ。仕方がないから、私は、ピアと一緒にお茶を飲んで、テルースが帰って来るのを待って居たの。
突然、ピアが思念伝達で連絡を受けたようだった。
「ユイカ、今直ぐに、城へ行くよ」
「ピア、急にどうしたの」
ピアは、有無を言わさずに、私を抱きかかえて、神具による転移魔法で、城へ移動した。
「これは、ユイカ様、大変でございます。テルース様が、…」
「テルースがどうしたの? すぐに、会わせて」
「こちらで、ございます」
執事長のシュープルは、私とピアを応接室に案内した。ピアは、素早く私の身体を抱き上げて、ソファに横たえた。そして、近くにあるアイテムボックスをすべて回収していった。
遅れて、私が土人形を抱きしめた。
「テルース、どうして、私を残して行ってしまうの。そうだ、治癒魔法だ」
私は、土人形に、治癒魔法を何度も掛けた。だが、土人形は、何の反応もない。私は、諦めて、泣き崩れた。
執事長のシュープルは、私に詳しく説明をした。だが、私の耳には、何も届かなかった。私が、土人形の傍で泣き崩れている間に、周りは、慌ただしく動き回っていた。
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執事長のシュープルは、暫く、傍を離れて、葬儀の準備を始めた。まず、ガーベラ、リンダ、ゴールドに連絡を取った。リンダとゴールドは、すぐに転移用の魔法陣で、移動してきた。
2人とも、唖然としていた。私を囲んで、土人形を見ていた。ゴールドは、全く知らされていなかったので、パニクっていた。リンダは、テルースから、事前に何かを聞いていたようで、今後の事を考えているようだった。
遅れて、ガーベラが応接室の入って来た。執事長のシュープルは、事情をガーベラに説明した。ガーベラは、すぐに状況を理解した。それによると、カネモッチが勧めたワインに毒が入っており、それを飲んだテルースが苦しみながら死んだということだった。
ガーベラが、シューブルに尋ねた。
「シュープル、カネモッチは、どうなったの?」
「今、国王が裁くそうで、王室の兵士に連れていかれました。その時のグラスとワインの瓶も持っていきました」
「そう、それで、医者は、手配したの?」
「はい、既に、死亡確認は終わっています。それと、医師による手続きも終わっております」
「葬儀は、準備できているの」
「場所を決めて頂かないといけません。この城でもいいですが、どうなされます」
ガーベラは、何か、考えごとをしていた。テルースに何か頼まれていたようだ。
「少し、考えがあるので、葬儀の話と、テルースの死亡の話は、伏せておいて」
「はい、分かりました」
私が、途方に暮れている間に、私の周りでは、何か知らないけど、どんどん話が進んで行くようだった。私だけが、蚊帳の外のようだった。
何故か分からないけど、テルースの死亡は、その後、数カ月も伏せられたままで、私は、別宅にピアと共に、監禁状態になっていたの。テルースの死亡も、次第に冷静に考えることが出来る様になった時、ピアが、城に戻ると言い出したの。
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ピアが、赤子を連れて、ガーベラの所に現れた。
「この子ね。テルースが言っていたのは」
「これ、テルース。ガーベラ、分かる?」
ガーベラは、ピアの言葉の真意が分からなった。でも、テルースが生前言っていたように、2人の子供として、届け出を済ませた。そして、ウェーリィ王にテルースが死亡したことを伝え、国葬にする許可をもらった。
カネモッチは、財産を取り上げられ、地下牢に永久に監禁されることになった。カネモッチが、用意できないような毒なので、カネモッチの殺人容疑は晴れたが、毒を確認せずに、テルースに飲ませたことが過失と認められた。それ故、死刑には、ならなかった。
ガーベラによって、これまでのテルースの権利は、すべて、2人の子供、テルースjrに相続されることが宣言された。そして、テルース・ワールドは、リンダが代表代理となった。
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